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カテゴリー:現地生活情報

フィリピン留学に行って感じた日本との大きな違いを紹介

公開:2018/05/28 著者:今岡 洋一郎 1197 Views

日本とフィリピンでは、良くも悪くも違う点がたくさんあります。そう聞くと、大半の人は異国の地なので当然だと思うはずです。

 

何がどのくらいのレベルで違うのか、予備知識を持っておくことをお勧めします!

 

実際に現地に行ってみると、生活環境の違いに戸惑い、英語学習に集中できなくなってしまう人も少なくありません。慣れてしまえば問題ないのですが、フィリピンに行ってから気付くのか、留学前に知っておくかで大きくスタートダッシュが変わります。

このコラムを通して事前に「日本とフィリピンの違い」を知り、留学生活を鮮明にイメージしていただけると幸いです。

日本とフィリピンの生活水準の違い

私たちがフィリピンを訪れて体感する最大の違いが生活水準です。フィリピンは現在著しく経済成長している国として知られていますが、未だに発展途上な面も多いです。

空港から学校までの移動で目に飛び込んで来る光景は、「これぞアジア!」という印象を受けるはずです。トタン建ての今にも壊れそうな家に家族6人で雑魚寝、道端で雑多に売られている果物やお肉、一台のバイクに3人乗り、など…

中でも記憶に残っているのは、街の中にストリートチルドレンが溢れていることす。2度目の渡航では全く見かけませんでしたが、かなり衝撃を受けたことを覚えています。語学学校という仕切られた空間から一度出ると、日本とはまるで違う世界が広がっています。

 

金銭感覚は日本人と大きく異なる

生活レベルの違いは、経済水準の差から生じていることは言うまでもありません。生活観がこれだけ異なると、フィリピン人の価値観も大きく違ってきます。

授業中に講師と「お金」関連の話になると、それは顕著になります。例えば、私がラスベガス観光の際に「カジノで7,000円しか勝てなかった」と言うと、「大金じゃない!」と返ってきます。

 

フィリピン人の平均月収は、20,000~25,000円と言われているので当然ですが、これもかなり衝撃的です。

 

フィリピンは月収も少ない分、物価も安いワケですが、決して余裕のある生活はできません。シャンプーボトルが高くて買えないので、試供品で貰う1回使い切りのシャンプーを購入し、何回かに分けて使用している人もいるそうです。

日本人は気軽にレストランやスタバに行きますが、フィリピン人にとっては1年に数回しか行けないので、彼らにとっては貴重な機会だったりするのです。

 

フィリピン留学すると、誰もが「日本は恵まれた国」であることを強く認識するはずです。

 

フィリピン人の国民性

フィリピン人たちは、そうした生活をすごく悲観しているわけではありません。旅行の話などをしていると「日本人はそんな余裕があって不公平だ!」と言われますけどね。

月並みですが、フィリピン人はとにかく楽天的で明るい人ばかりです。日本と違って転職もざらですから、プライベートだけでなく仕事も「楽しいことが一番大切」という考え方をしている様に見えました。

フィリピン人の明るい国民性は、学校で根を詰めて英語学習に励む我々にはポジティブな要素かもしれません。先生もシリアスで常に緊張感が漂うクラスだと、さすがに1日8時間近くの授業は疲れ果ててしまうでしょう。

フィリピンの語学学校の授業中は、本当に笑いが絶えない陽気な雰囲気です。そうした環境が長時間のマンツーマン授業でもストレスなく取り組める要因です。

 

フィリピンの気候は亜熱帯

高温多湿で、年中暖かいどころか暑いです。日本のように四季はなく、1~5月が乾季、6~12月が雨季となっています。乾季の時の気温は、30~35度くらいになります。

高温多湿と言っても、日本より湿度は低いので過ごしやすいかもしれません。雨季も日本の梅雨ように1日中雨が降り続くことはまずありません。夕方ごろに突然スコール(1時間ほど土砂降り)が来て、不安定な天候になります。

外は1年中温暖ではありますが、建物の中は状況が異なります。学校の教室や自習室、ショッピングセンター内はエアコンがキンキンに効いています。半袖だとエアコンの寒さに耐えられませんので、必ず羽織るモノを用意しましょう。

 

フィリピンの宗教事情

フィリピンは東南アジアでも珍しいキリスト教国家です。国民の80%がカトリック教徒だと言われています。

これは、フィリピンがかつてスペインの統治下にあったことに由来しており、実際講師の中には「祖父がスペイン人だった」という人もいました。また、国民の祝日としてキリスト教関連のものも多いです。

