ネット上で良く広告を見かける語学学校は良い学校!?広告の露出が少ない学校と比較検討してみた
留学に関してインターネットを使って情報を集めていると、語学学校の広告を見かけることはありませんか?
検索する度、同じ学校の広告が目に入ってくることもあるかもしれません。
何度も目にすると、広告の学校が気になる…。
留学ドットコムに寄せられるご相談の中には、「広告で見た学校はどうですか?」といった質問も時々頂きます。
広告に出ている学校は、実際には良い学校なのでしょうか?
良く広告を見かける学校と、広告では見かけない学校について比べてみたいと思います。
広告に出てくる語学学校の特徴
広告として出てくる語学学校は、大体決まった3~4校であることが多いと思います。
これらの学校には、どのような特徴があるのでしょうか。
「日本人経営の学校が多い。」 または 「日本のマーケティングに強い。」
特にフィリピン留学の場合は、日本人経営の語学学校以外は、ほとんど広告を見かけないと言っても過言ではないかもしれません。
それはなぜか!???
大きく2つの理由があります。
1つ目は、日本人経営ではない場合、日本人スタッフの数が少ないこと。
学校スタッフは学生サポートや講師と生徒の調整など、日々多くの業務に追われています。そのため、なかなかその他の仕事まで手が回りません。
それに加えて、日本で広告を出すには、日本語を十分に理解しており、かつ日本人留学生に響く広告を出す必要があります。つまりは語学に加えて日本のマーケットを知っている必要があります。
日本語もできて日本にも精通している。
これは日本人以外では、なかなかいない人材です。
しかし、日本人以外が経営している語学学校では、日本人スタッフは多くても数名です。多くの語学学校では、日本人スタッフは1人でもいれば良い方…なんてこともしばしば。
日常業務も1人でこなしながら、広告のリサーチ、予算組み、問い合わせの処理までは到底できません。つまり、日本人経営以外の語学学校は、対応できる日本人スタッフの頭数が十分にいないため、物理的に日本へ広告を出せないのです。
2つ目は、日本人スタッフには広告を出す、出さないといった権限がまずないこと。
上記で述べたように、日本人以外が経営している学校は、日本人スタッフは1人~数名程度です。通常は学生サポートのために、その語学学校に勤務しています。
日本人スタッフ自身に学生サポートの知識はあっても、マーケティングの知識はありません。知識のないスタッフに、予算から施行まで学校経営者も丸投げするなんてことはしませんよね!
上記のことから、知識も権限も適任の人員もいる日本人経営者の語学学校が広告を出しているケースがどうしても多くなるのです。
日本人経営の語学学校でないけど、良く見かける広告は?
日本人経営の語学学校ではない語学学校でも、広告を見かける場合があります。
その広告の多くは、欧米圏の大手グループ校であるケースが多くなります。
欧米圏の大手グループ校は、日本国内に「日本事務局」を構えているケースが殆どです。
要するに、自校に留学生を集めるマーケティングするために事務局を構えています。スタッフ数も多く、広告の予算組みなどの権限も与えられており、問い合わせが来れば日本事務局で対応にあたります。
世界中に展開している幾つかの語学学校は、日本国内にマーケティング専門チームを置いているので、広告を見かけるのです。
広告を見かける語学学校のメリットは?
日本人経営校の場合は、日本人スタッフが中心となるため、その語学学校に在籍してる生徒も日本人が大半です。そのため、主に日本人向けの語学学校作りをするのが一般的です。
日本人に特化したサポートやカリキュラムが構成されている点が、最大のメリット!
日本人留学生の希望や弱点に合わせて、語学学校側もカリキュラムや教授法の改善を行っていきます。学校生徒の大半が日本人である場合、日本人の弱点、癖に合わせて授業が改善されていくというのは、納得の理由ですよね。
そのため、日本人生徒にとっては、他校に比べて生活しやすく、授業も日本人向けに特化された内容になっていると言えます。
日本人生徒が多いということは、それに対応する日本人スタッフの数も多くなります。日本人スタッフが多ければ、体調が悪いなど緊急の際でも、日本語での相談が可能です。
「フィリピン留学で、留学初心者や不安な方は、日本人経営校を選んだ方が良いよ!」と言われるのは、こうした理由があるためです。
他の生徒の対応をしているから待たされるといったことも、日本人スタッフ数が多くなれば減ってきますので、対応もスムーズになります。そのため、安心のサポート体制が整っていると言えるでしょう。
広告を見かける語学学校のデメリットは?
