【留学準備】私が留学先をニュージーランドに決めた理由 ~留学先決定のヒント~
私たちが留学やワーキングホリデーを決断する上で最も重要視するポイント。それは留学先の国選びですよね。
もっとも、その土地へ行って毎日を生活する場所ですから、根本的にその土地と自分があっているかどうかが現地での生き生きとした生活に関わってきます。
私自身は留学先の国として、ニュージーランドを選びました。「これから絶対に留学をする!」と決めた方の中でも、以下のような悩みを抱えている方もいると思います。
今回は、私が留学先をニュージーランドに決めるまのプロセスの中できっかけとなった出来事や自分の思い、心境の変化等をつづりたいと思います。
「これから絶対に留学に行くぞ!」と心に決めた方々の留学先選びのヒントに慣れたら幸いです。
留学までの心境の変化が分かりやすいよう、時系列に沿って紹介していきたいと思います。
海外を知らない頃の自分
小学生の頃までの私はおとなしく、人見知りで、人の顔色をうかがうのが得意。学校ではまじめで宿題や提出物はしっかり出す、先生の話はしっかり聞く優等生。そのため、クラスの大変な子の面倒を見て欲しいといつも頼まれていました。(笑)
しかし、人前では自分を出せず、言いたいことは心の中に閉じ込めておくそんな子供でした。
そんな私、家では大違い!外で自分の意見を、自信をもって堂々と主張できないためか、家族に対しては常に強気。(笑)
年齢のせいもあり、家の中では家族に言葉で反抗したりして、いつもぎくしゃくしていたのを覚えています。
ただ、子供の私自身、自分の意見が言えないのは自分に意思や考え、自分の意見がないからではないとは分かっていました。
ただ、それを人前で言葉にして表現することがいいことなのか、分かっていなかったのです。
そんなフラストレーションのたまった心の中や感情を、5歳から習っていて大好きだったピアノや歌を通して表現していました。
同時に、毎週1回通っていた英会話教室でも、違う言語を使って自分自身を表現するという手段があるんだと気づき、どんどんと英会話にのめり込んでいきました。
人生を変えたニュージーランド旅行
そんな中、私の人生を変えてくれたきっかけとなる出来事を経験します。2008年、12歳、私が中学1年生の頃です。以前から両親が計画していたニュージーランドへの家族旅行をこの年に実行しようという事になりました。
私にとって、初めての飛行機。初めての海外。初めて英語が話されている国で過ごす一週間。それだけでなんだか、「自分が生まれ変われるんじゃないか…。」という気持ちでワクワクが止まりませんでした!
そして旅行中の一週間で、私の心は生まれ変わりました。
トレッキング体験を案内してくれた同い年の女の子がいる家族との出会い。宿泊していたホテルの清掃員のお姉さんの粋な心遣い。心が洗われる美しい自然の景色。あの国に漂っている、ゆったりとした雰囲気。家族を大切に生きる街の人々。そして、ずっと過ごしてみたかった「英語」という音に囲まれている生活!
