【乳児、幼児の英語教育】幼少から英語を勉強しないと取り返しが付かなくなるのは本当なのか!?
2000年前後には「グローバル化」という言葉をちょくちょく耳にしましたが、最近ではどうでしょう?
個人的にはほとんど耳にしないので、「死語になったのかな!?」と思えるくらいです。
つまり、グローバル化という言葉を聞かなくなるくらい、今の時代は海外とのつながりが強く、そして当たり前になってきました。
それに伴い英語の重要性も当然高まってきていますので、国からも小学校の英語義務化を筆頭にして、「全力で海外対応の準備をするぞ!」という意気込みを感じますね!
そこで、今回のコラムでは、「英語勉強のタイミング」、「取り返しが付くのかどうなのか!?」という所をお話ししていきます。
小さいうちに英語を勉強しないと取り返しがつかない!?
世の中の流れを感じている親御さんとしては、「うちの子は英語大丈夫かな?」、「早めに英語やらないと取り返しがつかなくならないかな?」と心配されている方もきっと多いと思います。
それでは、果たして小さいうちに英語を勉強しないと本当に取り返しのつかない事になってしまうのでしょうか?
私は、その答えは「NO」だと思っています。
「でも、子供の事となるとどうしても心配で…。」という気持ちもものすごくわかります!
そんな方は…例えばお子さんではなく自分自身で置き換えて考えて見るのはどうでしょう?
もし現在勤めている会社で急に公用語が英語になったり、急に海外赴任が決まったりしたら、その時点であなたも必死になって英語を勉強しないでしょうか?
また、「公用語が英語になったから、自分は必死になって勉強してみたけど、どうしてもできない…。」となった場合には、別の会社へ転職することも考えないでしょうか?
そして、急に会社から英語能力が求められた時には、「もう何もかも取り返しがつかない…!英語がしゃべれない私には価値がない…。だから私の人生は終わりだ…!」と果たして思いつめてしまうでしょうか?
実際、もし勤めている会社が急に公用語を英語にしたら、それはそれで大変な事だとは思いますが…。
でもそれが起きたからといって、すぐに人生が終了とはならないはずです!
例えばパッと思いつくだけでも、こんなようなやり方もあるはずです。
・転職を考えてみる
・英語以外のスキル(技術)を伸ばしてみる(英語以外の得意分野で勝負する)
実際、30歳や40歳になってから「野球のプロ野球選手になれ!」と言われた場合には、さすがに「無理そう…」と思いますし、取り返しがつかない感はしますが…(笑)
少なくとも語学に関しては取り返しがつく技術なのです。
もし現在お子さんが「全く英語ができない」、「英語を勉強する様子も全くない」という場合でも大丈夫です。
お子さんが長い人生の中でどこかの時点で、もし強い英語の必要性に迫られたら、社会に揉まれながら苦労をしながらも、その時必死になって英語を学んだり、別の方法を考えたりするはずですので!
学習能力が高い時期に英語教育を提供するのは親の義務!?
親御さんとしては、「子供が英語を覚えやすい時期にベストな学習環境を提供しなくちゃ!!」と思っている方もきっと多いのかな?と思います。
下記の記事でも紹介しているように、もし子供の高い言語学習能力を活かしたい場合には、3歳から15歳がベストタイミングです。
【参考記事】
【乳児、幼児の英語教育】英語はいつから、何歳から勉強するのが効果的か?
そのため、3歳から15歳くらいの時期にお子さんが留学をしたり、英語をしっかり学んだりできる学習環境に身をおけるのが理想ではあります。
実際、私自身も何人もの親御さんとのカウンセリングをしておりますが…カウンセリング中に親御さんからの「英語が勉強できる環境を準備するのは親の義務でしょ!」という言葉はさすがに直接耳にしません。
しかし、やはりみなさんの大事な大事なお子さんですので、そうした雰囲気や意気込みのようなものは…カウンセリング中に我々もひしひしと感じます!
でも、ちょっと考えてみてください。
「英語を勉強するのに最高の環境を与えるのは、本当に親の責任だろうか?」と…。
最高の環境を整えられるのがもちろん親としてベストではあると思います。
でも、果たしてあなた自身は「自分の子供時代は、自分の親がやってくれた事の全てが本当に最高だった!」と思えるでしょうか?
