ドイツ留学は学生ビザじゃなくて「ワーキングホリデー」もアリ!その5つの理由とは? | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:ワーキングホリデー

ドイツ留学は学生ビザじゃなくて「ワーキングホリデー」もアリ!その5つの理由とは?

公開:2020/04/25 著者:平塚 千晴 883 Views

ドイツ留学と聞くと、「勉強しに行かなければならない!」という使命感もそうですが、以下のような心配が生じてきます。

 

「英語でドイツ語を勉強できるのかな?」
「ドイツ語での授業についていけるかな?」
「ドイツ語をちゃんと勉強できるかな?」

 

筆者のように大学時代にドイツ語を勉強していれば、プレッシャーは小さくなります。

しかし、ほとんどの人は英語を勉強し、ドイツ語の知識は殆ど無い状態からドイツ留学するケースが多くなります。ドイツ留学したい方は、ドイツ語学習は簡単なコミュニケーション程度で、メインはドイツ生活を楽しんでみたい方も多いと思います。

学生ビザでの語学留学だとプレッシャーに感じる方は、ワーキングホリデーでドイツ語プラスアルファくらいの感覚で渡航するのもアリです。

 

もしあなたが18歳から30歳の間であれば、留学以外でもドイツに行くことができます。それがドイツへのワーキングホリデーです。

 

今回は、ドイツへは学生ビザじゃなくて「ワーキングホリデー」もアリだよ!というお話です。

あまり知られていないドイツへのワーキングホリデー

あなたが18歳から30歳で、ドイツへ行きたいけど語学留学はちょっと不安という場合は、ワーキングホリデーでドイツに行く方が確実です。

ドイツへのワーキングホリデーはあまり知られておらず、ワーキングホリデーを数カ国経験した人が行きつく先として選択肢に入ることもあるようです。

ドイツへのワーキングホリデーは、ドイツ留学への敷居が低いことからも、実はドイツ大使館も大きく推奨しています。

 

ドイツへのワーキングホリデーは誰が申請できる?

2020年4月現在、ドイツ大使館(https://japan.diplo.de/)に掲載されているドイツワーキングホリデーを申請できる人は、以下の通りです。

 

・日本国籍を有していること
・18歳以上であり、申請時に31歳に達していないこと(重要)
・親族(子供など)が同行することはできない

 

つまり、申請時に31歳の誕生日を迎えていない場合は、ドイツワーキングホリデーの対象となります。

 

ドイツワーキングホリデーの場合、最大365日の滞在ができるだけでなく、滞在型ベビーシッターである「オーペア」以外のドイツの様々な職場で1箇所最長6か月働くこともできるのです。

ドイツワーキングホリデーに必要な書類を整えて申請が下りさえすれば、ワーキングホリデーに行けるので有難いですよね。

 

ドイツのワーキングホリデーの条件は?

ドイツのワーキングホリデーの条件は、どういったものなのでしょうか?

2010年6月15日以降、世界各国にあるドイツ大使館や総領事館でドイツワーキングホリデービザを申請することができるようになりました。ワーキングホリデービザの申請ですが、日本のドイツ大使館や総領事館で申し込むほうが安全で確実です。

さらにドイツ大使館の情報によれば、ドイツのワーキングホリデービザを取得するためには、以下の書類が必要です。

 

・記入済みのWeb版長期ビザ申請書 1部

・記入済みの誓約書1部

・パスポート用写真(35x45mm 正面撮影、詳細は「ビザ用写真例」参照)1枚

・日本国パスポート(ビザの有効期限が切れた後、なお3ヵ月以上有効期限の残っているパスポートが必要です。)及びそのコピー1部(A4サイズ)

・往復航空券予約の証明書

ドイツでの全滞在期間有効な旅行者用医療保険(歯科の治療にも適用され、女性の場合は妊娠時にも適用される保険に加入していることを証明するものを提示してください。)および旅行賠償責任保険

生活費支払い能力の証明(過去3ヶ月の記帳のある通帳(申請される前日に記帳された最新のもの)あるいは、ネットバンキングの場合には、前日に過去3ヶ月分を印刷)1年間滞在する場合には最低2,000ユーロの資金があることを証明しなくてはなりません。片道航空券しかない場合は、この2倍の金額を証明する必要があります。

