クレームの少ない学校は良い学校?フィリピンの学校スタッフに「こだわり」を聞いてみた
「クレームの少ない学校を選びたい!」という希望は誰でも共通する条件です。
果たして、クレームの少ない学校は良い学校なのでしょうか?
そこで、フィリピン留学の語学学校の中から、これまでにクレームが少ない語学学校にターゲットを絞り、各学校スタッフにインタビューを取ってきました!
実際にどのような努力をしているのかを聞いてみました。
フィリピン語学学校のインタビュー結果から見えた2つの特徴
フィリピン留学の場合、学校に併設されている学生寮で生活するのが一般的。食事や洗濯、掃除まで学校が行ってくれるため、生徒は英語の勉強だけに集中できる環境が整っています。
一方、語学学校内で過ごしている時間が大半であるため、学校生活が生徒にダイレクトに影響してくるのもフィリピン留学ならではと言えます。
特に目立ったのは、「スタッフの人数を充実させる」という意見と、「日本とフィリピンの違いを理解してもらう」という意見でした。
クレームが少なくできる要因は「スタッフ数の充実」にあり
語学学校に日本人スタッフ在籍と紹介してあっても、その人数が1名なのか、複数名なのかでサポート体制の充実度は変わります。
フィリピンの語学学校のクレームが少ない学校の特徴として、日本人スタッフが複数名駐在していることが共通点として見えてきました。
CIAからの回答:
当校は韓国資本ですが、日本チームは現在正社員4名体制です。日本人学生の留学生活が充実したものになるよう、現地サポートに努めています。
English Fellaからの回答:
当校は正社員が3人、インターンが2人と日本人生徒の割合に対して比較的日本人スタッフが多く、常にサポートできる体制があります。
フィリピン留学では学校の中で生活をしていくため、何かトラブルがあれば学校スタッフに相談します。例えば、「体調が悪い」などの生活面から、「思ったように勉強が進まない」などの学習面まで、幅広い相談案件に対応しています。
学校スタッフは、事務所で相談を聞くだけが仕事ではありません。生徒にトラブルがあれば迅速に動き、空港ピックアップや新入生へのテイクケアなど様々な仕事があります。加えて、各学校スタッフは当然お休みの日もあります。
学校スタッフの頭数が多ければ、その分すぐに生徒の相談に耳を傾けられるため、素早い対応につながります。
相談する側(生徒)も、すぐに相談できれば不安もストレスも最小限に済みます。しかし、学校スタッフが外出していたり、お休みで不在だったり、他の生徒のサポートをしていて相談ができなければ、生徒側もフラストレーションが溜まる場面もあります。
日本人のスタッフが多く在籍しているというのもポイントになります!
語学学校の生徒の多くは「英語を勉強中」のため、英語のみでのコミュニケーションは不安がある方が大半です。そんな中、英語でトラブルの詳細を説明するのは難しいですよね。日本人スタッフが在籍していることで、細かなところまで日本語で相談することができることが、安心につながっています。
日本とフィリピンの違いを理解してもらう
先進国の日本と発展途上国であるフィリピンは、生活環境やインフラが大きく異なります。フィリピンの方が日本に比べて、不便な部分があって当然です。何かトラブルがあった際、日本の常識で話をされる方がいます。
その国の文化や背景も受け入れてこそ、海外留学の醍醐味があります。あまりに日本の常識に染まっている方には、まずは「フィリピンは日本とは違う」という部分を理解して貰う必要性があります。
Target:
当校やフィリピン留学の良い点だけなく、悪い点(日本に比べシャワーの水圧が低く、インターネット速度が遅い、など)を理解して頂き、留学前に正しい情報の伝達を行っています。
私たちが大事にしているのは、安全に挑戦と失敗して頂ける環境です。生徒のセーフティーネットとなり、英語が伝わった時の楽しさと難しさを体験できるサポート体制を心がけています。
Philinter:
学校が現在の所在地に移転して早9年が経過し、内部寮は新品状態ではありませんので、あまり過度な期待をされないようにご案内しています。リノベーションも行っておりますので、汚いという訳ではありません。しかし、フィリピンと日本ということで多少なりともギャップがあるため、施設を気にする方にはお伝えしています。
フィリピン留学は、英語初級者の方にとって、英語の勉強に没頭できるオススメの留学地です。留学生の中には「はじめての留学になる」という方や、「はじめて海外に行く!」という方も多くいます。
フィリピン留学を通して、はじめて学生寮で生活を送る方も多いかもしれません。フィリピンは日本とは異なる発展途上国です。水道水が飲めないことはもちろん、雨が降るとインターネットがつながり難くなることや、使い過ぎるとシャワーからお湯が出なくなるといった、日本では考えられないことも起きます。
また、学生寮と聞いて、日本のビジネスホテルのような環境をイメージする方もいるかも知れません。学校のパンフレットやホームページでは、建設当初の綺麗な写真が掲載されているケースが殆どです。
そのため、到着後にご自分の想像イメージと現実のギャップが生まれることがあります。クレームの少ない学校では、良いところだけでなくマイナス面も隠さずに、留学エージェントや生徒に情報を公開し、伝えている傾向にあります。
自分の考え方に近い語学学校を選ぼう!
日々の生活も学校内で過ごすフィリピン留学では、コース内容や授業のカリキュラムだけでなく、自分の許容範囲である生活環境を提供する語学学校を探すことが重要です。
アンケートに答えてくれた「Target」と「3D Academy」の回答から、面白い違いを見ることができました。
この2校はどちらも「充実した日本人スタッフ数」と「学校に関する事実を生徒にしっかりと伝える」という点では同じ学校です。ですが、生徒のサポートの仕方に以下の違いが見られました。
Target:
TARGETでは、「フィリピン留学に際し、生徒が困ったこと全てをスタッフが迅速に解決する。」ことをサポートと定義しておりません。
なぜなら、全ての問題を学校側が解決してしまうと、その環境に依存してしまい、卒業後に誰かの補助が無いと海外生活および仕事を継続することが難しくなります。
3D Academy:
快適な生活を送って貰うために「充実のサービス」をご用意しています。即日返却のランドリー、お部屋の清掃、各種レンタルサービス、またLINEでのオフィスの営業時間外の対応など、全て無料で行っています。海外に不慣れな生徒にも、生活に一切の不便をおかけすることなく、勉強に集中して頂ける環境を作り上げる努力をしています。
「Target」では不便な状況に遭遇した際、生徒自身で乗り越えられるだけのサポートを提供し、ゆくゆくは自分で解決できるようになって貰いたいという自立心を促す体制になります。
一方、「3D Academy」では生徒からなるべく不便と思われる要素を学校のサポートによって排除し、とにかく快適に過ごして貰う体制を目指しています。
どちらが良いということではなく、「どちらの学校のメッセージが自分に合っているか」が重要です。
パンフレットだけではなかなかわからない部分ですが、学校選択の際には一つの判断材料にしたい要素と言えるのではないでしょうか。
語学学校はどれも同じように見えるかも知れません。ですが、掘り下げて見ていくと、語学学校で運営スタイルが異なることが分かって頂けたと思います。自分だけでリサーチしていても、見えない部分はたくさんあることが分かって頂けたのではないでしょうか。
少しでも最良な語学学校が見つけられるように、留学ドットコムの経験豊富なスタッフに相談して頂ければと思います!