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カテゴリー:現地生活情報

【徹底解説】マルタの学生ビザ(延長ビザ)で働く方法と申請方法 INマルタ

公開:2018/09/17 著者:塩口 真由佳 2926 Views

マルタでは今年、2018年4月から規定が改正され日本人=Third Country Nationals(ヨーロッパ圏以外の国の人)でもマルタ入国から90日以上滞在している方であれば、学生ビザでの就労が可能となりました!

今回は、申請手続きはまだまだ複雑&難しそう…。そう思っているあなたに学生ビザを使ってマルタで働くまでのプロセスを徹底解説していきます!

通常通り入国してビザの延長をする

まずは、基本情報の「ビザの種類」から見ていきましょう!

現在、マルタが外国人に発行しているビザは2種類あります。

 

1.観光ビザ 
・短期留学者向け
・日本人なら申請は不要
・最大3ヶ月マルタに滞在可能
・現地でビザの切り替えができる
・マルタでの就労は不可

 

日本人であれば観光ビザを申請する必要はなく、入国と同時にビザは発行されます。観光ビザでは最大3ヶ月間滞在することが可能です。

ただし、入国する際には「パスポートの有効期限が3ヶ月以上残っている」、「往復のチケットを持っている」事が必要になりますので、この2つは注意しておきましょう。

 

2.エクステンションビザ(延長ビザ)
・3ヶ月以上の長期留学者向け
・学校のコース終了日までマルタに滞在可能
・マルタ到着後、13週目から就労が可能(週20時間内)
・学校または自分で書類を用意し移民局へ申請

 

マルタに3ヶ月以上滞在される方は、現地でビザの延長手続きを行います。

マルタに観光ビザで入国→延長手続きを行う=学校に通っている間はマルタに滞在可能です。エクステンションビザは、学生ビザのような役割になります。

ビザの切り替えは最大8週間かかるため、現地到着後14日以内に手続きを行うことをオススメします。もしビザの残存期間が少ないと、許可が下りないことがあるためです。

 

ビザ延長手続き(語学学校に3ヶ月以上通う方必須)

まずはビザの延長をするためには、いくつかの書類の提出が必須です。多くの場合、語学学校が申請の手伝いをしてくれます。

 

しかし、ビザ延長の際には「残高証明書」や「滞在期間をカバーする海外旅行保険」が必要のため、ビザ延長を希望する方は、予め日本から準備しておきましょう。

 

マルタで延長ビザ取得に必要な書類は下記のようになっています。

 

学生ビザ取得のために必要なもの
・申請書(申請時オフィスで貰えます)
・学校が用意したレター(学校側で準備してくれる留学証明書)
・5センチ×5センチサイズの証明写真(マルタでも撮影可能)
・パスポート(全ページのコピーも必要)
・本人名義の英文預金残高証明書(ユーロ記載)、もしくは滞在費の支払う資金を証明できる英文の書類、ATMでの引き出し証明書
必要残高について
① 滞在先への申し込み&支払いが完了している場合
1日あたり25ユーロ×滞在期間をカバーする残高
② 滞在先が未確定、未払いの場合
1日あたり48ユーロ×滞在期間をカバーする残高
・滞在期間を全てカバーする海外旅行保険証とそのコピー
・現地での住居を示す証明書(英語の原本)
・帰りの航空券
・76ユーロの申請費

 

仕事探しをスタート

上記のビザの延長手配をしたら、次はビザ申請をしている間に仕事探しを始めましょう!

「え?学生ビザがまだ下りていないし、学生ビザでの就労許可も下りていないのに最初に仕事を探すの?」

そう思った方もきっと多いと思います。

 

でも、マルタ学生ビザでの就労は他国とちょっと違っていて、ビザ申請中の仕事探しがベストなんですね。

 

実際は学生ビザが下りて、就労許可が下りてもルール上、マルタ滞在13週目以降にならないと働けません。また、仕事探し、情報集め、面接などにも時間がとられますし、Employment licence(就労許可)がおりるまでに約1ヶ月程度掛かってしまうためです。

 

マルタで働くためのEmployment licence(就労許可)の申請準備

仕事が見つかったら、次はEmployment licence(就労許可)申請の準備をしていきます。

実は、マルタでの就労許可は「雇用主を見つけて、採用に合格してから申請する」というちょっとやっかいなシステムになっています。そのため、まずは仕事を見つけて、雇用主から内定を貰わないといけないのです!

その申請をする際には、雇用主が労働局へ「私(雇用主)は、留学生の〇〇さんを雇いますよ。」という署名をする書類が必要なんですね。

具体的に必要な書類を一つ一つ見ていきましょう!

