東南アジア留学希望者必見!フィリピン、マレーシア、フィジー、シンガポール、バリ、各留学地のまとめ
海外留学で英語を勉強することは、アメリカやイギリスといった欧米圏だけではない時代になりつつあります。
東南アジアの留学地は、物価が安いことから留学費用が大幅に節約できます。フィリピンやバリ島では、人件費の安さからマンツーマン授業で充実した授業を提供しています。
留学への選択肢が広がっている背景から、東南アジアへの留学希望者は年々増えており、多くの問合せを頂いています。
ただ東南アジアと言っても、留学国はたくさんあります。「そもそも英語を勉強できるの?」と言われる方もいます。私も留学を考えた時に不安になりましたが、今では自信をもって東南アジア留学をおすすめします。
勉強に最適な教育施設、食べ物がおいしく、人が優しい、低コスト、魅力的なアジアの街並み、、などオススメする理由はたくさんあります。ただ、留学国によって留学スタイルやお勧めポイントが異なりますので、各留学地をまとめて紹介したいと思います。
どの国がご自身の勉強スタイルや希望に合うか、しっかりと調べて準備していきましょう。
勉強・低コスト・ビーチリゾート全てが揃うフィリピン留学
フィリピン留学は、東南アジア留学の定番で、一番人気のある国です。
日本にフィリピン留学が入ってきた2010年当初は、フィリピン留学に対して半信半疑な人も多かった印象です。しかし、フィリピン留学の低コストで高成果を出せる実績から、今やフィリピン留学を疑う人は殆どいないのが現状です!
フィリピンは、世界で3番目に英語を話す人口が多く、フィリピン人の英語レベルは欧米圏に匹敵します。日本から飛行機で4時間程度の近距離であることに加え、時差も1時間と時差ぼけの心配もありません。
東南アジアで一番人気の留学地だけあって、フィリピン国内の語学学校数は100校以上あり、欧米圏の人気留学国と同等の学校数があります。
学校数が多くなれば、学校間での競争が激しくなりますので、授業の質向上やキャンパス施設の増強、日本人学生へのサポート体制など、さまざまな要素がこの数年で目覚ましく向上してきています。
おのずと質の良い学校が残り、ダメな学校は閉校していっています。
授業スタイルはマンツーマン授業
授業時間は欧米圏の一般的な語学学校が1日4時間程度なのに対し、フィリピンは1日8時間と2倍の授業時間があります。
さらに、その半分近くの4~5時間はマンツーマン授業で行われます。学生と講師が1対1で授業を行い、講師は学生の英語レベルに合わせて授業を進めます。
授業時間は2倍、マンツーマン授業も4時間以上にも拘らず、留学費用は欧米圏への留学よりも2割程度安くなります。
「格安でマンツーマン授業を受けられ、英語力も格段に伸びる!」と言った部分が、フィリピン留学を最も有名した理由です。
勉強しながらリゾートも楽しめる
フィリピンと言えば、セブを中心にリゾート地としても有名です。観光地にはリゾートホテルが立ち並び、美しい海が目の前に広がります。語学学校の学生も週末にはアイランドホッピングやダイビング体験、イルカウォッチング、などを楽しむことができます。
勉強中心の日々ではあるものの、しっかりと息抜きできる環境も整っています。
全寮制の守られた環境
フィリピン留学の滞在スタイルは、キャンパス内にある学生寮となります。食事は提供され、通学もなく、安全で守られた環境です。
東南アジアと聞くと、「治安は大丈夫かな?」と思われますが、完全に守られた環境で生活を過ごすことができるのです。
通学時間も無く、食事も3食提供され、掃除や洗濯も学校側が行ってくれるので、その時間を勉強や息抜きに使うことができるのもフィリピン留学の魅力です。
フィリピン留学の主な都市を紹介
フィリピン留学と言えば、セブ島が一番メジャーです。首都マニラは、高層ビルが多くリゾートのイメージも無いことから、殆ど語学学校はありません。セブ島の次に有名なのは、クラークやバギオといった地方都市になります。
セブ(セブ島)
最も語学学校がある地域のため、学校選択の幅が広がります。リゾートをイメージした学校やスパルタ校、講師の質重視、日本資本の学校、などご自身に合った学校を必ず見つけることができるでしょう。
リゾートエリアも近く、手軽に遊びに行くこともできます。フィリピン留学で都市に迷ったらセブを選択しておけば間違いはありません。
マニラ
フィリピンの首都マニラですが、治安的に悪いイメージがあって、実際のところ語学学校は数校しかありません。しかし、ビジネス英語を得意とした学校が数校あり、現役のビジネスパーソンなど、短期留学地として根強い人気があります。
クラーク
クラーク(ターラックも含む)は、フィリピン留学での穴場の都市です。マニラから車で4時間程度の場所にあり、勉強に真面目な学生が比較的集まるエリアです。セブの語学学校とは異なり、敷地面積が広く伸び伸びとできる環境を持つ語学学校が多いのが特徴的。深呼吸をしたくなる緑が多いキャンパスを持つ学校が多くあります。
