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新型コロナウイルス対策で3月17日(火)から外出制限が始まったフランス!どんな毎日を送っているのか?

公開:2020/04/14 著者:小松 久里子 290 Views

日本でも緊急事態宣言が発令されて外出自粛となっていますが、日本にいる方は「海外の外出制限はもっと厳しい中、どうやって過ごしているのか?」と思う方もいるでしょう。

現在私の住むフランスでは3月17日(火)正午から2週間の外出禁止令が出され、その後に4月15日(水)までの延期が決まっていました。そして、4月13日(月)には、さらに5月11日(月)までの外出禁止令(制限付)の延長が決まりました。

必要最低限の外出とは、外出許可証を所持しての外出は可能です。そのため、家から絶対に出てはいけない、というわけではありません。

 

私は現在フランスのアルザス地方という所に住んでいますが、この地方はフランス内でも特に新型コロナウイルスの状況が深刻な地域です。

 

そのため、この地方だけ他地域と異なる法令が出たりもしています。

フランス外出禁止令も4週目になりました。そんなフランスで私がどんな毎日を過ごしているのか、どのくらい外出できるのか、などお送りしたいと思います。

フランスのコロナウイルスの現状

フランスのコロナウイルス対策を時系列で見て行きましょう。

 

3月14日(土)24時から、人々を受け入れる施設の中で生活に必須ではない全ての場所が閉鎖措置となりました。特に、レストラン、カフェ、映画館、ディスコなど。宗教施設以外の集会は延期。これらは、新たな通知が出るまで継続となりました。この時はまだ国民に呼びかけの段階でした。

 

3月17日(火)からの2週間、フランス国内において厳格な外出制限が行われました。違反した場合には反則金等が科せられます。ここで、かなり厳しい外出禁止宣言が出されました。また、延長の可能性があるとのことでした。外出可能とされるケースは、以下の通りです。

 

・テレワークができない必要不可欠な自宅と職場間の移動
・許可された施設での必要不可欠な買い物
・健康目的の運動

 

3月26日(木)にフランス東部の一部都市において夜間外出禁止令が発出されました。医療従事者や健康上の理由など特別なケースのみ外出可能とのこと。

 

3月27日(金)にフィリップ首相は、外出制限を4月15日(水)までに延長しました。また、学校閉鎖期間も同日まで延長となりました。

 

4月9日(木)に外出制限が一時的強化。これは、イースターの週末の休みを考慮して、外出禁止令が強化されたようです。その外出制限は以下の通り。

 

1 バ=ラン県は4月10日(金)~4月15日(水)の期間(延長する場合あり),必要不可欠な買い物をするための外出,短時間の散歩や運動またはペットのために必要な外出をする場合は大人1名に限る。(ただし,16歳以下の子や脆弱な人を同伴することは除く。)

2 オ=ラン県は4月10日(金)~13日(月)の期間,11時~19時の間は県内における屋外での運動を禁止し,この時間外では1日1時間,自宅から1キロ以内の範囲内で個人単位でのみ行うことができる。

 

出典: 在ストラスブール日本国領事館
https://www.strasbourg.fr.emb-japan.go.jp/files/100042823.pdf

 

4月13日(月)にマクロン大統領は国民向けのテレビ演説で、外出制限を5月11日(月)まで延長すると発表しました。学校閉鎖も同日から段階的に再開する予定とのこと。

 

→ 外出禁止令からは人も少なくなりました。

 

このように、最初に発令された外出制限措置からもどんどん制限が強化されています。

それではこんな中、フランス在住の私が毎日生活しているのか、をご紹介していきたいと思います。

 

毎日のルーティーン

実は外出制限措置が出る1週間前に高熱を出し、「コロナウイルスに感染したかも?」という状況になりました。

その際、救急に電話しても重症で呼吸困難の症状がないと検査もしてくれないし、病院にも行ける状況ではありませんでした。詳細は以下の記事で紹介しています。

 

 

無事症状から回復した後は、私は大学院で論文を書きながら、大学の日本語講師をしています。そしてその傍らで短期でのイベント関連の仕事もしていたのですが、このご時世で全てのイベントの予定は無くなってしまいました。

