ドイツワーキングホリデー行く前にドイツ旅行を計画すべき5つの理由
ドイツへワーキングホリデーに行ってみたいとお考えのあなた!
ドイツへのワーキングホリデーを検討しているあなた!
そして、ワーキングホリデー先にドイツを検討しているあなた!
ドイツがちょっとでも「気になる!」と思ったら、ドイツへのワーキングホリデーに挑戦したいですよね?
筆者は、ドイツに「行ってみたい!」という気持ち100%というだけで日本の大学でドイツ語を専攻しました。そして初めての海外生活として、ドイツ留学を決意しました。
もちろん自分にとっての初海外でしたし、いきなり生活の拠点をドイツに移したことによって、多くの壁にぶちあたり、辛い思いもしました。
しかし、幸いなことにドイツ留学をしたことに全く後悔していません。
ですが実際のドイツは、英語圏とは違った空気がありますし、生活スタイルや気候も違いますし、言葉も英語が母語ではありません。
そのため筆者は、これからドイツへの留学やワーキングホリデーを検討しているあなたに対して、アドバイスがあります。
実際に行動に移される前に、一度ドイツへの旅行をおすすめします!
意外!ドイツのワーキングホリデーは、あまりおすすめではない?
筆者の考えではありますが、いきなりワーキングホリデー先をドイツに決めることに対して、正直あまりおすすめできません。
その理由は、筆者がワーキングホリデーについて相談した非常にお世話になったドイツ人教師から、「目的のあるドイツへの留学ならまだしも、いきなりのワーキングホリデーはあまりおすすめできない。」と、はっきり豪語されたためです。
しかし、その理由を聞いて筆者は非常に納得しました。
留学については、語学を学ぶとか、技術を学ぶなどといった明確な目的があればおすすめできますし、大いに賛成できます。
しかし、ワーキングホリデーはまた空気が違います。
ドイツでのワーキングホリデーは、1つの職場で最長6か月しか働けないうえに、給料が安いというデメリットがあるのです。
そのため、ある程度の貯金がないとおすすめできない、という理由からだそうです。
さらに、ドイツ語を伸ばしに行くためのワーキングホリデーならば、語学留学にシフトした方が良い、というのがドイツ人教師からの回答でした。
いったい、これはどういうことでしょうか?
日本食レストランではドイツ語を使わない!?
ドイツのワーキングホリデーの働き口として、おそらく真っ先に浮かぶのが、日本食レストランで働くことだと思います。
ドイツなんだし、お客さんもたくさんのドイツ人が来店するだろうから、「ドイツ語の勉強もできる!」…と思われがちですが、大都市ともなるとそうもいかないようです。
なんと、日本食レストランでは、ドイツ語の使用頻度が少ないんだとか。従業員も日本人がメインとなってくるでしょうし、ドイツ人が来店したとしても、テンプレートの会話となります。また、ドイツ人が経営する日本食レストラン自体も、母数が非常に少ないのです。
ドイツへのワーキングホリデーを決定する前にドイツ旅行をしてみよう
厳しいことを並べてきましたが、ドイツへのワーキングホリデーを検討している人を筆者は応援したいです!
しかし現実的な目で見ると、ドイツやドイツ語に関して学問レベルで勉強していない場合や、迷いが生じているという場合、やってほしいことがあります。
それは、ドイツへのワーキングホリデーを決める前に一度ドイツへの旅行をすることです。
「余計にお金がかかるじゃない!」と思われがちですが、1年分のお金を使った結果、「ドイツのワーキングホリデーなんか行かなきゃよかった…。」と後悔するより、一度旅行をして合うか合わないか判断した方が、余計なお金と時間をかけずに済むので断然マシです。
つまり、旅行をしてドイツを体感してみることで、本当にあなたにドイツでの生活ができるかがわかるからです。
これはどういうことなのか、以下から5つの理由を詳しく見ていきましょう。
理由① お金をかけられるほど、本当にドイツが好きか分かるから
あなたはドイツ、ドイツ語が好きですか?
