【フィリピン留学体験談】バギオのPINESで過ごした充実の4カ月間
前回オーストラリアのJ-SHINE(小学校英語指導者資格)受講のお話をして下さった「金子 光義」さん(写真左下)ですが、今回はフィリピン留学のことをお聞きしました。
金子さんは2カ国留学経験者です。
2カ国留学とは、まずフィリピンで英語を勉強してから、欧米圏に渡航する留学プランのことを指します。
2カ国留学のメリットは、何と言っても英語初心者の段階で右も左も分からないステージで、マンツーマン授業で自分のレベルに合わせた授業を行ってくれること。
自分のための授業なので、英語力の伸びるスピードもとても速いのが特徴です。
金子さんの場合は、フィリピン留学後はオーストラリアにワーキングホリデービザで渡航しました。
【参考記事】
【オーストラリア留学】子どもに英語を教えたい方注目! J-SHINE受講体験記 ~IH Sydney編~
金子さんが通っていたフィリピンの語学学校は、バギオにあるPINES International Academy(PINES)という学校です。
2001年にバギオに開校した長年の経験を持つスパルタ式の語学学校です。そこで2017年11月から2018年3月まで、16週間(約4ヵ月間)留学していました。
PINESで過ごした充実の4カ月間のフィリピン留学体験談を、金子さんにインタビューしました。
留学しようと思ったキッカケと出発前の準備
留学しようと思うキッカケや動機は人それぞれですが、金子さんのような社会人の場合は仕事を辞めて行くことになるので、海外留学での結果を意識するものです。
留学プランを考える時、まず帰国後の就職状況を心配されると思います。
最低限やらなければならないことをベースにして、プラスアルファで自分の行きたい都市、巡ってみたい観光地、などの付属的な希望を追加して行くとベストな留学プランを作りやすくなります。
どうして留学しようと思いましたか?
前の会社に設計職として入社したんですが、自身のスキルアップの為にもっと専門的なことを学びたいとは思いつつも、人数が足りない状況の中でやっていたので、自分自身が次のステップに行けないままでした。
人を入れて欲しいという要求も通るわけもなく「このままでいいのかな?」と毎年思っていました。29歳の時に「このままでは何のスキルアップもできないまま歳を取って終わってしまう…。」と思い、日頃から勉強したいと考えていた留学に行こうと決めました。
留学先はどうやって決めましたか?
最初は、オーストラリアかカナダで一年間と考えていましたが。自身の貯金額だとなかなか厳しいものでした、そんな時ネットで安く留学に行けないかと情報収集していたところ、フィリピン留学というものがあることを知りました。
留学ドットコムのサイトを見つけて、ネットで予約し、個別カウンセリングを受けました。話を聞くと、とても安くしかもマンツーマンで受けられるということを知り、フィリピン留学を決めました。
2カ国留学のこともその時に教えてもらって、フィリピン留学の後はオーストラリアかカナダで迷いましたが、オーストラリアにしました。
予算はいくらで考えていましたか?どうやって貯めましたか?
予算は200~300万円くらいですね。約7年間働いていたので、その位しか貯金がありませんでした。
留学前の英語力はどのぐらいでしたか?
はっきり言って、英語力はゼロでした。一応、大学2年までは英語の勉強はしていましたが、それ以降は全くやっていなかったので、ほぼ忘れてました。
会社辞めてからは、中学レベルの教科書を買って勉強を始めました。「中学校3年間の英語を10時間で復習する本」という問題集を2周くらいしてから行きました。
フィリピン留学中の生活スタイルと感想
フィリピン留学の最大の特徴は、「勉強中心のサイクル」で1日が回ることです。
特にPINESは、勉強をガッツリしたい方向けの学校です。「観光もしたい!友達をたくさん作って交流したい!」といった方向けの学校ではありません。
PINESは限られた時間と予算の中で、最大限の英語力アップを希望する方が集まる学校だと思って頂いて良いでしょう。
実際にPINESで4カ月間過ごした金子さんですが、どのような生活スタイルで留学生活を過ごしたのか見て行きましょう。
PINESでIntensive ESLコースを16週間受けましたが、どうでしたか?
スパルタ式の学校だったので、集中して英語の勉強ができました。
英語力はゼロだと思っていましたが、意外にもレベル2からスタートしました。渡航前の問題集のお陰かも知れません。
自分がいたキャンパスはレベル0~5までがありました。レベル6からは違うキャンパスに移動して勉強するとのことでした。
毎日どんな感じで過ごしていましたか?
以下が1日の大まかなタイムテーブルです。
規則正しい生活はもちろん、勉強中心の生活なので、すごく勉強ができました。基礎をしっかり学べました。
お酒も外出もだめだったので勉強に集中でき、スパルタ式の学校で学べて本当に良かったと思います。こんなに勉強したのは大学受験以来です。
PINESの1日のタイムスケジュール
時間 | 詳細内容 |
7~8AM | 起床 |
8~12PM | 授業 |
12~1PM | ランチ休憩 |
1~6PM | 授業 |
6~8PM | 休憩 |
8~10PM | 授業 |
10PM~0AM | 自習 |
フィリピン留学の良かったところは?
