【フィリピン留学】セブの交通機関の紹介と利用方法
フィリピン、セブ島へ渡航することを考えている方へ。発展途上国であるフィリピンは日本とは交通機関のシステムが大きく異なります。セブシティには、電車もバスもありません。
信号もほとんど無く、交通量が多いセブシティでたくさんの車が行きかう中、平気な顔して道路を渡るフィリピン人を見て驚くこともあると思います。
全ての乗り物が日本のように明朗会計、と言うことはなく、ぼったくりの被害にあうこともあるかもしれません。
事前に乗り方や対策を知っておけば被害に遭う可能性は限りなくゼロにでき、快適に利用することができます。
今回はそんなセブ島の交通機関について紹介します。なお、当記事内で使用している為替レートは、1ペソ=2.06円(2018年2月リサーチ時点のレート)で計算しています。
最も安全で快適なタクシーの乗り方
セブシティでの移動は基本的にタクシーが中心になると思います。値段も安いので、タクシーを利用するように学校スタッフにもアドバイスされるはずです。
料金は初乗り運賃が40ペソ(約82円)、100メートルおきに3.5ペソ(約7円)と日本と比べると破格の料金です。
チップに関しては、チップ文化が無いので払わなくてもOKです。
しかし、フィリピンの物価は安く、払ったとしても20~50円程度ですので、対応の良かったドライバーには料金の10%程度払うようにしましょう。
また、大きなお札で支払うとほぼ確実に「お釣りがない」と言われます。(特に1,000ペソ札)事前に100ペソ札を多めに準備しておくか、乗車前にお釣りがあるか確認する、などの対策が必要です。
タクシーは基本的に一番安全で、犯罪の被害に遭う可能性が一番少ない乗り物ですが、それでもたまに被害に遭う人がいます。
その原因は、「メーターを使わない」タクシーがいること。
「渋滞だから」「雨だから」「壊れているから」「遠いから」など、様々な理由でメーターを使わずに言い値で出発しようとするドライバーがいます。その場合、きっぱりと諦めて他のタクシーを捕まえてください。
セブ市内のタクシーは基本的にメーターを使ってくれるので安心ですが、出発する前にメーターの確認をしましょう。メーターが40ペソからスタートしているかの確認も必要です。また、乗車の際は鍵を閉めることを忘れてはいけません。
また、空港には黄色い車体のタクシーがいます。このタクシーは、エアポートタクシといって初乗りが70ペソ(約140円)と通常のタクシーより高いです。通常のタクシーと違う点は、空港の出口まで客を呼びに来る、それだけです。
サービスが良い、車が綺麗、などというメリットはありませんので、利用する必要は無し。何も知らない外国人向けのタクシーだと覚えておいてください。
空港やショッピングモールのタクシー乗り場では、乗車前に係員がタクシー会社名、登録ナンバーを記した紙を渡してくれます。何かしらのトラブルが生じた際に重要になります。
事実、タクシー内に携帯を忘れた学生がこの紙のお陰で「携帯が見つかった!」ということもありました。トラブル防止のためにも忘れずに受け取りましょう。
最近は、アプリでタクシーやハイヤーを呼ぶことができる「UBER(ウーバー)」と「Grab(グラブ)」という便利な配車サービスがあります。料金も呼んだ段階で知ることができ、ドライバーの質も保証されています。
迎えに来るドライバーの「評価・顔写真・車種」も見ることが出来るので安心です。セブ島に来る前には、どちらか1つを携帯に入れておきましょう。
地元住民の足ジプニーの乗り方
ジプニーとは、フィリピンのローカルバスです。セブだけではなく、フィリピンに来たら必ず目にする派手な乗り物です。料金は行先によって変わることもありますが、市内であれば基本7ペソ(約14円)です。
それぞれが決められたコース毎に番号が決まっており(03A、12Kなど)、決まったコースを周回しています。お金を払うタイミングも自由で、日本のようにバス停は無くコース内であれば乗りたい所で乗り、降りたい場所で降りれます。
お金を払う時は「パリホー!」と、隣にいる人に7ペソ払えばバケツリレー方式で運転手にお金が届きます。降りたい時は「ルガーラン!」といえば止まってくれます。しかし、おそらく運転手まで声が届かないので、指輪かコインなどで天井を叩いて教えてあげましょう。
セブでの生活に慣れてくると、ジプニーで移動する日本人を見かけます。ジプニーはとても安くて便利ですし、日本には無いジプニーを是非体験して欲しい!と思います。しかし、経験上言えることが、携帯電話や財布などの盗難被害に遭う人が多かったのもジプニーでした。
どうしてもジプニーを使用したいと思った際には、チャックのついたバックを使用し、荷物から目を離さないようにしてください。
・Lugar lang(ルガーラン) = Stop(止まってください!)
