ニュージーランドの税金って高いの?タックスリターンの仕方
こんにちは。ニュージーランド留学中のまゆです。
ニュージーランドと日本、どちらの消費税が高いかご存じですか?
買い物する時にかかる消費税や留学先で仕事をした時に支払う所得など、海外の税金に関して知らないことは多いと思います。今回はニュージーランドで支払う税金についてシェアします。
ニュージーランドの税金の種類
海外に住むとなると関わってくる主な税金を2種類紹介します。
1. 消費税
消費税は海外に住む以外でも、旅行で訪れた時にいろいろな場面で支払うので一番身近な税金だと思います。ニュージーランドではGST(Goods and Services Tax)と言います。
名前のとおり、レストラン、カフェ、スーパー、雑貨、車、光熱費、ホテル、薬局、マッサージ、ツアーなど、商品やサービスに関わるもの全てに税率15%がかかります。 商品は税込みで表示されていて、レシートを見るとGSTを幾ら支払ったのか分かります。
全てのものが税込みで表示されているので、分かりやすいですよね。
2. 所得税
勤め先で得た収入額から払う税金のことで、収入額によって払う税率が変わります。収入額から税金を差し引いた額が会社から支払われます。給与明細(Pay SlipまたはPayroll)に差し引かれたお給料が記載されています。
2021年現在の収入額ごとの所得税の税率は、以下の通りです。
※日本円の為替レートは2022年3月現在のもので計算。
2022年2月現在のニュージーランドの最低賃金が20ドルなので、レストランやホテル系のところで働いているアルバイトの人(週30時間〜40時間)ですと大体税率17.5%のラインだと思います。
給与明細はきちんと確認を!
私が働いた会社で一度あったのが、メールで送られてきた給与明細のPDFが開けなくて、人事担当の人に伝えたところ印刷した紙でもらったことがありました。紙で保存しておいても良いのですが、念の為データで残っていると安心です。
ビザの更新時にイミグレーション(移民局)から、過去の給与明細を送るように言われたことがあるのでデータでもらっておくとビザ関係の書類準備の際にも便利です。
ニュージーランドでは、祝日に働いた場合、時給が1.5倍になります!祝日に働いたら、給与明細をチェックしてきちんと支払われているか見ることをおすすめします。私は、チェリーファームで働いた時には、働いた時間が間違って記載され支払われていました。給与明細は隅から隅まで確認するのを忘れずに!
IRDナンバーの取得方法
IRDとはニュージーランドの国税庁のことを言い、「Inland Revenue Department」と呼ばれています。ニュージーランドで働くには、IRDナンバー(税納者の管理番号)というものの取得が必須になります。
なお、番号の紳士は、本人のみの申請しか受け付けていません。
IRDナンバーの取得は、オンラインで申請できます。
IRDナンバー申請に必要なもの
・パスポート
身分証明証としてパスポートが必要です。
・住所証明
住んでいる場所が学校系列のホストファミリーの家の場合は、学校に頼むと住所証明の書類を作成してもらえます。その他は住んでいる場所の公共料金の支払い書などが証明になります。
・ニュージーランドの銀行口座
IRDナンバーを申請する前に、まずは銀行口座の開設を先に行います。
・日本のマイナンバー
ニュージーランドに来る前に海外転出届を提出している人は、その旨を記載する必要があります。
IRDナンバーの申請費用は無料です。申請後、約2週間で取得できます。上記のようなメールで送られてきます。
タックスリターンって何?幾らお金が戻ってくる?
タックスリターンとは、日本で言うと年末調整や確定申告にあたります。会社から引かれている税金と納税金額の差額があり、多く支払っていた場合は、年末調整の際に差額が返って来るというものです。
IRDのサイトに登録している住所には、タックスリターンについての書類が届きます。私の引っ越し先では、未だに前の住人の書類が届きます。引っ越して申請時と住所が違う場合は、新しい住所をアップロードすることを忘れずに!
戻ってくる金額ですが、書類かオンラインで確認ができます。2019年4月から申請が自動化されたので、タックスリターンに関して何か申請するものはありません。早くて毎年3~6月くらいまでに書類が届くのですが、下記のIRDナンバーのサイトからログインして、手紙を確認します。書いてある額が銀行口座に自動的に振り込まれます。
留学先の税金事情を調べると面白い!
ここまで税金を支払うお話ばかりしてきましたが、払った税金がどのように使われているか気になりますよね。
税金の使い道の中で一番身近なものだったのが、ACC(Accident Compensation Corporation)という医療制度です。
ニュージーランドで起きた怪我や事故などを補償してくれる制度で、捻挫や骨折で怪我をした際の治療費の負担や働けなくなった期間の給料の負担もしてくれます。
素晴らしいところは、ニュージーランドで起こった事故や怪我なら永住権を持っていない人や観光客でも使える制度ということです。
私の友達もスーパーマーケットで仕事中に品物の品下ろしで腰を痛めてしまい働くことができなくなってしまったのですが、ACCから一部補償してもらったお金で治療をしています。
自分達が支払っている税金がどこに使われているのか国ごとによって、様々な使い道があると思うので調べてみるのも面白いかもしれませんね。