ニュージーランドは物価が高い?生活費ってどのくらいかかる?
みなさん、こんにちは。ニュージーランド在住のまゆです。
留学先を選ぶ時、現地で生活費がどのくらいかかるか気になりますよね!どの都市に住むか、どんな家に住むか、どんな生活をするかによって変わってきますが、今回はクイーンズタウンに約3年間住んでいる私の生活費を参考にご紹介します。
ニュージーランドを留学先に選びたい!と思っている人がいたらぜひ参考してみてくださいね。
※日本円は2022年11月現在のレートで計算しています。
ニュージーランドの最低賃金
ニュージーランドの最低賃金は2022年4月に21.20 NZD(約1,800円)になりました。ニュージーランドの最低賃金は、ここ数年で毎年約1 NZDずつ上がっています。
2020年: 18.90 NZD
2021年: 20.00 NZD
2022年: 21.20 NZD
日本円に置き換えると、ニュージーランドの最低賃金は高くていいな~!と思われるかも知れませんが、実はニュージーランドの生活費は最低賃金を上回ると言われています。この生活費というものは、Living costと呼ばれており、ある程度の生活を送れるであろう金額のことを指します。
2022年4月時点で時給23,65 NZD(約2,000円)が必要と言われています。これは法律で決まっているわけではないので、会社がこの金額を支払う必要はありませんが、この金額が表示された以上、最低賃金で募集している会社にはなかなか行こうと思いませんよね…。
最低賃金だけを聞くと高いと思われがちですが、最低賃金をもらって生活している人にとってはクイーンズタウンに住むにあたりお金に余裕が持てない人も出てくる人もいると思います。
ニュージーランドの物価
ニュージーランドの物価は高いと聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?物価が日本よ
り高い要因として、ニュージーランドは小さな国で価格競争が起こりにくいことが挙げられます。
食費に関して(自炊の場合)
野菜・フルーツ
バナナ: 4.69 NZD/EACH(約400円)
マッシュルーム: 6 NZD/200G(約510円)
アボカド: 2 NZD/EACH約170円)
玉ねぎ: 3 NZD/KG(約255円)
ブロッコリー: 6 NZD/EACH(約511円)
人参: 2.99 NZD/ KG(約255円)
キウイフルーツゴールド: 11 NZD/KG(約930円)
りんご: 5 NZD/KG(約420円)
冬は野菜の価格が高騰します。夏の値段に比べて2倍することも珍しくありません。
パン・米
食パン: 2~6 NZD/15枚切り(約170~511円)
タイ米・バスマティライス: 10~15 NZD/5KG(約853~ 1,300円)
ミディアムグレインライス: 19 NZD/5KG (約1,600円)
日本の米: 4 NZD/KG(約340円)
パンは15枚切り(1ローフ)が主流で多く売られています。お米はバスマティライスやジャスミンライスなどの細長い米は比較的安く手に入りますが、日本のお米などは高いです。
肉・魚
チキンむね肉: 19 NZD/KG(約1,600円)
チキン手羽元: 8 NZD/KG(約690円)
ポーク、ビーフひき肉: 20 NZD/KG(約1,700円)
サーモン: 50 NZD/KG(約4,300円)
オイスター: 32 NZD/12個入り(約2,700円)
冷凍エビ: 11 NZD/500G(約930円)
ニュージーランドのスーパーマーケットには薄切り肉が売っておらず、塊肉が多いです。薄切り肉が買いたい場合はアジアンマートに行きます。私は安いもので15ドル/500gで豚バラ肉を買っていました。
乳製品
お得サイズ箱アイスクリーム: 7 NZD/2 L(約600円)
小分け6個入りアイスクリーム: 10 NZD(約850円)
牛乳: 3 NZD/1L(約255円)
スライスチーズ: 5 NZD/250G(約420円)
ニュージーランドは乳製品の輸出大国でもあり、とても美味しいです。大量に生産はしているものの、値段は安くありません。
酒・タバコ
アサヒビール: 4 NZD/500ml(約340円)
コロナビール: 18 NZD/6本入り(約1,500円)
ワイン: 12 NZD~(約1,000円~)
タバコ: 30 NZD~(約2,500円~)
ワインは美味しくてお手頃価格のものがスーパーで手に入ります。タバコは日本に比べるとかなり高いので、自分で巻くタイプのタバコを使っている人を多く見かけます。
スナック
ポテトチップス: 3 NZD/1袋150g(約255円)
チョコレート: 6 NZD/250g(約510円)
チョコレートやポテトチップスは商品が多く、販売している会社も多いので他の商品と違い、価格競争があります。値段が高く感じますが、1袋サイズが日本より大きいので結構お得ですよ!
