インド留学は、インド自体が発展途上国であり、英語圏としての印象も薄いため、海外留学の選択肢としてはまだ発展途上にあります。インドは発展途上が目覚ましく、約5,000年の長い歴史の中で様々な民族や文化が混じり合って独特の文化が形成されてきました。「インドに行くと人生観が変わる」と言われるほど不思議な魅力があり、独特な文化を求めて世界中から多くの観光客が訪れています。
インドはヒンドゥー語の他に英語を準公用語としており、英語話者はアメリカに次いで世界で2番目に多いと言われています。都市部ではほとんど人々が英語を話すことができ、インド人の人懐っこさからも街中で英語を話す機会があるでしょう。インドは英語を学ぶための語学留学地として近年注目されており、その独特な魅力と費用の安さからインド留学を選ぶ留学生が徐々に増えています。
伝統と現代文化の街「デリー」
インドの首都であるデリーは、歴史的な旧市街「オールドデリー」と現代文化の街「ニューデリー」に分けられ、街の様子も大きく変わります。「オールドデリー」は昔ながらの街並みが残っており、狭い道に多くの交通量、またローカルマーケットなどもあり、昔ながらの伝統的なインドらしさを感じることができます。一方「ニューデリー」は、インドの行政機能が置かれ多くの海外企業も拠点を置く国際都市です。ニューデリーには裕福層が多く、街も綺麗に整備されており、同じ「デリー」内でも全く異なった新旧のインドを見る事ができ、インドの発展の様子を感じられます。また、少し郊外に出ると多くの歴史的遺産を見る事ができる「デリー」はまさに、インドの象徴ともいえる街です。
費用を抑えて英語を学べるインドの物価
インド留学の魅力の一つとして、発展途上国ならではの留学費用の安さがあります。語学学校の授業料は、欧米留学と比べて3分の2程度に収めることができる他、滞在費もかなり安く抑えることができます。インド留学は、その他アジア圏の留学地と同様に、留学費用を抑えながらしっかりと語学留学したい方に最適です。また、インド留学の滞在方法は、学生寮やアパートといった選択肢があります。こういった滞在方法での食事は、自炊が中心となりますが、インドの物価は日本の3分の1程度なため、生活費もかなり抑えることができます。そのため、インドは2カ国留学(インド留学後に欧米圏に留学するプラン)や世界一周を計画している方にも人気の留学地です。
歴史ある文化と独特の文化形成
インドと言えばカレーやサリー、ターバン等をイメージしがちですが、実際は様ざまな文化と習慣をもった多民族・多宗教・多言語国家です。インドはその広い国土に29の州と7つの連邦直轄領を持っており、約5,000年という長い歴史の中で1つの国として形成されてきました。国民も同じく、様々な民族で構成されているため地域ごとに見た目や服装、宗教や文化、使われる言語も異なります。そのためインドの紙幣には18もの言語が印刷されており、1つの国の中で独特の文化構成がされていることがわかります。またそういった環境だからこそ、公用語であるヒンドゥー語の他に英語が準公用語として国民の生活に根付いてきました。インド留学では英語を学びながら、様々な民族やインド文化の交わりを体感することができるのも魅力です。
インドの文化と宗教観
インドではヒンドゥー教徒が国民の約8割と最も多く、残りの国民はイスラム教やキリスト教、シク教などを信仰しいています。インドの人々は信仰心が強く、それぞれの宗教の戒律を守って生活しています。中でも一番信者の多いヒンドゥー教では牛やアルコールの飲食が禁じられており、インド内の様々な地域でそうした飲食の制限が法律に取り入れられています。断食やカースト制度など宗教からくる文化も色濃く浸透しており、その他の宗教の戒律も生活文化として根付いています。インド渡航前にはそれぞれの宗教ルールを確認し、宗教事情を尊重して生活しましょう。