【2020年最新版】ドイツ正規留学でほぼ使用する!「Uni-assist」とは?利用体験談も交えて紹介
ドイツの大学は大学ごとに出願方法が異なり、それぞれ細かで独自の「出願ルール」が設けられています。
さらに日本では馴染みのないような大学出願の仲介機関があり、留学希望者の成績を判断するお手伝いをしているのです。
今回は、ドイツ正規留学の際にほぼ活用すること間違いなしの「Uni-assist」について、特徴や用途、Uni-assistを利用する出願方法について、ドイツの外国人留学枠に実際に応募をした筆者が簡単に解説します。
Uni-assistとは?
先ほどから登場している「Uni-assist(ユニアシスト)」とは、いったい何のことでしょうか。
「Uni-assist(https://my.uni-assist.de/)」はドイツの大学の代わりに、全世界の大学出願希望者の成績をドイツ式の成績に変換し、希望大学への入学の可否を大学の代わりに判断する仲介機関です。
2020年現在、ドイツの大学のほとんどは、この「Uni-assist」と呼ばれる出願システムを間に挟み、留学希望者の大学入学許可の可否を判断しています。
近年、ドイツへの外国人留学希望者が増加傾向にあり、大学の留学課だけでは、応募書類の処理が追いつかないという事情があったようです。
そのため、大学側の書類チェックの手間を省くために設立されたのが、「Uni-assist」というシステムだそうです。
Uni-assistを使っていない大学もある
今では、数多くのドイツの大学が利用している「Uni-assist」ですが、一部大学では利用していない場合があります。
大学独自の応募システムを構築している場合や、留学課に直接応募書類を送付する方法を取る大学など、本当に大学によってさまざまな応募方法をとっています。
そのため、必ず大学が掲示している応募要綱には目を通すようにし、Uni-assist経由で手続するのか否かをチェックしましょう。
Uni-assistの基本的な使い方
あなたが希望する大学が「Uni-assistを経由して応募してください。」と指定している場合は、必然的にUni-assistを使って応募するようになります。
さらに、Uni-assistは英語かドイツ語のみの利用となります。それだけでなく、サイトが充実している分、情報量も膨大に記載されています。
Uni-assistに記載されている内容をしっかり把握し、書類を準備したうえで出願に臨む必要がありますので、入学許可通知が出るまでは、Uni-assistと長い付き合いが必要となります。
以下、筆者の体験談ベースではありますが、Uni-assistの簡単な使い方のお話をしていきます。
1) Uni-assistのアカウントを作る
まず、Uni-assistのアカウントを作成し、応募者番号を取得します。登録自体は非常に簡単です。
Uni-assistの公式ホームページへ飛び、「My assist」と書かれた項目をクリックすると、大学一覧が出てきます。
さらに右上にある「Login」をクリックすると、中央下のほうに小さく英語またはドイツ語で「新しくアカウントを作る場合はココ」という記述を見つけることができます。
こちらをクリックすると、必要情報を入力する画面が出てきますので、入力しましょう。そうすると、指定されたメールアドレスにアカウント解説に関するメールが飛ぶようになっていますので、送られてきたURLをクリックしアカウントを開設します。
2)書類をアップロードする
続いて、ドイツの大学出願に必要な各種証明書類をPDF化させ、Uni-assistのマイページにアップロードしましょう。どの大学に出願する場合でも、必ず証明書類の提出をPDFで行うことが義務づけられています。
あなたの現在の学歴から、必要な各種証明書とあなたのパスポートのスキャンデータをPDFにし、取り揃えたうえで、Uni-assist内のマイページにある「Document / Documente」ページにアップロードしましょう。
最低限必要な証明書類は、前回記事にて詳しく解説していますので、あなたの最終学歴に合わせた書類を取りそろえ、アップロードしましょう。
書類は完ぺきにアップする必要はなし!
「書類の郵送にお金をかけたくない!」という人は別ですが、Uni-assistへの書類のアップロードは、一回で完ぺきにアップロードしなくても大丈夫です。最低限の必要書類さえ最初にアップロードしておけば、追加書類が必要な場合はUni-assistから直接連絡が来ます。
そこから希望大学の募集締め切り間に合う限り、いつでも書類の追加はできるようになっていますので、万が一不備があっても安心です。
筆者も、卒業大学の卒業証明書が特殊な成績の付け方をしていたことから、希望大学に応募した後にUni-assistから成績証明書について説明を求められました。そして、逆にUni-assist側に追加書類をどうしたらよいのか、回答を待っている状態です。
3)希望大学を大学一覧から検索しカートに入れる
アカウントを作成したら、大学一覧が掲載されているトップページより、希望大学の出願をしたい学科を選択していきます。
左側には、応募する学期(ドイツでの応募は学期を見ていくシステムです)を選択できる欄と、大学名を絞り込みできる欄がありますので、こちらを使いながら、出願する大学を選んでいきましょう。
選んだ希望大学の学科は、Uni-assistのマイページ右上の箱のマークの中に格納されていきます。出願する大学によっては、出願できる科目を2つまでに制限している場合がありますので、注意しましょう。
希望大学の中には、人数制限や応募制限がある場合もありますので、各大学の募集要項とUni-assistを行き来しながら、確認していく必要があります。
3)簡単な略歴を入力する
義務ではありませんが、応募画面へ進むとあなたの学歴を簡単に記載する履歴書フォームが準備されています。
そこでは、高校や大学の卒業年などを記載していきます。また、ドイツ語を履修している(していた)場合は、どこでどのくらい勉強したのかも併せてフォームから入力できるようになっています。
こちらをあらかじめ入力しておけば、2つ目以降の希望大学の略歴を入力する時に、データが反映されているようになっています。
この略歴欄に記載した内容は、実際に応募が完了すると「Antragsformular/ Application form」に入力内容がPDFとして反映され、入学願書の内容として各大学へ最終的に送られるシステムになっています。
4)お金を払う
Uni-assistで入学許可の可否を判断してもらうには、お金を払う必要があります。費用は2020年3月現在、1校目・1科目が75ユーロ、それ以降は何科目分出願しても1校30ユーロでOKです!
