「完璧な留学地」は存在しない!留学国を決める時は譲れないポイントの整理から!
近年では留学国も増えており、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージランド、などの定番の留学地はもちろん、フィリピンやフィジー、シンガポール、なの東南アジア圏への留学も拡大しています。
留学できる国が増えて、選択肢が広がった分、いったいどこの国に留学して良いのか迷う方も大勢います
そして、全ての条件を完璧に叶えてくれる留学国は、なかなか無いと思った方が良いです。
すなわち、留学する国を決める時、優先順位を決めることが重要になります!
英語力を伸ばすことが目的なのか、ホリデー(休暇)を楽しみたいのか、憧れの国で生活をしてみたいのか、など各自で留学に対する目的は異なります。目的に一番近い国を選べば良いのですが、多くの方は1つの目的だけでなく2~3個の目的があるのが普通です。
例えば、マンツーマン授業でスピーキング強化、そしてアルバイト経験をしたい場合。マンツーマンの授業はフィリピン留学で叶いますが、フィリピンで仕事をすることは普通ありません。アルバイト経験をするなら、オーストラリアやカナダにワーキングホリデービザで渡航するのが一般的です。
この場合の我々からの提案は、1つの国ではなく、2カ国留学となります。フィリピンに行ってから、オーストラリアやカナダなど、2カ国に渡航するプランが最適です。
このように目的により留学する国が絞られてきますので、しっかりとポイントを整理してご自身に合う留学地を探していきましょう。
この記事では、留学国を決める際のポイントをご紹介します。ノートとペンを持って、ポイント毎にご自身が考える目的や目標などを書きだして行きましょう。
どのくらい英語を話せるようになりたいですか?
留学目的として一番多いのは、英語力の向上になると思います。ここで考えなくてはならないのは、留学後にどのくらいの英語能力を保持していたいかです。
英会話ができる程度と言っても、友達と世間話ができる程度、アルバイトができるレベル、ビジネスレベル、など様々です。「IELTS5.5以上」や「TOEIC800点」、などの英語試験の点数を物差しにして、目標を設定してみるのも良いでしょう。
下記は英語力の目安です。現在の英語力と留学後にどのレベルになりたいかをチェックしてみましょう。
語学試験 | 概要 |
TOEIC:120~224 | 買い物やレストランで注文ができる |
TOEIC:225~549 TOEFL:18~56 ケンブリッジ:KET | 簡単な日常生活の会話が可能 出来事や個人的な体験を描写できる |
TOEIC:550~784 IELTS:4~5 TOEFL:57~78 ケンブリッジ:PET | 友人との会話に困らないレベル、話を楽しめる 仕事上の会話も問題なく、有能な能力として認められる 意思疎通ができる |
TOEIC:785~944 IELTS:5~6.5 TOEFL:87~109 ケンブリッジ:FCE | 企業が評価の対象とするレベル 履歴書に記入できるレベル 就職に有利になる ビジネスシーンの長い議論に参加できる 電話対応がスムーズに行える |
TOEIC:945~989 IELTS:7~7.5 TOEFL:110~119 ケンブリッジ:CEA | 英語を話すのに不自由を感じない どのようなビジネスシーンでも問題なくこなせる |
(出典: Eurocentres)
さらに掘り下げると、大まかな目安は以下の通りです。
・英語力が求められない環境でのアルバイトは、TOEIC500点程度。
・英語環境でアルバイトするためには、TOEIC650点以上。
・帰国後、日系企業の英語環境で働くには、TOEIC700点以上。
・帰国後、外資系企業の英語環境で働くには、TOEIC800点以上。
目標レベルをしっかりと設定することで、ご自身が留学中どのくらいの勉強時間を確保しないといけないのかがわかります。
海外でアルバイトしてみたいかどうか?
