新型コロナウイルスの影響にめげないで!私は留学中に経験したハプニングの数々を紹介! | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:その他

新型コロナウイルスの影響にめげないで!私は留学中に経験したハプニングの数々を紹介!

公開:2020/03/26 著者:小松 久里子 351 Views

世界的にコロナウイルスの影響は止まらず、大きな問題でもあります。各国が閉鎖され、入国制限が出され、ビザも取得できない国も出てきています。

特に欧米で大きな問題になってきており、このご時世では日本から留学予定だった人たちにも大きな影響が出ていると思います。恐らく皆さんの中でも海外行きを予定をしていた方の中では「こんなことに…。」と思っている方も多いと思います。

今回のこの問題はかなり大規模な世界的な問題でもありますが、皆さんもご存じの通り現在私の住むフランスでは2週間の外出禁止令も出ているような状況です。

 

ここまで世界的な問題はかなり稀なケースですが、日本にいても、そして留学していても色んな問題にぶつかることはあります。

 

私は留学歴も長く、その間に様々なことが起こっています。前回の記事では私の留学がどれだけ前途多難だったか、個人的なケースをお送りしました。今回はもっと大きな世界情勢など、私が留学中に体験したハプニングをご紹介します。

今回のコロナウイルスもそうですが、留学は決して「海外での充実した楽しい経験」だけではありません。そんな私が今までに体験してきた本当の怖い体験など、それを読んで少しでも多くの人が、「留学は実は大変。海外生活は夢と希望ばかりじゃない。」ことを学んで頂けたら幸いです。

けれど、そんな中から「留学、海外滞在を通して強くなる自分。」という自分の成長を感じてもらえればと思います。こんな世界情勢の中だからこそ、それ以上の私の海外恐怖体験をご紹介します。

 

パリでテロ発生!でも次の日からパリで仕事…

皆さんの中にも、パリでのテロ事件を覚えている方はいらしゃると思います。あれからもうかなり年月も経っていますが、パリ市内の数か所でテロが発生しました。

私はずっとアルザス地方滞在者なのですが、実はこのテロの次の日からパリで仕事があり、日本から展示会に出展する人達を受け入れ、アテンドの予定がありました。

確かにこの時はテロが起こったその日ではありませんが、それでもテロの次の日にパリに行かなければいけない状況は少し怖いですよね。

 

日本から来られる方々も「パリ行く、行かない?」なんて話をしていたのですが、実は私は日本から来られる方々のアテンドと言う仕事だったので、彼らが「行く。」と言えばパリに行かなければいけません。

つまり私には、パリに行くか行かないかの選択権すらない状況にいたのです。日本から来られる方の中にはパリ行をキャンセルする方もいましたが、ほぼ皆さん「パリに行く。」という決定をしたため、私もパリに行くことになりました。

もしも、私自身に選択権があればどうしたか…。私もわざわざリスクを負うことはしたくないので、「パリには行かない。」という選択をしたかもしれません。

 

最終的に無事にパリ滞在も終わりましたが、こうした状況で「危険かもしれない場所に行くか行かないか?」の選択権すらない状況というのは、簡単な状況ではありません。

 

けれど、テロが起こった次の日にパリにいたこともあり、色々感じることはありました。パリの人たちは、そんな状況でもパリでの生活を送らないといけません。パリに住む友達にも色々聞きましたが、テロの次の日からいつもと変わらず仕事に行く子も多くいました。

私はテロの状況を間近で見たわけではないので、パリに行った時もSNSで興味本位から状況の配信はせず、静かにしていました。

中には「自分の友達の友達が被害に遭った。」、「自分の友達が被害に遭った。」という人たちももちろんいました。

 

私自身は実際にはテロを体験したわけではなかったので、実際に体験したこと以外はSNSなどで簡単に配信できないな…と実感しました。

 

→ パリのテロ直後に仕事で現地に行くことに…。

 

