ニュージーランドやオーストラリア渡航者向け!私が利用した海外旅行保険を紹介
ワーキングホリデーや留学などの海外渡航準備のうちの1つに、海外旅行保険の契約があるかと思います。
どこの会社にしようか迷っている方は多いのではないでしょうか?
今回は、私がこれまで海外長期滞在中に利用した保険について紹介したいと思います。
そもそも保険って必要なの?
学生ビザやパートナービザなど、申請する内容によっては保険に入っていることが必須な場合があります。
それ以外の旅行やワーキングホリデーなどでは、保険の加入は任意です。短期間の旅行であれば、クレジットカードに付いている海外旅行保険を利用する方もいます。
ただし、クレジットカード付帯の保険は、色々と制限があるので気を付けてください。
自分では保険が適用されるつもりでいたのに、いざ問題が起きてカード会社に確認を入れたら、実は保険対象外だったという話は良くありますので注意が必要です。
ワーキングホリデーなど数ヶ月から年単位の長期滞在になると何が起こるかわかりませんので、やはり何かしらの保険の加入をしておいた方が安心です。
また、日本で保険加入せずに現地に来て、後日必要そうだからと現地で保険に入ったからといって、すぐに使えるわけではないので注意が必要です。
個人的には、日本で看護師をしていた際に、外国人の患者さんが多額の医療費を支払っていたのを目の当たりにしていたので、明日は我が身と思っていつも保険に加入しています。
オーストラリアの医療費はどのくらいかかるのか?
オーストラリアに来てから、かかりつけ医にお世話になるとこが数回ありました。実際、どのくらい費用がかかったのか、大まかにお伝えすると以下の通りです。
これらは保険適用なしの値段です。保険に入っていたとしても、先に全額支払いをして後から自分で保険会社に請求するケースがほとんどなので、一時的にかなりの金額が口座から引き落とされてしまいます。
ちなみに、日本で海外旅行保険に入ってきた方に関しては、保険会社の指定病院であればキャッシュレス診察が可能です。
私が受けた医療の中で、血液検査やワクチン接種は、ヘルスケア関係の勉強のために必要なものだったので仕方がありませんし、当時は学生ビザだったので、海外留学生健康保険(OSHC)という必須の保険に加入していたので、半分近くの費用がカバーされました。
もし保険なしで事故にあったり大怪我をしてしまったりしたら、診察に治療代に一体いくらかかってしまうのか考えるだけでも恐ろしいです。
医療通訳の仕事では、日本人患者さんの診察同行をした際に、1度で600ドルほどの支払いをされていたケースも見ています。ですが、その方は日本の保険会社の手厚いカバーがあり、ほとんど払い戻しがされたそうです。
私は日本でもオーストラリアでも医療に携わってきているので、保険はきちんと入っておくべきだと強く思います。
現地の保険会社を使ってみての実際
長期になればなるほど、保険料がかなり高額になってしまうのは事実です。必要最低限なカバー内容で、とにかく安い保険はないものか…と情報収集したところ、海外の現地の保険会社を利用するという手段を見つけました。
現地の保険会社の最大の魅力は、日本の保険会社よりも断然に安いこと。もちろん、値段が安いと言うことは、日本の保険会社よりは補償内容やサービス内容が手薄な部分もあるのは事実なので、その辺も予め注意して選びましょう。
以下では、私が実際に利用した現地の保険会社2社を紹介します。
1. Uni-Care(ユニケア)
ユニケア(https://www.uni-care.org/)は、ニュージーランドの保険会社です。ニュージーランドに滞在する留学生やワーキングホリデーの方の多くが利用しているので、日本語でも見積もりや申し込みができるので英語ができない人にも安心です。
また、オーストラリア滞在者向けの保険もあるので、私はニュージーランドでのワーキングホリデーの後、オーストラリアでのワーキングホリデー中にもこの会社の保険を引き続き利用していました。
ニュージーランドやバリ、南太平洋諸国への短期旅行もカバーされていたので、オーストラリア近辺を中心にたくさん旅行したい方にはオススメです。
・保険料
ニュージーランド: 約10万円/1年(2017年)
オーストラリア旅行者プラン: 約5.5万円/9ヶ月(2019年当時)
・利用した医療(オーストラリア)
診察費: 75ドル
インフルエンザの検査: 43.40ドル
・返ってきた額
かかった医療費に対して、75ドル以上の金額をカバーしてくれる内容でした。(加入時期、加入した場所によってはコンディションが異なります。)