食費に関して(外食の場合)
ランチ: 20~25 NZD(約1,700~2,100円)
ディナー: 40 NZD~(約3,500円)
バー・パブ: 30 NZD~(約2,500円)
コーヒー: 6~8 NZD(約500〜700円)
ビール: 10 NZD~(約850円~)
ファーストフード店では、マクドナルドのビッグマックが7.8 NZD(約670円)、スターバックスのトールラテが5.2 NZD(約450円)、ドミノピザのスモールが5NZD(約430円)と日本より少し高いですね。
家賃に関して
食費と並んで高いのが家賃です。家賃は年々上がり続けていています。ニュージーランドの家の家賃は通常週払いで、家賃の他に光熱費、入居費用として敷金(頭金)の費用がかかります。敷金は退去時に家のダメージがなければ返ってきます。
・フラットタイプの賃貸(シングルルーム): 約200 NZD (約17,000円~)
・スタジオタイプの賃貸: 約400NZD~ (約34,000円~)
・敷金: 家賃の2~4週間分
・光熱費: 約50~70 NZD ※折半する人数によって異なる(約4,200~6,000円)
※フラットタイプとは何人かの人と家をシェアするタイプの賃貸で、部屋のみが自分だけの空間で、キッチン、バストイレは共有です。シェアルームの場合は一部屋を2~4人で共有します。
※スタジオタイプとは、1つの家に自分だけまたは、友達やカップルで住むタイプの家です。
上記を見てわかるように、日本での生活のように1人暮らしをすると、月14万くらいかかってしまいます。なので、節約したい人はフラットタイプの家を選ぶことが多いです。南島の冬は寒く、ヒーターなしでは過ごせません。冬は光熱費が高くなることも忘れずに!
交通費に関して
車を所有する場合は、中古車購入だけでなく、ガソリン代も今は大きな負担になっています。ガソリンは、2022年10月には3 NZD/L(約250円)まで上がってしまった時もありました。
多くの留学生はバスを利用すると思いますが、クイーンズタウンのバスは2 NZD(約170円)です。
クイーンズタウンで生活している私の生活費
上写真は私が最初に住んでいた家で、郊外にあるシングルルームです。
また、以下は私が3年間で引っ越しをした4軒の家の詳細です。
下記は私が2022年11月時点で住んでいた家と、実際にかかった月の生活費です。
電気代: 家賃に込み
食費: 100 NZD(約8,500円)
交際費: 100 NZD (約8,500円)
携帯代: 10 NZD ※250MB テキスト無制限(約850円)
日用品: 100 NZD (約8,500円)
※1回目に住んだ家のシングルルームに移動したタイミングでロックダウンになってしまい仕事がなかったため、大家さんが家賃を値下げしてくれました。
留学先では生活費以外の出費も多い
留学に行く前に考えておいた方が良い出費として、現地での生活費以外にも、留学生ならではの大きな出費もかさみます。下記では3年間でどんなことにお金を使ったのか紹介していきます。
■語学学校(日本で支払い)
授業3ヶ月+教材費、入学手続き費用/約36万円
■ホームステイ(日本で支払い)
6週間のホームステイ(1日2食付き)/約16万円
■引っ越し先での家具(現地で支払い)
家具付き物件がほとんどですが、自分が必要な家具などが備え付けられていない可能性もあります。私は、炊飯器やトースター、ミキサーなどを自分で買いました。約100ドル(約8,500円)
■国際免許証(日本で支払い)
手数料/2,400円+証明写真の費用
■海外旅行保険(日本で支払い)
海外旅行保険の費用として、26万円/1年間
■メディカルチェック(現地で支払い)