ストラスブールで発砲事件に遭遇

私の恐怖体験は、2年前にクリスマスマーケット時期に起こったストラスブールの発砲事件でした。この事件も記憶に残っている方はいるでしょうか?テロ事件の一環として見る方もいますが、これはテロとは別の発砲事件だと思っています。

私はこの発砲事件の時、クリスマスマーケットのワッフル屋で働いていました。事件が起こったのはそのクリスマスマーケットが閉まるちょっと前の時間帯、まだ市内のも多くの人がいました。

そして、その私がいたクリスマスマーケットは、その発砲事件のあった場所から100mほどの場所でした。私自身は発砲音が聞こえませんでしたが、一緒に働いていたボスが「発砲音聞こえたよ!」と後から言っていたので、現場からかなり近い場所にいたんだな…と感じました。

 

発砲の後、「発砲だ!逃げろ!」という声と共に、私が働く小屋の前を多くの方が走って行きました。

 

丁度最後のワッフルを焼いていた時なのですが、逃げ遅れた私と私のボスは、最後のワッフルが焼きあがって、外の様子を眺めました。既に周辺の小屋は閉まり、そこは誰もいない状況でした。

実はフランス語の(英語も同じだと思いますが)「発砲だ!」という単語は「火だ!(火事だ!)」と同じ単語であるため、実は私はこの時最初どこかの小屋で火事が起こったのだと思っていました。

結局、自分たちも小屋を閉めて、小屋の周囲を見渡してみても火も見えないし、誰もいないし、辺りは既に静まり返っていました。それは本当にほんの5~10分の出来事だったんだと思います。

 

日本の災害も同じだと思うのですが、実際事件や災害のある場所ではニュースがすぐに入ってくるわけではなく、何が起こっているか分からない、というのが現状なのかもしれません。

結局状況が分からず、いつもは街中を通って家に帰るのですが、この時は「やっぱり何かおかしい…。」と周りが逃げて行った市内の外に出る方向へと歩きました。そして、市外に出て、遠回りをして帰ることにしました。

市外に出てびっくりしたのが、市内に入る全ての橋が封鎖され、もう市内には入れない状況になっていました。結局状況が分からないまま家に帰宅してびっくりです。何と発砲事件が起こったとニュースが流れているではありませんか。

 

なぜかこの日、いつも行かない市内のスーパーに立ち寄った同居人のフランス人の子は、そのままその市内のスーパーに缶詰になり、夜中まで帰宅できなくなっていました。そのスーパーは、発砲で死者が出た場所のお向かいのスーパーでした。

スーパーにいる人たちも、実は外の状況があまり分からずに何時間もスーパーに待機させられていました。この時、同居人が少しでもタイミングがずれていたら…もしかしたら発砲に巻き込まれていた可能性もあり、後から考えてもかなりゾッとしました。

そして、その後犯人の犯行経路がニュースで流れたのですが、何とびっくり。私が家に帰る帰路だったのです。もしあの時何も知らず、いつのものように家に帰っていたら、もしかしたら事件に巻き込まれていた可能性もあります。

 

しかし、フランスでは、こういう事件などがあってもそれに屈しない、そんなことがあっても、いつも通りに生活しようという人が多いというイメージでした。

 

もちろん、犯人が捕まるまでは周辺の学校は休校になったりしましたが、犯人が捕まる前から事件の翌日から普通に会社に行く人は多かったイメ―ジです。

ちなみに、クリスマスマーケットはその後2日間閉まっていました。

こういう事件が送ると、旅行者もしばらくその現場に行くことを懸念する傾向にあります。

 

しかし、この時は地元の人たちの中に「こんなことに負けない!」とクリスマスマーケットにも足を運んでくれる人たちが多くいました。

 

→ ストラスプールのクリスマスマーケット開催中に発砲事件が起きた。

 

新型コロナウイルスに関して

今回私がコロナウイルスのことも含めて記事を書こうと思ったのは、実はもしかしたら私がコロナウイルスに感染したかもしれないからです。

 

