親子留学体験の総括、子どもの年齢は何歳からがベストなのかを検証
今回の親子留学は1週間、しかも祝日があっため正味3日という本当に僅かな学習でした。
それだけでも我が子には次のような変化が出ています。
・空き時間に歌う歌がABCソングになる
・「英語であそぼ」などのテレビ番組で英語を真似するようになる
渡航前にはあまり、英語と日本語を認識していませんでした。しかし、今では日本語と英語が違うことを認識しているようです。
今回は親子留学の総括と、留学後の息子の具体的な変化を詳しく紹介します。また、親子留学するにあたり、子どもは何歳から留学するのがベストなのかも検証してみます。
日本語と英語の違いを認識するようになった
保育園ではまだ恥ずかしがって、保育園の先生が「ABC言ってみて。」と話しかけても言わないそうですが、見ず知らずの方には「グッバイ」と言ったり、渡航前に比べてフレンドリーになったり変化が見られます。
何より自主的にABCソングを歌ってくれるのが、とても嬉しいです。
実は留学前にお風呂場にABC表を持ち込み、ABCを歌って聞かせたりした時期はありましたが、あまり興味は持たずその時には歌うことはありませんでした。
でも授業の中で数回聞いた、ABCソング最後の「Next time won’t you sing with me?」まで覚えて歌うようになったのです。
一部早くなる「L – M – N – O – P」の部分もちゃんと一回で歌います。
私が初めて覚えた時は、なかなか覚えることができなかったテンポなのに…。(笑)
初めて何も見ずに息子の口から全部の歌詞が出た時には本当に驚きました。「子どもの記憶力は恐るべし!」とはよく言ったものです。
滞在中、よく一緒にいたのは学校スタッフのお子さんでした。そのお子さんはフィリピンの滞在歴も長く、3歳にして「日本語」、「英語」、「タガログ語」を相手によって使い分けて話しています。
実は我が子も、校内でフィリピン人スタッフには英語で話しかけ、日本人生徒には照れて何も言わないという事例が最初に見られました。
その時、「相手によって英語を使う使わない」という使い分けをもしかしたら認識しているのかも知れないと思ったのです。
学校スタッフのお子さんもそれを行なっていたことから、子どもにはちゃんと判別して対応する力が備わっているのだと感じます。
帰国してからの新たな変化
本人はまだ明確に自分の意志を表示するには幼いですが、毎日一緒にいて今回の留学では間違いなく、息子の意識は変わったと感じてます。
夜寝る前の挨拶も「グッナイ ママ」と言う発言も出てきました。多分、私が喜ぶ反応をするので、子どもも楽しいのでしょう。
今後も日本の中にいても、英語に触れることは続けて行くつもりです。
帰国して3週間後、息子は生活の中でよく英語を話すようになってきました。
レッスンで見なかった色(黒など)も、帰国後に新しくボキャブラリーが増えています。
驚いたのは生活の中にあるアルファベットに気付くと英語だと分かるので、ABC…と歌い出します。とても楽しそうです。そんな姿を見るだけで、「やはり1週間でも本当に留学してみてよかったな!」と思います。
親子留学はいったい何歳からがベストなのか?
