【留学体験談】3週間のマルタ留学ってどんな感じ?費用・生活・英語力は?
こんにちは!英語学習が趣味のリケジョしばたこうです!
私の初めての留学は、マルタで経験しました。
もともと、海外や英語に興味を持っていましたが、大学四年間のうちで留学へ行くことはありませんでした。
しかし、後悔を残したくなかったため、大学院への進学をきっかけに留学に踏み切ることにしました。
本記事では、留学先をマルタにした理由、費用、生活、英語力についてご紹介します。
留学に行こうか迷っている方、初めての留学がマルタの方、短期留学に行かれる方の参考になれば幸いです。
なぜ留学先をマルタにしたの?
私がマルタにした理由は、大まかに分類して3つあります。
理由① マルタは日本人比率がアメリカやイギリスに比べ圧倒的に低い
語学学校に入って、最初にレベル分けテストがされるのですが、「英語がかなり得意!」または「英語が大の苦手…。」という人以外は、日本人は大体同じようなレベルのクラスになります。
上のクラスに行くと全然日本人がいないのに、中級クラスには日本人が結構多い…なんてことが結構あるんです。
特に日本人比率が高いアメリカやイギリスなどのメジャーな国の語学学校では、「クラス15人前後の国籍は、日本人がほとんどだった…!」ということもあります。
海外に英語を学びに来たのに、まわりに日本人しかいない…。せっかくお金をかけたのに、ちょっともったいないですよね。
決して「日本人がいるのがダメ!」ということではなく、私は短期留学だったため、以下の部分は特に意識していました。
このような気持ちが強かったため、日本人比率が低いマルタにしました。
季節にもよりますが、私が行った「Chamber college*」という語学学校(2018年時点)は10%前後ほどの日本人しかいませんでした。
そのおかげで、さまざまな国の友達ができ、日本語を話す機会はかなり少なかったです。
理由② 他国に留学するより費用が割安
マルタはアメリカやイギリス、オーストラリア留学に比べコストがとてもおさえられます。
食事や生活費など、物価は日本とほとんど変わりませんでした。
学費もすごく高い!ということもなく、他の英語圏に比べても安いと思います。
国毎の留学費用の目安
留学先 | 費用(1か月) |
アメリカ | 約40~60万円 |
イギリス | 約40~70万円 |
オーストラリア | 約40~60万円 |
マルタ | 約35~50万円 |
※上記費用は、飛行機チケット、現地での生活費(交際費)、ビザ、海外旅行保険の費用を一通り含んだトータル費用です。
私は行こうと決意したのが3か月前だったので、できるだけ費用をおさえる必要がありました。
費用については、次の項目「マルタ留学でかかった費用」で詳しく説明します。
理由③ マルタは英語圏の国
3つの目の理由としては、マルタが英語圏であったことが関係しています。マルタの公用語は、マルタ語と英語です。
実は山形大学の理学部では、TOEIC600点保持者であれば留学または課外活動(学会や授業など)で英語圏へ行く場合は、期間に関わらず5万円が支給されました。(2018年時点)
1ヶ月にも満たない短期の語学留学で、奨学金がでることはなかなかありません。当時、私はバイト代で行く予定だったので、まさに天の恵みでした。
費用が安く済む上に、日本人比率が少ない英語圏であるという条件を満たしている国は、私が行きたい国の中ではマルタだけだったため、そこに決めました。
みなさんの大学でも、もしかしたら似たような制度があるかもしれないのでチェックしてみたくださいね。もしかすると、学部・学科限定の返済不要の奨学金もあるかもしれません。
マルタ留学でかかった費用
3週間のマルタ留学で、掛かった費用について簡単にまとめてみました。
私がマルタ留学で、実際にかかった費用は以下の通りです。(2018年2月17日~3月12日)
項目 | 費用(日本円) |
飛行機代(往復) | 94,010 |
学費・入学金・教材費・寮費 | 170,640 |
食費 | 45,000(概算) |
娯楽費 | 35,000(概算) |
保険代 | 10,370 |
合計 | 355,020 |
大学から5万円支給があったので、実質私が負担した金額は約30万円となります。
また、食費、娯楽費については概算となりますが、飛行機代、学費・入学金・教材費・寮費、保険代については領収書の金額そのままの値なので、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに、飛行機をもっと早めに購入していればもう少し安くできたのですが…。一か月前に航空券を予約したため、94,010円となりました。
ただ、乗継便を選択することで、直行便で行くよりは安く抑えられました。
東京→ドバイ→イタリア→マルタと経由したため、かなり時間もかかりましたが…。(笑)
春休み中だったので、私は金額の方を優先しましたが、長旅はとても疲れるので体と相談して決めてみてくださいね。
そして、気になる3週間分の学費・入学金・教材費・寮費は、全て込みで170,640円!