論文もとりあえず書き終わり、大学の方も口頭試験の日程などを調整する、という状況でした。しかしながら、こういう状況になり、今は一旦放置されています。

私の毎日は結構なまけている気がしますが、1日のルーティーンを紹介します。

 

① 朝遅めに起床。
② 身支度などをする。
③ PCに向かってメールチェック、ブログを書いたり、記事を書いたりする。
④ ランチの支度をしてランチを食べる。
⑤ 12時のニュースと13時のニュースを観る。
⑥ インスタでコロナウイスル状況などを投稿。
⑦ 必要であれば、買い物のため外出をする。(週2回程度)
⑧ 毎日生放送中の夕方の料理番組を観る。
⑨ 夜8時の拍手をする。
⑩ 夕ご飯を食べる。
⑪ PCに向かって続きのブログを書いたり、記事を書いたりする。もしくは夜に面白いテレビ番組があるとそれを観る。
⑫ 就寝。

 

→ いつも楽しみにしている料理番組。「1週間分の材料を事前に買って、今日のご飯を一緒に作ろう!」というコンセプトの番組。

 

→ 週1~2度スーパーに買い物へ。

 

夜8時の拍手に関して
これは、イタリアから発生したらしいアクテイビテイで、医療関係者また、この時期に私たちの為に働いてくれている方に感謝の気持ちを込めて、自分の家の窓やバルコニーから拍手するという毎日の恒例行事。

 

1日のうち、家にいる時間が長いため、以前に比べてSNSやインターネット使用が増加していると思います。これは、外の繋がりが少なくなってしまったことに加えて、時間に余裕ができたことによるものです。

大学生たちは、授業はオンライン開催されているので、そのまま学生を続けているケースも多いです。私も大学の授業はまだあるので、学校の様子などを詳しくお伝えしていきます。

 

大学は閉鎖されオンライン授業に

3月27日(金)の政令にもありましたが、大学を含めた学校が閉鎖になりました。

 

大学は早急に対応し、授業はオンライン授業になりました。

 

大学では、いくつかのアプリなどを使用して対応しています。私は2つの異なる学部で日本語を教えているのですが、学部毎にこの使用アプリが異なり、多少不便もあります。

私自身が教えている授業は日本語会話の授業で、クラス全体も少人数だったことと、試験対策をしたかったので、皆に提案して個人オンラインレッスンをしました。

実は毎年2学期の試験内容が同じなのですが、試験内容が日本語での日本企業の面接試験というものだったので、今回は急遽オンライン日本語面接に切り替えました。

 

小学校などもオンライン授業や自習が多くなっているのですが、どうしても家庭環境によって、落ちこぼれてしまう子もいるというケースもあります。

 

そうした子供たちに対し、大学院生が無料でオンラインサポートするというサービスもあるそうです。フランスはそういう所でも周りを助けようという精神が強いお国柄という印象を受けました。

まだ続いている授業もありますが、私が教えている今学期のクラスは終了しました。ただ、来年の進学や試験なども通常通りにできないものあります。

この状況下ですので今後の具体的な通知が大学からも来ないですし、とりあえず色んなことが「例外」で行われているのが実情です。

 

こんな時に大事なことはただ1つ「自宅で過ごそう!」

日本も今後どうなるのか、他国もどうなっていくのか分かりません。私が言えることは、『自宅で過ごそう!』と言うことだけです。そして、私たちができることはそれだけです。

恐らく私のように感染しているかも、けれど検査ができていないという人も多く存在すると思います。若い方は特に感染し難いし、感染しても症状が出難いと言われています。だからこそ、無意識のうちに他の人に感染させてしまう恐れもあります。

この状況で多くの医療関係者も感染しても働き続けなければならない状況だとも、病院で仕事をするフランスの友人が言っていました。

 

一人でも多くの方が今の状況の深刻さを理解して外出を控えること。この家から出ないようにすることが一番の解決策です。

 

少しでも多くの方が現状の深刻さを把握し、自分ができることをすることが大事な時だと思います。1日も早く終息する日が早く来ることを祈っています。

 

→ 夜8時に拍手。夏時間になって空も明るくなって来ました。

 

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