「留学の空港送迎トラブル」を避けよう!具体例と対策をご紹介
留学先の空港に到着すると、いよいよ留学生活のスタートですね!
しかし、慣れない海外での土地、空港という場面ですので、下記のようなトラブルも発生しやすくなっています。
- 空港送迎の担当者が空港にいなかった。
- 飛行機(入国審査)が遅れて送迎担当者に会えなかった。
- 送迎担当者が空港に向かう途中の交通トラブルで到着が遅れた。
そのため、このコラムでは実際に発生した空港到着・出発時のトラブルを参考に、トラブルを避けるために気を付ける点や対策を見ていきましょう!
カナダ・トロントでのトラブル事例
トラブルの状況
こちらはトロント空港到着後、送迎スタッフ(ドライバー)がなかなか見つからなかったというケースです。
留学生は到着後、空港で送迎スタッフを探しますが、中々見つかりません!
留学生は慣れない土地でひとりぼっちですので、「このまま担当者と会えずに目的地にたどり着けなかったらどうしよう…」という不安が徐々に膨らんでしまいます。
そうした時に、送迎スタッフを探しながら周りを見渡していると、自分の通う語学学校ではないのですが、他の語学学校の看板を持った送迎スタッフが目に入ります。
「あの人に助けて貰おう!」と留学生は決意。慣れない英語で自分の事情を説明し、なんとその学校が代わりに送迎をしてくれることになり一安心です。そして、その留学生は無事予定していた滞在先へ到着します。
しかし、本来送迎するはずだった送迎担当者は、「その留学生が全然見つからない!」と心配しながら、結果その空港で何時間もそのまま待ち続けることに…。
さらに、送迎してくれた学校からは「送迎をしたんだから、その留学生から費用を支払って貰わないと困る!」と連絡が入り、空港で待ち続けた本来の送迎担当者も「実際に空港に行って何時間も待ったんだから、送迎は利用しなかったけど料金は支払って貰わないと困る!」と大変な騒ぎとなったのです…。。
どうすれば良かったか?
万が一ドライバーと合流できない場合は、指定している緊急連絡先に連絡するのが先決です。
今回のケースは、不安感からパニックになってしまい、留学生も必至の思いで行動をした結果トラブルになってしまったのですが、本来の送迎担当者は空港で何時間も待ちぼうけになってしまい大変気の毒ですよね。。(涙)
今回のように「まったく関係のないドライバーに送迎をして貰う」というケースは稀だと思いますが、「送迎担当者が見つからないので、自分自身でタクシーなどの公共交通機関を利用して自力で滞在先まで移動した」というケースもあったりします。
空港で迎えのスタッフと会えないと焦ってしまいますが…まずは落ち着いて緊急連絡先に電話して指示を仰ぎましょう。
このように緊急連絡先へ連絡をしないで「自分自身で勝手に空港を離れてしまう、移動してしまう」となると、さらに大きなトラブルへと発展してしまいますので「送迎スタッフが見当たらない場合には、まずは緊急連絡先に連絡を入れる・空港から勝手に移動しない」というルールを徹底していきましょう!
ニュージーランドでのトラブル事例
トラブルの状況
次は、ニュージーランドでの空港トラブルです。
このケースは「ニュージーランドの税関で検査がものすごく長引いて、到着ロビーまで出るのに何時間も掛かってしまった」というトラブルになります。
ニュージーランドは食品の持込みがとても厳しく、税関での申告や審査も念入りに行われます。
語学力の壁もなどもあり、税関で上手く説明することができずにトラブルになるケースは良くあります。
ちなみに、こちらの留学生は無事送迎スタッフと合流はできたのですが、合流するのにものすごく時間が掛かってしまい、スタッフと合流したときにはヘトヘトとなってしまいました。。
どうすれば良かったか?
税関の空港スタッフも仕事柄、法律に違反するような食品を国に持ち込ませる事は絶対に阻止しなければいけませんので、怪しいと思う人や物があれば容赦なくチェックと質問をしてきます!