かなり安い方ではないでしょうか?学生寮でしたが、とてもきれいな部屋でとても快適でした。
食費については、もう少し抑えられたかな…という気持ちです。朝ごはん・昼食は学校のカフェテリア、夜は外食で済ますことが多かったからです。
私はたったの3週間なのに日本食が恋しくなり、友達からインスタント味噌汁を恵んでもらったり、しまいには、味噌汁が600円もするような高い日本食レストランへ行ったりしてしまいました。(笑)
食費を抑えたい方、日本食が好きな方は、日本食を持って行くことを強くおすすめします!一応近くにアジアンマーケットがあり、日本の食材や調味料も買えますが少し高いです。
娯楽費は、そこまでかかりませんでした。土日に観光するくらいで、高級デパートで買い物するわけでもなかったため、友達との交際費がほとんどです。マルタはクラブが有名だったので、いい経験だと思い週に一回クラブにも行きました。
保険代については、「たびほ」というサイトでとったため、かなり安くすみました。ネット申し込みのみで手続きが完了するため、かなり楽ちんです。
マルタの学校生活はどうだったか?
レベル分けテストをしましたが、私のレベルは「Intermediate」でした。
語学学校のクラスのレベル分けは、概ね以下のようなレベルになっています。生徒数が多い学校だと、1つのレベルに2クラスや3クラス設定されている場合があります。
図を見てわかるように、私のクラスレベルは真ん中よりちょっと上くらいですね。
ちなみに、テストはオンラインで、スピーキングテストはありませんでした。
授業では一クラスにつき7~8名、最初の一週目は日本人が私一人だけでした。二週目から、1人だけ日本から男の子が来たのですが、日本人は多くてもクラスに2人しかいなかったです。
クラスには、韓国、トルコ、イタリア、コロンビア、チェコ、ケニアなどさまざまな国の生徒がおり、年齢もバラバラで、一番年下で17歳、年上で55歳というなんとも面白いクラスでした。
やはり、はじめは何を言っているか分からなかったので、授業についていくのは大変でしたが、クラスメイトのゆるい雰囲気のおかげでリラックスして授業を受けることができました。
また、日本人がシャイなことを知っているからか、私が議論に混ざれない時は、先生はよく「こうは大丈夫?意見はある?」という風に聞いてくれました。
また、先生によって教え方が自分に合う人と合わない人がいましたが、簡単に変更することも可能です。
あるクラスでイタリア訛りが強く、授業についていくのがきつい先生がいたため、事務の方に変更をお願いしました。授業を変更した後もいつも通り先生とおしゃべりしましたが、先生は何も言わずまったく気まずい雰囲気にはなりませんでした。
日本人には不人気の先生でしたが、逆にイタリア人の生徒たちからは「聞き取りやすい!」ということで人気の先生でした。(笑)
また、日本人の友達で、「クラスの○○人がいつも授業中おしゃべりしていて、授業に集中できないから変える!」といって、時間帯を変更している人もいました。
このように、自分が英語を勉強するにあたって快適な環境を自分で選択することができます。留学中は、せっかく貴重な時間とお金を使ってきているので、遠慮せず自分で決めましょう。
学生寮の住みやすさは?
