一度食べたら一生忘れられない!?ニュージーランドで出会った驚きの食べ物を紹介②
前回の記事では筆者がニュージーランド留学中に出会った、忘れられない美味しい食べ物を紹介ました。
どの食べ物もニュージーランド現地に行ってみないと美味しく食べることのできないものでしたね。まだ記事をご覧になっていない方は、ぜひ、一つ前の記事をご覧になってみてください。
今回の記事は前回の記事の続編として「ニュージーランドで出会った忘れられない衝撃の味」を紹介します。前回は、筆者が何年経っても忘れられない「美味しいもの」を紹介しました。
今回は、別の意味で忘れられない衝撃の味を皆さんに共有したいと思います。日本では滅多に見ない食材や料理名も登場するので、お楽しみに!
その① リコリス菓子・ドリンク
最初に紹介するのは「リコリス」という名の食べ物です。みなさん「リコリス」という名前をきいたことはありますか?日本のスーパーやコンビニなどではほとんど目にすることがないため、その名を初めてきく人も多いのではないでしょうか。
リコリスとは、スペインや北欧諸国で古くから親しまれている甘草(薬草)の一種です。アジアでは中国で古くから漢方薬として親しまれており、とても体にいいものだということです。ちなみに、英語表記では「Licorise」と書かれます。
ニュージーランドのスーパーやコンビニのお菓子売り場に行くと、必ずリコリスが売られています。その見た目は、真っ黒で黒光りしたタイヤ色のグミのような感じ。
リコリス自体には色はなく、お菓子として売られる際に食用の墨で色つけをするため真っ黒なのだとか。ニュージーランドでは、食紅などで赤く色付けられたものも売っています。
私のホストブラザーが大のリコリス好きで、ドリンク版のリコリスを持っていました。ドリンクは滅多に見かけないため、ある日の晩に私は勇気を出して、ホストブラザーが飲んでいる「リコリスドリンク」を試飲してみることにしたのです。
気になるのはやはり、その味。一口飲み込んだ後に口の中に広がる、何とも言えない薬のような甘さとゴムのような後味…。(笑)
日本には、リコリスと同じような風味の食べ物は存在しないなあ…と思います。そう思うくらい、強烈で不思議な味でした。
ホストブラザーは、このリコリスドリンクの原液を牛乳で割って飲むのが好きらしいです。そちらも飲ませてもらったところ、これはいけました!リコリス独特のゴム感(?)がミルクの味によってなくなり、飲みやすくなるのです。
私にとって散々な印象だったリコリスですが、実はすごく体にいいことが分かっています。リコリスには、以下のような効果があるそうです。
ヨーロッパや北欧、中国などで古くから薬として親しまれているわけが分かりますね。
ニュージーランドのお菓子売り場では、食べやすいようにチョコレートでコーティングされたものや、甘酸っぱいベリー系の味がつけられたリコリスなども売られています。
ニュージーランドに行ってリコリスに挑戦する際、勇気が出ない人はまずこちらの食べやすく加工されたものをお勧めします。(笑)
その② 鳥の足先(ほぼ爪)
2つ目に紹介する衝撃グルメは、ニュージーランドの首都ウェリントンに数多く点在している中華料理店で出会いました。別の記事でもお伝えしたように、ウェリントンにはさまざまな国から移住してきた人や海外からの留学生が多く住んでいるため、街にあるレストランは非常に多国籍です。
中でも、中華料理店は至る所に存在しています。私が中国人の友人たちと入った中華料理店は、中国人の店主とスタッフが店を営んでおり、本場中国の味が楽しめることで有名なお店でした。
せっかく中国人の友人が連れてきてくれたお店だし、メニューは彼らのお勧めを頼んでもらおうということになりました。この選択によって人生で初めての驚きのグルメを口にすることになります。
美味しそうな匂いと共に、たくさんの料理が運ばれてきました。回転式のテーブルに。色とりどりの中華料理が並べられていきます。隣に座っている中国人の友人が、「最初にこれを食べてほしい!暑いうちに食べて!」と私に激推ししてきたのが何と、鳥の足先 (!)。足先も足先、むしろそれは鳥の足の爪の部分でした…。
とっても美味しそうな匂いはするのですが、なんともグロテスクな見た目。食べるのを渋っていた私に、友人は食べ方を見せてくれました。何と爪の部分まで食べ切るとのこと!
