ニュージーランドの家庭の味!お家でできる簡単レシピ紹介!【前編】
みなさんこんにちは!ニュージーランド留学経験者の美沙季です。
今回の記事のテーマは、「ニュージーランドの家庭の味」です。
私がニュージーランドの首都、ウェリントンに留学をしていた時に、大学のウェルカムパーティーやホームステイ先での朝ごはんやランチやディナーの際に食べたニュージーランドならではの料理を紹介していきたいと思います!
最近では日本でも目にするようなフルーツたっぷりのスイーツや、日本ではありえないお米を使ったびっくり仰天なデザートなんかもありました。
そして、休日の朝や小腹が空いた時などにささっと作ることができる簡単ブランチなど、さまざまに紹介していきます!
どれも難しくなく、留学前の日本にいる間も家庭でチャレンジできるので、渡航前にレシピを覚えてしまって現地でみんなに振る舞うのもとっても喜ばれますよ♪
NZの家庭料理その① パブロバ
「パブロバ」という料理名、きいたことがある方もいるのではないでしょうか?「パブロバ」とは、香ばしく焼いたカリカリのメレンゲの上にたくさんの季節のフルーツを乗せた甘いデザートです。
ニュージーランドでは、誕生日のケーキやクリスマスのお祝いの時などに家庭料理として振る舞われます。また、カフェやレストランなどのスイーツメニューとしてもミニサイズのパブロバが売られていることもありあます。
なぜ「パブロバ」という名称がつけられたのでしょうか?それは、昔ニュージーランドで公演をした有名なロシア人のバレリーナ、「アンナ・パブロバ」からとられたと言います。メレンゲで作られた軽やかな記事が、バレリーナがまとうチュチュを表しているそうですよ。
パブロバのレシピ
日本ではまだあまり馴染みのないパブロバですが、作り方はとっても簡単。レシピを見ていきましょう。
材料: 生地
・卵白 30g
・グラニュー糖 50g
・コーンスターチor片栗粉 5g
材料: デコレーション用
・生クリーム 150~200g
・好みのフルーツ(パッションフルーツ・キウイ・いちご・桃・ブルーベリーがおすすめ)
作り方
1. 材料の卵白、グラニュー糖を中位のサイズのボールに入れて、70度くらいのお湯で湯煎をする。材料全体が50度くらいになるまで混ぜます。(※材料の温度を上げ過ぎてしまうと、泡立たなくなってしまうため注意しましょう。)
2. 温度が50度程度まで上がったら湯煎から外してハンドミキサーを使ってメレンゲにコシがでるまで混ぜます。
3. コーンスターチor片栗粉を振るって入れ、ゴムベラでサクッと全体を混ぜ合わせます。
4. 大きめのゴムベラ等でメレンゲをすくい、クッキングシートの上に12cm程度の円になるようにおきます。これを2枚作ります。
5. スプーンの背で4の表面をツンツン叩くように触り、角のたったようにデザインをします。
6. 120度に予熱しておいたオーブンに入れて、80分間焼きます。
7. 焼けたら生地を冷ましておきましょう。
デコレーションの準備
1. 生クリームを中位のボールに入れて、下には氷水をはった大きめの器を当てて八分立てに泡立てます。
2. 冷めたパブロバの生地の一枚目の上に生クリームを塗り、その上にお好みのフルーツを乗せます。
3. 2枚目のメレンゲの生地をその上に重ね、トップにも残りの生クリームとお好みのフルーツを飾ります。ちなみに、メレンゲの生地自体が甘いので、生クリームに佐藤は多く入れない方がバランスはいいです。
また、フルーツの酸味とメレンゲ・生クリームの甘さと相性抜群なので、たくさんフルーツを飾るのがおすすめですよ。
特に相性のいいフルーツは、プチプチした種の食感と酸っぱい味がマッチするパッションフルーツと、ニュージーランドでたくさんとれるキウイフルーツ。いちごやブルーベリーなどのベリー系もとっても相性がいいです。
・余った卵白で作るおしゃれスイーツ♪パブロバのレシピ / Cotta Column / https://www.cotta.jp/special/article/?p=19747
NZの家庭料理その② ライスプリン
次に紹介するニュージーランドの家庭料理は「ライスプリン」です。ライスプリンと聞いてギョッとする方もいらっしゃるかもしれません。そうです。
あの、ライスを「プリン」にするんです!(笑)好き嫌いが全くない私ですが、はじめてホストファミリーの家でこのデザートが出た時は、正直食べられるかどうか不安でした…。
ギョッとした私の顔を見て、ホストマザーが笑っていたのを覚えています。(笑)恐る恐る一口食べてみると、「お、意外と美味しいぞ!?」と思いました!
