ニュージーランドのワーホリ希望者必見!ファームジョブ体験談を紹介 | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:ワーキングホリデー

ニュージーランドのワーホリ希望者必見!ファームジョブ体験談を紹介

公開:2021/03/29 著者:神田 真悠子 4264 Views

こんにちは。ニュージーランドに留学中のまゆです。

ニュージーランドと言えば、自然豊かな景色と美味しいフルーツですよね!ニュージーランドにはたくさんのフルーツや野菜の農園があります。

そんなニュージーランドの夏場で人気の仕事がファームジョブです!今日は、ニュージーランドのファームジョブについて体験談をシェアしたいと思います。

ニュージーランドのファームジョブとは?

まず、私がファームジョブを始めたのは、自身が持っているビザの種類が変わったことがきっかけです。

今まではワーキングホリデービザを使って留学していました、しかし、コロナの影響により政府から新たに無料で付与され自動延長という形で、SSEビザというものをゲットできました。

SSEビザとは、短期間の補完的季節労働ビザ(Supplementary Seasonal Employment)というもので、このSSEビザを持っている人はフルーツ、花、ベジタブルファームでしか働くことができません。

 

ちなみに酪農系の仕事ではこのビザでは働けません。もしこれ以外の職種で働きたい場合は、ワークビザ(就労ビザ)を新たに取得する必要があります。

政府がこのビザを出した理由は、ファームジョブの人手が足りないからと言われています。コロナの影響で多くの外国人労働者が母国へ帰ってしまったのと、毎年受け入れている隣国のサモアの方々も国境が閉まっていて今季のファームジョブには来られない。

となると、今ニュージーランドに滞在している外国人のビザを延ばしてファームで働いてもらおうという背景だと思います。

 

本来私のワーキングホリデーのビザの有効期限は、2019年12月〜2020年12月までの1年間でした。

しかし、ワーホリのビザが切れる数ヶ月前に移民局からアナウンスがあり、SSEビザが政府から付与され半年間自動でビザが延長されました。

コロナ禍と言う背景もあって、私は初めてのファームジョブにチャレンジすることにしました。

 

ニュージーランドのファームジョブの種類

ニュージーランドでは、季節や場所毎に様々なファームジョブがあります。

 

・1月

ブルーベリー、じゃがいも、玉ねぎ(オークランド、ハミルトン)

リンゴ、アプリコット、グレープ、桃、(アレクサンドラ クロムウェル)

 

・2月

ブルーベリー、じゃがいも、玉ねぎ(オークランド、ハミルトン)

リンゴ、アプリコット、グレープ、桃、(アレクサンドラ クロムウェル)

リンゴ、ベリー系、梨(ネルソン、ゴールデンベイ)

 

・3月

リンゴ、ベリー系、梨(ネルソン、ゴールデンベイ)

 

・4月

アボカド、フィジョア、キウイ(タウランガ)

レモン、アボカド、柑橘系、サツマイモ(オークランドより北)

リンゴ、ベリー系、梨(ネルソン、ゴールデンベイ)

 

・5月

アボカド、フィジョア、キウイ(タウランガ)

レモン、アボカド、柑橘系、サツマイモ(オークランドより北)

ワイン(ブレナム)

 

・6月

ワイン(ブレナム)

 

・7月

アボカド、フィジョア、キウイ(タウランガ)

レモン、アボカド、柑橘系、サツマイモ(オークランドより北)

ワイン(ブレナム)

 

・8月

アボカド、フィジョア、キウイ(タウランガ)

レモン、アボカド、柑橘系、サツマイモ(オークランドより北)

 

・11月

リンゴ、アプリコット、グレープ、桃(アレクサンドラ クロムウェル)

 

・12月

ブルーベリー、じゃがいも、玉ねぎ(オークランド、ハミルトン)

チェリー、リンゴ、アプリコット、グレープ、桃(アレクサンドラ クロムウェル)

 

