カルチャーショック!ニュージーランドに住んでみて驚いたこと10選(後編)
皆さん、こんにちは。ニュージーランドに留学中のまゆです。
今回は前回の続きで、ニュージーランドに住んでみて驚いたことの後編をご紹介します。
前回の記事は以下からご覧ください。
6. 裸足で外を歩いている人がいる!?
最初、裸足で歩いている人を見た時は、ビーチからの帰りかな?と思っていたのですが、その後も裸足の人をスーパーで見かけたり、バスに乗ってきたりして、普段の日常でも裸足で出かけていることがわかりました。
怪我しないのかな…と心配にもなりますが、健康に良いらしいのと、皮膚が厚くなって意外と怪我はしないのだそうです。流石にトイレに裸足で入るのは嫌らしいという話は先日聞きました。(笑)
少し話は逸れますが、季節関係なく半ズボンの人も多く見ます。寒いニュージーランドの冬でも、上着は厚いジャケットなのに、下は半ズボンでスノーブーツを履くというあべこべな服装でちょっと面白いです!
7. 買い物でビニール袋は使わない
ニュージーランドでは、日本より一足早く、スーパーやコンビニで使うビニール袋の使用が禁止されました。今の日本のようにビニール袋の有料化から始まり、2019年には使用禁止となりました。
バラ売りされている野菜を入れるための青果品売り場に備え付けられていたビニールでさえも置いていないスーパーがあるほど徹底されています。ちなみに、「ビニール袋」は和製英語で、英語では「プラスチックバッグ」と呼びます。
2022年現在のニュージーランドは、コンビニやスーパーで買い物をした時に、「袋は入りますか?」とは聞かれません。マイバッグを持っている人もいれば、スーパーにたくさん置いてある段ボール箱を使う人もいます。
段ボールは色々なサイズが用意されており、段ボールに食材を詰めてバスに乗り込んでいる人もよく目にします。
スーパーには、マイバックも売っています。各スーパーのロゴ入りのものもあれば、お土産にぴったりの可愛いデザインのマイバックもありますよ♪
スパイシーラーメンとサーモンの刺身を持ち帰りしました。日本でラーメンを持ち帰りって信じられないですよね…。(笑)
どの入れ物にも蓋以外は紙製のものを使っています。スターバックスやカフェの持ち帰りでは、紙のストローを使っているところが殆どです。
エコな反面、不便と感じることもあります。例えば、お肉を買ったとき中の液体が漏れ出すことがあるので、小さいビニール袋があると有難いなと思うことはしばしば。
職場や家の小さなゴミ箱用にと、今まではスーパーのビニール袋を使っていたのですが、今は貰えないのでゴミ箱に直接ゴミを入れています。職場では気にしない人も結構いて、ガムをそのまま捨てている人や果物や汁物をそのまま捨てている人もいるので厄介ですね。ゴミ箱掃除する時に面倒臭くないのかな…と思ってしまいます。
ビニール袋がないのはエコですが、再利用していたものができなくなってしまうのも少し不便だと思いました。私はビニール袋の代わりに紙袋やお菓子の袋をゴミ箱に敷いて、ゴミ箱自体が汚れるのを防いでいます。家庭用の大きなゴミ箱用にはビニール袋がスーパーに売っていますよ。
ニュージーランドのプラスチックバッグ(ビニール袋)は年間で約7億5000万袋も使われていたようなので、こういった取り組みはニュージーランドの綺麗で壮大な自然を残せる為にも素晴らしいですよね。
8. 屋外でお酒を飲むと罰金
ニュージーランドでは、屋外で飲むお酒が厳しく制限されています。
日本では、お花見や花火大会、河川敷でのバーベキューなど外でお酒を飲むことは禁止されていませんよね。日本では遅い時間に、会社終わりのサラリーマンがビール缶片手に歩いているところを見ることがあるかと思います。
ニュージーランドでは、このような屋外でお酒を飲むことは基本的に禁止されており、違反するとNZ$250の罰金と言われています。
場所や時間によって違いますが、主に公園やビーチ、駅などが禁止エリアです。野外で行われるイベント(花火大会や音楽フェス等)は許可がなければお酒を売ることができません。野外イベントではお酒を飲めるエリアが決まっており、境界線には警察が立っていてお酒を乗っていないかチェックされます。
上写真のように、「Alcohol restricted zone(アルコール制限エリア)」や「Alcohol ban areas(アルコール禁止エリア)」という場所があり、この看板を目印にお酒が飲んで良い場所かダメな場所かを判断します。
しかしながら、殆どのエリアで禁止されているので、外では飲まないようにしておいた方が良いと思います。自分の住んでいる地域で「Alcohol restricted zone(アルコール制限エリア)」や「Alcohol ban areas(アルコール禁止エリア)」と調べると出てくるので、参考にしてください。