 

1. 申請書(ELU/FM-009 APPLICATION FOR A NEW / EXTENSION OF AN EMPLOYMENT LICENCE FOR A THIRD COUNTRY NATIONAL)

 

→ 上記申請書には雇用主がサインする場所がありますので、雇用主からのサインが必須です!形式上としては、一応「雇用主から労働局(Jobplus)へ書類を提出して就労許可を申請する」という形になっていますが、雇用主も仕事で忙しく書類の作成もなかなか大変です。

そのため、書類を留学生が準備して、署名だけ雇用主に貰うというようにしっかり依頼できると申請もスムーズです。

 

2. 申請の補助資料1(ELU/FM-011 Position Description)

→ 2枚目の申請書は、1枚目の補助資料(雇用する仕事の明細書)となります。

具体的には、「今回申請するEmployment licence(就労許可)では、どんな仕事で就労をして貰うつもりなのか」、「その応募者(留学生)がなぜその仕事に適しているのか」、「その応募者(留学生)は具体的にどんな業務を行うのか」、「その業務に必要な資格や経験はどんなものなのか」、「就労体系や条件はどんなものなのか」などを記載します。

こちらも雇用主と話し合いながら書類作成ができるとベストですね。

 

3.申請の補助資料2(雇用主のカバーレター)

→ 3枚目の雇用主によるカバーレターでは、「なぜ、EEA(European Economic Areaのヨーロッパ人)ではなく、その留学生が必要なのか」という理由も明記して提出していきます。

2番目の書類(Position Description)にも同じような項目がありますので、2番目の書類の補足をしながらカバーレターも上手にまとめていけるとベストです。

ちなみに、なぜこうした理由の明記が必要かと言いますと、マルタ政府としても「マルタで働ける権利を持っている人がまず仕事に就いて欲しい。」のが大前提です。その上で、「適当な人材がいない場合には、留学生にも働いて欲しい。」と言う事情があるためです。

正直、応募者(留学生)側からしてみれば、かなりやっかいな質問となりますが…こうした理由も雇用主(Employer)にきっちり説明、アピールをして書いて貰う必要があります。

 

4.申請の補助資料3(Curriculum Vitae)

→ 4番目の書類は、労働局(Jobplus)指定の履歴書になります。通常の履歴書と同じように連絡先や職歴、経験、資格や特技などを記載していきます。

 

5.申請費用230ユーロ

→ 費用は150ユーロ(申請)とEmployment Licenceの発行料金が80ユーロなので、合計230ユーロを支払います。

 

6.その他、必要書類のコピー

・パスポートサイズの写真(カラー)
・パスポートの認証コピー(全ページ、公証人や弁護士による認証コピー)
・ビザの認証コピー(公証人や弁護士による認証コピー)

 

上記のパスポートやビザについては、認証コピーというものが必要です。これはコピーによる偽造を防ぐためです。

マルタにいる公証人や弁護士などで認証コピー(本物であるというコピー)が取れますので、書類の提出前にしっかり認証コピーを準備していきましょう。

 

ビザ延長手続きが完了したら、Employment licenceの申請を行う

次に、申請したエクステンションビザを無事取得したら、上記で準備した必要書類を提出していきます!

これは、「就労許可(Employment License)はビザの延長が完了してから(エクステンションビザを取得してから)しか申請が出来ない。」というルールがあるためです。

ビザ申請中の間では、就労許可の申請ができないんですね…。

準備した必要書類は、Jobsplus Center(Hal Farという場所にあります)へ対面か郵送で申請を行い、申請費用230ユーロを支払って申請が完了となります。

 

住所: The Unit Manager, Employment Lincence Unit,Jobsplus, Hal Far BBG 3000,Malta

 

Employment licenceが承認されたら就労スタート

申請を行い、約1ヶ月程度の申請時間を経て問題がなければ無事就労許可(Employment License)が発行されます!

この就労許可をゲットした日からマルタでの就労がスタートとなります。

ちなみに、Employment licence(Work Permit)は「ビザ期間と同じ期間だけ有効」、「Employment licence(Work Permit)の期間は最長1年」というルールもありますので、このあたりも許可受け取り時にしっかり注意をしておきましょう。

もし1年以上働きたい場合には、Resicency Permitという別のビザ申請が必要となっています。マルタの延長ビザで1年以上滞在する事は、ほとんどないとは思いますが…。

 

まとめ

マルタで働くための就労許可の申請方法をご紹介しましたが、如何だったでしょうか?

最近始まった制度なので、まだまだ申請に関して難しく感じることもあるかもしれませんし、就労のハードルが他国に比べて高いのも事実です。

 

でもワーキングホリデービザがまだないマルタで働いている日本人はごく僅かだと思いますので、それだけやりがいのあるチャレンジだとも思います。

 

マルタに魅力を感じていて、英語だけではなく仕事もやってみたい!という方の少しでの参考になれば嬉しいです。

また、この記事が入国や現地でトラブルに巻き込まれないための準備の手助けになれば幸いです!

マルタのアルバイトが気になる方は、是非コチラの記事もチェックしてみてください。

 

【参考記事】

【マルタ留学】学生ビザで働ける!でも、マルタのアルバイトって実際どうなの!?

 

※マルタのビザ状況は予告なく、そして他国に比べて頻繁に変わる傾向がありますので、実際の申請時には最新の情報を確認して進めていきましょう。

 

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