このように1年を通じて、どこかしらで求人が出ています。仕事内容も様々で、選定作業、ワイヤー貼り、ピッキング、パッキングなどがあります。

特に人気なのはチェリーやブルーベリーです。これらに関しては、果実が比較的に小さいためピッキング作業もそんなに大変ではありません。

 

チェリーファームの仕事内容

 

たくさんファームジョブはありますが、その中でも大人気のチェリーファームで働いた経験をシェアしたいと思います。

チェリーファームのシーズンは12~2月です。全体の80%のチェリーが南島のセントラルオタゴ地方で生産されています。

セントラルオタゴの中では小さい町が何個かあり、チェリーファームが数多くあるのが、クロムウェル、アレクサンドラ、ロクスバラの3箇所です。

 

→ 左側がレッドチェリーで、右側がホワイトチェリー。

 

海外ではレッドチェリーが主に栽培されており、ニュージーランドも例外ではありません。

ファームジョブと言っても、大きく分けて2つの仕事があります。それが、「ピッキング」と「パッキング(グレーディング)」になります。

以下、その違いについて説明します。

 

① ピッキング

(出典:https://www.centralpac.co.nz/)

 

給料は歩合制で、摘んだチェリー分のバケツでお金が支払われます。

チェリーの場合は、1バケツ大体7~8キロ。年によっても違いますが、1バケツ約7ドルという会社が多かったです。

人手が足りない時は、10ドル以上出して求人をしている会社もありました。

 

最低賃金は保証してくれる会社がほとんどですが、あまりにも摘むペースが遅かったりすると解雇の対象になることもあるので要注意です!

 

真夏の屋外での作業なので、焼けるように熱いです。猛暑の中の体力勝負の仕事は、合う人と合わない人がいるので、当然のことながら早々に辞める人もいます。

また、フルーツにもよるのですが、はしごやフルーツの入ったバケツを持って移動し、高いところにある果実の収穫もあるため、背の高く体型の大きな人が有利です。

私がいたファームは200人程度ピッカーを雇っていました。基本的に毎日ランチを持参するケースが多いです。多くのファームでは基本的に休憩所にはキッチンが備わっていないので、ランチを持って行くようにしましょう。

 

チェリーピッキング仕事のメリット

・自分が頑張った分が給料になるのでモチベーションになる。

・短い時間で効率よく稼げる。

・7~8kgのチェリーバケツとハシゴを持ち運ぶくらいなので、他のファームジョブより楽。

チェリーピッキングの仕事デメリット

・かなり日焼けする。

・雨だと仕事ができない。

・ファームによって、1バケツ当たりの金額が違う。

・まれに最低賃金を保証してくれないところもある。

・チェリーの木やファームによってチェリーが取り難く、稼ぎづらいケースも。

 

② パッキング&グレーディング

 

上写真はパックハウス内の様子ですが、左がパッキングエリア、真ん中がグレーディングエリアで青いベルトコンベアにチェリーが流れてきます。右がマシーンエリアです。

パックハウスの仕事は、パッキングエリアとグレーディングエリアに分かれます。
多くのパッキング作業の給料は最低賃金で、元々決められた1時間毎の給料があります。

農園によっては、シーズンの最後まで働いた人にはボーナスが振り込まれるところもあります。私がいた農園も時給1ドルアップで最後は貰えました。ランチは持参するケースがほとんどですが、屋内作業でキッチンも併設されているため休憩時間に料理もできます。

 

・パッキングエリア

チェリー用の箱を組み立ててシールを貼り、倉庫へと流す作業を行います。力仕事ですが、スピードも必要です。

 

・グレーディングエリア

 

上記写真のベルトコンベアにチェリーが流れてくるエリアで、私は仕事をしていました。主にローカル(ニュージーランド内や地元だけで流通)、エクスポート(輸出)ラビッシュ(ゴミ)に分ける作業で、ベルトコンベアから流れてくるものを素早く選定します。

品質を保つために、チェリーは冷たい水と一緒にベルトコンベアに流れてきます。作業場は常に冷蔵庫の温度を保っているため、室内はかなり寒いです。

今年は特に雨の影響でチェリーが大きなダメージを受けてしまい、選定作業が大変でした。パックハウス内の人は70人程度です。淡々と仕事内容を書いていますが、パックハウスの仕事かなり大変でした!