具体的には、持ち込むのに問題がないかどうかをその人に何度も質問をして納得のいく回答を受け取らないとOKを出せませんし、もし怪しいようであれば実際のスーツケースの中身を一つ一つチェックしないといけません。
そのため、こうしたトラブルを回避するために、怪しまれるような事をそもそも避ける(怪しそうな食品などは持たずに渡航する)というのがベストな対処方法となります。
心情的に「日本食が恋しくなるかも…」とスーツケースの中に食品を入れたくなる気持ちはわかるのですが、できるかぎりトラブルを避けたいのであればそうしたトラブルの元をなくすのが一番です。
もちろん「食品を持っているのに申告をしない」として、申告せずに見つかった場合は、虚偽の申告をしたと見なされ罰金が科せられますので注意しましょう。
ちなみに、よほどの田舎地域へ留学しない限りは、今は海外でも日本食が普通に買える&手に入る時代ですので「到着時のトラブル覚悟で食品をたくさん持っていく!」という方法は頑張って取らなくても大丈夫です(笑)
フィリピンでのトラブル事例①
次はフィリピンでのトラブル事例です。
トラブルの状況
こちらは、留学生が勘違いをしていて「学校が指定する待ち合わせ場所と違う場所で待っていた」というケースです。
送迎スタッフも当然「ここが待ち合わせ場所だから」と指定の場所で待っていますので、それ以外の場所にいたら合流ができませんよね。
実際は集合場所の勘違いをしてた留学生が、「全然合流できないんですけど…」と学校の緊急連絡先へ電話をして「違う場所で待っている」という事が判明し、無事合流することはできました。
どうすれば良かったか?
出発前に、集合場所(待ち合わせ場所)をしっかり把握しておきましょう!
どの学校であっても、必ず緊急連絡先と集合場所(ミーティングポイント)の案内がありますので、緊急連絡先と集合場所は念入りにチェックしておきましょう。
また、渡航前の案内資料が多く見逃してしまうかもしれませんが、全ての資料を一つ一つ確認し、さらに印刷をして持参できるとベストです。
空港で送迎スタッフと会えないとき、もし手元に印刷した資料があれば「あれ?おかしいな?」とすぐにチェックができるためです。
フィリピンでのトラブル事例②
トラブルの状況
次のトラブルは「飛行機の到着が予定よりも早くなってしまった」というケースです。
飛行機は到着時間が遅れることは良くありますが、逆に「予定到着時間が早まって、予定よりも早く到着してしまう」という事も普通に起こりえます。
送迎スタッフも「この到着予定時間に合わせて空港へ向かおう」と移動をしますので、便が予定よりも早く到着してしまったら…「留学生が到着した時に送迎スタッフはまだ空港に到着していない」となってしまいます。
もちろん送迎スタッフもプロですので、空港出発前に航空会社や空港のウェブサイトで到着時間を確認しますが、ウェブサイトで遅延や早期到着についてまだ反映されていない事もあります。(航空会社のホームページに記載がなければ、送迎スタッフも知り得ないため、予定時刻に合わせて空港へ移動します)
一方、留学生は「送迎スタッフがきちんと来てくれている」と思い込んでいますので、いるはずのスタッフがいないと不安になってしまいます。
ちなみに、飛行機の到着時刻が遅延し、予定よりも遅く到着することも良くありますが、そうした場合でも送迎スタッフは待ち合わせ場所でしっかり待ってくれていますので、皆さんにとっては特段問題はありません!
どうすれば良かったか?
飛行機は早く到着したり、遅れたりする乗り物ですので、時間が遅れたり早まったりしてもあまり気にしないようにしましょう!
その上で、到着時に集合場所が間違いないか確認し、その集合場所でしばらく待ってみて送迎スタッフが見当たらなければ、緊急連絡先へ落ち着いて連絡すれば大丈夫です。
フィリピンでのトラブル事例③
トラブルの状況
次のトラブルは「留学生が自分の申込した学校名を覚えていない」というものです。えぇ!?そんな事あるの!?と思うかも知れませんが…(笑)「手続きをしたのが親御さん。お子さんは親御さんに任せっきりで詳しい情報を控えていなかった」というケースでこのトラブルが発生しました。
ちなみに、該当の留学生は「タクシーに自力で乗って学校に移動するも、違う語学学校に到着した」という顛末でした…
どうすれば良かったか?
親御さんを信頼して任せるのも良いですが、もし親御さんの対応でミスや漏れがあったら困るのは自分自身となりますので、学校の入学書類や緊急連絡先が書いてある書類は必ず印刷をして手元に携帯して出発しましょう!
手元に書類があって情報が確認ができれば防げるトラブルがほとんどですので、必ず「必要書類は印刷して持っていく」を心掛けていけると良いですね。
ちなみに「スマホなどに必要書類を保存をしておけば大丈夫」という事で印刷しない人が増えていますが…万が一「スマホが故障した(落として割れた)」、「スマホがなくなった」、「インターネットが繋がらず表示できない」というトラブルも考えられますので「スマホに保存」+「紙に印刷した書類も持っていく」という二段構えが安心です。
フィリピンでのトラブル事例④
トラブルの状況
次は、空港到着時に見ず知らずの現地フィリピン人が近寄ってきて「荷物を持ってあげる」、「タクシーを呼んであげる」と声をかけられて、学校や送迎スタッフとまったく関係ない人に送迎費用を支払ってしまった(取られてしまった)というケースです。
日本であれば「そんな事にはならないだろう!」と冷静に思える場面でも、海外だと気が動転してしまい「うーん、、ちょっと変だけど、まぁこうしたシステムになっているんだな」と思い込んでしまうという事も良くあったりします。
学校の送迎サービスを利用する場合には、現地人のサポートは一切不要です。相手から声を掛けられても、話に乗らないよう気を付けましょう。
どうすれば良かったか?
