どうする!?辞書問題!ドイツ留学に持っていくなら紙辞書?電子辞書?
これからドイツ留学やワーホリを使用としているアナタ!これからドイツで学習を始めるにあたって、忘れてはいけないものがあります。それは、『辞書』です。
2019年となった現在では、辞書の需要よりも、インターネットの辞書を使うことが多くなっているのではないでしょうか。
ですが、時代が変わっても、辞書はドイツ語を使う上で非常に大切なツールとなってきます。
では、辞書を用意して渡独を使用とすると、紙がいいのか、電子辞書がいいのか、はたまたインターネットの辞書(スマホで検索)だけで平気なのか、気になるところなのではないでしょうか。
今回は、ドイツ留学やワーホリに際して考えなければならない『辞書』について、実際にドイツ留学を経験し、ドイツ語を専攻してきた筆者がお話をしていきたいと思います。
また、ドイツ留学・ワーホリに限らずどの国に留学する人にとっても共通する部分ですので、英語圏に留学する人も是非お付き合いください!
辞書ってそんなに種類があるの?
ドイツ語を学習するうえで、単語を調べるのはもちろん、ドイツ語特有の『名詞の性別』と呼ばれるものを調べることが多くなってきます。
ちなみに、名詞の性別というのは、男性・女性・中性があり、ドイツ語を学習するうえで非常に重要な文法事項です。
その時に、ぱっと思いつく辞書というのは、以下の4種類かと思います。
・電子辞書
・インターネットの翻訳
・スマホアプリ
筆者が留学していた当時よりも選択肢が増えていますし、それぞれにメリットやデメリットがあります。
あなたがもしドイツ留学やワーホリに行く際に辞書のことについて心配をされているようであれば、これら4つのメリットとデメリットを知った上で、あなたのニーズにあわせた辞書を用意して、渡独に備えてください。
その1: 紙辞書
『辞書』と聞くと紙辞書を思い浮かべる人は、今でも多いのではないでしょうか。
ドイツ語の紙辞書はもちろんありますし、電子化が進んだ現在でもその需要は大いにあります。
また、電子辞書やインターネットの辞書、アプリの辞書に比べても、取り扱い語彙数が圧倒的に多い!
さらに、留学を検討している方にとって、紙辞書を持っていくことは大変メリットがあります。
なぜかと言うと、実際の語学学校で行うテストや、ゲーテ・ツァーティフィカートで使用が許される辞書は、『独独(ドイツ語をドイツ語で引く辞書)』の『紙辞書』であることがほとんどだからです。
筆者も留学当時、ドイツの語学学校や大学の『Deutsch als Fremdsprache(ドイチュ アルス フレムドシュプラーヘ/外国人のためのドイツ語クラス)』で、独独の紙辞書を使うことが許されていました。
ちなみに、電子辞書を開こうものなら、ゲーム機扱いでした。(笑)
また、辞書を自力で引くことによって、語彙力を増やす力が増えるとされています。これは、国語辞典を引いて言葉を覚えていく、という仕組みに似ていますよね。
しかし、ドイツ語の紙辞書には難点があります。
紙辞書の豊富な語彙が故に、『独和』、『和独』がそれぞれ1冊ずつの発刊となっている場合が多いのです。さらに『独独辞書』を購入しようものなら、分厚い辞書が3冊となってしまい、非常に重く、かさばることです。
いざドイツ語圏へ留学やワーホリともなると、限られた荷物しか持ち歩くことができませんよね。
最悪、独独辞書は現地で購入できるものの、結局は帰国する時が大変となってしまいます。
また、ドイツ語の辞書は英語と違い、簡単に買うことができませんし、1冊当たりの値段も高額です。
重さを考慮して『独和・和独』がセットになった紙辞書を購入していた同級生がいました。
しかし、語彙数が少なく役立たないどころか、「楽をするな!」と先生にお叱りを受けていた場面にも遭遇しています。
以上を踏まえて、紙辞書のメリット・デメリットをまとめていきます。
紙辞書のメリット
・語彙数が圧倒的数を誇るので万能。
・辞書を引くことで、語彙力が身につく。
・ドイツ人講師に辞書として認めてもらえる。
・独独辞書なら、テスト時にも使用できる可能性がある。
・『独独』辞書なら現地で購入できる。
紙辞書のデメリット
・下手すると『独和』『和独』、『独独』の最大三冊を買う必要がある。
・値段が高い。
・3冊の持ち運びが厳しい。
・『独和』と『和独』がセットになっていると語彙数が激減する。
その2: 電子辞書
今でも電子辞書にお世話になっている人も多いのではないでしょうか。かくいう筆者も、そのうちの一人です。
電子辞書は、紙辞書が持っていた「3冊の持ち運びの負担」を解消してくれる優れものです。紙辞書の内容には劣るものの、それに等しいレベルの語彙がインプットされています。
さらに、マーキング機能やノート機能も充実しているので、紙辞書にマーカーを入れることに気が引けているあなたでも、気軽にマーカーを入れることができます。
また、「わからない!」と思ったら、スマホのようにインターネット環境に左右されることなく、いつでも開くことができるので大変便利です。
それに、電子辞書を持っていると、他国の留学生やドイツ語圏の人からも注目を浴びます。なぜかというと、日本のような電子辞書は諸外国ではメジャーではないからです。
しかし、電子辞書にもデメリットはあります。
電池は飛行機に持ち込む制限がかけられています。ですので、万が一を考慮して充電式の電池を日本で用意する必要があります。
