安くて充実!マレーシアが留学先に選ばれる理由を徹底解説
みなさんは、日本人向けの海外移住先アンケート(財団法人ロングステイ財団)で、マレーシアが長期滞在したい国ナンバー1に15年連続選ばれたことを知っていますか?
マレーシアは温暖な気候、食べ物の美味しさ、英語が通じることから、”住みたい国”として近年非常に人気が高まっています。
また、外務省の海外進出日系企業拠点数調査の2023年度では、1,617もの日本企業がマレーシアへと進出しており、多くの日本人駐在員が暮らしていたりします。
このコラムでは、そんな日本人から人気の高い国、マレーシアの基本情報、治安、物価、有名な観光地までを一挙にご紹介していきます。
マレーシアの基本情報
まずマレーシアの基本情報から見ていきましょう!
マレーシアは東南アジアの中心に位置し、北はタイ、南はシンガポール、マラッカ海峡をはさんでインドネシアなどの国々に囲まれています。
マレーシアは、マレー半島とボルネオ島の一部・サバサラワク州から成り立っています。
マレーシア統計局によると、2023年データで全体の人口は3,372万人、総面積は約33万平方キロメートルで日本の90%ほどあり、首都クアラルンプールには200万人もの人が暮らしています。
ちなみに、クアラルンプールには、”泥の川が交わるところ”という意味があるそうです。
民族&言語
マレーシアは、多民族国家であり、人口は先住民12%を含むマレー系が約70%、中華系が23%やインド系7%という構成です。(出典:マレーシア統計局)
大まかな特徴としてはこんな感じです。
公用語はマレー語ですが、国民の大多数が共通語として英語を話すことができます。
実際に生活していると、同じ国にいるにも関わらず、マレー語、英語、中国語、タミール語など異なる言語が聞こえてくるのがとても面白い国です。
宗教
実際、宗教は個人でバラバラですが、大まかな傾向としてはマレー系の人はイスラム教、中華系の人は仏教、インド系の人はヒンドゥー教が多いというイメージになります。
また、キリスト教の信者も一定数います。
マレーシアの一番多い民族であるマレー系の人にイスラム教徒が多いので、マレーシアで一番メジャーな宗教はイスラム、そして国教となっています。(ちなみに、お隣のインドネシアは90%がイスラム教徒です!)
一方、中華系マレーシア人は、19世紀に労働者として中国からマレーシアへやってきた経緯があるので、仏教徒が多くなっています。
ちなみに、マレーシアでキリスト教徒が一定数いるのは、ザビエルがマラッカ(貿易の拠点だった場所)にキリスト教を布教したことや、16世紀にボルトガルがマレーシアを占領していた時代の影響があるためです。
気候
日中の気温は平均30℃、1年中温暖で、夏という季節しかないと思えるほど暖かい国です。
しかし、スコールや突然の雷雨がよく起こるので、お出かけには折りたたみ傘が手放せません。
雨は大抵1時間でやんでしまい、カラッとした晴天になるので天気を予測するのが非常に難しいです。
ちなみに、私がマレーシアで生活していた時も何度も突然の雨にやられました。
しかし、慣れてくると、雲の動きや空気感でスコールを予知できるようになっていくので安心してください!(笑)
それでは、次はマレーシアの国の魅力について紹介していきます!
魅力①:物価がとにかく安い!
私がマレーシアにいた時に感じた第一の魅力は、物価がとても安いことです。マレーシアの物価は、日本の約2分の1~3分の1と言われています。
まず、マレーシアの通貨は、リンギット(MYR)と呼ばれ、1リンギット=約35円くらいです。
生活に欠かせないお水は、500mlで2.5リンギットのため、90円くらい、ジュースなどは3.5リンギットのためは120円くらいですね。
また、日本で食べるようなランチセットが10リンギット~15リンギット(350円~500円)、私がよく行っていたローカルなお店では、6リンギット(日本円で約200円)でランチを食べることができていたので、かなり食費を節約することができました。
さらに、家の家賃も他国に比べて大幅に抑えることができます。
留学中の学生寮ですと、1ヶ月約3万円~からレンタルすることができます。
また、寮の条件次第では、ジムやプールが使い放題だったりもします。
一方で、私がカナダで留学していた時は、ホームステイは1ヶ月10万円程度、
日本人とのシェアハウスでも6万円は支払っていました。
さらに、そのシェアハウスは、ベースメント(地下)にあったので、私の部屋に日差しが差し込むことはありませんでした(苦笑)
留学して長期滞在することを考えると、マレーシアの”物価が安い”という点はとても魅力的ではないでしょうか!
