短期留学を何回か繰り返すのと、長期留学するのとでは結果は変わるのか?を検証してみた
留学をすると一言で言っても、1年程度の長期留学をする人もいれば、1週間程度の短期留学をする人もいます。
特に仕事をしている社会人の場合には、長期休暇を取得して留学できたとしても、1~2週間が限度です。
社会人で長期留学を実現させるためには、一旦仕事を辞めなければなりません。大学生の場合だと、大学を1年間休学するか、大学卒業後でなければ長期留学は実現できません。
留学生の中には、数週間の短期留学を何度も繰り返す方もいます。
1年の長期留学と、短期留学を繰り返して合計1年留学するのとでは、同じことなのなでしょうか?
その違いについて分析して行きたいと思います。
短期留学を繰り返すのと、1回の長期留学で結果は変わる?
短期留学を何回も繰り返せるのであれば、得られる結果は変わらないと言えます。
TOEIC800点を目標とした場合、短期留学を繰り返す生徒さんも、長期留学を1度行う生徒さんも、TOEIC800点の取得を目指すことは十分にできるでしょう。
一方で、同じ結果を得るまでの時間は変わってきます。
フィリピン留学は1日8時間、欧米留学は1日5時間、平日は最低勉強します。
TOEIC450点程度の人がTOEIC800点以上を目指すには、一般的にはおおよそ2,000時間程度の勉強時間が必要と言われます。フィリピン留学では1年程度、欧米留学では1年でも少し足りない計算になります。
春休みや夏休みを利用して、各1カ月間留学した場合を想定します。フィリピン留学で1日8時間勉強したとして、勉強時間は240時間(8時間 * 30日)となります。年2回の短期留学をすれば、約500時間です。計算上は2,000時間到達には、約4年掛かる計算です。欧米留学の場合だと、更なる時間が必要になります。
長期留学の場合は、継続学習しているため効率的!
短期留学を繰り返す場合は、次の留学までの間にブランクが発生します。日本で英語漬けの環境に身を置くのは、なかなか難しいでしょう。自転車や車の運転と同様、使わないことは段々と忘れてしまうのが人間です。
再度の短期留学する際は、「思い出す」、「再び耳を英語に慣らす」といったプラスアルファの時間が発生します。単純に合計2,000時間を確保すれば、長期留学と同じ結果が得られるとは考え難いのではないでしょうか。
車の免許でも、「通常の通学コース」と「合宿免許コース」がありますが、それに似ています。通学コースであれば、早い人でも1カ月半以上、合宿免許であれば2~3週間です。つまり、継続学習している長期留学の方が、より高い成果が期待できます。
短期留学を繰り返す場合に気をつけたいポイント
短期留学よりも長期留学の方が、効率的なのは分かって頂いたと思います。
それでも「長期留学はどうしてもできない…。」という方も、多くいますよね。そのような場合には、どのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか?
・1日に英語に触れる時間を必ず作ること
・毎日英語の勉強を継続すること
留学を行うスパンは短い方が良い!
数回の短期留学を繰り返すことを検討している場合、期間が空けば空くほどブランクが長くなり、感覚を取り戻すのに時間が掛かります。感覚を取り戻してる時間は、本域で勉強している時間とは異なります。
短期留学の方は、なるべく間を空けずに再度留学ができるのがポイントです。
先にも述べたように、人は使わないことは段々と忘れていきます。英語から離れてしまえば、それだけ忘れていくものも増えていきます。可能であれば、1年に1回よりも1年に2回など、なるべく間隔を空けない方が、英語学習にとっては良いと言えます。
英語に触れる時間を必ず作ること
日本で生活をしている間の過ごし方も工夫をすれば、英語を忘れてしまうスピード感を緩和することができます。日本で過ごして言える時間も、なるべく英語に触れられる環境を作り出すことが重要です。
近年はスマホで簡単に英語に触れられる時代なので、やるかやらないは自分次第です!
通勤・通学中は英語のニュースやドラマを聞き流しや、無料の英語学習アプリもたくさんあります。また、携帯電話の設定を英語にするだけでも、少しは変わってくるのではないでしょうか。
日本では24時間体制で、英語を使用したり聞いたりする環境に身を置くことは難しいですが、少し意識を変えるだけで生活の中に英語環境を取り入れることができます。
【参考記事】
【英語学習アプリ紹介】TOEIC600以下の人はまずはここから!プロの留学カウンセラーが教えるオススメ英語学習アプリ~Duolingo~
【英語学習アプリ紹介】TOEIC、英会話学習の前に!中、高の基礎単語を固めれるオススメのアプリ ~mikan~
毎日英語の勉強を欠かさず続けること
上記では生活環境の中で英語に触れる時間を作ることでした。同時に机に向かって、ガッツリ勉強する時間も確保することも重要です。
空いてる時間に「ながら学習」をしている程度では、勉強としては足りません。
英語力のキープはできたとしても、そこからさらに伸ばしていくことまでは難しいのです。
皆さんも経験上分かってると思いますが、特に英単語は記憶し難い上に、忘れやすい特性があります。
将来的に仕事で英語を使いたい人は、TOEIC700点以上が必要です。700点以上にもなると、日常会話では使わないようなビジネス単語も出てきます。そうした忘れやすい単語をコツコツ頭の中に入れる勉強は、非常に重要になってきます。
長期留学できるなら早いうちが良い!
長期留学をした方が英語力を早く身に着けることができるメリットは確かにあります。しかし、仕事や学校、費用の関係から、どうしても長期留学が難しい人も多くいるはずです。
短期留学は仕事を辞める必要もないですし、観光ビザで行ける国も多くあるため、思った以上に気軽に行くことができるのが魅力です。
一方、長期留学する方は、それなりに覚悟を決めて行動しています。
重要なことは、皆さんが自分の将来をどう考えているのかです。
英語力を武器にした将来を考えているなら、早いタイミングで長期留学を実現させるべく動いた方が良いでしょう。
年齢を重ねれば、人材としての市場価値は減って行きます。幾らTOEICで800点取得しても、その時点で30代後半だったら、英語力だけでのアピールは難しくなります。
しかし、20代中盤くらいで800点持っていたら、社会的評価はとても高いものになります。
【参考記事】
若いうちに留学した方が良い理由とは?
「どうしても短期留学でしか行けない」場合には、日本に帰国後もなるべく留学時に身に着けた英語力を維持し、次の留学まで保てるようにしたいですね。