きっと親に対して感謝している所もたくさんあると思いますが、逆に親に我慢させられたり、強制させられたりすることで、嫌になった事なども1つや2つきっとあると思います。(笑)
将来のために大卒資格があることや、英語の能力は欠かせないものになっていくのは間違いないでしょう。
でも、みなさんのお子さんが大きくなって「自分が今、英語で困っているのは、小さい時に親が英語を学ぶ環境を完璧に整えてくれなかったからだ!」と果たして親を恨んだり、怒ったりするでしょうか?
私は「英語を学べる環境を整えながらも、その家庭、家庭のできる範囲で現実的な内容でお子さんの支援や応援を少しずつでもしてあげる。」というのが何より重要なのかな?と思っています。
英語は何歳でもどこでも勉強できる!
本気で英語が必要だと思ったら、実は今の時代どの年齢、どのタイミングでも勉強が可能です。
もしお子さんが大きくなって、万が一「自分が英語で苦労しているのは、親のせいだ!」と言われた場合には、「やる気があれば、あなたの好きなように英語の勉強出来たでしょ!」と言い返してあげても良いかもしれません。(笑)
例えば、江戸時代のような時にはさすがに「気合いだけ」で英語の勉強はできなかったと思いますが…現代では書店に行けばあらゆる英語の教材があります。
また、スマートフォンやタブレットがあれば英語の文章を読んだり、英語の動画を見たり、オンライン英会話をすることも簡単にできます。
ちなみに、一昔前は「パソコンが使えないと社会で生きていけないぞ!」という雰囲気があってパソコンスクールなどが一気に流行った時期もありました。
その時にパソコン対して、必要以上に心配していた親御さんも多いのではないでしょうか?
でも、実際は会社などに入ってから「職場で不慣れながらも必死になって、何とかパソコンを頑張って覚えた!」という人がきっとほとんどだと思います。
その時にみなさんは「私がパソコンで苦労をしたのは、私の親が当時パソコン環境を完璧に整えてくれなかったからだ!」と恨んだり、怒ったりしたでしょうか?
もしかしたら、一部の方は親御さんに対して怒った方もいらっしゃるかもしれませんが…「ほとんどの方はそんな事は思わなかったのでは?」と私は思います。
そうやって考えると、きっと皆さんのお子さんも成長していくタイミング(小学、中学、高校、大学、会社)で、「やっぱり英語がないとダメだ!話にならないぞ!」と強く思えたならば、そこで奮起してお子さんが必死になって英語を頑張って身に付けるのではないでしょうか?
「英語の学習環境を提供できない私はなんてダメな親なんだ…」と思うよりは、「ウチの子はいざとなれば頑張ってくれるはず!」と信じてあげるのも素晴らしい事だと思います。
逆に、お子さんが「英語はやりたくない…」と本人が思っているのに無理矢理に英語を勉強させてしまうのは、英語を嫌いになってしまうかもしれないというマイナス面を心配すべきだと私は思います。
子供は千差万別です。
興味がある事はやっぱり子供1人1人違いますので、英語が好きなお子さんもいれば、英語が嫌いなお子さんもいます。
本人が心から好きになって英語を勉強してくれるのがもちろん理想ですが、無理矢理な英語教育だけは避けていきましょう!
特に優しいお子さんなどは親の気持ちを汲み取って忖度して、「親の期待に応えよう!」と頑張ってしまいますので…それがお子さんの負担となる可能性もゼロではありません。
それに、親心としては「英語を今やっておけば、後から得をする。良いことがある。」といくら思って熱意を持って伝えても、お子さんが「今の状態が嫌!英語を勉強したくない!」と感じてしまったら自主的に勉強する事はまずなくなってしまいます。
さらに、その嫌な事を無理矢理継続させてしまったら、さらにお子さんが英語嫌いになってしまう事でしょう…。
まとめ
改めて情報をまとめるとこんな風になると思います。
・現代では英語はいつでもどこでも勉強が可能!
・無理矢理や強制の英語学習は結局遠回りになってしまうため避ける。
・子供が小さい時には英語に興味を持って貰うのが第一ステップ。
お子さんの年齢によって英語を勉強して貰うアプローチは異なりますが、小さい時にはとにかくお子さんが英語に対して興味を持てるような工夫やきっかけを作ってあげるのがベストです!
じゃあ、どんな工夫やきっかけが良いの?という方はこのコラムが参考になると思います。
【参考記事】
【乳児、幼児の英語教育】子供が英語を好きになる16のアイデア
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