日本人もびっくり!?ドイツ人の家庭(郊外)と日本人の家庭(都会)の違い4つ
留学やワーキングホリデーでドイツへ行くことを考えていますか?
ドイツでの滞在スタイルはいろいろあるかと思いますが、ドイツ人の一般家庭へのホームステイも体験できるのであれば、体験してみたい方は多いのではないでしょうか?
もちろんドイツ人の一般家庭といっても、都会で暮らしているご家庭もあれば、静かな農村地で暮らすご家庭など、暮らし方は様々あります。また、地域によって、生活スタイルの差があるのもとても楽しいものです。
ドイツ人の一般家庭ではどのような暮らしが行われているのか、これからドイツ留学を考えている方にとっては、気になるところだと思います。
今回は、ドイツ人の一般家庭へホームステイをした筆者の体験談をベースに、ドイツ人家庭と日本家庭の違いを4つご紹介したいと思います。
筆者は東京育ち、ステイ先は郊外の農村地
今回筆者がホームステイをした先は、ドイツ北部のBad Essen(バート・エッセン)にあるドイツ人のご家庭です。
バート・エッセンは、ドイツ語でお風呂を意味する”Bad”が頭についている、いわば温泉が湧き出る地域で、さらに街はこぢんまりとした郊外です。
農地があり、小さな山があり、牛の鳴き声が聞こえてきたり、乗馬を楽しむ人がいたり、車での移動が通常といった具合で、雰囲気は「ザ・田舎!」というような感じです。
一方の筆者は、生まれも育ちも東京23区のザ・都会っ子。父と母が田舎から出てきたとはいえ、東京生活が30年余りの筆者にとっては、田舎での中期ステイは初めての経験です。
そんな都会っ子の筆者が、「これは日本人の家庭と違うぞ!」と思った点を4つご紹介します。
今後、「留学やワーキングホリデーでホームステイを体験したい!」とお考えのあなたにとって、参考になれば幸いです。
違い1: 朝ごはん=昼ごはんだった!?
一番驚いたのは、日本人の私たちが考えている「朝ごはん」は、ホームステイ先のご家庭にとっては「昼ごはん」であるということです。
私たち日本人のほとんどの家庭では、朝ごはん・昼ごはん・夜ごはんを食べますよね。
そして、正午ごろにご飯を食べようとすると、それはあくまで「昼ごはん」であって、朝ごはんではないという感覚がほとんどなのではないでしょうか。
ですが、ドイツの一般家庭では、いくら正午に近かろうが、私たちが想像する「昼ごはん」は、「朝ごはん」なのです。
ある一日をお話しします。やっぱり休みの日は、朝起きるのも遅くなります。ある日、10時ごろに起きた私は、ダラダラとステイ先のキッチンに向かいました。
キッチンで待ち構えていたのは、「昼ごはん」…ではなく、なんと「朝ごはん」なのです!