「感染したかも…。」と言うのは、実際に検査してもらえる状況ではないからです。

 

実はフランスで学校閉鎖や外出禁止になる前から、私は感染症であろう症状が出てきており、それ以来自主的にずっと家に籠っています。

実は被害がここまで大きくなる前に、ある日急に高熱が出てベッドから起き上がれなくなりました。症状的にはただの風邪ではなく、高熱と体の痛み、間接の痛みとだるさ、倦怠感、疲労感でした。

そこで救急に電話したのですが、「今こうして電話で説明もできているし、呼吸困難でなければとりあえず2週間安静にして、家から出ないでください。」と言われてしまいました。

 

※その頃まだそこまで被害が広がっていなかったので「こういった症状の方は救急へ」とあったのでその通りにしたのですが…。日本でも同じですが、本当に重症化しないと検査して貰えないのです。

 

という事で、現在も結局私がコロナウイルスかどうかははっきり言えないのですが、ただ今の私が言えることは人生で最も長い間発熱が続きました。

風邪ではないけれど、インフルエンザともちょっと違うような、感染症に当てはまる症状が1週間以上続きました。今でも発熱は続くものの、体温は多少下がり、けれど2週目からは咳が出始めています。

呼吸困難にまでは至っていないものの、咳だけはどんどん酷くなっている状態です。それもやっと回復してはきていますが…。(※3月20日時点)

 

それでも何とかなる!トラブルに屈しない精神力

私は色々な事件に何度となく巻き込まれたりしてきましたが、「日本に帰ろうと思ったのか?」と問われると、そう思ったことはありません。

 

それは、何かしらの事件に巻き込まれたり、被害に遭ったりする可能性は、どこにいても同じだと思っているからです。

 

もちろん、危ない国や地域というのは存在します。日本の外務省から危険地帯と見なされている地域もや国もあります。もちろん、そういう所に自ら行こうとは思いません。

しかし、既にその地域に滞在している場合は、その状況を受け止めながら、その場所にそのままいるだろうと思います。

今回のコロナウイルスに関しても、私のいるフランスはかなり深刻な状況ですし、その中でもアルザス地方は感染者も多い地域です。ですが、この地域から抜け出そうと思ったことは一度もありません。

 

→ どこにいたとしても何が起こるかは分からない。

 

一方、この状況で日本に(一時)帰国される方などがいることも事実で、それは個人個人の置かれた状況によると思います。

 

今のうちに日本に帰国しないと、しばらく日本に入国できない恐れもあります。小さいお子さんがいるご家庭であれば、母国に帰った方が良いかと思う方もいるでしょう。

旅行でヨーロッパに来ていた友人も結局帰国を早めていましたし、ヨーロッパに来る予定だった方も、結構早めに旅行を取りやめた方もいます。

ヨーロッパ旅行に行くかをギリギリまで粘って、結局止む無く断念した方もいます。

 

どんな状況においても、人生色んなことが起こりますし、想定外のことも起こります。けれど、それでも時間は流れるし、結局何とかなっていくものです。

 

この時期に留学を考えていたけれど、行けなくなってしまった方、断念した方、延期にしている方…。

それはそれできっとそういう運命だったんだなと、逆に今自分がいる場所でできることをするのも、きっとそれが次のステップに繋がる大事な時期なんだと思います。

留学前の時間ができたのであれば、やはり留学出発前にできる限り語学の勉強をしておくべきですし、もしかしたら日本にいる外国の方と交流を持つ機会かもしれません。

 

今の情勢のスローガンは「家にいよう!」です。外に出ることよりも、家にいることでできることもあります。

 

海外にいると何が起こるか分からない…それは日本にいても同じです。でもそんな中でも自分を見失わず、急がず慌てず自分のできることをして過ごす。

それは海外にいても日本にいてもできる大事なことかもしれません。

 

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