中国語も学ぶことができるマレーシア
マレーシアは日本から飛行機で8時間程度となり、時差は約1時間です。マレー系、中国系、インド系、などの多民族国家となり、人口の3割程度が中国語を話します。
語学学校では英語ですが、街に出ると中国語が使われる機会も多いため、英語と中国語の両方を勉強したい方にお勧めの留学地です。
世界的にも中国語を話すことのできる人材ニーズが高まっており、大手企業では「英語+中国語」の習得を求められるケースもあります。現在富裕層の大半は中華系となり、ビジネスの場では欠かせない言語です。
このためマレーシアには、大手企業のビジネスパーソンなどの社会人留学生が多く渡航しています。学校には様々な職種や目的を持った学生が集まり、勉強はもちろんですが、情報交換の場にもなっています。
大学生の方は、就職活動のネタを作ることもできるでしょう。社会人ならビジネスの種が生まれるかもしれません。
マレーシア留学は、マレーシアへの移住を考える方に人気があります。移住地満足度ランキングでは常に上位をキープするマレーシアにはシニア層も多く訪れています。移住のための情報収集や語学勉強で留学することもおすすめです。
語学学校で開講しているコース
英語コースが基本となりますが、マレー語、中国語コースを開講している学校もあります。授業はグループクラスとなり、学生10~20人に対し講師が1人となります。科目にもよりますが、スピーキングの時間が多くなり、学生同士のディベートやロールプレイなど、コミュニケーションを重視した授業内容が中心です。
多様な滞在スタイルを用意
マレーシア留学の滞在は学生寮やシェアハウス、バジェットホテル、などがあります。学生の要望により柔軟な滞在スタイルを提供しています。
マレーシアの主な都市
マレーシア留学で語学学校があるエリアは、クアラルンプールとベナンです。学校数は圧倒的にクアラルンプールの方が多く、「マレーシア留学 = クアラルンプール」の理解で良いでしょう。
クアラルンプール
語学学校が一番多く集まり、最も人気の都市です。市街地は整備が行き届き清潔で治安も良い場所なので、留学初心者におすすめです。医療機関も充実しており、日本語が通じる病院もあります。
ペナン
マレーシアの第二の都市がペナンです。ビーチリゾートとして知られ、東洋の真珠とも呼ばれています。大型のショッピングモールやリゾート住宅もあり、留学生活に不自由はありません。少しのんびりと、海を楽しみながら滞在したい方にお勧めです。学校は小規模な学校が多く、アットホームな環境です。学生寮を整備しているところは無く、ホテル滞在となります。
美しい海を満喫できるフィジー
フィジーは日本から経由便での移動が一般的です。乗継する国や乗り継ぎ時間で異なりますが、19~20時間程度の移動時間があります。2018年7月より直行便が復活予定で、成田空港からナンディ国際空港へ週3便就航されます。直行便があれば片道9時間程度の移動時間となります。時差は、日本より3時間進んでいます。
「フィジーって英語圏なんですか?」と言われる方もいますが、もともとはイギリス領だったので、公用語は英語になります。英語の他にはフィジー語、ヒンディー語、などが話されています。国民のほとんどが英語を理解し話すことができますが、日常生活で英語以外の言葉も使います。
フィジー留学は、全て日本人経営者の語学学校であるため、留学生の9割程度は日本人留学生です。
海外留学に不安が強い方で、日本人経営の学校で周囲にも日本人が多い環境の基、低いハードルから留学生活をスタートしたい方には良い環境です。友達も作りやすいですし、日本語で情報交換も簡単にできます。
フィジーは330の島からなる南太平洋の楽園です。英語学校の多くは海の近くにあり、授業後には思いっきり遊ぶことができます。ダイビングやサーフィン、マリンスポーツ、などの美しい海やレジャーが大好きな方にもお勧めの留学国です。
授業はグループ授業がメイン
フィジーの授業はグループ授業で行われ、学生5~15名に講師が1人となります。英語初級者が多いので、基礎文法や簡単なスピーキング練習を行っていきます。もちろん学生の英語レベルに応じてクラス分けされますので、ストレスなく授業を受けることができます。
滞在手段はホームステイがメイン
東南アジア留学では珍しく、フィジーではホームステイがメインの滞在方法となります。フィジーの一般家庭に入り生活できることや、授業外での英語使用などが魅力です。しかしフィジーと日本では生活水準が大きく異なるため、フィジーでのホームステイに違和感を抱く方も少なくありません。
積極的な異文化交流を求めている方には良いですが、一定水準以上の生活環境を求めている方は検討された方が良いでしょう。学校によっては学生寮を用意しているところもあるため、ホームステイ以外の滞在を検討するのも手です。