時間的には11時半、つまり私たちの感覚ではちょっと早い「昼ごはん」ですよね。ですが、彼らは口をそろえて「朝ごはん」というのですから、驚いたものです。
もちろん、朝が7時や8時の場合は、その時に食べる軽い食事が「朝ごはん」、正午には「昼ごはん」を摂ります。
ですが、彼らが起きぬけに摂る最初の食事は、正午前だろうがすべて「朝ごはん」なのです。
違い2:「朝食」の前に散歩をする
日本人の一般家庭とドイツ人の一般家庭の違いに驚いた点2つ目は、「朝ごはん」を食べる前に散歩をする習慣があることです。
日本の都心部に住んでいると、散歩を意識的に行うという習慣はなく、むしろ散歩は年寄りがするものという概念が強くあるかと思います。
ですが、郊外に住むドイツ人の一般家庭では、「朝食」前に必ず散歩をするのです。
散歩をすると身体に良いですし、集中力も上がるので、とても健康的です。そんな健康的な生活に効果絶大な散歩ですが、行うとしても「朝食」後に行うのであれば想像がつきますよね。
そんな散歩を毎日「朝食」前に行うのですから、びっくりです。
しかもドイツ人の散歩好きは、晴れの日にとどまらず、雨の日にまで平然と行われるのですから、驚きです。
もし留学やワーキングホリデーを行う際にドイツ人家庭へのホームステイも視野に入れている場合は、散歩に適した靴や登山靴も忍ばせておくことを強くおすすめします。
郊外の散歩道は、アスファルトで舗装された道ではなく、ぬかるみや山道も平気で散歩ルートに入りますよ。
違い3: 食事前の祈りがある
日本の家庭では、食事を摂る前に「いただきます」を言いますよね。筆者も食事を摂る前は、「いただきます」をしっかり言ってから、食事を頂くようにしています。
日本の「いただきます」とは違う方式が、ドイツ人の一般家庭にはありました。ご飯を摂る前に、必ず「祈る」のです。
祈り方は家庭によっても違うのですが、筆者がホームステイしたご家庭では、家族全員が手をつなぎ、食べ物や家族で一緒にごはんを食べられることに感謝する言葉をみんなで言ってから、食事を摂っていました。
これは、宗教によって違う部分があるかもしれませんので、ドイツ人の一般家庭へホームステイを検討している場合は、家庭のルールに合わるようにしましょう。
ここで、日本式の「いただきます」、「ごちそうさまでした」を説明できると、異文化コミュニケーションの幅が広がるので、おすすめです。
筆者も、ご飯前の「祈り」を教えてもらった折に、日本式の「いただきます」、「ごちそうさまでした」を話したところ、それ以降は日本式の「いただきます」、「ごちそうさまでした」も祈りの後にみんなが一緒に言ってくれるようになりました。
違い4: 家庭内でも食の違いがある
日本人ではあまり馴染みがないですが、家庭の中でもそれぞれに食べるものが異なっていることがあります。
筆者のステイ先のご家族の中に、ひとりだけビーガンがいました。ビーガンは、絶対菜食主義者・純粋菜食主義者と呼ばれていて、卵や乳製品を摂る菜食主義者に対して、それすらも摂取しない人たちのことを言います。
そのため、ビーガンの人は自分でビーガン用のご飯を準備し、一緒にごはんを楽しんでいました。
ひとりだけ全く違うものを食べるという光景は、日本人にはあまり馴染みのないものだと思います。
ですが、ドイツは「個人主義」。誰もそのことを悪く言いませんし、むしろ自分の嗜好がはっきりとしている良い証拠なのです。
そのため、あなたがドイツ人の一般家庭へのホームステイをする際には、ご家族がどのような食生活をしているかもチェックすると良いでしょう。あなたが菜食主義者の家庭にステイしてしまったら、まったくもって肉製品が食べられないことだってあります。
そのため、あなたがどのような食生活をしているかも、留学やワーキングホリデーをする前に、ステイ先を決める際に念頭に置くと良いですよね。
ホームステイで現地の人々との交流や異文化体験しよう!
今回は、郊外に住むドイツ人の一般家庭へホームステイした時に感じた違いを4つご紹介しました。
「あ!これは当たり前だ!」や「こんな違いもあるのか!」というものがきっとあったことでしょう。
留学やワーキングホリデーでも無ければ体験する機会が少ないドイツ人一般家庭へのホームステイですが、本記事でドイツ人家庭へのホームステイにも興味を持っていただけたのなら幸いです。
もし、あなたがドイツへの留学やワーキングホリデーの際にドイツ人の一般家庭へのホームステイを組み込んでみたいと思った場合は、ぜひ留学カウンセラーに相談してみてください。あなたの希望をうまく組み込んだ留学プランやワーキングホリデーのヒントをくれますよ。
短期間でも、留学やワーキングホリデーの中にドイツ人一般家庭へのホームステイを組み込むと、より「ドイツに来た!」や「異文化交流をした!」と感じられます。
ですので、今ドイツへ留学やワーキングホリデーを計画している場合は、ぜひホームステイでの滞在も視野に入れてみましょう。新しい発見や体験が、あなたを待っていること間違いありません!