 

→ グリーディングエリアの作業場の風景。

 

力仕事と言うよりは、自分との忍耐の戦いになります。想像がつきにくいかもしれませんが、シーズンの真最中は多い時で1日13時間立ちっぱなしでグレーディングをします。

 

もちろん休憩は挟みますが、寒さで足はつるし、ベルトコンベアは3時間止まることなく動き続けるので目眩がして初日は吐きそうでした。

一見簡単に見えるのに、ピッキング仕事とはまた違う大変さがあります。特に最初1週間は本当に辛く、動き続けるベルトコンベアのグレーディング作業は集中力が大事なので、3時間見続けてくるとチェリーがトマトやりんごに見えてきます…。

最初自分がおかしくなったのかと思って、同僚に話を聞いたらみんな同じだと言っていました。(笑)

 

外は真夏ですが、屋内ではスキージャケットにホッカイロを貼って作業をしていました。チェリーも冷たいので、グローブを何枚も重ねて寒さ対策していました。

寒さと長時間の立ち作業のため、人によっては立っていられなくて座り込んでしまう人もいました。

パッキングエリアも違う大変さはありますが、パックハウスで働く人たちはグレーディングエリアが一番大変だと言います。

 

パッキングの仕事のメリット

・雨でも仕事ができるので安定してお金を稼げる。

・外で仕事をしないので、日焼けをしない。

・ポッドキャストや音楽を聴きながら楽しく仕事ができる。

・力仕事ではないので女性でも比較的楽に仕事ができる。

 

パッキングの仕事のデメリット

・ほとんどの会社は最低時給しかもらえない

・パックハウス内は冷蔵庫のように寒い

・単純作業で、集中力がいる仕事

 

→ これは機械に詰まってしまったチェリーを回収している作業。

 

→ チェリーが移動する光景。(出典: https://www.centralpac.co.nz/)

 

仕事の見つけ方

ここでは、ニュージーランドでのファームジョブの見つけ方を紹介します。

 

仕事を始める前に用意しておくもの

・ニュージーランドの銀行口座番号: お給料が振り込まれる際に必要。

・ビザのコピー: 念のため自分が保有しているビザのコピーを持っておくと安心。

・携帯番号とWhat’s up のアカウント: 私が勤めていたファームではWhat’s upでパッキングメンバーのグループを作って毎日の業務時間や変更事項のやりとりをしていました。

・メールアドレス: 日本のキャリアのメールアドレスは使えないので、海外でも使えるアドレスを持っておきましょう。

・CV(履歴書): ファームジョブではあまり必要ありませんが、念のため用意しておくと安心です。

・IRDナンバー: ニュージーランドでの納税ナンバーです。この番号を持っていないとニュージーランドで働くことができません。

・パスポート: 仕事応募時にパスポートナンバーを記載する場合も多いです。

 

ファームジョブを探す際に使うサイト

① ファームジョブ専門の求人サイト

・Work The Seasons: https://worktheseasons.co.nz/opportunities

・Seasonaljobs: http://www.seasonaljobs.co.nz/

 

② Facebookの仕事情報グループ

私はFacebookで仕事を見つけましたが、探している地域の『Facebook仕事情報』のグループを探します。私はSouth island のCromwellで仕事を探していたので、Cromwellに関する仕事情報のグループは全て参加し、他にバックパッカーズ情報のグループにも参加しました。

夏場は特にこのグループ内がファームジョブの求人情報で溢れています。雇い主がすぐに始められる人はいないかと投稿したり、私たち求職者も自分のステータスといつから仕事が始められるかなど発言したりと、自由なやり取りができます。

仕事が決まった人の中には、グループ内で交通手段を確保しようと他の人に相乗りできないかという投稿もよく見ました。

 