魅力②:ご飯が美味しい
続いての魅力は、マレーシアの食べ物の美味しさです。
マレーシア人の友人に「マレーシアの代表的な料理を教えて!」と聞くと、「マレーシア料理ってなんだろう…料理にも色々な文化が混ざっているから、マレーシアオリジナルを答えるのが難しい」と回答に困らせてしまいました(笑)
先ほど、紹介したように、マレーシアは多民族国家なので、料理の種類も多岐にわたっています。
私がショッピングモールに行った時も、インドネシア料理、タイ料理、中華料理、インド料理、アラブ料理、日本食などがズラッと並んでおり、思わず「万博でもやってるみたい…!」と驚くほど、国際色豊かなお店が入っていました。
私が、特に皆さんにおすすめしたいマレーシア料理はこちらの2品です。
その1【サテ】
サテと呼ばれるこちらの料理は、東南アジア(主にインドネシア、マレーシア、フィリピン)などで有名な鳥の串焼き料理です。
日本の焼き鳥に似ていますが、味付けの仕方が全然違います。
甘さと香辛料のスパイシーな辛さが癖になる私のお気に入りの一品です。
その2【ラクサ】
マレーシアといえば”ラクサ”と呼ばれる麺料理が有名です。
ラクサは日本でいうと、”ラーメン”のような食べ物で、スパイスの効いたスープが特徴的で地域によって味に違いがあります。
特に、マラッカ地方のラクサは、カレー風味のスープにココナッツミルクを合わせたまろやかな味わいが人気です。
私は、このラクサが今まで食べたマレーシア料理の中で1番美味しかったです!
私は辛い食べ物が苦手なので、マイルドなのにスパイスが効いていてコクがあるスープがクアラルンプールのものより美味しいと感じました。
また、もしマレーシアでもっとローカルな食べ物が食べてみたいと思ったら、ぜひ「アロー通り」と呼ばれるマレーシア最大の屋台街に出かけてみてください!
200メートルが屋台で埋め尽くされたこの場所で、きっとあなたの好きな食べ物に出会えるはずです!!
魅力③:親しみやすい性格の人が多い
これは、私の個人的な意見ですが、マレーシア人は気候と同じように暖かく、おっとりとした穏やかな人が多い印象です。
また、日本人よりオープンな性格をしていて、おしゃべりが好きな人が多いです。
例えば、一緒に働いていたマレーシア人の女の子は、私に対して家族の話、将来のやりたいこと、今までの学生生活など、出会って1週間もたってないのに積極的に話してくれました。
私は普段、人と仲良くなるまで時間がかかるタイプなのですが、相手がとてもオープンに話をしてくれるので、その子とはすぐに仲良くなることができました。
また他の例だと、マレーシアのタクシードライバーは永遠に話しかけてくるという特長があります(笑)
日本のドライバーさんは、あまりお客さんに積極的に話しかけるイメージがなかったので、この文化の違いに驚きました。
何度もタクシーを利用しましたが、約80%のドライバーさんは、おしゃべり好きでした。
ちなみに、マレーシアの公用語はマレー語(bahasa Malaysia)という言語ですが、国民のほとんどが英語を話すことができます。
これは、マレーシアが昔、イギリスの支配下にあったことや、学校の授業などは、全て英語で行われているため、共通語として英語が広く使われているためです。
特に若い世代のマレーシア人の英語は、非常に聞き取りやすく、強いアクセントはありません。
一方で、ローカルなお店で働いている人や、年齢が上の人だと、英語がわからない方や、なまりが強い方もしばしばいました。
また、中華系マレーシア人は、疑問文の語尾に「ラ?」をつけて発音している人もいて、英語と中国語の融合が面白いと感じました。
親しみやすい国民性のマレーシア人に囲まれながら、楽しく生活できることもマレーシアの魅力です。
さらに、文化面からみても日本とマレーシアの関係は深いと感じます。
実際、マレーシアで生活してみて、日常の中に日本文化を感じることがよくありました。
ショッピングモールの中心地に伊勢丹があったり、本屋さんには英語で書かれた日本の書籍がずらっと並んでいたり、日本食ストリートがあったりと、日本文化の浸透具合を身をもって実感することができました。
つまり、マレーシア人にとって日本は親しみがある国であり、また日本人から見てもマレーシアはとても住みやすい国であることは間違いないと思います。
魅力④:街が綺麗で発展していて、治安も悪くない
私がマレーシアに行って本当に驚いたのは、街の発展度合いです。
想像では、東南アジアの国=汚い、ビルがない、物価安いと思っていました。しかし、その想像とは、全く異なる姿のマレーシアがそこにはありました。
巨大ショッピングモール、プール付高級マンションがいくつも立ち並び、交通手段も想像よりはるかに整っていました。
同じ東南アジアでも、フィリピンより整った環境で留学したいという人は、マレーシア留学も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
次に、マレーシアの治安について見ていきましょう!