充電式の電池を推奨している理由は、現地と日本の電池が合わないことがまれにあり、それが原因で電子辞書が壊れてしまうと、帰国するまでどうすることもできないからです。
また、先ほどお話の通り、現地の授業で使う際に、こういった電子機器に寛容でない先生もいます。
電子辞書をゲーム機としてみなし、カバンにしまう様に指導されることもあります。
これが原因となって、「真剣に授業を受けていない。」とみなされてしまうことだってあり得るのです。
電子辞書は日本特有の機器のため、外国人にとってみれば珍しいモノなのです。パッと見は任天堂DSのような携帯ゲーム機にも見えるので、ゲーム機の機能として電子辞書が入っていると思われる可能性も無きにしも非ず。
これを踏まえて、電子辞書のメリットとデメリットをまとめていきます。
電子辞書のメリット
・持ち運びの負担が軽減される。
・気軽に語彙を調べられる。
・マーキングができる。
・インターネットの環境に左右されない。
・机が乱れない。
・現地で出会う人たちに一目置かれる。
電子辞書のデメリット
・日本からの電池の持参を気を付けないと使用できない。
・現地語学学校の先生によっては使用を禁じられる。
・真剣に授業を受けていないと勘違いされやすい。
その3: インターネットの辞書・翻訳機能
最近では、インターネットの翻訳機能の性能が格段に上がっていますし、今後さらに翻訳機能の制度は高まっていく事は用意に想像できます。
スマホさえ持っていれば、どこでも気軽に、わからない単語をしらべられるようになったのですから、助かりますよね。
また、インターネットの辞書には、大学教授推奨のものもあるんですよ。その1つが、和独辞典Japanisch-Deutsches Wörterbuch(https://www.wadoku.de/)です。
しかし2019年の今でも、インターネットの翻訳を使用したドイツ語訳が、100%正しいというわけではありません。
日本語も英語もそうですが、ドイツ語も1つの単語の中に複数の意味が紛れ込んでいることが非常に多いからです。
インターネットの翻訳を使用すると、主に使われる意味の中の1つしか検出されないことが多く、それ以上知りたい場合は有料、あるいは有料でも調べられない、ということがあります。
また、ネイティブのドイツ人からも、「インターネット翻訳はドイツ語の訳がヘンテコ」という意見も聞かれます。
すなわち、インターネットの翻訳が正しいとは言い切れない場面が多いのです。
それに、授業中にスマホをいじっていては、それこそ”やる気がない”とみなされてしまい、せっかくの留学が楽しくなくなってしまいます。
インターネット辞書・翻訳機能のメリット
・スマホひとつですぐに調べられる。
・単語だけでなく、翻訳もできるので長文もなんなくわかる。
・大学教授公認の優良な辞書サイトが存在する。
インターネット辞書・翻訳機能のデメリット
・ネット環境に左右される。
・授業中にいじることができない可能性が高い。
・授業中に使用すると”やる気がない”認定をされることもある。
・単語の意味が正しくないケースもある。
その4: スマホアプリ
最近では、スマホのアプリにも独和・和独辞書が増えてきています。アプリであれば、スマホにダウンロードさえしてしまえば、インターネットのブラウザを使用することなく、手軽に使用できますよね。
しかし、ドイツ語の辞書アプリはまだまだ発展途上で、まだテスト段階のモノが多くあります。
インターネットの辞書と同じくスマホを利用するので、授業中には使い難いというデメリットがあります。
スマホアプリのメリット
・スマホで気軽に使用できる
・テスト対策にも使える
スマホアプリのデメリット
・まだまだ辞書アプリの選択肢が少ない。
・ネット環境に左右される。
・授業中にいじることができない可能性が高い。
・授業中に使用すると”やる気がない”認定されることもある。
体験談:いろんな辞書を使ってきたけど、やっぱり電子辞書!?
ここで、筆者の経験談をお話ししましょう。
最初ドイツ語を大学で学習し始めた時は、利便性を取って電子辞書を使用していました。もちろん、留学の時もそのまま電子辞書を持っていったのですが、運悪く電子辞書に理解のない先生に当たってしまったのです。
現地の先生からゲーム機と言われてしまい、使いにくくなってしまいました。
また、当時は独独辞書を持っておらず、ドイツで独独辞書を購入しました。授業では使えない電子辞書の代わりに、と『独独』の紙辞書を使っていました。
現在もドイツ語の学習はしていますが、インターネットの辞書では意味が1つしか乗っておらず、自分がドイツ語の文章を作って意味が通じるかどうか、以外では使用しません。
まとめ
今回はドイツ留学やワーホリの準備中、避けて通れない辞書問題についてお話ししていきました。
私のドイツ留学時のエピソードを交えてお伝えしましたが、これはドイツ語に限定した話ではなく、英語に関しても同じことが言えます。
それぞれメリットとデメリットがあるので、1つの方法だけでなく2つ程度を組み合わせて対応するのが賢い方法ではないでしょうか。
人によって使いやすい辞書はあると思いますので、今回の記事を参考に、あなたにぴったりの方法で辞書を見つけ使ってみてください。
あなたに合った辞書が見つかることを願っています。