もし、今「わからない」という言葉がぱっと頭に浮かんだ場合は、ドイツを旅行してからワーキングホリデーをするようにしましょう。
学生ビザでの語学留学でも同じなのですが、ドイツへのワーキングホリデーには、ワーキングホリデービザを申請するだけでも、結構な金額が必要となります。
ドイツでは、ワーキングホリデービザを取得するためには、ビザ発給に対する料金だけではないのです。
外国人がドイツ留学やワーキングホリデーの長期ビザを申請するにあたり、生活費の支払い能力を証明するために、日本の銀行に一定額以上の預金が必須となっています。
2020年1月現在、1年滞在するのに最低2,000ユーロ(約25万円)の貯金があることを証明しなければなりません。
片道航空券所持の場合は、最低4,000ユーロ(約50万円)の資金が必要なのです。
この金額を見てしまうと、思い付きではなかなかワーキングホリデーできない国であることもわかります。
これは、ドイツに移民が急増しているという背景があります。つまり、外国からやってくる人がドイツへ来たとしても、生活できずに路上生活をする人がいるということになるのです。
旅行をすることで、短期間の滞在でもドイツがどんな国か感覚がつかめます。
この資金を用意してでも「ドイツへワーキングホリデーに行きたい!」ということであれば、きっと後悔のないワーキングホリデー生活を過ごすことができるでしょう。
理由② ドイツの気候に対応できるかがわかる
巷では、「ドイツの気候は日本と似ている。」と言われていますが、大体一緒で大体違うと言っておきます。
近年のドイツは、夏の暑さは日本以上を記録しています。日本の夏は湿気が多く、蒸し暑いです。しかし、ドイツでは湿気がない分、日差しが非常に痛いのです。しかも、最高気温が40度以上をマークする日も昨年はありました。
さらにドイツの冬は、日本の北海道よりも厳しいです。前回記事で詳しく説明していますので、併せて参照してみてください。
そして、知っておかなければいけないのは、冬のドイツは日照時間が極端に少ないことです。特に11月は鬱になりやすい月といわれており、日の出が午前8時前でかつ、日の入りも16時前後と日照時間が短くなり始めます。
加えて、曇天が続くこともあり、ドイツでは自殺者が増えると言われているんです。
ドイツへ旅行すれば、自分の身体とドイツの気候が合うかどうかもわかりますので、一度現地へ足を運ぶことをおすすめします。
理由③ 食事が合うかがわかる
あなたは、ドイツ人が普段食べている食事を365日食べ続ける自信はありますか?
ドイツ人が普段食べるのは、パンがメインです。しかし、そのパンも日本のパンと違って固かったり小さかったり、ぱさぱさだったり。さらには、ミュースリと呼ばれる見た目が鳥のエサのような食べ物を朝食に食しているだけでなく、加工食品の味付けも非常に濃いのが特徴的です。
ドイツでも日本食レストランやアジアンレストラン、アジアショップが増えてきているとは言え、入手できるものも限られてしまいますし高額です。
ドイツへ一度旅行してホテルに宿泊すれば、ドイツ人が普段食しているものと似たような食事が朝食として提供されますので、ドイツの食事があなたに合うかどうかがわかりますよ。
理由④ 自然的な暮らしが大丈夫かどうかわかる
ドイツの都市の規模は、日本に比べるとかなり異なります。現在も筆者はドイツ人との交友がありますが、彼らが口をそろえて言うのは「東京は人が多い超大都市」です。
ドイツの州都は、東京や大阪に比べたら規模は小さめです。また、首都ベルリンはかなり都会的ではあるものの、ちょっと近郊に行けば自然も多くあります。
さらに、ドイツでは娯楽施設を期待できないと思っていた方が良いです。日本のようなゲームセンターはほぼないですし、たまにイベントで移動遊園地が中央広場に来たりしますが、規模もそんなに大きくないのです。
加えて、ドイツでは日本のように24時間365日お店が開いているわけではありません。
スーパーマーケットも、日曜日は定休日のところがほとんど。営業していたとしても、時短営業をしています。
このように、日本とは全く異なる生活スタイルがあなたを待ち受けています。
ドイツのような自然的な暮らしがあなたにピッタリ合うかどうか、ドイツ旅行をすれば体験できるのです。
理由⑤ 他人に頼らず自ら行動できるかがわかる
ドイツでの生活は、自主性が非常に大切です。なぜなら、ドイツ人達も自主性に富んでいるからです。
ドイツでの生活において、どんな時も「あなたはどうしたいか?」が重要とされます。これは、以前コラムで執筆した誕生日の記事でも記載しています。
筆者もドイツ人と何かを決める時、「君の意思に任せるよ。」とよく言われます。その意味は、言葉のごとく全てはあなたの意思にゆだねられるのです。
そんな考え方の違いが受け入れられず、「英語に限界を感じた!」とか、「ドイツ語ができないから引きこもる!」となってしまう方もいます。
そうなってしまうと、せっかく多額の金額をかけてドイツへやってきたのにもかかわらず、時間もお金も水の泡となってしまいます。
ワーキングホリデーは旅行でドイツを体験してから決めるのがベスト!
ワーキングホリデーは、あなたの貴重なお金と時間をかけて、ドイツでの生活し、働き、学ぶものです。
特にドイツのワーキングホリデーの情報は非常に少なく、現地の実際の様子や生活はその時々によって状況が変化しますので、毎回同じというわけでもありません。
また、人によって感じ方も異なりますので、ネット上で見た情報は実際あなたが感じるものと違う可能性だってあります。
ですので、「100%ドイツが大好きでワーキングホリデーをドイツでしたい!」という確固たる決意がない場合は、まずドイツへ旅行をしてみましょう。
旅行をすることで、ドイツの生活環境が自分に合うかどうかがわかります。
しかし、「どうしてもドイツへ旅行する資金まで貯められない!」というあなたは、まず最初に留学カウンセラーに相談してみましょう。
多数の留学生を送り出してきている留学カウンセラーは、現地の最新情報をよく知っています。さらに、実際に留学カウンセラーが担当している方々からも現地の生情報を入手していますので、あなたの不安や疑問を一緒になって考えてくれますよ。
ドイツのワーキングホリデーは、30歳までの人に与えられる貴重な機会です。
実際に現地で1年間生活するのですから、その金額も決して安いものではありません。
ですので、実際に生活がスタートしてから「こんなはずじゃなかった…。」ということがないように、よく考えてからワーキングホリデーを決断してくださいね。