急いでいる時に便利!ハバルハバル(バイクタクシー)の乗り方
これは、名前の通り二輪のタクシーで無許可、無税、無責任の三拍子が揃うスリリングな乗り物です。(笑)
ジプニーやタクシーのいない僻地では庶民の足になっている乗り物で、料金は交渉制。日本人というだけで基本的に高めに金額を言ってくるので、利用する時は多少値下げ交渉をしてみても良いかもしれません。
急いでいるときにはとても便利で、渋滞の多いセブシティでは重宝されています。
乗り方は走っているバイクを捕まえて、目的地を伝えて値段交渉して乗る。未だに一般人とハバルハバルを見分けることができないのでたまに間違えますが、ヘルメットを二個持っているバイクは可能性が高いです。
主要な建物やショッピングモール周辺には、たくさんドライバーがいるので声をかけてみましょう。
そして、タクシーと同じくこちらも最近Angkasという配車アプリが配信され、事前に料金が分かるようになり、交渉しなくて良くなったことで便利で安全になりました。利用する際はAngkasを使って利用しましょう!
上級者向け!トライシクルの乗り方
トライシクルは、バイク(自転車)の脇にお客さんを乗せるサイドカーをつけた乗り物です。セブシティの一部では乗り合い、8ペソ(約16円)で決まったルートのみ運行している場所もありますが、観光客、留学生は基本的に市内では利用する機会が無い乗り物だと思います。
セブ以外の留学地で言うと、ルソン島のクラークやターラックはタクシーが少なく、トライシクルを利用するが一般的です。
乗り方はジプニーと同じです。離島などに行った時は一日チャーターして利用する事があるかもしれません。その際、料金は交渉制です。
遠出に最適な長距離バスの乗り方
遠出する時の長距離移動は、バスが利用できます。バス停はノースバスターミナルとサウスバスターミナルの2箇所にあるので間違えないようにしてください。バスの料金は基本200ペソ(約400円)前後です。
エアコンとノンエアコンがありますが、差額が20ペソ(約40円)程なので、エアコンバスの利用をオススメします。その際、エアコンバスは冷房が強すぎることが多いので、何か一枚上着を用意しておくと便利です。
乗り方は、目的地をスタッフに伝えて乗車するだけ。料金はバス内でスタッフが回収に来た時に払うので、事前にチケットを買ったりする必要はありません。
あまり知られていないミニバンの乗り方
長距離移動の際、目的地によってはミニバンで向かうこともできます。メリットはバスより早く到着できること。しかし、人数が集まらないと出発しない、乗車定員以上の人数が乗るので狭い、というデメリットがあるので、基本的にはバスが良いでしょう。
料金は場所にもよりますが、基本的にバスとあまり変わらない金額です。しかし、足りない人数分の運賃も払えば出発も早く、狭くもならずに乗ることができます。人数が集まらないと出発しないバンは、客引きが激しいので乗るのは簡単です。
大人数の時は便利、レンタカーの借り方
セブのレンタカーはガソリン代込み、ドライバー付き、が基本です。一台○時間○○ペソという料金設定になるので、人数が多ければバスやバンよりこちらのほうがお得な場合も。
長距離移動の場合は、一番快適でストレスがない移動方法です。以前利用した時は、12時間往復5,000ペソ(約10,000円)で12人乗り、1人頭500Pペソ(約1,000円)でした。その時は3箇所周ったので、バスより確実にお得ですね。
時間次第では運転手に頼めば予定していない場所へも行ける、途中の休憩も自由に取れる、のが利点ですね。車種は様々ですが、ハイエース型のバンが多いです。
日本とは異なる部分が多いが、生活していればすぐに慣れる!
いろいろと書きましたが、実際はそんなにガチガチに警戒しなくても大丈夫です。最低限確認すべき所(タクシーのメーターなど)をきちんと把握しておけば、安全に利用できます。また、全ての乗り物において事前に相場を知っておくことが重要です。
しかし、冒頭にも書きましたが、基本的に市内での移動は安全で快適なタクシーがオススメです。「UBER(ウーバー)」か「Grab(グラブ)」のどちらかがあればなお◎。
セブの人々は日本人とは違いのんびりしています。せっかちな人はイライラしてしまうこともあるかもしれません。心に余裕を持って日本とは違ったセブの空気を楽しみましょう。
上手に安全に利用してセブ島を楽しんでくださいね!