2日目にして、息子は英語で学校スタッフたちに挨拶ができるようになってきました。
日本では人見知りすることが多く、あまり話しませんでした。しかし、フィリピンでは皆が笑顔で話しかけてくれるためか、息子も挨拶をして歩き回るという現象が見られました。
初めてスタッフに「Good Morning」と言った時には本当に驚きました。しかもその後には「Thank you」とも言ったのです! 私も英語でスタッフに話し掛けていたので、それを真似してのことだと思います。
親や周りの話すことを真似し始める年齢は、英語習得にも効果的だと、この時実感しました。
実際、私の友人たちも同じことを感じて、英語教室を探しています。
そのため、親子留学は2歳でも決して早すぎることはありません。
日本でも英語教育が本格化する
言語習得には音を認識しはじめる、生後半年頃からの教育が良いと言われています。
教育業界の中にも臨界期(学習には適した時期があり、それを超えると学習効果に制限が出ると言われる時期)という言葉がある通り、12歳までに学習することが望ましいと言われます。(諸説あります。)
日本の英語教育が小学校3年生から行われるようになったことも、早く英語教育を行うことの必要性が認識されたからです。
【参考記事】
【2020年 小学校での英語教育とは】大きく変わる小学校での英語教育改革まとめ
しかし、それが机上の勉強としての英語であっては、本来子どもは遊びたい生き物なので、苦手意識を持つことに繋がります。
遊びやコミュニケーションの中で英語に触れることで、英語を好きになることが最初は肝心なのだと思います。
実際、幼児英語教育は、メジャーな英会話スクールや英語教材のいずれも歌やダンスなど楽しいことを組み合わせて英語に触れることからスタートします。
また、その重要性に気づき始めた政府も「英語村」と言う新しい試みを始めました。
完全に英語しか使えない海外のような環境を作り、その中で食事の注文などをゲーム感覚で行うというものです。
つまり、政府も英語を習得する早道は、「留学すること」だと言っているようなものです。
大人になった私たちもそうです。「楽しいから興味を持ち学ぶ」というロジックは、至極当然の流れだと思います。
「日本での英語教室だけでも良いのでは?」という声も出そうですが、これまで留学相談を受けてきた立場から言うと、週1回程度の英語教室だけでは、相当な時間と費用が掛かるのは明らかです。
ご相談の中には、「英会話教室を2年間通っているけど、英会話ができるようにならない…。だから留学したい。」というお声も多く頂きます。
日本で2年間英会話教室に通う費用があれば、フィリピン留学は実現できます!
もちろん、教室以外の時間帯にも学習を続け、日々コツコツと学習できる方であれば、日本にいても英語習得は不可能ではありません。
しかし、日本にいて英会話教室などで勉強して上級レベルの英語力を持つ人は、皆さんの周囲に果たしてどれだけいらっしゃるでしょうか?
日本にいれば、お仕事やその他交友関係からのお誘いなど学習時間も限られます。勉強は後回しになってしまうのが実情です。
そうした環境下では、どれだけ時間があってもなかなか英語を習得できないことは、言わずとも分かることでしょう。
子どもの英語習得の効果的な時期とは?
子どもを英語教室に通わせている親御さんもいらっしゃると思います。
しかし、親があまり英語を分からず「家ではノータッチ」のケースが大半だったりします。
親が英語に無関心では、子どもが英語に興味を持つことは難しいでしょう。
親子留学では、親も一緒に英語環境で生活し、親も英語で授業を受けて、子どもの前で英語を使って会話をすることが大事。親が英語で話していると、子どもも真似するようになります。
親子留学で英語漬けの環境に子どもを置くことはもちろん、親と一緒に英語を使って生活をすることが、子どもの言語習得には好ましいのです。子どもは、親(特に母親)を見て育ちます。
親子留学にベストな年齢というのは、ズバリ子どもが歩き始めてその世界を広げ始めた時からです。そこからすごい勢いで子どもは色んなことを知り、興味を持ち、吸収をし始めます。
一方で、留学と言う観点で言うなら、ある程度の年齢にならないと我が子のように「授業が成立しない」といったケースが起きるのも事実です。
「時間と費用をできる限り無駄にしたくない!効率的に英語を習得させたい!」と思われる方は、子どもが年中さん(4~5歳)になった頃が最適だと思われます。
年中さんになってくると、自分1人で絵を描いたり、本を見たりする年頃です。大人との会話も、簡単な表現であれば大抵は理解できる年齢です。このくらいの年齢になると授業もしっかり受けて、より英語に対する理解も深められるでしょう。
一方、最年少で親子留学する場合は、我が子と同じ2歳くらいが現実的ラインではないでしょうか。日本と異なる生活環境への対応、予防接種がきちんと終わって不安なく歩ける最低条件が揃うのが2歳だからです。
親子留学を検討されてる方は、子どもが小学生低学年までに経験しておくことをお勧めします。