【ニュージーランド留学】警察証明書(ポリスサーティフィケート)の取得方法について解説
皆さん、こんにちは。ニュージーランド留学中のまゆです。
ニュージーランドに2年以上滞在する人は、ビザを延長で申請する際に警察証明書が必要となります。
警察証明書は『無犯罪証明書』とも言われていて、日本での犯罪の有無を証明する書類です。日本の警察から発行してもらえます。
申請の仕方はニュージーランドに3つある領事館に直接申請者本人が行き、申請をします。申請自体は無料ですが、遠方に住んでいる方は交通費や返信用封筒の費用など、諸々の費用が掛かります。
そこで、今回はニュージーランドのビザ延長申請時に必要となる『警察証明書(ポリスサーティフィケート)』を日本から取り寄せる方法について紹介します。
ニュージーランドで日本の警察証明書をどのように用意する?
申請できる窓口は、ニュージーランド国内に3箇所あります。北島で2箇所、南島で1箇所になります。領事館が家から近い場合は問題ないのですが、遠方でも領事館に出向かなければいけないので大変です。
申請方法には大きく分けて2つあります。
① 3つの窓口で指紋採取する場合
上記の施設に指紋採取の予約を取ります。領事館での指紋採取は無料です。日本語が話せる人、もしくは日本人が電話対応してくれるので安心です。
混んでいる時は予約の空きができるのが数ヶ月先になる場合もあります。開館時間の 9:00~12:00、13:00~15:30 の間の空いている時に予約が取れます。
当日、指紋採取と申請書の記入を領事館で行うことができます。
② 事前に指紋採取してから領事館に提出する
急ぎの場合は(領事館で予約がすぐに取れない場合)は指紋採取を自分で取ってから領事館に提出しにいく人もいます。
その場合、最寄りのNZ Post Office、またはKiwi Bankで指紋採取サービスがあり、NZ $50で利用できます。
指紋採取後、領事館に直接申請者本人がもって行き申請完了となります。
警察証明書発行後の受け取り方は2通り
① 申請した領事館に直接取りに行く
警察証明書が届き次第、領事館からメールでお知らせが届きます。パスポート持参の上、自分が申請した領事館に取りに行きます。
② 郵送で入手したい場合
申請時にA4サイズのプリペイドの返信用封筒を用意して、自分の住所を記入後、領事館の方に渡します。その後、警察証明書が発行され次第、自分の住所に郵送で送られてきます。大事な書類なので、追跡コードを封筒から取っておくと安心です。
どちらにしても、領事館や領事事務所に直接申請者本人が行かなければいけません。また、代理人が行くことも認められていません。
領事館で指紋採取を取ってもらった方がお得で比較的簡単に終わると思います。
申請の際に用意するもの
・パスポート
コピーではなく必ず現物を用意してください。
・指紋採取用の用紙
指紋採取には日本の警察庁が指定した専用の指紋用紙が必要です。領事館時出向いた際に事務局の方からもらえます。
・警察証明書発給申請書
領事館でもらうこともできますが、事前に領事館のホームページから書類をダウンロードして記入しておくこともできます。
・返信用封筒
追跡ができる封筒を買います。日本で言うところのレターパックにあたるものです。
私は追跡可能な封筒をNZ Post Officeで購入しました。追跡コードがシールでついているので、領事館の方に渡す前にシールを剥がして自分で大事に持っておきます。
住所欄に自分の住所(2〜3ヶ月後書類が届く頃に滞在している住所)を書いて、領事館の方に渡します。住所記入後に引っ越した場合は、すぐに変更住所を領事館に伝える必要があります。
・郵送での受け取りに関する誓約書
こちらも領事館でもらえますが、領事館のホームページからダウンロードして事前に記入しておくこともできます。
警察証明書は、日本で申請することも可能です。コロナ禍の現在は難しいですが、もし日本に一時帰国することがあれば、警察庁、もしくは最寄りの警察本部で申請することができます。
必要な書類や費用、発行にどのくらい掛かるのかは、直接警察署に問い合わせすることをおすすめします。
海外留学に行っている人で、海外転出届を出している人もいるかと思いますが、その場合は最後に住民票のあった場所の近くの警察署で申請できます。
申請費用に関して
参考までに、クイーンズタウンに住んでいる私が警察証明書を取り寄せた際、実際にかかったお金です。
・飛行機代
時期によってもかなりフライトの価格は変わりますが、私は結構安いフライトで飛べたと思います。他にもジェットスターもクイーンズタウンからは飛んでおり、Air NZより安いです。
