ロックダウンが開始から2週間経過!ニュージーランドの新型コロナウイルスの現状をレポート
こんにちは。ニュージーランドにワーホリ中のまゆです。
ロックダウン宣言が出されてから、もうすぐ2週間が経過しようとしています。
ロックダウンの違反者もニュースで報道されている一方で、新型コロナウイルスの感染者は減少傾向にあり、回復者は増加傾向にある嬉しいニュースも入ってきています。
一方、日本は今週から緊急事態宣言が発令され、ようやく本当の意味で外出自粛が浸透していくステージにあります。
ニュージーランドに比べると2週間対応が遅れていることに加え、罰則の無い自粛要請であることを考えると、日本はしばらく厳しい状況が続くような気がしてなりません。
今回はロックダウン中であるニュージーランドの現在の様子をシェアします!
クイーンズタウンの街の様子
クイーンズタウンもすっかり秋になりました。日本と同じく四季があるニュージーランドは、秋はとても綺麗です。赤や黄色に染まった木々の中を歩くのは、とても気持ちがいいです。
ロックダウン中ではありますが、運動は許されており、毎日のランニングで多くの人とすれ違います。街の様子ですが、観光で賑わっていたクイーンズタウンはとても静かです。
以下は、クイーンズタウン市長ジムボールト(Jim Boult)さんのメッセージです。
「私たちの地区は観光業です。ここでは観光業と建設業の2つだけの産業があります。建設は観光業の裏側です。観光が盛り上がらなければ建設もできません。そのため、多くの人が失望しています。昨年、クイーンズタウンには約330万人の訪問者があり、その50%は国内市場によって占められていました。海外からの観光客が戻ってくるまで、国内観光客をしっかり迎え入れなければいけません。」
出典: Radio New Zealand
https://www.rnz.co.nz/news/business/413045/how-tourist-hot-spot-queenstown-is-surviving-the-lockdown
このロックダウンの最中、残念ながらルール違反をする人もいます。
クイーンズタウンの若者のバックパッカーたち60人ほどは夜中パーティをしていて通報されたり、ストレスの吐口として警察、看護師、スーパーの定員さんに向けて唾を飛ばしたりする人もいるとニュースで見ました。
これで感染者がでた場合は、14年の刑にする可能性もあると発表されていました。さらにクラーク保健相がロックダウンの最中に家族とビーチに行っていたなど…。
ニュージーランドの警察は、ロックダウン中の違反を通報するウェブサイト(https://www.police.govt.nz/105support)を立ち上げています。サイト開設後24時間以内に4,200件のレポートが寄せられサイトがダウンしたほど。多くのニュージーランド国民は、ルールを守る意思が固い人が多いことが分かります。
幸いにも2週間を過ぎ、感染者が減ってきています。そして、回復者は増えてきています。ロックダウンの効果が見られて嬉しいことですね。
一方で、ニュージーランド首相ジャシンダ・アーダーンさんは、「ロックダウンの効果が出ても解除を早めることはない。」と言っていました。そして、イースターの期間なので取締りを強化するとも言っていました。
街中には子供の落書きや砂浜に、『Stay Safe』の文字が至るところに書かれています。子供も子供ながらにこの状況を理解して楽しんでいるようでした。
ちなみに、ニュージーランドのフリーマガジンの中にある仕事情報のコーナは、以前200件近く出ていた求人広告が、今や36件になりました…。
困ったら福祉団体に援助を申し出よう
ニュージーランドでは、政府とは別の福祉団体に生活の援助をお願いすることができます。
Queenstown Lakes District Council(QLDC)のホームページ(https://webadmin.qldc.govt.nz/)にアクセスし、申請フォームに必要事項を記入します。質問内容はざっとこんな感じです。
後日、ボランティア団体の人から電話がきます。結構早口だったのですが、わかりやすく話してくれました。
そこで聞かれたのは、以下のような内容です。
後日、パスポートとボランティア団体から受け取ったメールを持って、近くのスーパーに行きました。カスタマーセンターで名前を伝え、パスポートを渡します。
ここで私のパスポート番号とすり合わせて、バウチャーが発行されました。すごく早い…!5分くらいで対応してもらいました。なんと、$100(日本円で6,000円くらい)のバウチャー(商品券)がもらえました。