現地ではこうした文化を垣間見る機会があります。例えば、タクシー内は至るところに十字架のアクセサリーが飾られており、日曜日は教会でお祈りしている人たちの姿を目にすることもあります。日本ではなかなかない「宗教」の存在を感じるかもしれません。

 

フィリピン人の外見

同じアジア人でありながら、フィリピン人は見た目も違います。スペイン人が大量に移住した歴史的背景から、スペイン人との混血が非常に多く、肌は南国らしい浅黒い肌をしています。

また、顔を彫りが深い、眉毛が濃い、二重まぶた、唇が厚いなどといった特徴があります。そのため、日本人特に男性の褐色系の肌の色、一重まぶたが好まれる傾向があります。男女ともに身長が低く、小柄な体系の人が多いです。

 

フィリピンで使用される言語

フィリピンでは国内にいくつかの言語が存在します。公用語は「タガログ語」ですが、セブでは「セブアノ語」が一般的です。

そのため、マニラに住む人とセブ島に住む人は、コミュニケーションを取れないケースもあるそうです。その他、地域によっては英語やスペイン語の影響を強く受けた言語を使うそうです。これらは、日本の方言とは比較にならないと言っていました。

それでは、なぜフィリピン人は英語が堪能なのでしょうか?

それは小学校から大学までの教育課程で、国語(タガログ語)以外の授業を英語で行っているからです。

 

フィリピン人にとって「英語は第二言語」と言われるのはこのためです。

 

英語が母国語でないことは日本人と同じなので、第二カ国語の勉強方法についても共感していますし、教え方にも反映しています。また、フィリピン人は歌がとても上手いのですが、これも複数の言語を使いこなすスキルと関係があるのかもしれません。

 

フィリピンの生活環境と食習慣に関して

生活環境で日本と大きく違うのは交通手段です。日本の都心部では電車移動が通常ですが、フィリピンは「車・バイク社会」です。そのため、留学中はタクシーを頻繁に利用することになります。

都市部でも車移動なので、朝夕は通勤・帰宅ラッシュで大変混み合います。タクシードライバーの中には運転が荒い人も多く、車と車の間をバイクが何台も通過していくので少しスリリングです。

また、ショッピングモールが至る所にあるのですが、フィリピン人は日本人にとってのスーパーマーケットと同じ感覚で利用しています。特にセブ島では3つの大きなモールがあり、人気の観光地ともなっています。

食事面で大きく異なるのは、生野菜を食べないことでしょうか。日本ではステーキと合わせてサラダを食べますが、フィリピンでは見たことがありません。魚も生で食べませんし、ハイボールや日本酒も手に入らないので、よく日本料理屋に行きました。

 

生活環境や異文化を受け入れてこそ海外留学の醍醐味

フィリピン留学では英語力の習得を目指します。これが第一の目的だということは疑う余地もありません。しかし、海外留学というのは、それだけではないはずです。

英語を話せればそれで良いのでしょうか?

 

英語を話す人たちの生活環境や、彼らの文化を理解していなければ、心の通ったコミュニケーションなどできるはずがありません!

 

日本と外国、日本人と外国人では違う点がたくさんあります。留学はその違いを体感できる非常に良い機会です。そして、そうした違いに寛大に受け入れることこそが、「グローバルな人間になること」だと私は解釈しています。

語学学校には日本人とフィリピン人だけでなく、中国・韓国・台湾・ベトナム・サウジアラビアなど様々な国から生徒が集っています。フィリピンという異国の地で、色々な国籍の友人との留学生活を楽しんでみてください。

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この記事を書いた人
留学ドットコム インターン生
今岡 洋一郎(YOICHIRO IMAOKA)

神奈川県横浜市出身。明治大学商学部商学科マーケティング専攻。2014年と2017年に各1カ月間フィリピンのセブ島に語学留学。2016~2017年には大学を休学し、アメリカ・ロサンゼルスのカリフォルニア大学・アーバイン校に留学。マーケティングを学習し、3カ月間インターンシップを経験。

元々海外への憧れが強く、在学中に約20カ国を回りました。ドミトリーハウスのラウンジで外国人観光客と会話する時間が好きです。就職先の業界では、英語より中国語が堪能な人材を重宝する風潮があるため、並行して中国語も勉強中。

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