どんなタイプのビザを申請するのにも必要で、ビザを申請するごとに健康診断を受けなければいけません。詳しくはビザごとによって異なりますが、X-rayは2年おきの提出でした。
・X-ray130 NZD(約11,100円)
・健康診断、血液検査、尿検査等235 NZD(約20,000円)
■ビザ申請費用(現地で支払い)
・ワーキングホリデービザ
申請費は無料ですが、「観光税」でNZ35ドル(約2,500円)
・就労ビザ
会社を変えるごとに申請の必要あります。ワークビザの場合申請費600ドル(約51,000円)
■飛行機代:片道約10万
ニュージーランド入国時に帰りの飛行機代約10万円が銀行に入っていることの証明が必要な場合も。
■ポリスレポート(現地で支払い)
・クイーンズタウン空港とクライストチャーチ空港往復/約200ドル(約17,000円)
・返信用封筒/7ドル(約600円)
ビザ申請時に犯罪歴がないことを証明するポリスレポートを取得する必要があるのですが、ニュージーランドにはオークランド、ウェリントン、クライストチャーチの3ヶ所しかありません。取得自体は無料ですが、遠方に住んでいる人は交通費や宿泊費がかかることもあります。
■旅行代
ニュージーランド北島から南島まで車でロードトリップ(2週間)/約2,000 NZD(約200,000円)
■病院代
ニュージーランドの北島の冬はとても寒く、私は滞在中何度か風邪をひいてしまいました。インフルエンザが流行ることもあるので、病院代も考えておくと安心です。約200 NZD(約17,000円)。
留学生活は思わぬ出費もあると思います。生活費とプラスして上記のものも考えておくと、余裕を持って留学生活が送れると思います♪
留学前に現地の物価を調べておこう
現地の物価を知るためには、事前に留学先のスーパーマーケットの値段を見たり、フェイスブックなどで家賃の相場を見たりして下調べしておくのがオススメです。日本にいながら確認することができるので、いざニュージーランドに来て自分が考えていたより生活費が高くて大変!とならずに済むと思います。
■生活費はスーパーマーケットのウェブサイトで値段を確認
自分が住みたい街にあるスーパーマーケットの物価をネットで検索します。多くのスーパーではオンラインで注文できるので、ウェブサイトで価格をチェクすることができます。季節によって物の値段は変動しますが、大体の値段は把握できると思います。
■家賃はFacebookから確認しよう
Facebook上で『For rent in 〇〇』や『rental houses in 〇〇』のように行きたい街の名前をグループ内で検索すると、現時点の賃貸情報が出てきます。部屋の写真、どんなフラットメイトと家をシェアするのか、家賃、敷金、入居できる日などが掲載されています。
自分の条件に合った家の相場を事前に知っておくと国や街選びに役立つはずです。
他にもバス代や車の値段など事前に調べられることはあるので、留学先で困らないためにも事前に調べておくことをおすすめします。
物価だけを見ると高いように感じますが、日本より最低賃金も高く、週30~40時間働いていれば十分に貯金ができます。
海外では珍しく水道水の水が飲めますし、レストランでのチップの支払いもありません。
特にニュージーランドの南島は、比較的田舎なのでショッピングモールも、カラオケもなく、バーやナイトクラブも場所が限られていますし24時間空いているお店はコンビニくらいなので思ったよりお金を全然使いません。(笑)
私はこの自然に囲まれたのんびりした生活をエンジョイしています♪皆さんも留学に行く前に現地の下調べをしっかりして、楽しい生活を送ってくださいね!