今、みんな仕事がないのは同じですが、ロックダウン後仕事の再開目処が立っていない人や何らかの事情で政府から補助金がもらえない人にとっては、とても助かる援助です。
毎日このバウチャーには、長い列ができています。
私たちのロックダウン中の過ごし方
私たちの家にはネットフリックスを入れているので、映画が見放題です。今までに見た映画も全て英語(もちろん字幕は無し)で見る映画は感じ方が違いますね。英語を理解するのに必死でストーリーが入ってこなかったりします。(笑)
私は生活リズムを崩さないように、朝8~9時には起きるようにしています。朝イチでランニングかウォーキングをして、朝ごはん後休憩してヨガを1時間くらいやります。
映画を見ると、ついついお菓子が食べたくなっちゃうんですよね…。太らないためにも必死でエクササイズを頑張っています。
その他、英語の勉強にはアプリを使ったり、散歩しながら英単語を覚えたり…。そして毎日新しい料理をするようにしています。
私はもともと寝言を言ってしまうことが多いのですが、ルームメイトからこの前『まゆの寝言がついに英語になったよ!(笑)』と聞かされました。
彼女いわく、『Really』、『Are you sure?』、『Oh Okay』と連呼していたそうです。寝言が多い私ですが、寛大なルームメイトで良かったです。
ロックダウン中ではありますが、フラットメイトたちのおかげで毎日英語を使って生活ができています。
一方、車の中で一人カラオケをしているフラットメイトや、死ぬほどゲームがしたいと部屋にこもるフラットメイトもいたりします。
また、みんなでチェスやカードゲームをしたり料理を作りあったり、何だかんだ充実しています。
留学生・ワーホリの現状
私たち留学生の中には、母国に帰る人もたくさんいます。現に私の友達の多くは帰国してしまいました。母国がロックダウンになる前に(入国できなくなる前に)帰る人や、政府が手配した飛行機でビザが切れる前に帰国する人などです。
現在の状況は安定してきているとはいえ、ロックダウン後市民でさえ職を失っている状況で留学生にはかなりきつい状況です。
現状、ワーホリの方で仕事をしている人は皆無なのではないでしょうか…。
今すぐ日本に帰国するとなると、4月中のチケット代は片道だけで$5,000(日本円で約32万円)かかります。
通常は5万円くらいで帰れるので、かなり高いです…。すぐに「はい、帰国します!」とは言えないレベルの金額です。
しかし、こちらでの生活に金銭的目処が立たない場合は、泣く泣く帰国を判断せざるを終えません。
ですが、帰国する前に考えておくべきことが3つあります。
大切な家族や友達を守るためにも、自分がコロナウイルス潜伏中だったら、空港で感染したらと思うと怖くて、今は日本には帰れません。
今は日本の状況も考慮が必要な段階
日本政府の対応を見ていると、日本は今週から緊急事態宣言が始まったばかりで、ニュージーランドと比べると2週間対応が遅れていることになります。
そして、日本の緊急事態宣言は、ニュージーランドで行われているロックダウンとは異なり、罰則も無く拘束力も弱い内容になっています。
日本にいる個人個人が厳格に行動しない限りは、これから日本はまだまだ悪化していくステージにあると思います。
そうであるならば、厳格なロックダウン状態にあり、コロナウイルス拡大が弱まっているニュージーランドの方が、現状は安心できる環境にあると思えます。これが、今日本に帰国することが必ずしも正しいとは思えない部分なのです。
日本の状況によっては、日本行きのチケット費用はもっと高くなる場合も考えられますし、最悪フライトすら飛ばなくなるかもしれません。刻一刻と変わる状況を見極めなければいけないと思います。
私は、東日本大震災を経験しています。埼玉だったので他地域よりは被害は少なかったですが、地震の時は、いつ大きな揺れが来るのか、建物は崩れないか等の恐怖に晒されていました。
今回のコロナウイルスに関しては、目に見えないだけに実感が湧きづらく、一方で増え続ける患者数に恐怖を覚えます。
政府か緊急宣言を出すまでは、何が起こっているのかイマイチ分かりません。これは、別の意味で震災の時とは違う恐怖があります。
コロナウイルスの感染拡大を防ぐためには、今は外出を控えて大人しくしているしかありません。私も今は下手に日本帰国を考えず、様子見している段階です。
今は、普通に電気、暖房、水も使えて、ネットも今まで通りです。人には会えないけどフェイスタイムや電話でいつでも繋がれます。マイナスのことばかり考えると気分が落ち込むので、この状況の中では少しでも楽しむことが大事だと思います。