車で行く場合は、片道5時間を想定して、なかなか自家用車で行くことはないと思うのでレンタル、ガソリン合わせて約NZ$130/1日ほど。
バスで行く場合は、インターシティバスを利用したとして、途中バス停に何個か停車するので片道6時間強で約NZ$60〜100です。
・バス代
・返信用封筒代
返信用封筒はNZ$7でした。警察証明書が日本の警察からクライストチャーチの領事事務所についた後、その書類を自分の現住所に送ってもらえます。
現地まで取りに行かなくても大丈夫です!領事事務所の方からはプリペイド封筒が必要と言われたので、普通の封筒ではNGと思った方が良いでしょう。
・その他の掛かった費用
私の場合は、日帰りでも可能でしたが、とんぼ帰りになってしまい忙しいので、私は1泊しました。そのため、上記の交通費以外にも宿泊費や食費などが掛かりました。
申請自体は無料でも交通費の出費が痛いですね…。ちなみに他国ではほとんどオンラインで申請して取得できるところばかりなので、日本にいる友達に驚かれました。
申請窓口が3つしかなく、領事館から遠くに住んでいる人にとってはかなり不便です。タイミングが合えば、自分が住んでいる地域に領事館の出張サービスが来る場合もあります。
そのため、地域のFacebookで日本人コミュニティの情報を集めておくといいと思います。
・領事出張サービス情報
申請当日の流れ
私は、クイーンズタウンに住んでいたので、南島で唯一の窓口であるクライストチャーチ日本領事事務所に行きました。領事館に着くと警備員さんが入り口の前にいて、英語で何をしに来たか聞かれました。付き添いの友達も一緒に中に入れてもらえました。
中は想像していたよりも小さく、窓口が3つほど。そして、待っている人用の椅子がいくつか、指紋採取用の机、申請書類に記入するためのスペースがありました。館内では、日本の伝統文化に関する映像がテレビで流れていました。
事務局の人にお会いしたら、まず予約時間と名前を伝えます。対応してくださる方は日本人もしくは日本語が話せる方なので、全部日本語で大丈夫です。その後、事務局の方から「郵送での受け取りに関する誓約書」と「警察証明書発給申請書」を受け取り、記入机で記入します。
上記でも紹介しましたが、この2つの書類は事前に領事館のホームページからダウンロードして書いておくこともできます。書き終わったら、自分が持ってきている返信用封筒と一緒に事務局の窓口で提出します。
事務局の方の確認が終わったら、指紋採取に移ります。背の高い机に方に移動をして、指紋採取用紙を受け取り机に置きます。黒いインクに指を一本ずつ付けて、指紋用紙にハンコのように全ての指の指紋を取ります。
爪の先から爪の先まで、指の横に転がしていく感じでインクに付けた後に指紋用紙に貼り付けるのですが、結構コツがいる作業で難しかったです。指紋採取の作業は丁寧に事務局の方がサポートしてもらえるので心配は要りません。
私は寒いのにもかかわらず、手汗がひどくて指紋用紙2枚も取り直してしまいました…。(笑)手汗をかきやすい人は、事前に伝えておくと良いと思います。
私は紙で手を拭いてからインクをつけて指紋用紙に押していました。終わった後はウェットティッシュがもらえます。
この後、警察証明書のレシートをもらって終了です。私の場合は、大体15分くらいで終わりましたが、混み状況によっては変わって来ると思います。
この証明書は日本の外務省を通して警察が発行するらしく、申請後から発行されるまで、約2〜3ヶ月掛かりますので逆算して行動しましょう。
余裕を持って用意しよう!
警察証明書を待っている間は同じ会社(同じポジション)の元で、引き続き働き続けることができます。会社が変わると働けません。(2021年11月現在)
前のビザが切れるまでに警察証明書が用意できているのが理想ですが、2〜3ヶ月も取得に掛かるとなると、その前にビザが切れてしまうこともあるかと思います。
その場合は、イミグレーションに事情を話すと Interim Visa(次のビザが取得できるまでのつなぎビザ)がもらえます。現在はコロナの影響も考慮されていて6ヶ月間も有効です。
警察証明書を申請した時にレシートを必ずもらい、イミグレーションにコピーを送る必要があります。
このレシートにより、現在自分が警察証明書を申請した証拠&現在取り寄せ中ということを証明するためです。
遠方に住んでいる人は交通費の安い時期に行きたいでし、領事館への予約も必要です。余裕をもって計画しておくと安心ですね!