ニュージーランド留学中の休日の過ごし方 ~ウェリントンでのとある土曜日~ | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

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ニュージーランド留学中の休日の過ごし方 ~ウェリントンでのとある土曜日~

公開:2022/01/29 著者:高橋 美沙季 941 Views

今回の記事のテーマは、「有意義な留学中の休日の過ごし方」ということで、私自身のニュージーランドの首都、ウェリントンでの休日の過ごし方についてお話ししたいと思います。

学校のある日は、朝から午後まで大学にこもって何時間も授業を受け、その後クラブ活動や宿題を行ってから帰宅、というルーティン生活がほとんどだった留学生活。

でも、休日をとことん楽しむことがモットーのニュージーランドの人たちにならって、休日に宿題や勉強を詰め込むなんてことはしませんでした。

 

平日と休日のメリハリをしっかりとつけて、休む時はとことんゆっくりリラックスするのがニュージーランド流。

でも、海外生活での休日にとことんリラックスするって、具体的にどんな過ごし方をしていたのか気になりませんか?

そこで、日本とは異なる環境で、一旦学校のことは忘れて一週間の疲れをリセットしたとあるウェリントン生活の休日を、紹介していきたいと思います。

ニュージーランド人たちにとっての「休日」とは?

ニュージーランドと言えば大自然ですよね。ニュージーランドのどの地域に生まれても、そこには自然が溢れているのがニュージーランドです。たとえ首都のウェリントンや最大の都市オークランドだとしても!

この国に生まれると、アウトドアでナチュラルな生活をすることが当たり前だと思いながら育つのだそうです。

この地球上で、本来あるべきありのままの姿を見せ続けてくれる自然との共存が、ニュージーランド人たちのライフスタイルや生活への考え方を形成してくれます。

 

・休日に部屋にこもって日の光も浴びずに朝から晩まで仕事をするなんて、自然との共存生活を活用できていない。
・自然が周りの環境を素直に受け入れて姿形を変えていくように、私たち人間もスローに構えず、リラックスして急がなくていい。
・時には流れに身を任せよう。

 

このような精神が彼らの心に根付いているのです。朝は目覚ましではなく窓から差し込む柔らかい朝日を浴びて自然に目を覚まし、1日の初めにコップ一杯の水を飲んだら窓を開けてまだ少し肌寒い空気を目一杯吸い込む。

起きてきた愛犬とハグをしてパワーをもらったら、ゆっくりと朝ごはんの準備を始める…といったスローな日常を実現している人がたくさんいるのが、幸運にも私が留学生活を送ったニュージーランドだったのです。

そんなニュージーランドで、家族4人(犬一匹)と一緒に過ごした4ヶ月間は、私の人生観に大きく影響しました。特に、「幸せ」・「生活」・「ライフスタイル」というテーマに関する興味や関心が深まりました。

 

どうしたら自分にとって幸せな生活を送ることができるのだろうか、自分の周りの人たちもそんな生活を送ってもらうにはどうすればいいのだろうか、と考えるようになりました。

この記事を読んでくださっている留学やワーキングホリデーに興味のある皆さんが、これから過ごす休日を少しでも良いものにできるお手伝いができたらいいな…と考えてみた時、私が過ごしたウェリントンでの休日を思い出しました。

とある土曜日の朝、起きたその瞬間から夜ベッドに入るまでの過ごし方を、思い出せる限りここに紹介していきたいと思います。自分が心地良いと感じるソファやベッドなどでコーヒーやお茶でも飲みながら、構えずリラックスして読んでいただけると嬉しいです!

 

とある土曜日の朝

平日の夜、寝る前に必ずしていることがありますが、休日の前日の晩、つまり金曜日だけは唯一しないことがあります。

それは、目覚まし時計を設定すること。平日の朝はバスを逃したら学校に遅刻してしまうので、絶対に目標の時間に起きるため目覚ましの設定はマストです。

でも、休日の朝に目覚ましの大きな音で目を覚ましたい人っているのでしょうか ?ニュージーランドの休日、私は目覚まし時計ではなくあるもので目を覚ましていました。それは、鳥の声。

 

鳥の声と聞いて、「森の中で生活でもしているの?」と思ってしまう方もいるかもしれませんね。半分正解で半分不正解です。(笑)私が住んでいた家は、ニュージーランドの首都ウェリントンの市街地から車で40分ほど離れたビーチタウンでした。すぐ側には山もあるロケーション。

首都とはいっても、ニュージーランドの首都にはたくさんの自然が溢れています。街の人たちが、自然の景観を壊さずに街を作ることに力を注いでいました。そのため、都市部であっても毎朝、山から野鳥やニュージーランド原種の鳥たちが街に飛び立ってきて綺麗な声で鳴いているのです!

私の家にも毎朝必ず鳥たちがやってきて、まるでオルゴールや鈴の音を聞いているかのような鳴き声で私を起こしてくれます。初めてその声を聞いた時は、日本では聞いたことのない素敵な音色に思わず窓を開けて外を見渡したのを覚えています。何という素敵な休日の目覚め方でしょうか!

 

その日から私は、休日には目覚ましのアラームをかけるのをやめました。毎朝庭の木に遊びに来てくれるかわいいゲストの声で目覚めて始まる休日は、いつも何だか素敵なことが起こるような気がしました。

うちのホストファミリーの休日の朝は、各自自由にがモットーでした。朝ごはんに食べる食材や飲み物は自分で好きなものを調達してもいいし、家にあるパンやフルーツ、ジャムなどを食べてもオッケー。

この日の私は全粒粉のブレッドをトースターにかけて軽く焼き、そこにニュージーランドさんの濃厚でミルキーなバターとヘーゼルナッツチョコレートのスプレッドを乗せ、最後にニュージーランドの市場でマザーが買ってきたバナナを切って乗せたオリジナルの朝ごはんを食べました。ちなみに、ホストファザーがメルテッドチーズブレッドを作ってくれる日以外は、ほとんど毎日これでした。なぜか飽きないんです。(笑)

 

ささっと朝食を済ませて、支度を済ませたらこの日は街にあるパブリック図書館へ向かいました。ニュージーランドの首都ウェリントンにあるパブリック図書館はとても広いです。様々な分野に分類された大量の本で、フロアは埋め尽くされています!