③ 求人サイト

・Indeed: https://nz.indeed.com/

・Seek: https://www.seek.co.nz/

 

その他、検索エンジンで『地域 + チェリージョブ』で検索して、ヒットした会社にひたすら応募していました。できるだけ、メールもしくは会社のホームページの仕事応募画面からメッセージを送っています。

ちなみに採用担当は一気にたくさんの応募者の情報を見るので、私はメールを送った後に担当者の電話番号が分かれば携帯に直接メッセージを送っていました。

もちろん電話してもOKですが、雇い主はキウイ(NZ人)である可能性が高く、電話での聞き取りはかなり難しかったので、メッセージにしていました。

 

応募はスピード勝負です。たくさんのファームから求人が出ていてより好んで応募してもすぐには上手くいきません。

取り敢えず見かけた求人は全て応募して、そこからメッセージがきた一番条件の良さそうなファームにするというやり方が良いと思います。

遠方にあるファームは普通の仕事と違って、ファームジョブは面接が無いので採用過程としてはとてもスムーズです。

 

ファームジョブの注意点

以下ではファームジョブをする上での注意点をまとめました。

 

・給料明細は必ず確認すること

ファームジョブだけに言えることではないのですが、中には最低賃金以下しか払わない会社もあると聞きます。契約書を結ぶ際に確認するのが一番確実ですが、特にピッキングの場合、よく確認しましょう。

最低賃金を保証せず、自分が収穫したバケツのみの給料になる可能性があります。また、自分が働いた退勤時間をメモしておくことも大事です。普通の仕事とは違って、天候に左右されたり、シーズンの真只中は毎日同じ時間に働いたりすることはありません。

私が働いていた職場は機械で退勤時間を記録していましたが、給料明細と見合わせる時に必要なので、大変ですが毎日メモしておくのをお勧めします。

 

・ファーム併設の宿泊先はきちんと眠れないことも

ファームに宿泊施設が併設されているところもあるのですが、ほとんどの部屋がシェアルームで色々な国の人たちが滞在しています。そのため、お国柄によっては、パーティーが行われていてよく眠れなかったと聞くこともあります。

・仕事内容によってはかなりキツイ仕事も!

仕事内容は、事前確認をしっかり行いましょう。チェリーピッキングの場合、1バケツは7~8キロとそんなに重くないですが、これがアップルピッキングになると1バケツ20キロとハシゴも運ばなければいけないので、特に女性にはキツイと思います。

 

・車がないとキツイかも

ファームジョブの仕事自体は山ほどあります。ですが、ファームがある地域は郊外で、車がないと通えません。働いている人の多くはファームの敷地内で車の中で寝ているか、近くに宿泊施設を借りているという人がほとんどでした。

 

【まとめ】 海外滞在中にしかできない経験をしよう!

 

私が働いたシーズンは雨の影響がひどく、一度雇ったピッカー90人程を解雇しなければいけない状況でした。

当初、私もピッカーとして契約をしていたのですが、仕事初めの2日前に連絡が来て雨の影響で雇えない…と言われました。

絶対働きたかったので、色々アプローチをし続けた結果、何とかパックハウスで働かせてもらえることになりました。

 

農園は天候の影響も受けやすく安定した仕事とは言えませんが、ニュージーランドの自然を感じながらたくさんの友達と仕事ができる良い機会になりました。

普段自分たちが食べているフルーツや野菜を育てる作業過程に携われるのも素晴らしい経験ですよね。それに何と言っても、毎日摘みたての甘くてジューシーなチェリーが食べられるのは最高でした!

スーパーで売っているのとは違って、新鮮な農作物の美味しさにはビックリです!新鮮なので、かじると皮がプリッと弾けて毎日食べても飽きませんでした!

 

今までの人生で食べたチェリーの中で、一番美味しかったかも知れません。

ファームジョブはフルーツや野菜農園だけでなく酪農もありますので、動物好きな方には酪農の方も選択肢に入れると良いでしょう。

季節によって色々なフルーツがあるので、自分の好みに合った働き方が見つかるはずです。

 

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