【フィリピン留学】フィリピンのファーストフードの紹介
世界中で大人気のファーストフード。マクドナルドやケンタッキーなど世界規模で有名なお店はもちろんセブ島にもあり大人気です。これらのお店は日本でも有名なので、食べたことが無いという人はいないでしょう。
しかし、他国のようにケンタッキーやマクドナルドがトップにいるのではなく、フィリピンのファーストフード業界には「ジョリビー」という絶対王者が君臨しています。
世界各国においてファーストフード業界のトップシェアを保持しているマクドナルドが、世界で唯一シェア第一位になれない国がフィリピンなのです。もちろんその理由は絶対王者ジョリビー。
フィリピン留学中は、一般的に語学学校で3食が提供されます。週末に友達と外出した際に外食する機会も何度かあるでしょう。そんな時、値段も気にせずに気軽に利用するのがファーストフード店かと思います。
今回は、フィリピンの国内シェア第一位はダントツでジョリビーを含めたフィリピン独自のファーストフード業界について紹介していきます。(1ペソ=2.06円で計算)
フィリピンのファーストフード絶対王者ジョリビー
ジョリビー(Jollibee)とは、フィリピンでは群を抜いて人気の高いファーストフードチェーン店です。フィリピンのソウルフードと言っても過言ではありません。
店名である「Jollibee」とは「Jolley」な「bee」、日本語だと「ご機嫌な蜂」という意味らしく、ミツバチを模したマスコットキャラクターが特徴的です。
JFC(ジョリビー・フード・コーポレーション)が運営しており、創業者はフィリピン華僑のトニー・タン氏。創業は1975年で、元々はアイスクリーム店からスタートし、2018年現在、国内に約1,200店舗、フィリピン以外の国外に約160店舗もの店舗を構えています。
海外にはアメリカ、香港、ベトナム、インドネシア、ブルネイ、サウジアラビアに進出しています。2018年には日本進出も予定しているという噂があります。
また、ジョリビー・フード・コーポレーションは、ジョリビーの他に、ピザ系チェーンのGreenwich(グリーンウィッチ)、中華料理系チェーンのChowking(チョーキング)、焼き鳥チェーンのMang Inasal(マン イナサル)、バーガーキングなども運営しています。
ジョリビーとそれらの店舗が併設されている店舗が多いので、フィリピンに来ると良く見かけます。ちなみに、ジョリビー・フード・コーポレーショングループの店舗、ほぼ全て現地ではすさまじい人気を誇っています。
フィリピンでジョリビーが人気な理由
他の東南アジア諸国では辛い食べ物が好まれるのに対し、フィリピンでは甘い味付けが好まれます。僕は東南アジアを周っていましたが、その中でもフィリピン料理は塩辛い、すっぱい、甘い味が多く、独特な味付けのものが多いイメージです。
そして、フィリピン人はみんなライスが大好きで、年間消費量が日本に比べ約3倍、まさにライス大国なんです!
そんなフィリピンでジョリビーが群を抜いて人気な理由は、ずばり、フィリピン人好みの味付けにこだわり、他の国では考えられない、ライス大国ならではのライスとのセットがあるところです。
「フライドチキン」、「スパゲティ」、「ハンバーグ」という甘さと塩辛さを兼ね備えた、フィリピン人好みの味付けでフィリピン人の胃袋を鷲掴みにしているんです。
「甘い料理が見当たらないけど?」なんて思っている人もいるんじゃないでしょうか。実は、この中の「スパゲティ」が甘いんです。フィリピンではケチャップと言えばバナナケチャップが一般的で、もちろんジョリビーでも使用されています。
名前の通りバナナが原材料のケチャップで、トマトケチャップとは違い酸味は少なく、甘みが強いものです。このケチャップが使用されているため、日本のスパゲティとは違い甘さが強い味付けとなっています。
麺も伸びた感じのふにゃふにゃ麺、具材はソーセージ、チーズ、ハム。味、食感、まったく違うので通常のミートソースを想像して食べると衝撃を受けると思います。好き嫌いが別れるメニューですが、日本人でも好きな人は好きみたいです。ちなみに僕はNGです。(笑)
ジョリビーの目玉商品と言えば「スパゲティ」ともうひとつ。それは「フライドチキン」です。日本のファーストフード店ではサイドメニュー感が強いですが、ジョリビーではメインメニューで、フライドチキンをライスとのセットで頼むのが一般的。
内容は、チキン、ライス、ドリンク、グレイビーソース。(85ペソ:約175円)僕はこれにマカロニスープが付いたC2セット(102ペソ:約210円)を毎回頼みます。日本と比べると破格の安さですね。
日本では全く馴染みの無いグレイビーソースですが、フィリピンではチキンにはこのソースをつけて食べます。ジョリビーチキンの味は説明しづらいのですが、ふとした時に「あ、ジョリビー食べたい…」となるような、他のお店では食べられない味です。
ジョリビー大好きなフィリピン人は子供の誕生日会などもジョリビーで開きます。日本で言えばマクドナルドで開くようなものなので最初は驚きましたが、ジョリビーの味を知ってしまった今ではむしろ開きたいです。
ファーストフードの代名詞「ハンバーガー」が出てきていませんが、もちろんジョリビーにもハンバーガーはあります。しかし、実はハンバーガーはあまり人気ではありません。僕も一度頼んだことがありますが、不味いわけでもないですが、美味しくも無かったです。
具材は斬新に、「パテ」のみ。ライスかスパゲティを頼んでいる人がほとんどなので、率直にハンバーガーにはあまり力を入れていない感じです。
他にはハンバーグやホットドッグがあり、ハンバーグはチキン、スパゲティの次に人気メニューで食べている人をちらほら見かけます。日本人受けはあまりしない甘めの味付けですが、フィリピンに来たら一度はお試しください!