 

出典: ドイツ連邦共和国大使館総領事館 / ワーキングホリデー・ビザ
https://japan.diplo.de/ja-ja/service/wh/957786

 

ドイツのワーキングホリデーでも留学でも同様ですが、「生活費支払い能力の証明書」がビザを取得するために大変重要となってきます。

もし1年ワーキングホリデーをしたい場合は、日本円にしておよそ25万円程度の残高を証明しなければなりません。この残高証明は、英語またはドイツ語で準備しないといけないのですから、準備に手間がかかります。

それだけでなく、旅行者用の保険や自賠責保険の加入も必須ですので忘れないようにしましょう。ドイツでは医療費が高いことに加え、歯の治療の際も膨大な金額がかかります。注意書きにも記載通り、歯の保険そして女性の方は妊娠などをカバーできる保険に加入する義務が発生します。

 

 

このようにドイツワーキングホリデーは、条件が緩い分、準備するものもこまごましていますので、ドイツ大使館のホームページを熟読し、取得の準備をすすめましょう。

不安な場合は、経験豊富な留学カウンセラーに相談しましょう。

 

観光ビザ(ノンビザ)とワーホリビザの併用は不可

2020年4月現在、コロナの影響で渡航はできませんが、日本人がドイツへの観光目的での入国の場合は、最大90日観光ビザなし(ノンビザ)で滞在ができます。それ以前にドイツへの入国があった場合は180日ルールが適用されるものの、それでも3か月はビザなしで滞在できるのであればラッキーですよね。

しかし、ドイツワーキングホリデービザを取得した場合、ワーキングホリデービザが優先されます。つまり、観光ビザ(ノンビザ)とワーキングホリデービザの併用はできないので、観光ビザが切れてからワーキングホリデーでそのまま滞在すると言ったことはできません。

ちなみに、2021年からは米国のESTAと似た制度を入国時に開始するという話も出ています。これは事前にオンラインで渡航申請をするシステムで、最近は多くの国で実施されています。情報は刻々と変化しますので、必ず最新情報をドイツ大使館で確認するようにしましょう。

 

「ドイツワーキングホリデービザ」がおすすめの理由5つ

 

何かと手続きも面倒くさそうですし、観光ビザ(ノンビザ)とワーキングホリデービザの併用ができないのが残念ではありますが、それでもドイツワーキングホリデービザをお勧めする理由は5つあります。

 

1)ビザ発行が学生ビザよりも楽

学生ビザの場合、大学入学や大学入学準備のケースの場合は、ワーキングホリデービザよりも手続きが煩雑です。

筆者はドイツの大学の手続きをする際、学生ビザを取得するために長い道のりを歩みました。

著者は大学留学なのでワーキングホリデーとは目的が違いますが、学生ビザで学ぶ目的によっては手続きがワーキングホリデーよりも大変です。

 

ワーキングホリデービザであれば、日本語で必要書類を全て準備できるだけでなく、ドイツ語力の証明書も不要です。

 

学生ビザの場合は先ほど紹介の観光ビザ(ノンビザ)で入国したうえで、大学のある町の外国人局に赴いて学生ビザを取得しなければいけない事例がほとんどなため、日本で学生ビザが必ずしも取得できるわけではありません。

日本で確実にビザ発給してもらってから出国ができるワーキングホリデービザは、何かと安心なのです。

 

2) 費用を節約できる

学生ビザの場合、大学や語学学校からもらえる「入学許可証」がないとビザを取得できません。

留学費用は語学学校の学費が最も負担は大きくなります。ワーキングホリデービザの場合は学校に通うか否かに関係なく1年間滞在できますが、学生ビザの場合は学校に通う期間の範囲でしか学生ビザは取得できません。

つまり、ドイツの滞在期間に応じて、費用負担が大きくなるのが学生ビザなのです。

 

ドイツの語学学校は、10万円以上が相場です。ドイツのドイツ語学校は試験を受けるための学校のため、カリキュラムもまるで本物の学校のように充実しています。高い学校の場合、1か月毎日5時間ほどの授業でおよそ30万円することもあります。