あの国で出会ったすべての物事に私は感化されました。そして、いつかこの国に絶対また(今度はもっと長い期間!)訪れて、「私という人間を表現したい!」と、心に決めました。
この体験が、その後にニュージーランド留学を決める第一の大きなきっかけとなったのです。
大学入学~留学直前までの自分
大学を選ぶ際もニュージーランド留学が提携校となっている大学を条件にし、晴れて合格!まさにニュージーランド留学を目指して突き進む大学生活。
大学に入学すると、留学の申し込み選考される段階で何度も「なぜニュージーランドに留学するのか?」と問われる瞬間がありました。
選考の面接では留学に行けるか否か判断されるため、自分はなぜアメリカやオーストラリア、イギリスではなくてニュージーランドなのかをじっくり深く考える必要がありました。
今思うと、この過程があったからこそますますニュージーランド留学に決定する価値が大きくなったと深く思います。
以下では、ニュージーランド留学を選んだ理由をさらに深掘りして解説していきます。
理由① 英会話教室でニュージーランドの生活様式に触れる
9歳の頃から毎週欠かさず通っていた英会話教室。
文法事項はほとんど指導されなかったのですが、とにかくネイティブの先生が話す生の英語をインプットして真似して脳の中に蓄積していました。
特に私が通っていた英会話教室は、先生がニュージーランドとのゆかりが深い方でした。
ニュージーランドの文化や海外で親しまれている行事(イースターやハロウィン、クリスマスなど)を、実際に現地で行うかのように体験させてくれました。
英会話教室でのイベントに参加することで、海外の生活様式が想像できました。そうしていくうちに、実際に現地に住み我身で生活様式を体験したくなりました。
文法を叩き込みながら決まったフレーズの練習をするといった、実際の生活や日常とかけ離れた英語学習ではなく、しっかりと日常生活や行事と結びつけて「会話のためのツール」として英語を教えてくれました。
ニュージーランドに縁が深かった英会話の先生の存在は、私にとってとても大きかったのです。
理由② ニュージーランド旅行中のある出来事
先ほど、中学1年生の時に訪れたニュージーランドがその後の私の人生を変えてくれたと紹介しました。実は旅行の最終日に経験した小さな出来事によって、「もっと英語をがんばって、ニュージーランドに来なければ!」と思えたのです。
それはオークランド空港で帰りの飛行機の搭乗開始をまっている時のこと。のどが渇いた私は、すぐ近くにあったキオスクで飲み物を買おうと思いました。キオスクで炭酸飲料を手に取った私は、お会計をするために店員さんに炭酸飲料を手渡します。
そこで勇気を出して一言。”Can I have this? “ 発音には自信があった私は、とにかく発音を意識して店員さんにそう伝えました。何とこれが旅行中に自分から英語で話しかけた一言!
何年も英会話を続けてきていても、自分から知らない外国人に英語で話しかけて会話を続けるのってこんなに勇気がいることなんだと実感したのを覚えています。
この出来事をきっかけに、どれだけ英語の発音が上手でも、どれだけ普段英会話教室に通って単語を知っていても、「この人と会話をして、自分の言葉で伝えたい!会話を続けてみたい!」という気持ちがなければ、それは始まらないと学びました。
この出来事をきっかけに、英会話教室でも学校の英語の授業でも習った英語だから話すのではなく、「伝えたいことがあるから英語を話すんだ!」という意識をもって留学までにスピーキング力をつけようと心に決めました。
この「もっと話したかった、悔しい。」という経験が後押しし、ニュージーランドへの留学を決める一つの理由になりました。
理由③ 自分の性格、価値観、生き方までに影響したニュージーランド
また、私自身の性格や価値観、生き方や、大切にすべきことにヒントをくれ、そして変えてくれたニュージーランドという国で、ただ純粋に生活をしたかったのです。
もっと自分自身と向き合い深く考え、自分という人を知り、理解し認め、一人の人間として成長したかったのです。ニュージーランドで過ごすことでそれが可能だと信じていました。
たった一週間の旅行でなぜそこまで思えるの?と思う方もいらっしゃるかと思います。
でも、日本から出たことがない、自分の性格や人とのかかわり方に悩んでいた当時12歳だった私にとって、あの一週間のニュージーランドでの人との出会いでで学び気づいたことはすごく大きかったのです。
トレッキングのガイドをしてくれた現地の家族から、家族と過ごす時間を何よりも大切に、楽しむことの素晴らしさを教わりました。
無駄な水や電気は使わないで、自然光やキャンドルの明かりでおしゃれに過ごすこと。休みの日はショッピングばかりにお金をつぎ込むのではなく、近くのビーチでお弁当と好きな本をもって過ごすこと。
ニュージーランドに住む人々が日々行っているこのような生き方にとても憧れ、共感しました。
単純に英語力を上達させるため、日本人の少なそうな環境で勉強するという理由からニュージーランドという国を選ぶ人もたくさんいるかと思います。
でも英語の勉強以前に、私のようにその国で生活をすること自体の素晴らしさに惹かれて留学に選ぶというのも、ひとつオススメしたいと思います。
理由④ 英語を使って○○を学びたいから!