海外でアルバイトしたい方は、ワーキングホリデー制度のある国を選ぶのが一般的。現在ではワーキングホリデー制度がある国は、19カ国あります。英語圏の中で、最も働きやすい国はオーストラリアとカナダが断トツ。次いで、ニュージランドやイギリスと言ったところです。
ワーキングホリデーで見つけられる仕事は、全てが高度な英語力が求められるワケではありません。英語力が足りない方は、日本食レストランやお土産屋での接客業となります。日本人相手の仕事になるケースが多いため、さほど英語力は必要ないためです。
日本食レストランやお土産屋でも、全く英語ができないのは問題です。外国人客も訪れるため、英語レベルは、TOEIC500点程度は必要です。
それ以下の英語力になると、アルバイトを見つけられた場合でも、裏方作業の皿洗いや清掃、配送業で働くことが多くなります。全く英語力を必要としない仕事ですね。
TOEICで700点が見えてくると、現地オーストラリア人、カナダ人が経営するカフェやオフィス業務、などネイティブスピーカーのお客様を相手に仕事も視野に入ります。
英語力により海外でできる仕事内容は変わってきます。ご自身が海外でしてみたい仕事はどのようなものでしょうか?しっかりと目標を持っていれば、その目標を目指して英語の勉強も継続して続けていくことができるでしょう。
趣味や性格の相性で国を考えてみる
留学中は勉強だけでなく、観光やレジャーを楽しみたいですよね。ご自身の趣味や性格を考えて国選びをすることも大切です。
オーストラリアは、海のレジャーやビーチリゾートが有名です。カナダはカナディアンロッキーの大自然とウィンタースポーツ。落ち着いた文化を持つイギリス。明るく多国籍なアメリカ。南国リゾートの楽しむならフィリピン。
一言で決めるのは無理がありますが、やはり国によって特徴があります。
「ウィスラーでスノーボードを必ずする!」、「ナイアガラの滝を見に行く」、「フィリピンの世界遺産を巡る」、などの留学中に挑戦してみたいことや観光してみたいところをピックアップしておくと、最後の国選びの際に決め手になります。
見落としがちな入国時の気候
私は、フィリピン留学とオーストラリアのワーキングホリデーの2カ国留学を経験しました。オーストラリア入国時の季節を考えていませんでした。私が入国した時期は、5月下旬で秋となり、これから冬季シーズンでした。入国したシドニーは冬でも寒く、現地で冬物のセーターやコート、ブーツを買い足しました。
シェアハウスには薄い掛布団しかなく、風邪を引きイメージしていたオーストラリア生活のスタートとは行きませんでした。また、オーストラリア滞在は半年でしたので、やっと暖かく夏本番を楽しめる季節に帰国するという非常に悔いが残る滞在でした。
5月ならカナダは夏に向かっていくベストシーズンです。入国する時期のシーズンを考えていれば、カナダへのワーキングホリデーを迷わず選択していたでしょう。
せっかく海外に長期滞在できる留学ですので、国や地域によって異なるベストシーズンを把握することも重要です!
2カ国留学なら目的や目標を実現可能
留学地を決める際、やはり複数の目的や目標が出てきますよね。その時に諦めてしまうのではなく、2カ国留学を選択肢に入れてみましょう。
留学したからには、誰でも絶対に譲れないのは英語力!
国によって発音の違いなど、微妙な誤差は確かにあります。しかし、どの国で英語を勉強しても、皆さんの英語力に大きな悪影響を及ぼすレベルのモノではありません。
英語を学ぶ期間は、誰でも短期間にギュッと凝縮しつつ、さらに高い成果を期待したいものです。
長いこと留学カウンセラーとして思うことは、英語を学ぶ場所としてベストな留学国は、ほぼフィリピンで間違いありません!
フィリピンでは格安でマンツーマン授業を受けることができます。さらに授業時間は、その他の留学国の平均2倍です。
ご自分がやりたいことが、英語力が求められるモノなのであれば、まずは最短ルートで英語力を身に着けることが先決です。
多くの方は留学予算も限られてるはずです。フィリピン留学にて短期集中で英語力を鍛えて、その後に憧れの国やワーキングホリデー、専門的な分野の勉強、などにチャレンジするプランも良いのではないでしょうか。
近年は、このような2カ国留学が普及したことにより、1つの国にこだわる人もだいぶ減ってきたように思います。1つの国にこだわる留学も悪くはありませんが、1つの国にこだわると、何かを犠牲にする可能性もあるのです。
その犠牲になるものは、お金なのか、英語力なのか、生活環境なのか、観光などの娯楽なのか。
兎にも角にも、完璧な留学地は存在しません。迷ったら、我々カウンセラーにご相談ください。ご要望や目的に合った留学地や留学プランをしっかりとご提案させていただきます。