学校とは関係ない人が話しかけてきても「話をしない、無視をする」という対応で相手にしない事が一番です。
「せっかく話しかけてきてくれているのに…そんなあからさまな無視するのはちょっと気が引ける。」と思うかも知れませんが、「到着直後の右も左もわからない日本人に声を掛けてくる」というフィリピン人は圧倒的に怪しいので、相手にしないのがやはり安全です。
フィリピンでのトラブル事例⑤
トラブルの状況
こちらは到着時ではなく、帰国時の空港トラブルになります。
「帰国前日にお酒を飲みすぎてセブ空港にチェックインぎりぎりに到着してなんとか間に合った」というケースです(笑)
帰国前は友達が送別会を開いてくれるケースもあるでしょうが、最後まで気を抜かず帰国準備をていきましょう。
どうすれば良かったか?
大事な帰国フライトが翌日に迫っていますので、帰国前日にあまりに羽目をはずし過ぎたり、無茶な飲酒は控えていきましょう^^;
フィリピンでのトラブル事例⑥
トラブルの状況
こちらも帰国時の空港トラブルになります。
フィリピンのバギオで留学された方は、帰国時バギオからマニラまで高速バス(ジョイバス)で移動するケースがほとんどなのですが、このバスは「クバオ」、「マニラターミナル3」、「パサイジョイバスターミナル」という順番に停車します。
マニラ空港でターミナル1やターミナル2から出発する便に乗る場合は、ターミナル3からの移動が必要になるのですが、マニラ空港ではフライトチケットを持っている方人は無料のターミナル間のバスが利用できます。
しかし、ターミナル3でジョイバスを降車した際、いきなり白タク(自家用車の個人タクシー)の呼び込みに捕まってしまい、乗ってしまったというトラブルです。
ターミナル間はほんのすこしだけの距離しか移動しないのにも関わらず、1,000ペソもの破格の値段を要求されてしまいました。
どうすれば良かったか?
空港のターミナル移動は、マニラ空港に限らず、空港側で専用の移動手段を用意しているケースがほとんどです。そのため、空港でのターミナル移動はまず空港提供の移動手段を利用するように心掛けましょう。
まだまだある空港でのトラブル事例!
トラブルの状況1
スーツケースが到着空港まで届かなかったトラブルです。
経由便のフライトを利用すると「航空会社の手違いで、自分の荷物が異なる空港に行ってしまった!」というトラブルに遭うことがあります。
この場合、「後日、航空会社から滞在先まで無事届けられる」、または「空港に取りに行く」の2パターンで解決はします。
どうすれば良かったか?
こうしたスーツケースがどこかに行ってしまうトラブルは、航空会社の落ち度や責任になってしまうので、残念ながら対策はできません。
しかし、万が一、こうしたトラブルが起きてしまった場合は、近くにいる空港職員にすぐに声を掛けていきましょう!航空会社も迅速に対応してくれますので、落ち着いて行動すれば問題ありません。
また、海外旅行保険に加入している場合にはこうしたトラブルを補償してくれる補償(航空機寄託手荷物遅延補償)もあるため、保険会社の事故受付窓口にも一度相談すると良いでしょう。
トラブルの状況2
次のトラブルは、「間違った送迎スタッフについて行ってしまった」というものです。
通常、送迎スタッフは空港の出迎えエリアで、留学生の名前が書かれた紙(ボード)を持って待機しています。
その留学生は「あ。自分が通う学校の名前(ロゴ)があるから、この人が送迎担当者だ!」と思ってついて行ったところ、実は自分が利用する予定の業者とは違った送迎スタッフだったというトラブルです。
どうすれば良かったか?
自分が通う予定の学校であっても、その学校が送迎業者を複数利用している場合もあります。
送迎スタッフが持っている紙(ボード)を確認する時には単に「学校名」だけではなく、「自分の名前」も記載してあるかをしっかり確認をしていきましょう。
本当にその人が自分の送迎スタッフなのかというのは、人任せにしないで自分の目で確認していくのが重要です。
トラブルの状況3
次は、親切な空港係員がトラブルを発生させてしまったというケースです。
空港に到着したある留学生は、空港の出迎えエリアで送迎スタッフを探してウロウロとしていました。その様子を見ていた空港係員は心配をしてその留学生に声を掛けます。
空港職員が留学生から事情を伺うと「なるほど。この人は宿泊先(ホームステイ先)に移動できずに困っているんだな」と判断します。すると、その空港係員はホームステイ先のファミリーへ直接連絡を取り、空港のタクシードライバーに送迎依頼してしまったのです。
もちろん、本来の送迎担当者は、ずっとその留学生に会えず、ずっと空港で待つ事となってしまいました。。
どうすれば良かったか?