ニュージーランドを留学先として選んだ理由は、単に「英語力を身につけたいから。」ではありません。
それが理由なら、アメリカだってイギリスだって英語が公用語で話されている国どこでも選択肢になりますよね。
私がニュージーランドを留学先に選んだのは、「留学先の学校で出会ったいろんな国の人たちと英語を使って音楽を楽しみたいから。」でした。
私がニュージーランドで通った大学附属の語学学校には、世界各国から留学生として入学した生徒が集まっていました。フランス、コロンビア、イラン、ヨルダン、中国、ミャンマー、日本、タヒチと出身国は様々。(留学先の大学附属の語学学校については、また別の記事で詳しくお伝えします。)
さらに彼らは、多様な趣味・仕事・得意分野を持っていました。中でも音楽を得意とし、仕事にしている学生も。私は留学前の説明会でそのことを知り、「絶対この大学の語学学校に行きたい!」と心に決めました。
結局、英語は私たちの母語、日本語と全く同じで「コミュニケーションをするための道具」なんですよね。私たちは英語を理科や数学などのように「教科・科目」と捉えがちなので、そこを忘れてしがいがちです。
英語を使って○○をする。この○○というところが大切なんです!私の場合、この○○が音楽でした。
実際に、留学してからは語学学校で出会った様々なバックグラウンドを持つ友だちたちと、放課後はカラオケに行って各国の歌を披露しました。
また、アカペラでハモってみたり、時には公共の音楽スタジオを借りてバイオリンとピアノでアンサンブルをしたり。
英語の勉強以外にもう一つ夢中になれることを作って精一杯楽しみました。
これらの活動全てにおいて共通していたのは、「英語を使ってコミュニケーションをとる。」という事です。
留学に行く前に、何か少しでも興味のあること、小さいころから続けていて自身のあること、これから始めてみたいことでも何でもいいんです。
「英語で○○したい!」を見つけて、それを叶えられる国や学校はどこだろう…という視点で留学先を絞ってみることをオススメします。
私の場合は、そこがニュージーランドにある大学附属の語学学校でした。
【まとめ】その国を選ぶ理由を探してみよう!
ここまで「私がニュージーランドを留学先に選んだ理由」を自身の経験から紹介してきました。私の場合、以下4点がニュージーランドという国が最適だと思たことが主な理由でした。
このように、「なぜその国に留学したいか?」と、自分自身の経験や出来事から見つけることも、留学先を決めるための一つの方法です。
「単に英語を勉強したいから。」という理由だけでは、数ある英語圏の国から留学先が絞り切れないことが多いはずです。
「自分のこういう部分はその国でしか成長できない。」だとか、「この国でしか自分のやりたいことは体験できない。」という部分を見つけられたら、留学先選択の大きな理由になるでしょう。
留学先に迷っている方にメッセージ
どの国に留学しようか迷っている方は、たくさんいらっしゃると思います。
ただ一つ言えるのは、どの国を選んでも確実に自分が変われるきっかけになるということです。
その中で、留学先を決める段階で「自分がどのように変わりたいか。」、「留学行くことで何を学んでどう成長したいか。」、「何を吸収して帰ってきたいか。」を具体的に思い浮かべられれば、自ずと留学先は絞られるのではないでしょうか。
留学は人生の中でものすごく輝いている、充実した時間。もちろん現地ではいろいろなことが起こりますが、すべてが将来の自分への栄養でありご褒美です。
留学前の国選び中も、留学し終わって輝いている自分を想像しましょう!今回紹介した私のニュージーランドへの留学決意エピソードが、少しでもお役に立てば幸いです。