ジョリビー以外のファーストフード店は?
ジョリビー以外にもファーストフード店は存在します。冒頭で出てきたお馴染みのマクドナルド、ケンタッキー、バーガーキングなど日本でも目にする外国資本のお店は大体あります。
ライスのセットがあったり、日本と比べると安かったり、多少違う点もありますが基本的には同じです。それ以外で言えば、JFC運営の、ピザ系Greenwich、中華系Chowking、焼き鳥系Mang Inasalなどがあります。
Greenwichはピザやパスタ、ラザニアが有名で、ピザは一人用のソロから大人数用のものまであり、種類も沢山あるので大人数でも楽しめます。ここのラザニアはきちんとトマトソースが使われているので甘くなく美味しいです。
また、他にもお得なセットがたくさんあり、パスタ、フライドチキン、ライス、1Psピザのドリンク付きセットというボリュームで179ペソ(約360円)は有名なセットです。もちろんここでもチキンには、グレイビーソースが付いてきます。
Chowkingは中華系のお店でチャーハン、酢豚、シューマイなど日本でもよく見る料理を食べることができます。個人的なオススメはビーフチャーハン。シューマイ付きのセットでも100ペソ(約200円)でお釣りが来る安さ。
味はチャーハンと言うより、ピラフのようなあっさりした味ですが、僕は好きです。セブで中華が食べたくなったら、ここがオススメです。
Mang Inasalはジョリビーと同じくらいどこでも見る有名店。ランチ、ディナータイムは確実に混んでいて、お店に入れないほどの時も。以前は30分間待ったこともありました。
イナサルは元々現地の言葉で「ロースト」の意味があるそうで、本来は屋台で見かける焼き鳥のようなものをイナサルと呼ぶそうです。そのためここの目玉はチキンBBQ。フライドチキンではなく、甘めのタレで焼かれている照り焼きチキンのようなものです。
もちろんお肉も美味しいのですが、このタレがめちゃくちゃ美味しく、炭火で香ばしく焼かれたチキンの虜になる人が続出中。他にはフィリピン料理の代名詞シシグが人気です。
そして、このお店の特徴はなんと言ってもアンリミテッドライス。通常のセットにたったの+10ペソ(約20円)出せばライスが食べ放題になります!チキンはめちゃくちゃご飯がすすむ味なので、無限にご飯が進みます。
また、フィリピンではポピュラーなシニガンというお酢のスープが無料で付いています。最初は酸っぱさにびっくりするかもしれませんが、クセになる味なのでぜひ一度飲んでみてください。
日本とフィリピンのファーストフードの違い
日本との違いで言えば沢山ありますが、やはり一番はライスのセットがあること。ハンバーガーなどのパン類よりライスやパスタの方が人気です。バーガーキングにもライスセットがあるくらいです。
バーガーキングでは、さすがにバーガーを食べている人が多いですが、最初はバーガーキングでもライスを食べる人がいることにびっくりしました。
次に、店員の数が多いこと。日本で問題になったワンオペの真逆で、多すぎて逆に効率が悪くなっているんじゃないのかな?といつも思っています。以前レストランに行った時、客は僕1人なのに対し、店員が8人いるというシチュエーションがありました。
「おっ。これだけいたら出てくるのも早そうだな!」なんて思っていた時期も僕にはありました。しかし、料理が出てきたのは50分後でした。ちなみにその間スタッフはおしゃべりをしていて、一切動かず。料理を運ぶ時に1人動いたくらいです。
これは極端な例で、ファーストフード店ではそこまで待つことはありませんが、スタッフの多さには驚くことでしょう。これだけの多さは日本ではなかなか考えられないですが、これがフィリピンスタイルです。
しかし、良い点もあって、フィリピンでは日本のようにゴミ箱や返却カウンターはなく、店員さんが片付けてくれるので、後片付けをする必要がなくテーブルにそのまま置いて帰って大丈夫です。
そして、フライドチキンにグレイビーソースが付くこと。日本ではあまり馴染みの無いソースですが、海外では割と使うことが多いソースです。フィリピン人はこのソースが大好きで、ジョリビーはもちろん、ケンタッキーやマクドナルドにも常備されています。
ケンタッキーではこのソースが入れ放題なのですが、たまに大きなお皿なみなみ入れている人も見かけます。僕も初めて食べた時は、美味しさが分からなかったこのソースですが、今ではグレイビー無しでフライドチキンは食べられません。
最後に注文方法がすごく簡単なこと。ほぼ英語は必要ありません。カウンター上部のパネルにメニューとアルファベットと数字(C2やB3など)が書いているので、それを店員さんに伝えるだけでOKです。
その後チキンの選択、ドリンクの選択、サイドメニューの選択をして注文は終わりです。
フィリピンならではの食文化を楽しもう!
老若男女みんなが大好きなフィリピンのソウルフード、ジョリビー。実際来てみると人気の理由が良くわかります。純粋に美味しいのではまってしまうこと間違い無しです!
JFC系列のお店もオススメ。日本とは少し違いますが、いずれの店も100ペソ前後(約200円前後)程度で食べられるので気軽に食べに行けます。
ぜひ、セブ島に来たら行ってみて下さい。一番のオススメは、やっぱりジョリビー!!!!!