ホストファミリー側も、必ずしも送迎担当者の連絡先を把握しているわけではありませんので、もし空港で送迎スタッフに出会えなかった場合は、留学エージェントや語学学校から案内があった緊急連絡先の電話番号まで連絡するのが先決です。
トラブルの状況4
トラブルの4つ目は「自分が空港送迎サービスを申込んでいるとは知らなかった」というパターンです(笑)
留学生自身は「送迎サービスを自分が申し込みしてる」と思っていなければ、当然自分でタクシーや公共交通機関を使って宿泊先に勝手に移動する事となってしまいます。
結果として、留学生本人は問題なく滞在先まで移動できたとしても、その送迎スタッフは「既に空港を出てしまっているその留学生を空港で探しながら、何時間も待ちながら…」と大変な目に遭ってしまいます。
本来送迎するべきお客さんがいなければ、当然そのスタッフは学校やホームステイ先に連絡したり、航空会社には搭乗確認をしたりと大慌ての状況となります。。
どうすれば良かったか?
そもそも留学生自身が「学校へ申込したサービス内容を知らない」というのも大きな問題ですが…(苦笑)出発前にはしっかりと必要情報を確認し、緊急連絡先を含め自分がどのサービスに申し込んだのか、必要書類は揃っているかなど、今一度確認するようにしましょう。
送迎スタッフに出会えなかった場合の対応策
どうでしょうか?
こうしたトラブル事例を見てみると「空港でのトラブルって想像していたよりもいろんなケースがあるんだな~」ときっと感じると思います。
上記のトラブル例では「どうすれば良かったか」という項目で個別に解説をしていますが、中でも一番重要なのは「緊急連絡先をしっかり控えておき、何かあったらそこへ連絡する」という点になります。
連絡方法としては、最近ではスマホのメッセージアプリ(LINEやWhatsAppなど)で連絡をできるようになっていたりしますが、そうしたメッセージアプリが使えない場合には下記の3つから電話を利用していきましょう。
・空港の公衆電話
・空港のインフォメーションデスクのスタッフに頼んで緊急連絡先に電話して貰う
渡航国問わず、大抵の空港にはインフォメーションデスクがありますので、もしそうしたデスクがある場合にはスタッフに依頼する事でスムーズに連絡が取れるため覚えておくと良いでしょう。
そして、インフォメーションスタッフに電話したい旨を説明する時に、手元に印刷した書類(緊急連絡先や滞在先情報が載っている資料)を提示できるとさらにスムーズに話が進みます!
現地送迎スタッフからのアドバイス
また、こちらはフィリピンの学校で送迎をしているスタッフからのアドバイスとなりますので、ぜひご参考ください。
まとめ
コラムでは主にカナダとニュージーランド、フィリピンの空港送迎時のトラブル事例をご紹介しましたが、こうしたトラブルは国を問わず、どこの空港や留学先でも起こりえます!
そのため、今回のトラブル事例を頭の片隅に入れておけば、何かあった場合でも多少落ち着いて&余裕を持って対処ができると思います。
最後に、空港送迎時のトラブルを防ぐポイントをまとめましたのでぜひこちらもご参考ください!
・送迎スタッフと合流できない場合は、落ち着いて緊急連絡先に電話をして指示を待つ
・勝手にタクシーや電車で移動しない
・緊急連絡先への連絡手段を確認しておく
・案内資料は全て確認し印刷しておく
・各国で持ち込み荷物にルールを確認し、特に食品の持ち込みは控える
私自身も複数国に留学しているので、ついつい「何も起きないだろう(今回も問題ないだろう)」と楽観的に考えてしまいがちです。。幸いまだ大きなトラブルには遭っておりませんが、「もしも送迎スタッフと会えなかったら…」、「フライトが大幅に遅れてしまったら…」、「スーツケースが行方不明になったら…」と考えるととても怖いです。
自分がトラブルに遭う確率は低いかもしれませんが、留学ドットコムでも1年間に1~2件くらいは何かしらの空港トラブルが報告されるのも事実です。それが運悪くたまたまあなたになる可能性は十分ありますので、この記事を読んで頂いている方に少しでもお役に立てれば幸いです。
何か起きてからでは遅いので、事前に準備できることは完璧に済ましてからご出発していきましょう!