ドイツのワーキングホリデー制度は、日本の若者にドイツの文化や暮らしを知ってもらう機会を提供するために設立されました。滞在期間は3カ月~1年間と決まっており、ワーキングホリデー中は、学校に通ったりアルバイトをしたりと様々な体験と通じてドイツを知ることができます。オーストラリアやカナダといった英語圏の国と比べると日本人は極めて少ない環境となりますので、異文化交流や観光を目的としている人や、英語以外の第3言語としてドイツ語を修得したい人にぴったりの国です。
ドイツワーキングホリデーの特徴
ドイツのワーキングホリデービザは、世界各国のドイツ大使館、総領事館で申請が可能となっている点が他国のワーキングホリデー国との大きな違いとなります。そのため、海外からの申請も可能というメリットがありますが、地域によっては受け付けていないところもありますので注意が必要です。就学・就労に関する規定もないため、どのようにドイツ生活を送るかは個人の計画に委ねられることになります。
ドイツのワーキングホリデービザ制度
項目 | 詳細説明 |
---|---|
対象 | 18歳から30歳までの若者 |
申請方法 |
世界各国のドイツの大使館・総領事館で申請が可能ですが、日本人の場合は現地で申請も可能です ※国や地域によっては受け付けていない場合もあります。申請をされる際には事前に必ず手続きが可能かどうかを問い合わせる必要があります。 |
申請料 | 無料 |
申請の条件 | 1. 日本国籍を有していること 2. 18歳以上であり、申請時に31歳に達していないこと 3. 親族(子供など)が同行しないこと |
必要な書類 | ・ビザ申請書 ・パスポート用写真1枚 ・パスポート ・往復航空券予約の証明書 ・ドイツでの全滞在期間有効な旅行者用医療保険および旅行賠償責任保険 ・生活費支払い能力の証明(最低2,000ユーロ) |
滞在可能期間 | 3カ月以上~1年間 |
就学 | 期間の定めなし |
就労 | 就労に関する制限なし |
※上記の内容は予告なしに変更される場合があります。ビザ申請前に必ずドイツ連邦共和国大使館・総領事館ホームページより最新情報をご確認ください。
ドイツワーキングホリデーの魅力
質素な生活と論理的な考え方を好むドイツ人ですが、バカンスでは家族や友人たちと楽しく過ごすといった一面もあります。金銭的な価値観に頼らず、生活を豊かにする知恵を持つドイツ人は、古いものを大切にし、歴史のある国として知られています。ヨーロッパの中心に位置するドイツからは、電車に数時間程度乗れば北欧、南欧、東欧さまざまな国へ足を伸ばすことが可能です。質の高い教育環境でドイツ語を学び、様々な魅力ある近隣諸国へ旅行することができるという点が、ドイツでワーキングホリデーをする上で大きな魅力となっています。
1.充実のインターンシップ制度と職人研修
ドイツでは経済状態が良好なため、アルバイトや就職先が見つかりやすいというメリットがあります。特にインターンシップが発達しており、数カ月単位で職業実習が行われ、頑張りが認められればそのまま就職というケースが一般的です。インターンシップはインターネットや特定の企業に履歴書を送るといった方法で探すことができます。また、デュアルシステムと呼ばれる職人研修制度もあり、20歳前後の若者が数年間研修を受け、修了と同時に専門資格を得ることができます。特に手工業部門であるパンやお菓子製造、フローリストなど日本人が参加できるものも利用することができます。
2.歴史のある教育機関と質の高い授業
ヨーロッパには歴史ある大学が多数存在します。ドイツにおいても例外ではなく、数多くの歴史を持ち、権威ある大学が存在しています。有名なところでは、ミュンヘン大学やハイデルベルク大学など、世界大学ランキングの200位以内にランクインしている大学も数多く存在します。一方、学費は無料もしくは1学期500ユーロ程度という料金設定にもかかわらず、大学の教育の質はトップレベルという制度が毎年数多くの留学生を世界中から惹きつけています。語学学校も例外ではなく、高い教育を受けた講師が高いレベルの授業を提供するという仕組みができ上がっていますので、ドイツ語を修得する際にも大きなメリットとなります。
3.秩序ある生活と治安のよい環境
ドイツ人は日本人との共通点が多いと言われますが、時間を守る、部屋は清潔にしておく、仕事の約束は守るなど様々な点で日本に似たような特徴を見つけることができるでしょう。一方、ドイツ人は質素な生活を好み、朝は6時には起きて仕事は夕方前には切り上げ、残りの時間は家族との団らんや趣味に費やします。また、就寝は平均22時と規則正しく秩序ある生活を好みます。そんなドイツ人の気質や経済状況のせいか、他の欧州圏と比べて治安が良いのも特徴的です。欧州圏内でもドイツの環境の良さは有名であり、他国からの留学生の親もドイツなら安心と言って子どもを留学させるということもよくあることです。したがって、ドイツは留学生にとって安心して留学することのできる国として知られています。