アメリカの州の1つであるハワイは、アメリカ同様にビザの種類が多く、目的別によって様々なビザに分類されています。日本国籍を所持している場合は90日以下の滞在に限り、事前にインターネット上で観光ビザ(ESTA)を取得すれば、特別なビザ申請をする必要はありません。またその期間中に語学学校に通うこともできますので、気軽に短期留学が可能です。しかし、長期留学や短期留学の中にも必要な書類等の申請があるため、まず留学プランをしっかりと決め、余裕をもって準備する必要があります。ニューヨークでのテロ事件以降、大使館の審査は厳しくなりましたが、申請に必要な書類を揃え、落ち着いて面接に臨めば問題なく取得できます。ここではハワイに渡航するにあたり、どのようなビザの種類があるのかをご紹介します。
非移民ビザ
非移民ビザは日本人がアメリカに来て勉強・仕事といった限られた目的で滞在し、最終的には期限が切れると日本に帰国することを前提として発行されるビザの総称になります。また将来アメリカへの永住を考えられている方もこの非移民ビザの取得が第一歩になります。非移民ビザは目的や用途に合わせて数多くの種類がありますが、日本人留学生がハワイ留学をする際に申請が必要となるビザF‐1ビザ、M‐1ビザと呼ばれる学生ビザが中心となります。
観光ビザ(ESTAの申請)
日本人が90日以内の短期滞在を目的としてハワイに訪れる場合、事前に電子渡航認証システム「ESTA」の認証を受けることが必要です。認証を受けていないとハワイに入国・飛行機への搭乗等で拒否されてしまうため、必ず事前申請をする必要があります。ESTAの申請はオンラインでき、質問が日本語で記載されていますので落ち着いて解答すれば取得が可能です。一度ESTAの認証を受けると2年間有効となりますが、2年以内にパスポート期限が切れる場合は、パスポートの有効期限をもって認証は無効となるのでご注意ください。
F‐1ビザ(学生ビザ)
一般的な海外留学を行う際に必要とされ、学生ビザと呼ばれるのがこのビザです。90日以上現地に滞在し、語学学校に通う場合に必要となります。また、90日以下の短期留学だとしてもフルタイム(週に18時間を超える授業時間)を受講する場合は、このビザの申請が必要となりますので注意が必要です。現地でフルタイムへの変更、学生ビザの取得することは原則認められていないため、予めどの程度語学学校に通い、フルタイムで受講するのかどうかを明確に定めることが重要です。留学中に学生ビザ保持者が配偶者及び21歳未満のお子様を同行家族として連れて行きたい場合は、別途ご家族用のF-2というビザの申請をする必要があります。このビザは学校の授業が始まる30日前に入国することができ、また終了予定日から数えて60日間も帰国の準備期間として与えられているため、余裕をもって帰国前に旅行に行くことも可能です。
M‐1ビザ(職業訓練学校生ビザ)
F‐1が学位や英語の勉強を目的とするのに対し、M‐1ビザは職業技術の習得を目的とする学校に行く場合に発行されるビザです。ハワイで例を挙げるとネイルライセンス、ハワイマッサージやセラピストなどの専門学校がこれに該当します。通常、職業訓練学校は1年から1年半程度のプログラムのため、ビザの期間も就学期間に合わせて発行されます。また、勉強している内容を途中で変えることはできないため、コースを変更する場合は再度新しいビザを申請しなければなりません。プログラム終了後の滞在期間は、30日間となります。
学生ビザ申請に必要な書類
NO, | 項目 |
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1 | 入校許可証(I-20)のオリジナルとそのコピー |
2 | オンライン入力式ビザ申請書DS-160 確認ページ |
3 | 証明写真1枚(5cm x 5cm) |
4 | パスポート(過去10年間に発行された古いパスポートも必要) |
5 | 英文の預金残高証明書 |
6 | 面接予約確認書(面接を予約した際に画面を印刷したもの) |
※ビザ申請に必要な書類は、予告なしに変更される場合があります。ビザ申請前に必ずアメリカ移民局のホームページで最新情報をご確認ください。