留学するのに海外旅行保険は必要?答えはYES!加入しないといけない理由5つ
海外留学・ワーキングホリデーを検討している場合は、「海外旅行保険の加入が必要だ!」といいますよね。
私はドイツ留学ですが、海外旅行保険はドイツおいても必須です。
実際、留学やワーキングホリデーをドイツで行う場合は、現地で医療保険の加入が義務付けられているし、わざわざ日本で他の保険に入る必要もないだろうと考えがちですよね。
それに、お金ももったいないと感じてしまい、医療保険以外の保険には入らないで出国してしまう人も中にはいるようです。(本当はダメですよ!)
ですが、日本を出発する前に海外保険や留学保険に加入することで、言語や習慣、ルールが全く異なる海外で遭遇したトラブルを回避することができるのです。
今回は、日本を出発する前に入っておくべき「保険」についてお話をしていきます。
ドイツは医療保険の加入が絶対!
ドイツへ留学やワーキングホリデーといったように90日以上の長期滞在を検討する場合、必ずビザの取得要綱を見ますよね。
多くの人がご存じの通り、ドイツでは「法律で」ドイツの医療保険の加入が義務付けられています。
ドイツ留学の場合、渡航前にも日本のドイツ大使館でビザの取得は可能ですが、原則としては滞在するドイツの都市にある外国人局で学生ビザの申請手続きを行います。
この学生ビザ申請のタイミングで、ドイツで医療保険の加入を行っていきます。
ドイツの医療保険の詳細については、歯の治療に関する記事で詳しくお話をしていますので、以下の記事も参考にしてみてください。
まれに「保険はお金がかかるから入りたくない!」という理由で旅行保険だけの加入だけで済ます人もいますが、これは法律違反ですので注意しましょう。
ワーキングホリデーの場合は旅行者用医療保険もOKだが…?
ドイツ大使館の公式ホームページによると、ドイツでワーキングホリデーを行う場合、ドイツでの全滞在期間有効な歯科治療にも適用のある旅行者用医療保険がビザ発給の条件にも組み込まれています。
女性の場合は、妊娠時にも適用される保険に加入していることを証明する必要もあります。
これらを満たす旅行者用医療保険に入ることが義務付けられているだけでなく、何かがあった時のための旅行賠償責任保険にも加入しないといけません。
医療保険に加えて海外旅行保険に入らなければいけない理由
ドイツの学生ビザやワーキングホリデービザを取得するにあたって、必ず医療保険に加入が義務付けられているのに加えて、どうして海外旅行保険にも入らなければならないのでしょうか?
保険費用をダブルで払っては、お金ももったいない気がしますよね。
ですが、両方必要なのです。
海外旅行保険の効力を正しく知っておかないと、後から困るのは実際にドイツへ向かうあなたです。
特に留学の場合はダブルで付けておかないとキケン
前述の通り、留学の場合はあくまで「ドイツ現地での医療保険」の加入が義務付けられています。そして、ここでカバーされているのは、「通常の医療費用の負担のみ」です。
例えば、歯の治療や女性の妊娠等にかかわる場合、ワーキングホリデー時に加入する海外旅行保険と同等のものを付けておかないと、万が一歯医者や婦人科へ行くことになった場合に高額な医療費を払わないといけなくなります。
また、ワーキングホリデーの際に取得すべき「損害賠償保険」は含まれていないので、この部分をカバーするためにも、日本出国前に海外旅行保険に加入しないといけないのです。
日本で保険に入らないと何が起こる?
海外旅行保険(またはドイツの医療保険)や損害賠償保険とダブルで加入が必要になるドイツへの長期滞在。
ビザを取得するために一定の金額を口座に入れておかないといけませんし、ビザにもお金がかかるしで、保険にできたらお金をかけたくないのが本音ではないでしょうか。
でも、海外旅行保険や留学保険、損害賠償保険といった日本出国前に入る各種保険は、お金をケチって入らないことにより、想像を絶するリスクが発生したときに対処ができないのです。
では、医療費の自己負担以外で何が起こってしまうのでしょうか?
