日本と違う!!ドイツの誕生日の祝い方、日本と比較してみた
これからドイツへ留学やワーホリに予定があるあなた!
ドイツと日本は、似て非なるところがたくさんありますが、聞いたことはありますか?その中でも、もっとも身近なのは人間関係だと思います。
ドイツでの留学やワーホリ中に、現地の人とお友達ができることもあるでしょう。そうなると、絶対毎日が楽しくなること間違いありませんよね!このようなお友達関係の中でも、日本とドイツではいろいろな違いを垣間見ることができます。
その中でも、誕生日については日本と考え方がかなり違う部分があるんです。
人間関係の中でも、友達などの誕生日を祝うことは、日本でも大切な行事なのではないでしょうか。
今回は、ドイツと日本の誕生日について、違いを5つに絞って解説していきます。
大切な友達をうっかり傷つけたり、「知らなかった!」となったりする前に、予備知識として蓄えていきましょう。
1.誕生日パーティ、日本では「友達主導」、ドイツでは「自分主導」
日本では、誕生日が近づいてくると、お友達のためにあなたが率先して誕生日会のセッティングを行いますよね?
ですが、ドイツではそうではないんです!
なんと、誕生日を迎える本人が自ら率先して、誕生日会のセッティングにあたるんです。
筆者も留学中に自分の誕生日をドイツで迎えましたが、その時もやはり率先して自分の誕生日会の様々なセッティングを行いました。
誰を呼ぶことから始まり、誕生日会の場所を確保したり、食材を用意したりと、あれやこれや準備に明け暮れました。(笑)幸いにして、同じ月に誕生日を迎える複数名と同時開催でしたので、役割は分担されました。
やはり、この時に問われたのは、「あなたの呼びたい人を呼ぶ」でした。
すべて自分の意思決定に基づいていたので、日本のように受け身、というわけにはいかないのがドイツ流でした。
日本では、友達が自分のために誕生日会をセッティングしてくれるのですから、ある意味かなりありがたいですが、自分の苦手な人がその中に交じっている可能性もあります。
ドイツ方式だと、自分が呼びたい人だけを呼べるので、準備は大変であるものの、自分の一番大事な日を楽しむという意味では、無理がなく良いかもしれません。
2.ドイツの誕生日会は料理の持ち寄り!
日本で誰かの誕生日会を行おうとすると、あまり自宅に呼んでパーティという習慣はなく、主にレストランの座席を予約して行うことが多いのではないでしょうか。
ドイツでは、「ホームパーティー形式」で誕生日会を行うことが非常に多く、参加者は料理やドリンクを持ち寄る、「持ち寄り式パーティ」が多いのです。
持ち寄られる食べ物の中には、作成者自慢の手料理なんかも数多く紛れ込んでいるので、料理をどうやって作ったかなど、話が弾みました。
こういう時、料理が苦手だと、どうしていいかわからなくなりますよね。でも、安心してください。ドイツの誕生日会では、ビールやワインの持ち寄りや、お菓子の持ち寄りでももちろんOK!
もしドイツで誕生日会に招待された場合は、あなたの好きなお菓子や、ドリンクを持ち寄って、気軽に参加しましょう♪
大切なのは、相手をお祝いする気持ちです!
3.日本では前祝も後祝いもアリ!ドイツは誕生日前祝い厳禁!
日本だと、友達の誕生日を前もって聞かされていた場合や、誕生日当日にお祝いを言えない場合は、前もってプレゼントを渡したり、お祝いの言葉をかけたりしますよね。
ですが、ドイツでは誕生日の前祝がタブーとされている節があるのです!
筆者もドイツ人から最近聞いた話なのですが、ドイツでは誕生日を前もって祝うことは、不幸をもたらすとされていることから、タブーとされているそうです。
そのため、もし誕生日当日に祝えない場合は、誕生日の後日を待ってお祝いの言葉やメッセージカードやプレゼントを贈るという風習があるとされています。
また、このタブーがあることから、前もって受け取ったプレゼントや誕生日カードがある場合、わざわざ誕生日当日になるまで開封しないまま取っておく人もいるんだとか。
これを知らずに、筆者は一度、知り合いの誕生日を日本のノリで前祝をしましたが、この話を聞かされて非常にびっくりした経験があります。
中には、「あくまで風習なので気にしない!」という人もいますが、今でも信じている人はいることに間違いはありません。せっかくの誕生日を不幸の前兆にしないためにも、日本のノリで前祝いをしないようにしましょうね。
万が一前祝いをしたとしても、あなたの言葉でしっかり、「前祝いをするのは日本では普通で、あまり気にしない。」ということを相手に伝えられると良いですね。
4.日本では馴染みのない誕生日カードがドイツでは超重要アイテム!
メールやSNSやチャットアプリがとても流行っている日本において、年賀状をはじめとする手紙を書く風習というものが減ってきていると聞きます。
そんなあなたは、最後に手紙や手書きでカードを書いたのはいつですか?
ドイツでは、手書きの誕生日カードなどが、通信が発達した今でも大切なプレゼントのひとつとして、生活の中に根付いています。
その証拠に、お店を覗いてみるとスーパーにも各種カードが取り揃えられているくらい、今でもはがきやカードを手書きで書く、という文化があるのです。
ですので、ドイツに行った際には、スーパーや本屋、ドラックストアなどお店を覗いてみてください。たくさんの種類のカードがありますよ。
ドイツに留学やワーホリを行くことを機に、あなたもドイツで手紙やカードを書いて、お誕生日を心から祝ってみるのも良いかもしれませんね。
あなたが選んだ誕生日カードでの心のこもった手書きのメッセージは、誰もが喜んでくれる最強のプレゼントなのです。
5.誕生日プレゼントに高価なものを贈る必要はない
日本だと、相手の誕生日プレゼントには、失礼の内容にという意も込めて高価なものを贈る傾向が今でもあるのではないでしょうか。
特に恋人同士の場合、ブランドものにこだわったりしませんか?
ですが、ドイツでは金額よりも心のこもったものかどうかに意義があることが多いのです。
上記でお話ししている誕生日カードもそうですが、相手に対してどれだけ愛情と心を込めたものであるかが、ドイツ人たちにとっては重要であることのほうが多いのです。
そのため、自分がプレゼントを相手に贈る時もそうですが、相手がどれだけ喜んでくれるかを考えたプレゼントを用意すると良いでしょう。それはもちろん、手書きのカードでも構わないのです。
逆もしかりで、自分に対して相手が贈ってくれた”心のこもった”プレゼントに、金額は関係ないのです。ですので、決して安っぽいプレゼントを贈られた、という気持ちを持たないように。
誕生日ひとつでも、こんなに違いがある
今回は、留学やワーホリをしていたら絶対に経験をするであろう、誕生日という一大イベントからドイツと日本の違いを5つ紹介しました。
文化の違いは、何かと留学やワーホリ中に色んな所で遭遇する出来事です。もちろん最初からすべてを受け入れることは難しいです。
こうした文化の違いは、事前に知識を得ておいて、実際に出くわした場合に、少しずつ慣れていくしかありません。
ですが、今回の記事を参考に、「誕生日にもこんなに違いがあるのなら、他の出来事や習慣にももっと違いがある!」と、文化の違いをあらかじめ予備知識として入れておけば、何が起きても対処できるでしょう。
文化の違いがあるかどうかについては、やはり不安になるところでしょう。気になる点があった場合は、何人もの方を現地へ送り届けているプロの留学カウンセラーにも渡独する前に相談することをおすすめします。