この日私が向かったのは「ライフスタイル」のセクション。この分野のセクションには、ニュージーランドオーストラリアなど南半球やイギリス、ニュージーランドなどでしか出版されていない本や雑誌が置いてあります。

ホストファミリーの家に滞在し始めて数週間が経ち、彼らのリラックスしたおしゃれなインテリアや暮らしぶりに心惹かれていた私は、ニュージーランドのライフスタイル雑誌に目を通してみようと立ち寄りました。

 

そこで知ったいくつかの雑誌は、その後いくつか本屋さんで購入しました。今でも、私のインテリアやライフスタイルのよきインスピレーションであり、バイブルになっています!

留学中に学校や家の近くに図書館があったら、ぜひ行って散策してみるのをお勧めします。

その国でしか出版されていない本や雑誌に出会うことで、その後の人生に良い影響を与えてくれますよ。

 

その日の午後

 

図書館を出て私が向かったのは、ウェリントンのキューバストリートという場所にあるお気に入りのカフェです。ここで、語学学校の同じクラスの日本人の学生と待ち合わせをしていました。

彼女と出会ったのは、語学学校の授業の初日でした。席替えをきっかけに同じデスクに座るようになり、それから他国の学生も含めいつも切磋琢磨する大切な仲間でした。

休日は勉強のことは置いておいて、今の心境だとか、小さな悩み事だとか、いつも疑問に思っていること、将来のことなどをとにかく夢中になって話しました。彼女とのこの時間があったからこそ、一息ついて新しい週をまた始められたのだと思います。

 

ちなみに、私たちは日本人同士でしたが2人で会話をする時も必ず英語で会話をするようにしていました。

その影響もあってか、留学後の現在彼女と会う際にも会話がヒートアップすると、英語で話し続けている時があります。(笑)

同じ日本からニュージーランドの語学学校へ留学をした仲間として、ほっとするこの時間が、とっても大切で大事な時間でした。

 

その日の晩

 

カフェで友人と別れた後は、いつものように街でバスを拾い今日の出来事を振り返りながら帰路に着きます。

毎日必ず40分間バスに揺られているこの時間は、1日を振り返って、今日起きたことに感謝をする最も大切な時間でした。1日を振り返るその時、私は必ずイヤホンをつけて音楽を聴いていました。

その日に聞く音楽は、その日に起きた出来事や出会った人、その日のムードや気分に合わせてプレイリストの中から選択して再生していました。バスに乗り込んで発車した瞬間から家に着くまで、毎日聞いていた音楽は留学生活の大切な思い出の一つです。

 

この日に聞いていた音楽は、The Beach Boysの「Wouldn’t it be nice」。なぜこの日にこの曲を聞いていたのか。とても気になります!当時の私に聞いてみたいです。

家に着くと、ホストファザーの作った辛い中華料理がテーブルに並んでいました。私が辛い食べ物が好きなのを知ってか、毎週土曜日は高確率で豆板醤やコチュジャンの効いた中華料理だったのを覚えています。

ホストファザーの作ったこの中華料理があれば、白いご飯が何杯でも食べられてしまうんです!

 

うちのファミリーは食事をする部屋にテレビはありません。ディナータイムは、その日あった出来事をみんなでシェアする時間です。家族同士の楽しい会話を楽しむ時間なんです。留学開始当時は、この食事の時間にたくさん質問をされるので、とても緊張をしたのを覚えています。(笑)

でも月日が経つにつれ、ファミリーとの食事の時間が私の1日を終えるためのリラックスタイムに変わっていきました。特に休日のディナータイムはみんな、仕事のことは忘れて今日見た映画はポンコツだったとか、昼に食べたタイ料理が美味しいから今度行こうだとか、そんなたわいもないけれど心がホッとする会話を楽しむ時でした。

この日も、大好きなホストファミリーと英語でたくさん会話をして、美味しいご飯をいただきました。

 

留学を通じて大切な時間を感じて欲しい!

私のニュージーランド・ウェリントンでのとある土曜日の過ごし方はこんな感じでした。どこにでもあるような平凡で普通な土曜日だと思いますか?もしかしたらそうかもしれません。

だけど、そう思った方のために最後に一つだけ、私がニュージーランドの休日を紹介した理由を一つお伝えしておきます。

忙しい現代人が意外と忘れてしまっていることの中に、「小さな幸せ」、「家族との食事」、「今日を振り返る時間」などがあります。この記事を読んでくれたみなさんには、私がニュージーランドで知った、この3つの大切さをぜひ知って欲しかったのです。

 

正直、ニュージーランドへ語学力の向上のために留学をした私が、まさかニュージーランドでの生活がその後の人生観にこんなに影響を与えるとは思っていませんでした。でも、ニュージーランドの家族と過ごす「急がずリラックスした小さな幸せを感じるための休日」は、今の私たちに必要なことの一つであると、確信したのです。

小さな幸せを見つけて感じ取り、それに感謝できる心を持つ彼らのように、どこに住んでいようがどんな境遇であろうが、誰と住んでいようが、その状況の中で幸せを見つけ、暮らしを楽しむニュージーランドの人たちのようになりたいものです。

数ヶ月間の私のニュージーランド生活の休日は、本当にたくさんの小さな幸せに溢れていました。

 

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