気候です。バギオは山間部にある地域なので、気候が涼しくて過ごしやすかったです。あと、物価が安いこと。意外ですが治安も良かったです。マニラとかに比べると本当に安全で、タクシーでもぼったくられることはなかったです。
生活面では、人と仲良くなりやすい環境もプラスでした。同じ宿泊施設で同じ学校なので、友達ができやすかったです。授業もマンツーマンスタイルなので、フィリピン人の先生との距離感が近く、先生が友だちみたいに接してくれました。英語を使って誰かと話すのは初めてだったので、入りやすかったです。
マンツーマン指導も良かったです。最初の3ヵ月くらいは学校の教科書でやっていたんですが、途中で興味がなくなってきました。そのため、コースを変更して(グループ2クラス+マンツーマン2クラスを、マンツーマン4クラスに変更)、自分で日本から持って来た教材(映画とか)を先生が対応してくれました。簡単に言うと、スピーキングとリスニング重視に変更したということです。
フィリピン留学の良くなかったところは?
正直に言うと、学校の食事ですね。週末は外食できたからよかったです。外食すれば美味しいし、1食100円くらいでした。タクシーも100円くらいでした。
車やバイクの排気ガスで空気が悪いと感じました。衛生面的には、ゴキブリが飲食店にはよくいた印象です。でも、教室や宿泊施設には出なかったです。
フィリピン留学の感想
完全に行って良かったと思います。また行きたいですね。今度は違う学校に分けて行きたいな、と思います。マンネリ化してくるので、3ヵ月毎に変えてもいいかな、と思いました。
フィリピン留学は、コストパフォーマンスが良くて本当に良かったです。
これから行く人にアドバイスはありますか?
実際に行ってみてやっぱり思うのが、英語の単語力と文法力あっての留学かなと。
なかなか仕事をしながらですと勉強の時間をとるのも厳しいですが、理想的にはインプットの段階は留学前に終わらせておいて、留学時にはアウトプットの練習に集中するのが良いと思います。
どちらにしても留学を考えてる人にとっては最初にフィリピン留学で英語力を上げてから、他の国に正規留学やワーホリに行くのはとてもいいプランだと思います。
オーストラリアでは、英語の基礎を学ぶ一般英語コースではなくて、J-shineとかTECSOLとかバリスタとか、できれば「英語で専門的な何かを学ぶというのが理想的だな!」と思っています。
最後に留学ドットコムを通して申し込んでよかったと思いましたか?それはどんな時ですか?
日本で対応してくれてたスタッフ(東京オフィスの戸松さん)がすごく素敵な方で、いつも丁寧に優しく対応して頂きました。そこからフィリピン留学が始まりました。
留学を経験したのも初めてだったし、身近に留学した人もいなかったので、情報も無かったですし、留学に行こうと踏ん切りを作るきっかけをくれました。
英語力が無いと充実した海外生活は送れない
海外旅行慣れをしてる一部の方は、以下のようなことを言われる方もいます。
「英語力が無くても何とかなるよ!」
もちろん何とかなりますが、充実した海外生活とは言い難い時間を過ごすことになります。
海外留学の理想像は人それぞれ基準が異なりますが、留学したからには以下の環境こそが理想像だと言えるのではないでしょうか。
自分の周囲にはネイティブスピーカーがいて、英語環境でアルバイトをして、現地人と同じ給与を貰う。帰国後の就活を見据えて、TOEIC800点以上の英語力資格を取得して帰国。
これができる人は、留学生の中でもほんの一握りです。
やり方を間違わなければ、誰でも実現できます。実現できない大きな理由は、しっかりと英語力の基礎を身に着けることを軽視しているからです。
英語力がゼロならゼロで仕方がありません。まずは、しっかりと英語力の基礎を身に着けるような留学プランを練って行きましょう。
2カ国目でも最初は学校に通った方がベター
金子さんはフィリピン留学を経て、ワーキングホリデーでオーストラリアに渡航されました。
そのため、日本から直接オーストラリアに来られる人よりもギャップがすごかったと思います。
フィリピンとオーストラリアは物価も大きく違いますし、生活スタイルも違います。
フィリピン留学中は学校と宿泊施設が隣接しているので、同じ境遇の学生しかいません。
同じ目標を目指した仲間ばかりの環境なので、友達もできやすく先生とも仲良くなれて、最初から最後までさほど寂しくはなかったと思います。
しかし、金子さんは、オーストラリアでのワーホリ生活は、当初は全然違う環境で最初は戸惑ったようです。
ワーキングホリデーは自由なので、勉強する人もいれば、アルバイトする人もいる、旅に出る人もいる、ファームに行く人もいる、ひたすらマリンスポーツを楽しむ人もいます。
みんなが同じ行動をするワケではないので、自分がやりたいことが定まってないと、ぽつんと独りぼっちになってしまったりするのです。
実際に何人もの方から、「オーストラリアに来てから寂しい。」または「フィリピンに戻りたい。」という話を良く聞きます。
金子さんも前回の記事でお話されてましたが、「オーストラリアでも学校に行き出したら生活が変わった!」そうです。
色々な国の人と話す機会もできて、生活が充実していったそうです。
多くの留学生をサポートしてきて、色々な意見を聞く中で思うことは、、、
2カ国留学でも、最初は語学学校に行くことをお勧めします!
短期間でも学校に行った方が、すぐに友人ができ、孤独な時間が減り、その後の交友関係も広がります。
友人の紹介でシェアハウスを見つけたり、仕事を見つけたり、というのはオーストラリアでは日本よりもよくあることです。
ワーホリ滞在中に多くの方が思うことは、「交友関係が広い人は、何かと得してる人が多い!」と言うことです。
最後になりますが、英語に全く自信がないのであれば、まずはフィリピン留学に行ってからワーホリに行くことをお勧めします。
何と言っても、フィリピン留学はマンツーマン指導が安く受けられますから。
これはオーストラリアを含めた欧米圏の語学学校ではありえないことです。
是非、「フィリピン + オーストラリア」で留学を考えてみて下さい。