支払いは、基本的にドイツにある銀行の指定口座ですが、クレジットカードもVisaは問題なく使用できました。
支払い時のユーロ建値が日本円に自動変換されますので、タイミングによっては高くも安くもなるのが難点ですが、2校目・2科目目以降はどこを出願しても一律30ユーロなのが救いです。
支払いが完了するとメールが届きますので、プリントアウトしておきましょう。
これが最終的に重要な役目を果たすのです。
5)コピー証明を行った各種証明書をUni-assistへ郵送する
無事に費用も払ったら、いよいよコピー証明をUni-assistへ郵送です。
日本と異なる点は、ただひとつ。
大学出願時に必要な書類は、あくまで原本ではなく、コピー証明書です。
そのため、コピー証明書をベルリンにあるUni-assistにできるだけ早く送付します。そして、忘れてはならないのが、支払い完了のメールをコピーした紙を一緒に同封することです。
これを入れておくと、支払いが完了したこともすぐわかるようになっているので、Uni-assist側の処理が早まる可能性があります。
その際に、自分のアカウント番号と、一言メッセージを入れておくと非常に親切です。
郵送は早ければ早いほうが良い
Uni-assistの書類チェックから入学許可の可否が出るまでに3~8週間かかるとされています。
これは定かではありませんが、ドイツ人いわく、Uni-assistのコピー証明書送付先は、私書箱の様な場所を用い、係員が決まった日付に取りに行くというスタイルをとっていうようです。
さらに、希望大学の出願締切りまでにUni-assistから入学許可をもらい、そのデータを希望大学へ送付を完了させなければならないという、非常にタイトなスケジュールになっています。
それだけでなく、外国人の留学希望者の場合、締切りがタイトな大学も存在します。
以上のことから、一番無難なのはEMSという国際郵便の中でも一番早く追跡を行うことができるサービスを用い、書類を送付することをお勧めします。
普通郵便で送ってももちろんOKですが、1週間以上はかかりますし、郵便事故などの保証が効きません。
PDFデータがあっても、Uni-assistにコピー証明を施した現物がないことには、まったくもって応募した意味がなくなってしまうのです。
6) 書類到着後はUni-assistからの結果や連絡を待つのみ
無事にあなたの送付した書類がUni-assistに届くと、書類を受け取った旨のメールが配信されます。
あとは、無事に入学許可をもらえるかどうかを待ちましょう。
このタイミングで書類の不備や追加書類の送付・アップロード依頼、ならびに証明書の説明が求められる場合は、Uni-assistから書面が届きますので指示に従いましょう。
Uni-assistは大学募集開始にならないと応募完了にならない!
筆者は冬学期のドイツ留学を目指し2月から準備を始め、各大学が入学要綱を出し始めた3月には、既にUni-assistに書類が届いている状態にしました。
ですが、3校分の支払いをしたのにもかかわらず、Uni-assistからは1校しか当てはまらないよと連絡が来ました。
それもそのはず。冬学期の生徒募集開始は3月からだったようで、2月に支払いをした分はデポジットとしてマイページに貯まっていたのでした。
ですので、書類は早めに準備してUni-assistへ送付するのはOKですが、大学の選定から応募、支払いまでのフローは、各学期の募集開始月に気を付けながら行うようにしましょう。
【まとめ】 ドイツ正規留学は早め早めに準備を行うべし!
今回は、ドイツの正規留学でほぼ利用するであろうUni-assistについて、筆者の利用体験を交えながらご紹介しました。
筆者は3月1日には、既にUni-assistに書類が届いている状態にしたにも関わらず、大学の成績証明書が大学独自の成績の付け方をしていたことから、そのことについて説明を求められるという事態となりました。
そのため、Uni-assistを経由しての応募は、Uni-assistに記載された応募のハウツーをしっかり把握する力はもちろん重要です。
同時に、書類を用意しUni-assistへ展開するスピードと、不備や疑問をクリアに説明できる「語学力が必要」であると実感しました。
今回の記事で、Uni-assistについて説明させていただきましたが、ドイツの正規留学に関してどうしても不安な場合は、経験豊富な留学アドバイザーへ相談をし、問題をクリアにしてからドイツ正規留学に臨みましょう。
誰でも初めてのことは、わからないことだらけです。わからないことは恥ではありませんので、頼れる留学アドバイザーに相談しながら、スムーズに出願手続きをしましょう!