ではデメリットは何でしょうか?
それは日本人が多くなること!
もちろん授業は全て英語で行われるため、授業中に日本語が飛び交うことはありません。しかし、授業が終われば日本語が飛び交います。
特にフィリピン留学やフィジー留学、バリ島留学などの発展途上国に留学する場合は、現地人の生活水準が日本人と大幅に異なります。そのため、あまり現地の人との交流はお勧めできません。
日本人はお金を持っているからと、詐欺目的で近づいてくる人も多くいるためです。
そのため、休みの日や授業外の時間は、他の生徒と一緒に過ごすこととなります。
日本人学生が多い場合には、日本人のお友達と過ごすことになるケースが多くなります。せっかくの海外留学なのにも関わらず、「英語を使わない生活で良いのか?」といった部分に拒否反応を感じる方は、日本人が多い環境に適していないと言えます。
ただし、フィリピン留学の場合には、授業が朝から晩までスケジュールが詰まってます。また宿題や翌日の授業の予習、単語や文法の暗記など、授業時間以外でもやることは沢山ありますから、平日は友達と遊ぶ時間はさほどありません。
ただし、勉強することを強制はされませんから、勉強するしないは自分次第です。周囲の誘惑に弱い方、周りに流されてしまうタイプの方は、日本人が多い環境はデメリットになり兼ねません。
一方で、「週末くらい日本語を使ってメリハリのある時間を過ごした方が、ストレスが減って、また新しい週をしっかりと切り替えて始められる。」という人がいるのもまた事実です。
欧米圏の語学学校で良く広告を見かける学校も、やはり日本のマーケティングに強いので、日本人留学生の割合は多くなります。
日本人留学生の場合、英語初心者が多いのが特徴です。そのため、中級以下(TOEIC500点未満)の方は、語学学校に入学したら「クラスの半分以上が日本人だった…」という現象は、日本のマーケティングに強い語学学校によく見られる現象です。
日本人が多いことで安心だと感じるなら、あなたにとってメリットです。一方、日本人が多いことで英語を使う機会が減るとマイナスに感じるなら、あなたにとってデメリットになります。
メリットなのかデメリットなのかは、人によって紙一重であると言うことです。
広告に出てこない語学学校の特徴とは?
上記で述べたように、広告として出てくる学校は決まった数校であることが殆どです。
つまり、広告に出てこない学校の方が大半なのです。
では、この広告に出さない学校は、どのような学校なのでしょうか!???
誰でも評判の良い学校、成果が出る学校を選びたいものです。
本当に人気のある学校は、広告を出してるのでしょうか?出していないのでしょうか?
一般的に人気のある語学学校は、広告を出しません!
生徒が一年を通して集まってくるため、広告を出す必要が無いとも言えるでしょう。分かり易い例で説明すると、東大、早稲田大学、慶応大学、といった誰もが知ってる一流大学は、広告で学生を募集しません。
電車の中刷り広告を見てると、”中堅レベル”の私立大学の広告を見かけますが、誰もが知っている人気大学の広告は、あまり見かけることはないはずです。ましてや、国立大学の広告なんて見かけませんよね。
それと同じ仕組みだと言うことです。
結局のところ広告で見かける学校は良い学校?
当然ですが、一概に良い悪いは言えません。
広告を出している以上、日本人留学生向けにフォーカスした環境がウリであることは確かです。それが自分にとってメリットに感じるかどうか。
しかし、広告を出している学校は、かなり偏っていることが多いのも事実。必ずしも自分の希望に合っているとは限りません。
上記で説明した通り、本当の人気校は広告を出しません。目についた広告の学校だけでなく、本当の人気校もしっかりチェックすることを忘れてはいけません。
広告を出さない人気校は、留学エージェントに聞けば教えて貰えます。広告をチェックしながらも、広告では見かけない人気校もチェックして、自分に最適な学校を探すことが重要です。