これも経験になると思い、勇気を出して爪まで口に入れた私。その味はというと…とても美味しいんです!
見た目に負けて食べないのは勿体ないくらい、とっても美味でした。爪の部分はプルプルしていて、鳥の皮に似ている感じ。日本の肉売り場では見たことがないし、メニューとして取り扱っている中華料理屋さんもあまりないのではないでしょうか。
中国人の友人たちがこのお店に連れて行ってくれなかったら、出会えることのなかった衝撃の見た目をした美味しい料理でした。
ちなみに、あれから日本に帰国して一度も鳥の足先に出会ったことがありません。「もし取り扱っているお店を知っているよー!」という方は、ご一報ください。(笑)
その③ マーマイト&ベジマイト
3つ目に紹介するのは、これまた日本では食べたことのある人は少ない食材の一つです。その名も、「ベジマイト」そして「マーマイト」です。聞いたことはありますか?
ベジマイトとマーマイトは、どちらも同じ製造過程をたどります。その違いと言えば、生産国の違いでしょうか。ベジマイトはオーストラリア生まれ、マーマイトはイギリス生まれと言われています。見た目は真っ黒のジェルのようなペースト状で、ジャムのようにトーストにつけて食べるのが一般的です。
両者はなんと、ビールを製造する時に取れる酵母を原材料としています。この酵母は、胃腸の調子を整え栄養補給にもとてもいい効果があるとされているんですよ。とは言え、その味の衝撃度と言ったら…。(笑)
例えるなら、梅干しとタイヤを一緒に食べたような感じでしょうか。タイヤを食べたことがある人はいないと思うので、あの匂いを味にしたような感じ…という表現で伝わりますでしょうか。
ちなみに、ニュージーランドではマーマイトを好んで食べる家庭が多いです。もともとイギリスで製造していたマーマイトの会社が二つに分かれて、そのうちの一つがニュージーランドで販売するマーマイトを専門に製造しているようです。
祖国イギリスのマーマイトとニュージーランドのマーマイトは微妙に味が異なるようで、ニュージーランド製品の方が酸味は少なく、マーマイト初心者でも食べやすい味になっているんだとか。
いやー、それでも強烈でした、マーマイト。(笑)ホストブラザーがよく夜中に起きてきてキッチンで何やらゴソゴソやっているなと思えば、パンにバターとマーマイトを塗り、バクバクと食べていました。
それをちょこっとだけもらったことがあるのですが、正直な話、「なんでこれを夜食にするの?!」と思ってしまうほど美味しくありませんでした。ホストブラザーに言わせると、「何回も食べているうちにその美味しさに気がつくのさ。そうしたらやめられなくなるよ。」とのことですが。
私はいつになってもそうは思えなさそうです。勇気のある方、ニュージーランドを訪れた際は、ぜひマーマイトにチャレンジしてみてくださいね!現地のスーパーに行けば、必ず販売されていますよ!
衝撃グルメにNZで挑戦してみては?
ここまで、筆者がニュージーランド留学中に出会った忘れられないグルメ(衝撃の味編)をお届けしてきました。いかがでしたでしょうか?
どの食材も、ニュージーランドで生活しなければ出会うことのない貴重で不思議なものでした。
国も違えば食文化も当たり前に異なるということを、改めて感じた瞬間でした。身近にはない食べ物に出会い、それを食べてみることも留学生活の醍醐味の一つですよね。
ニュージーランドに滞在する予定のある方は、今回紹介したニュージーランドの美味しいものと衝撃のもの、ぜひ試してみてくださいね!