 

さらに、ドイツ語学校では授業出席数が定められており、出席数を満たさないと受講証明書が出されないなど弊害が起きますし、クラスについていけない場合はレベルを強制的に下げられたり、転学を余儀なくされたりするケースもあります。

ですが、ワーキングホリデービザであれば、語学学校に行くか行かないかは自分次第ですし、学校通う期間も自分で決められます。

個人がオンラインでレッスンをしてくれるサービスもあるので、ワーキングホリデービザを使って安いサービスや気に入ったサービスを選べるので、学費を抑えるのにつながります。

 

ワーキングホリデービザの場合は1箇所で最大6か月の就労を許されとり、働きながら生活費や学費を稼げるのが最大のメリットです。

 

さらに、ワーキングホリデービザでの就労をきっかけに、雇用主から就労ビザに切り替えてもらえるケースもあるんですよ。

このように経済面から見ても、ワーキングホリデービザは学生ビザよりお得なのです。

 

3) 教科書に載っていないドイツ語を知ることができる

ワーキングホリデービザでドイツに渡航することで、教科書に載っていないドイツ語を知ることができます。ドイツにあるドイツ語学学校は、前述の通り外国人がテストを受けるための授業が行われます。また、費用も安くないなので長期で通うことも難しいのが難点です。

他国からもドイツ語を勉強しにやってくる「外国人」が多いため、プライベートでは英語が優勢になりがちです。せっかくドイツにいるのに、ドイツ人と仲良くなる機会も限られてしまう…とも言えます。

ワーキングホリデービザで入国すると、ドイツ人と仕事を通して話す機会もできます。ドイツ人がいる職場で働くことができれば、「日常の」ドイツ語に触れる機会を増やすことができます。

 

4)お金に融通が利く

学生ビザの場合、銀行残高証明に必要な25万円と、語学学校の費用でお財布が一気に寂しくなります。そこに初期費用や家賃などの生活費を毎月と考えると、やはり留学予算は高額になってしまいます。

正規の学生ビザ以外はミニジョブ(アルバイト)ができませんので、語学留学の場合は仕事ができないのです。大学準備ビザの場合も、2年目以降でないとミニジョブができません。

つまり、日本で作った貯金か両親の支援、または奨学金がないと、留学は非常に厳しくなります。

 

一方のワーキングホリデーは、同じく銀行残高証明書の25万円と初期費用や生活費は同様に発生するものの、語学学校に通う期間は自由に選べますし、アルバイトも1つの会社で最長6か月まで許可されています。

オーペアという滞在型ベビーシッター以外の職種制限がないので、これを使わない手はありません。

多少なり稼ぐチャンスがあるワーキングホリデーは、自分の頑張り次第で自由なお金を作ることができるのが魅力的ですね。

 

5) 自由度の高さ

ワーキングホリデーは、学生ビザよりも自由度が高いのも理由のひとつです。

学生ビザの場合は、学生としてドイツに滞在するため、どうしても毎日課題や勉強に追われてしまうため、ワーキングホリデーほどの自由は利かないでしょう

ワーキングホリデービザの良いところは、自由度の高さです。語学学校に行くのも自由ですし、就労期間も自由に選べます。

 

年齢制限内ならワーキングホリデービザに挑戦しよう!

 

ワーキングホリデーは、18歳から30歳の間で1カ国につき基本的に1回のチャンスがあります。

語学留学だと敷居が高いと思っている方は、自由度の高いワーキングホリデービザを取得して、ドイツの文化や日々の暮らしに触れる機会を作ってみませんか?

 

もしワーキングホリデービザでの生活が気に入ったら、改めて学生ビザでドイツ語を本格的に勉強するのも、ひとつの手段です。

 

また、同じドイツ語圏では、オーストリアもワーキングホリデービザを発行しています。

ドイツと申請方法は異なるものの、同じドイツ語圏。オーストリアとドイツ両方の国のワーキングホリデーを体験するのもアリですね。

若いうちにしかできない特別な体験を、是非ドイツ・オーストリアで経験してみてください。

 

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