アイルランド留学で渡航する際は、滞在期間や目的に応じてビザを申請する必要があります。留学プランを立てる際にどのビザでの渡航となり、またどういった書類や手続きが必要になるのか、どのくらいの期間申請に必要なのかをきちんと確認しておくことが大切です。アイルランドへの渡航の際は、事前申請が必要なく90日間滞在可能な観光ビザ、語学留学が目的の方は学生ビザ、就労や就学を自由にしたい方はワーキングホリデービザがお勧めです。こちらでは各ビザの申請と条件についてご紹介します。
観光ビザ
アイルランドでは観光目的の場合、通常3カ月間の滞在が許可されています。事前申請は特に必要がなく、日本国籍であれば出国後そのままアイルランド入国が可能です。しかし、入国の際には往復の航空チケットの提示が求められるため、入国審査の際に帰国便を提示できるようにしておきましょう。また、パスポートの残存期間は最低3カ月間は必要となるため、有効期限が切れそうな場合は必ず出発前に切り替えておきましょう。なお、パスポートの更新には1~2週間程度かかりますので、余裕をもって手続きを行いましょう。
学生ビザ
アイルランドで90日以上滞在し学校に通う場合は、学生ビザが必要となります。短期留学から長期留学までカバーしている学生ビザとなっており、アイルランド入国の際に入国審査官によってビザが発行されます。ビザはパスポートに直接スタンプを押す仕組みとなっており、審査の際には書類を揃えておく必要があります。アルバイトをする際は、一定の条件を満たす必要があり、語学留学の場合はアイルランド政府が認定している学校にて週15時間以上のフルタイムコースを受講していることが条件となります。もしくは、アイルランド政府教育科学省が認めた専門学校あるいは大学にて1年以上フルタイムで学ぶことが条件となります。
学生ビザ申請の際に必要となる書類・アイテム一覧
・語学学校の入学許可証
・学費納入を証明するレシート
・英文の残高証明書
・帰国便チケット
ワーキングホリデービザ
アイルランドのワーキングホリデービザは、1年間有効となっており、18~30歳までの人を対象としたビザです。ワーキングホリデービザの発給数は決まっており、年間400人のみとなっています。申請料は無料となっていますが、オンラインと郵送を組み合わせた申請スタイルとなっているため、オーストラリアやニュージーランドに比べるとやや発給までに時間がかかるビザと言えるでしょう。申請の受け付けは毎年1月、6月、8月の計3回と決まっているため、渡航時期に合わせて申請を行います。流れとしましては、まず大使館へ申請書をメールに添付して送り、大使館から申請許可メールを受け取ります。その後、以下の必要書類を揃えて郵送という流れになります。
ワーキングホリデービザ申請に必要な書類・アイテム一覧
・申請許可メール(印刷)
・申請書の原本
・6ヶ月以内に撮影した証明写真2枚
・パスポート(※原本)
・パスポートのコピー
・英文履歴書
・滞在期間をカバーする医療保険証券
・航空券(原本/A4サイズのコピー1枚づつ)
・最終学歴校の卒業証明書(英文原本)もしくは在学証明書(英文)
・50万円以上の残高がある残高証明書(英文かつ本人名義のもの)
・返信用のレターパック510
学生ビザとアルバイトについて
アイルランドでは、学生ビザでアルバイトをすることができます。アルバイトをしたい場合は、学生ビザを取得する際に、政府機関(ACELS)に認証された学校の6カ月以上のコースに申し込むことが必要となりますが、コースの最後のほうではケンブリッジ英検やIELTSなどの試験対策コースを受講することが条件となります。学校がある期間は週20時間まで、休暇中は週40時間までアルバイトが認められているため、滞在資金を補いながらしっかりと勉強することが可能です。学生ビザは3回まで延長ができますが、1度の学生ビザで許される滞在期間は8カ月となりますので、最大2年間の滞在が許されています。学生ビザを延長する場合は、80%以上のコース出席率が求められますので、滞在延長を考えている場合は条件を満たせるように留学生活を送る必要があります。