フランスの特徴と語学学校
フランスは、美しい芸術や文化から海外留学やワーキングホリデーの地として大変人気の国です。ヨーロッパの中でも比較的広い国土を持ち、他国と隣り合わせになっている街も多いため、それぞれの地域で隣国の影響を受けており、同じフランス国内でも様々な文化や街並みを楽しむことができます。なお、フランス国内で選ぶ都市によって雰囲気や滞在スタイルもかなり異なってくるため、自分自身の目的に合った都市選びが大変重要です。ここではフランスの地域ごとにそれぞれの特徴をご紹介します。
パリ
フランスの首都パリは、フランスの政治・経済・文化の中心です。街中には有名ファッションブランドの本店が多数軒を連ね、毎年春と秋に開催されるパリ・コレクションに代表されるように世界のファッションの発信地としても知られています。また、パリの現在の街並みは19世紀頃に作られており、市内にはエッフェル塔や凱旋門を始め、その頃に作られた美しい建造物や公園が今も多く残っています。パリは別名『花の都』とも呼ばれ、フランスの華やかな文化の象徴とされています。その華やかさからも、パリは観光客だけではなく留学やワーキングホリデーの地としても人気が高く、毎年多くの学生が集まっています。パリ中心部は街並みが美しいだけではなく、街中では画家や音楽家など多くの芸術家も活動しており、芸術を気軽に楽しめるのも魅力の一つです。その他にもパリにはグルメやショッピング、エンターテインメントなどフランスの魅力がたくさん集まっており、初めてのフランス留学の方にもお勧めの街です。
フランス北東部・東部
アルザスやシャンパーニュ、ブルゴーニュ地方が属するフランス北東部・東部はドイツ、ベルギー、ルクセンブルグ、スイス、イタリア等の他国に隣接しており、インターナショナルな雰囲気を楽しむことができます。アルザス地方はかつてドイツ領だったこともあり、街にはフランスのイメージとは少し違ったメルヘンなドイツ風の建築見ることができ、食事や生活には現在もドイツの文化色濃く残っています。また、シャンパーニュやブルゴーニュ地方はワインの名産地としても有名で、多くの美食を楽しむことができるのが特徴です。アルプス山脈が近く美しい湖や雄大な山々に囲まれたこの地域では、フランスの大自然や美食を堪能しながら滞在することができるため、留学地としても大変人気です。パリに比べてゆっくりと時間が流れているため、自然に囲まれたより落ち着いた環境で学びたいという方にお勧めの地域です。
フランス北西部
フランス北西部にはブルターニュやノルマンディー地方があり、フランス人の旅行先としても人気です。フランスの最西端に位置するブルターニュ地方は海を挟んで向かいに位置するイギリスからのケルト文化に影響を受けており、地名である「ブルターニュ」もフランス語で「イギリス」を意味しています。海に囲まれたこの地域には小さな港町も多く、内陸部に入ると昔ながらの町並みが残る田園風景が広がるなど、伝統的な中世の面影を残すフランスを見ることができます。隣のノルマンディー地方との境目には世界遺産のモン・サン・ミッシェが位置しており、世界中から多くの観光客が集まってきます。また、この地域はフランスの国民的ヒロインであるジャンヌ・ダルク終焉の地や第2次世界大戦のノルマンディー上陸作戦など、歴史的な舞台としても知られており、今もその激動の時代を乗り越えた歴史的な建造物が多く残っています。フランス北西部はフランスの歴史を身近に感じながら、同時にフランス語を学びたいという方にお勧めです。
フランス南部
フランス南部には、バカンスで有名なニースやカンヌを有するコートダジュールやプロヴァンス地方など世界的にも有名な地域があります。この地域は年間を通して穏やかな気候で、ニースは世界中から観光客が集まるフランス最大のリゾート地でもあります。古くはヨーロッパの王族のためのリゾート地として栄えており、現在も街中には多くの高級ホテルやカジノが立ち並び、美しい地中海を望む街ではゆったりとした時間が流れています。カンヌは映画祭開催の地としても有名ですが、それ以外の時期は比較的静かで旧市街や旧港が広がる落ち着いた地域です。街からは近隣の島までのフェリーが出ており、週末などの空き時間を利用して様々な島を巡るのもお勧めです。また、イタリアやモナコに近いこの地域は他のフランスの街とは雰囲気も異なり、明るく開放的な雰囲気を持っています。ゆったりとしたフランスのリゾート地で、バカンスを楽しみながらフランス語を学びたいという方にお勧めの地域です。