フィジー留学のトラブルの多くはホームステイからです。家族が英語を話さず、フィジー語やインド語を話していている。食事が口に合わない。部屋がイメージと違うなど。滞在先選択は慎重にしていきましょう。
フィジーの観光&アクティビティー
フィジーは、大自然を思う存分楽しめるアクティビティーがたくさんあります。サーフィンやボディーボードなどは日本人インストラクターがいることもあるため、初心者でも挑戦してみましょう。また海のレジャー外にも乗馬や寺院めぐり、温泉、など魅力的なアクティビティーがたくさんあります。
治安が良く急成長中のシンガポール
シンガポールは日本から7時間程度、時差は日本より1時間進んでいます。
シンガポールは圧倒的な治安の良さが魅力です。
少し驚かれるかもしれませんが、治安は日本とほぼ同等レベルです。国のサイズが非常に小さいので、管理が行き届いているといった印象です。海外留学はしたいけど、治安が心配と思われる方はシンガポール留学を候補にしてみるのも良いでしょう。
日本と比べたシンガポールの治安
日本 | シンガポール | |
犯罪レベル | 10.81 Very Low | 12.02 Very Low |
強盗レベル | 10.44 Very Low | 13.21 Very Low |
盗難レベル | 12.69 Very Low | 20.75 Low |
出典: NUMBEO(2018年6月現在のデータ)
治安が日本と同じレベルと言っても、留学中は常に危機感をもって生活をしましょう。貴重品の管理、服装や持ち物は十分に注意して生活しましょう。ちなみにシンガポールは自然災害もほとんどありません、地震や台風もこれまで大きな被害はありません。
経済発展の成功者シンガポールから学ぶことは多くあります。シンガポールに降り立てば、日本との違いに愕然とするかもしれません。インフラは整備され、美しい街並み、ほとんどの人が話せる英語。なぜシンガポールが発展できたのかを肌で感じることができます。
金融、物流、製造、観光誘致、などすべての分野で日本はシンガポールを見習うべきであり、留学中は英語だけでなくビジネス分野にも興味が出てくるかもしれません。
シンガポールの英語シンイングリッシュ
実はシンガポールの英語は独特の訛りがあり、それをシンイングリッシュと言われます。簡単にいうと、中国語訛りの英語です。語尾にラーやマーを付けることや、発音に中国語訛りが入った英語となります。
留学では英語を勉強しに行くのですから、訛りを心配されると思います。英語学校の講師がシンイングリッシュを使うことはありません。学校内では標準の英語を耳にすることができますのでご安心ください。学校の外に出ると、街中での買い物やレストランではよくシンイングリッシュを耳にすることになるでしょう。
独特の英語の訛りに慣れることも良い勉強であると言えます。特にシンガポールと将来的に関わる仕事をして行く方にとっては、その独特の訛りに慣れておくことは理に適っています。
費用を抑えてリゾートを満喫できるバリ島
インドネシアにあるバリ島は日本から7時間半時間程度ですが、乗継などがある場合は10時間以上かかることもあります。日本との時差は1時間です。
バリ島の公用語はインドネシア語となり、伝統的なバリ語も広く使われています。レストランや観光地などでは英語も使用されており英語を話す機会はたくさんあります。学校の講師は英語に精通しており、しっかりと勉強できます。
バリ留学は観光と勉強両方を楽しみたい方にお勧めです。
バリ島は日本人にとっても馴染みの観光地です。バリ旅行でアジアの魅力にどっぷりとはまるかたもたくさんいます。実際にバリ旅行に行き、あまりにも気に入ったので、「長期留学をすることにしました!」という方もいらっしゃいます。
美味しい食べ物や買い物、マッサージ、美しく心洗われる寺院など、知れば知るほどバリは魅力的です。
日本人スタッフが在籍する学校が多い
バリ島は語学学校が数校しかありません。各学校には日本人スタッフが在籍しており、はじめての留学でも安心して学ぶことができます。到着空港から日本人スタッフと合流できますし、日本と同様のきめ細やかなサポートをウリにしています。
現地の穴場観光情報なども教えてくれます。バリ島旅行に行っても、数日間ツアーでは主要な観光地しか行けません。語学学校で知り合った友達と、現地の人しか知らないような穴場の観光地巡りもできるため、思う存分バリ島観光も楽しむことができるでしょう。
少人数でサポートの行き届くアットホーム感
バリ島の語学学校は小規模スタイルで、アットホームな環境です。授業も少人数制やマンツーマン授業をメインとしているため、ストレスなく英語を学ぶ環境となっています。
キャンパス内も穏やかな時間が流れており、カツカツに計画を立てて勉強していくというよりは、余裕をもってゆったりと勉強を進めていくイメージとなります。
バリ島観光を楽しみながら、自分のペースで無理なく勉強して行きたいと考えている方には、最適な留学地と言えるのではないでしょうか。