世界各国の国別・都市別の生活情報を検索できる世界最大のデータベース「NUMBEO」でマレーシアの治安を調べてみました。
東南アジア中では、マレーシアの治安はあまりよくありません。
では、本当にマレーシアは治安が悪い国なのでしょうか?
私の個人的な意見ですが、マレーシアがそんなに危ない国だとは感じません。「荷物を放置しない」、「夜に1人で外出しない」など必要最低限のルールを守れば安全に生活できると思います。
また、こんなエピソードもあります。
以前、私の友人が、仕事帰りにGrabカー(日本のタクシーのようなもの)で帰宅する際、iPhoneを車の中に置き忘れてきてしまったことがありました。
途中でケータイがない事に気づき、運転手さんへ連絡をしたところ、次の日、無事に家まで届けてくれたのです!
日本では、当たり前のことですが、海外でなくしたケータイが、本人の元へ返ってくるのはレアケースです。
スリなどの軽犯罪がある一方で、こういった善意のある人がたくさんいる国であることも確かです。
ただ、治安について1つ言えるのは、「日本以上に安全な国はなかなか無い!」ということです。
以下のNAMBEOのデータをご覧下さい。
驚くほど安全値が高いですよね?!
しかし、そんな「とても安全な国日本」でも日々犯罪や事故は起きています。
マレーシアに限らず、海外に行く時はいつも以上に用心しておくことに越したことはないでしょう!
魅力⑤:観光スポットが盛りだくさん!
マレーシアには、イスラム文化や植民地時代のポルトガル、オランダ文化の影響が残る建造物が多くあります。
イスラム文化にあまり馴染みのない日本人からすると、興味深い観光スポットがたくさんあるので、勉強だけでなく、観光も楽しむ事もできます。
まず、マレーシアに来たらまず、訪れていただきたいのが「モスク」です!モスクとは、イスラム教徒の礼拝堂(お祈りをする建物)のことを指します。
私は、初めてモスクを見たとき、その美しさに圧倒されました。
計算された幾何学模様が美しい絵柄をつくっていて、モスクには、日本人にはない感性や文化が詰まっていると感じました。
この写真はブルーモスクこと、「スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャー・モスク」というマレーシア最大のモスクです。
このモスクは世界でも第4位の規模を誇り、青と白と基調とした洗練されたデザインとなっています。
140mの高さの4本のミナレットが特徴的なマレーシア最大のモスクでドームだけでも25,000人もの人が収容可能になっています。
写真に写っているガイドのおじさんが、日本語と英語が混ざった無料ガイドをしてくれます。
次に紹介する観光ポイントは、マレーシアの代表的存在ペトロナスツインタワーです。
実は…このビル、日本と韓国の共同建設って知っていましたか?
タワー1を日本、タワー2を韓国、2本のタワーを繋ぐスカイブリッジをフランス企業が施工を行いました。
また、ペトロナスツインタワーと言えば、フランスのスパイダーマンと呼ばれるアラン・ロベールさんが素手で3度登り、そのたびに逮捕されているなんて話も有名です(笑)
特に夜のペトロナスツインタワーは、とても綺麗なので、ぜひおすすめしたいスポットです。
まとめ
いかがでしたか?マレーシアの魅力伝わりましたでしょうか?
マレーシアという国は、まだ多くの日本人にとってあまり馴染みがない国だと思います。
私自身、インターンに行くまでは、マレーシアがどこにあるかも知りませんでした(笑)
しかし、実際1ヵ月半暮らしてみて「この国は、文化も人柄も気候も、そして物価もなんて魅力的な国なんだ!」と思うようになっていました。
今は、アジアで留学と聞くと、日常英会話を学べるフィリピン留学が有名ですが、マレーシア留学では、大学へ進学する進学英語をしっかり勉強できます。
フィリピン留学、マレーシア留学にもそれぞれのメリット、デメリットがあるので、そうした部分が気になる方はぜひ留学ドットコムの公式LINEから質問をして見てください!
このコラムが皆さんの参考になれば幸いです♪