味は確かにプリンですが、固形のプルプルしたプリンではなく、英語ではポリッジと言われるドロドロとした食感。これまた変な表現ですが、ミルクとカスタードの味がする「おかゆ」みたいな感じです。
このライスプリンは、主にイギリスで昔から食べられているちょっとしたおやつらしいです。私のホストマザーの両親はイギリスのヨークシャー出身のため、ホストマザーにとっては懐かしい故郷の味だそう。
お母さんが作り方を教えてくれて、その味を受け継いでいるようです。寒い冬の日なんかに食べたいホッとする故郷、イギリスの味です。このようにニュージーランドにはやはり、今もイギリスの食文化が強く反映されていますね。
イギリスにおけるライスプリンの調べてみると、その期限は14世紀までさかのぼります。14世紀当時はお米自体が貴重だったため、ライスプリンは貴族が食べるものだったようです。
また、当時は生地に砂糖入れないで作られたそう。その後、15世紀になると生地に砂糖が加えられて甘いスイーツに変身しました。
一般市民にライスプリンが広まったのは、お米の値段が下がり始めた18世紀からと言われています。
ライスプリンのレシピ
言葉で説明していても、まだまだ謎の深いライスプリンですが、作り方はとっても簡単。では見ていきましょう。
材料:(4~6人分)
・残った白いご飯 100g
・溶かしバター 大さじ1
・お砂糖 50g
・牛乳 850g
・無塩バター 40g
・バニラ・エクストラクト 小さじ1/2
・ナツメグ 少々
作り方
1. 耐熱皿の内側表面に、溶かしバターを塗り、残った白いご飯とお砂糖を入れて混ぜ合わせます。
2. 牛乳を沸騰直前になるまでお鍋で温めて、1.にかけます。
3. 2. にバニラ・エクストラクトを入れ、お砂糖がしっかりとけるまで混ぜます。
4. 無塩バターをさいの目状に切り分けて、3.の上に乗せます。
5. ナツメグをお好みの量、4.の上に振りかけます。
6. 150度に予熱したオーブンに5.を入れ、30分間焼きます。30分経ったら一度オーブンから取り出し、全体をかき混ぜます。
7.そこから1時間~1時間半ほど焼き、表面にいい感じに焦げ目がついたら完成です。耐熱の器やマグカップなどに盛り付けましょう。最後にトップにバターを置いても濃厚で美味しいですよ。
一度食べたらビックリで、「これが普段主食として食べているお米なのか!?」と疑いたくなりますよ。ニュージーランドやイギリス圏の国に留学やワーキングホリデーをする予定の人は「ライスプリン」を知っていると伝えると、きっと現地の人は驚いて喜んでくれるはずです。
一緒にいただく飲み物は、アールグレイやダージリンなどの紅茶とよく合います。コーヒー派の人は、熱く淹れた濃い目のブラックコーヒーがとってもよく合いますよ。
今回紹介したライスプリンはオーブンで焼いて仕上げる表面がカリッとしたタイプのものでしたが、家庭によってはお鍋で煮詰めて作るとろとろタイプのものもあるそうです。こちらはより一層、ポリッジというおかゆに近い食感になりますね。
ライス・プディング Rice Pudding / 英国ニュース、求人、イベント、コラム。レストラン、ロンドン・イギリス情報誌- 英国ニュースダイジェスト / http://www.news-digest.co.uk/news/gourmet/british-food-and-sweets/15956-rice-pudding.html
【まとめ】 皆さんのお気に入りはどれですか?
ニュージーランドの家庭料理として、カリカリのメレンゲと新鮮な季節のフルーツの組み合わせが素敵な「パブロバ」とお米と牛乳、バターで作るあま〜いほっこりデザート「ライスプリン」を紹介しました。如何でしたか?日本ではほとんど目にすることのない珍しいスイーツでしたよね。
留学中は現地のこのような珍しい食べ物にトライすることもとっても楽しい経験でした。特に、ホームステイに滞在する場合、家族の出身地の伝統的なお菓子や料理を紹介してくれ、食べさせてくれることが多々あるでしょう。
自分が留学した土地の食文化を知るためにも、ホストファミリーに積極的に現地の食べ物について聞いてみるのもおすすめ!聞いたついでに、「じゃあ今夜作ってあげるよ。」なんてラッキーなこともあるかもしれませんよ。
現地の食べ物について教えてもらうお返しに、私も日本のカレーライスやとろろそば、ぶっかけうどんなどを振る舞いました!
食を通した文化交流も、留学中にしか経験できないことの一つですね。今回紹介した「パブロバ」と「ライスプリン」、興味のある方はぜひ日本でも作ってみてください♪
紹介したいニュージーランドの家庭料理はまだまだたくさん!次回の記事でも引き続き、ニュージーランド料理を紹介したいと思います。ぜひ、お楽しみに!