お酒が野外で禁止されている理由は、お酒絡みの暴力や犯罪を起こさないためだと言われています。良い治安を維持するための取り組みは素晴らしいですよね。夜中のクイーンズタウンの外にいる酔っ払いは、クラブ帰りの人くらいで治安が悪いと言った感じはしません。
9. 少量の飲酒なら運転できる
ニュージーランドに来て衝撃的だったこの一つが、お酒(少量)を飲んでも運転できるということです。
もちろん飲酒運転は厳しく罰せられますが、ニュージーランドには許容アルコールの量が法で決められて、範囲内であれば飲酒運転が認められています。ニュージーランドは18歳から運転免許証を取得できるのですが、許容アルコール内での運転は20歳からと定められています。(20歳未満の飲酒運転は違反です。)
20歳以上の人は、『呼気1リットル中のアルコールは250マイクログラム、血液100ミリリットルあたりのアルコールは50ミリグラム』であれば運転しても良いと認められています。
ニュージーランドでは、法律で認められていると言われても、イマイチよく分からないですよね…。(笑)お酒によってもアルコール濃度が異なりますし、個人によってお酒の周り方はそれぞれです。
そこで、ニュージーランドのルールでは『スタンダードドリンク(Standard Drinks)』というものが設定されています。お酒の缶や瓶に小さなコップのマークが印刷されています。
このマークをチェックすることで、このお酒にどれくらいアルコールが含まれているのかが分かります。
1スタンダードドリンクがアルコール10グラム相当で、この画像のアルコール4%のビール、330ml分が1スタンダードドリンクです。ニュージーランドに住み始めた当初、友達がビールを飲んで運転しようとした時にはかなり驚きました。
許容範囲内だったとしても、個人的には飲酒運転は良くないことだと思うので、友達が飲んでいたら、どのくらい飲んでいるか(酔っているか)分からないので、タクシーと使うなどして帰った方が良いです。
土日にはランダムで飲酒検査をしている警察車両をたくさん見ます。車で来たなら飲まないことが一番です!
10. バスの中にバス停電光掲示板がない
日本のバスには、各バス停の名前がバス内の電光掲示板に表示されますよね。日本のバスの電光掲示板は前や側面に設置されていますが、ニュージーランドのバスは電光掲示板自体がありません!
ですので、降りるバス停の名前が分かっていてもバスが走っている現在地がわからないので、どこで降りたら良いか全くわからないのです。
バス停の時刻表をもらえば何個目のバス停で降りれば良いかわかりますが、それでも観光客や初めてバスに乗る人にとっては非常に分かりづらく不便です。私は最初の頃はグーグルマップで降りたいバス停の前まで矢印の動きを見ながら、停車ボタンを押していました。
心配な人は事前にドライバーに降りたい場所を言っておくと安心です。ニュージーランドのバスは前払い制で前方のドアから乗ることがほとんどなので、乗る時に伝えればOKです。ドライバーが覚えていれば、伝えたバス停に止まってくれます。その場合は、ドライバーの近くの席に乗っておくと、ドライバーが随時気にかけてくれますよ!
また、バスに乗る際は、手を挙げてドライバーに知らせることが必要です。主要なバス停ではないところ(特に田舎のバス停)は、乗客の乗り降りがない場合は停車しません。手を上げて知らせないと普通に置いていかれます。(笑)私も何度か経験があります…!
バス停には灯りがないところも多いので、私はいつも夜にバスに乗る時は、携帯のライトなどで照らしながらドライバーに知らせています!
【番外編】他にもニュージーランドのこんなところが驚き
まだまだカルチャーショックを感じることもたくさんあるのですが、今回は10選に絞ってご紹介しました。ニュージーランドに来たばかりの時は、毎日が新鮮で驚きがありました。
その他のエピソードを最後に紹介します。DIYのツール用品店に買い物に行ったら、レジで店員がりんごをかじりながら接客していたことも…。レストランでは、なぜかかなりの確率でハエが飛んでいます。
また、タバコは1箱約24ドル(約2,000円)と高額なので、みんな安く買えるハンドロールタイプというタバコを自分で巻いて吸っています。日本ではまず見かけませんが、紙と葉のキットみたいなものが売っています。
ニュージーランド人と住んでいる人は、食器を洗う際泡がついたままそそがなくても気にしないそう。水不足対策なのか、食器洗剤が残っても体に害がない成分を使っているようです。(オーストラリアも同様。)
色々な国の人と、住んで、仕事をして、遊んだりすると毎日が発見でとても楽しいです。日本のいいところや悪いところを見つめるきっかけにもなりました。
短期滞在ではこうした細かい部分までは見えないですが、長期滞在だからこそ見えてくる世界があります。そう言う部分も海外留学の醍醐味ですよね!