学生寮で、シェアハウスのような部屋割で、とてもきれいでした。上の写真は、私が実際に生活していたお部屋の写真です。シャワー、お風呂、キッチンが共用で、寝室は分かれています。週1回のペースで、業者の人が清掃してくれるため、とても快適でした。
3週間の滞在のうち一回引っ越しがあったのですが、一回目はブラジルとチェコからの友人とのシェアで、二回目は韓国人の女の子3人と暮らしていました。
特にトラブルもなく、よく共有スペースでおしゃべりして、英語の練習をしていました。
学校の友人関係について
クラスで話しかけて友達になるパターンも多いですが、ルームメイトは生活を共にしているので仲良くなれる可能性が高いです!
「友達出来るかな…?」と不安になっている方、心配ありませんよ!
ルームメイトたちとはかなり仲良くなり、何度も皆で観光したり、ご飯に行ったりしました。ブラジル人のカップル二人とチェコの友人は、個性的なのでぜひご紹介します。(笑)
まずブラジル人のカップル二人に関して、彼氏の方はパイロットを目指しており、英語を勉強しに来たのですが、なんと彼女の方は彼氏に着いて来ただけでした。(笑)
ただ、とてもいい子でブラジルのご飯を作ってふるまってくれたり、メイクしてくれたりと英語を学ぶ同志ではないにも関わらず、一番仲良くなれたと思います。
チェコの友人は40歳を越えてから英語の勉強をはじめた人でした。「え?40歳から英語勉強するの?」と思う方もいるかもしれません。彼はハイスペックで、ドイツ語、フランス語、チェコ語は話せるし、会社をいくつか経営している人でした。似た言語を話せるため、英語の習得も早かったのでしょうね。
彼からは、「挑戦することに年齢は関係ない。」ことを学び、わざわざ会社の休みを語学留学に当てる意識の高さも見習おうと思いました。
ELAは日本人比率が少なく、さまざまな国の人と出会えたおかげで、なかなか出会えないような友達がたくさんできました。
また、日本比率が少ないところを選んだからと言って、滞在中は決して日本人を避けていたわけではありません。
もちろん、マルタ留学中に仲の良い日本人の友人もできました。(笑)特に仲良くなった友達は、たまたま私より上のクラスの子で、英語を教えてもらっていました。
留学中は、英語を英語で勉強するため、つまずく部分が結構あったのですが、自分より英語ができる日本人に教えてもらうとかなりはかどります。
また、心細いとき相談にのってもらったり、困ったことがあったら手助けしたり…と日本人の友達がいると双方にとってメリットがあります。
日本人とだけ集まって、留学に来たのに日本と変わらない環境を作るのはいかがなものかと思いますが、留学中はある程度、日本人の友達がいた方が過ごしやすいです。
英語力の変化
留学前はTOEIC710点でしたが、留学後はTOEIC780点まで上がりました。
三週間で70点アップは低いと見るか、高いと見るかは、その人次第ではあると思いますが…。(笑)
所感ですがスピーキングはかなり上がりました!今まで見積もって500点レベルだったスピーキング能力ですが、やっとリーディングスキルに追いついてきて600点くらいにはなった気がします。
また、英語で受け答えする「瞬発力」がつきました。今までは、英語で聞かれても分からないことがあると沈黙を作ることがありましたが、「留学後は何か言おう!」と思い、英語で話すことにためらいがなくなり、聞かれたらパッと答えられるようになりました。
まとめ
マルタ留学を終えて、英語に対するモチベーションが大幅にアップし、これを機にオンライン英会話をはじめました。
英語で話すことが楽しくなり、学会の英語発表や海外インターンなど、さまざまなことに挑戦するようになりました。
マルタ短期留学後も引き続き勉強を続け、今ではTOEIC890点を取得し、次に目指すところは915点です。近々TOEICを受ける予定なので、皆さんに報告できたら、と考えております。
短期間の留学ではすぐに結果が出にくいかもしれませんが、英語学習のモチベーションだったり、進路だったりと違う部分に生きてきます。
留学どうしようかな、短期間は意味がないかな…と迷っている方がいたら、そんなことはありません。
まずは行ってみることをおすすめします!