そのため、実質、診察費の75ドルは全額自己負担ということに…。カバー内容をよく確認していなかったので、これは正直言って誤算でした。
・クレーム(保険金請求)方法
レシートと診断書(Medical Certificate)を主治医から忘れずにもらい、クレーム用の請求書をダウンロード、コピーして記入し、スキャンして添付するといった段取りが必要ですが、メールで簡単にクレームできます。
ただ、ニュージーランドの会社に対しての請求のため、英語でやりとりをしなければならないことに注意してください。また、メールしたのに返事が返ってこないことがあるようなので、その場合は再度メールを入れるか電話するなどの対応が必要です。
参考までに、私が保険金請求時に送ったメールの文章が以下の通りです。
これで何とかなったので、もし必要であれば引用して下さいね。メールにも書いてある通り、オーストラリアの銀行口座への送金も大丈夫でした。
・その他
日本の海外旅行保険と比べると、安いので値段重視の私としてはありがたかったです。ただ、デメリットとして保険カバー期間に一時帰国すると契約が切れてしまうという点があります。
そのため、予定していた一時帰国を逆算して9ヶ月という契約をしました。もし緊急で一時帰国をした場合は、現地に戻ってもカバーはされないので注意が必要です。
2. Bupa(ブーパ)
ブーパ(https://www.bupa.com.au)はイギリスの大手保険会社だそうですが、オーストラリアでも有名な保険会社です。
こちらに滞在している日本人のブログを見て知りました。また、ユニケアよりも安いということが判明しました。
値段の安さもそうですが、何より契約している限り2週間毎に引き落とされるシステムになっています。
1度に多額の保険料を支払わなくても良いことや、一時帰国をしても契約は解除されないので保険料が無駄にならないという利点があります。
私はブーパの存在を知って以降、現在はこちらを利用しています。
・保険料
ショートステイプランは、最初の1ヶ月50.93ドル、以降23.54ドル/2週間。
2020年4月から値上げの予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で最低6ヶ月は延期になったと連絡がありました。いくらになるのかはまだわかりません。
・利用した医療
診察費: 75ドル
皮膚科の塗り薬: 23.05ドル
・帰ってきた額
診察費のうち38.20ドルがクレーム直後に送金されていました。半額以上をカバーしてもらえました。
薬についても20ドル以上であれば数ドル負担してくれるとのことでしたが、Invoiceという正式な領収書が必要とのことで、その場ではクレームできませんでした。
直後にコロナの影響で不要な外出が禁止されたので、まだ薬はクレームができていません。
・クレーム方法
ホームページからでもクレームできるとのことでしたが、ホームページの不具合のせいで出来なかったので、最寄りの支店に出向きました。
必要なものは、メンバーシップカード、診断書、振込みを希望する銀行口座情報です。ほんの数分で完了しました。
・その他
契約内容によりますが、契約開始から数ヶ月は保険が適用されないウェイティング期間というものがあります。なので、具合が悪くなってから加入しても、すぐには使えないので注意が必要です。
お得な海外旅行保険で安心な生活を!
海外での長期滞在となると、保険料が高額になります。そのため、どの保険会社にしようか、そもそも保険に入ろうか悩みどころですよね。
日本の保険会社ほどの手厚さはありませんが、お手頃価格でも安心が買える保険会社があります。
保険に入らないのはリスクが高いので、金銭的に余裕が無い方は補償内容やサポート体制が落ちたとしても今回ご紹介した保険会社を選択した方が良いのではないでしょうか?
実際にみなさんが保険を選ぶ時は、必ずカバー内容をよく比較してご自身の希望に合うものを選んでくださいね。
いくら任意加入とはいえ、いつ、どこで何があるかわからない世の中です。ましてや海外生活となると、日本と異なることがたくさんあるので、若かろうが健康だろうが体が丈夫だろうが、なんの保証もありません。
今は新型コロナウイルスの影響で渡航どころではないと思いますが、じっくり情報収集ができる期間と思って、将来のために健康第一で備えてくださいね。
これから近い将来にワーキングホリデーや留学でオーストラリア、ニュージーランドに渡航される方はぜひ参考にしてみて下さい!