以下では、海外旅行保険に加入しなければなればならない5つの理由を解説します。
1)盗難や窃盗のトラブルの保証がない
日本を出る前に保険に入らないと、盗難や窃盗といったトラブルに巻き込まれたとしても、何も補償されずに自腹で解決しなければなりません。
日本は、非常に安全な国としてもドイツの人たちから知られています。しかし、ドイツでは置き引きや万引きといったトラブルがよくあります。
筆者も、超少額ではあったものの、旅行先のケルンで財布をすられてしまいました。幸い、現金を少額しかいれておらず、クレジットカードなどは別の財布に入れていたので、被害は大したことはありませんでした。しかし、まさか自分も被害に遭うなんて思っていませんでした。
日本で海外旅行保険に入っておけば、窃盗や盗難といったトラブルにも対応してくれるプランがあります。例えば、「寮に置いていたテレビが盗まれた」場合でも、保険によって補償してくれるのです。
2)日常生活に関するトラブルの補償がない
日本で海外旅行保険に入らないままドイツへ出国してしまうと、日常生活で起こるトラブルも自己解決しなければなりません。
例えば、誰かにけがをさせてしまったとなった場合も、ドイツの医療保険ではカバーできません。日本を出発する前に、賠償保険が入っているプランに加入をしておきさえすれば、他人にけがをさせたり、他人の物に損害を与えてしまったりした場合も補償対象になるのです。
人以外の他人の所有物にも適応されますので、「アパートを水浸しにしてしまった。」といったことが起きたとしても補償してくれます。日本で保険に加入していないと自分で支払わなければならなくなり、保険費用を払うよりも高額な代金を支払うことになる可能性だってあるのです。
3) 留学中に発生した経済問題で帰国を強いられる可能性がある
留学中の費用を支払っているのは誰ですか?もちろん自分で貯めたお金をあてがっている人もいるかと思いますが、両親の助けなしに留学は継続できないのが一般的ではないでしょうか。
そんな両親のどちらか、特に父親が急に事故で亡くなった場合、経済的に留学を続けることが困難になる場合だってあり得ます。
実はこのような場合も、日本で加入できるプランがあるのです。扶養者の急な事故や死亡があったしても、留学した人が経済的基盤を保険によってカバーできます。
4)飛行機によるトラブルの補償をしてくれない
最近急増しているのが、飛行機によるトラブルです。日本を出発する前に保険に入らないまま出発してしまうと、飛行機で現地に向かう間に生じるトラブルをカバーしてもらえません。
飛行機によるトラブルというのは、このような例が挙げられます。
このような場合でも、日本で保険に入っておけば飛行機の遅延で泊まったホテルの宿泊費はもちろん、食費などの不要な支出をカバーしてくれます。
さらに、入国規制などで乗り換え空港から先に進めず、止むを得ず日本に戻る場合の飛行機代金も補償してくれるのです。
5)現地の言語で対応をしなければならなくなる
日本で保険に入っていない場合、現地の言語、特にドイツならば英語またはドイツ語で対応をしなければならなくなります。
英語やドイツ語に自信があれば良いのでしょうが、自らの不調や主張を訴える場合は中級以上の語学レベルが必要です。
日本で保険に入っていることによって、各種補償を日本語で対応してもらえる場合も多く、語学に不安がある場合は非常に大切なのです。
クレジットカードについている保険では不十分?
留学でもワーキングホリデーでも、クレジットカードを持っていくということが多いのではないでしょうか。
クレジットカードにも海外旅行保険が付帯されているものがありますが、「それを使えば余計なお金を払うことはないんじゃないか?」と思いがちです。実は、そこに落とし穴があるのです。
確かにクレジットカードの保険は、一般的な海外旅行保険でカバーしてくれる「ケガ」や「病気」といった場合の治療費や、カードによってさまざまな補償が付帯されています。
ですが、クレジットカードに付帯されている保険は、普通の海外旅行保険や留学保険と比較すると、補償してくれる金額や期間が短いのが特徴です。
クレジットカードに付帯されている保険は、あくまで海外旅行にマッチした補償内容ですので、留学やワーキングホリデーで長期にわたって留学する場合は仕様を避けましょう。
リスクを回避する前に保険に加入しておこう!
留学やワーキングホリデーは普通の海外旅行と違い、滞在期間が長期になるだけでなく、生活基盤がドイツなどの海外に及びます。
そのため、日常生活の中でもトラブルや危険は避けられなくなってきます。
私たち外国人は、渡航中や滞在中のリスクも考えながら日々過ごさなければなりません。
「ドイツは医療保険に入ればそれで解決!」というわけではなく、日本を出発する前に海外旅行保険や留学保険に入ることも重要です。
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保険の重要性や、どんな保険プランをつければよいかも、丁寧に教えてくれますよ。
あなたの身を守りながら、楽しく安全なドイツ生活を送りましょう。