【語学学校は何ヶ月?】TOEIC500の人が語学学校に通う留学の目安期間
留学をする時にやっぱり一番お金が掛かるのが学費ですよね。
「私の場合は、実際どれくらい学校へ通えば良いんだろう…。」というのはみんな気になる所だと思います。
ここでは、TOEIC500の人がどれくらい語学学校に通えば良いのか、どれくらい留学をすれば良いのかという目安の就学期間を紹介していきます。
TOEIC500の英語力目安
ここでいきなりですが、まずはあなたの英語力についてのアンケートです!
1.大学で英語を専攻していた →( YES / NO )
2.大学で国際系の学部だった →( YES / NO )
3.大学院を卒業している →( YES / NO )
4.大学の専攻は英語や国際系じゃないけど、英語に自信がある →( YES / NO )
5.英検2級を持っている →( YES / NO )
どうですか?
上記のアンケートで、YESが3つ以上あった方は、おそらくTOEIC500前後の実力だと思われます。
なぜ、そうした事が言えるのかというと…一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(TOEICの運営団体)のレポート「TOEIC Program DATA & ANALYSIS 2023」では、下記のような平均点になっているからです。
・大学院生の平均点 560点
・大学生の平均点 474点
・専門学校生の平均点 468点
・短大生の平均点 405点
・英語専攻の大学生平均点 537点
・国際系学部の大学生平均点 521点
・英語学部以外の大学生平均点 491点
もちろん英語の好き嫌いや得意不得意もありますし、特に社会人の方は「大学を卒業したのがだいぶ前だからな~現役よりも英語に自信がないかも…。」というような人もきっと多いかと思います。
そのため、やはり正確な数字は公式のTOEIC受験が一番ではありますが、この記事では「自分は多分TOEIC500くらいかなぁ~。」という方に合わせて内容を書いていますので、ぜひこの内容を目安として就学期間を決めて欲しいと思います!
また、TOEIC400点での姉妹コラムもあるので、「自分はちょっとTOEIC500はないかなぁ…。」、「多分TOEIC400くらいかも?」という人は、こっちのコラムを参考にしてみてください。
あなたは、どの英語レベルを目指しますか?
語学学校にはどれだけ通うべきか?というのは、今”どのスタートライン”にいるか(現在の英語力)、そしてあなたが”どのゴール(どの英語力)”を目指すかの2点で変わります。
このコラムでは下記をスタートライン(出発点)とゴールとしてお話しを進めていきます。
スタートライン(出発点):TOEIC500(英語専攻の現役大学生の平均レベル)
ゴール:CEFR(セファールという全世界で一番有名な言語指標の事)のB1とB2
ちなみに、ざっくりとしたCEFRのイメージとしては「海外旅行などで困る事なく日常会話ができるというのがB1レベル」、「日常英会話に加えてビジネスシーンでもしっかり英語が使えるのがB2レベル」です。
CEFRって何?CEFRについて詳しく知りたい方はこちらのコラムをどうぞ!
↓ ↓ ↓
・いわゆる中級レベル
・TOEICスコアは550~784
・ゆっくりであれば外国人とも簡単なコミュニケーションが取れる
・ビジネスでは社内の電話取り次ぎなどは可能
・中上級レベル(B1より一つ上のレベル)
・TOEICスコアは785~944
・ネイティブスピードの長い文章のリスニングなどにはストレスを感じる
・ビジネスでは簡易的な社内打ち合わせなどが可能
・上級レベル(B2よりさらに1つ上のレベル)
・TOEICスコアだと945~990(ほぼ満点レベル)
・日常生活で困る事はないが、ネイティブ同士の談笑や会話の輪には入りづらい
・ビジネス英語をあらゆる場面で使いこなせる
語学は上には上のレベルがあり、上記の「C1レベル」というかなりの英語実力者であっても、実際は「ネイティブ同士の談笑にはまだまだ入りづらい。」というのが現実です。。
例えば、あなたが日本で生活していて「あ!この人なかなか日本語が上手だな~。」という外国人に会ったことはないでしょうか?
でも、そうした日本語が上手な外国人であっても「自分と仲が良い友達が2人でワイワイ盛り上がっている会話の輪にその外国人の人が入ってくる。」というのはなかなかイメージ沸かないかと思います(笑)
実は、母国語のスピーカー同士で談笑している輪の中に入っていくというのは、ものすごく高い語学レベルだったりします。
そのため、海外旅行や日常英会話だけをとりあえず不自由なくこなしたい!という人はB1レベル。
日常英会話だけではなく、ビジネスでも英語を活かしたい!という人はB2レベルが目指すべきゴールとなります。
英語学部以外の現役大学生レベル→B1レベルの距離
↓
ゴール:TOEIC800(日常会話が不自由なくこなせるB1レベル)
とすると、その差は300点(800-300)になります。
そして、TOEICを100点アップさせるのに必要な時間は、200時間~300時間です。
英語学部以外の現役大学生レベルの英語レベルからB1レベルを目指す人は、最短で600時間(200時間×3)、最長で900時間(300時間×3)が目指すべき距離となります。
次に、実際どれくらいの時間が掛かるのか見ていきましょう!
600時間(最短時間) | 900時間(最長時間) | |
フィリピン留学 | 期間:3ヶ月 | 期間:4ヶ月半 |
欧米留学 | 期間:6ヶ月 | 期間:9ヶ月 |
日本での自主勉強 | 期間:約2年弱 | 期間:約2年半 |
英会話スクール | 期間:約17年弱 | 期間:約25年 |
数字を見てみてどうでしょうか?
英語はコツコツ型の技術ですので、勉強し続ける限りは必ず身に付ける事が可能です!
「もし急いで英語を身に付けないといけない!」という人でなければ、本屋などで教材を購入して日本で毎日コツコツ自主勉強をするのも一つの手ですが…そうしたスタイルはなかなか現実的ではないと思います。
また、英会話スクールなどで、10年や20年単位で通える人などもいないと思うので、どうしても英語が身につく前(600時間や900時間に達する前)に諦めてしまいがちです。
一方、留学であれば半年や1年でまとまった時間を短期間で集中的に勉強する事ができるので、そうした意味では留学はコスパが良いと言えますね!
英語学部以外の現役大学生レベル→B2レベルの距離
同じように次はB2レベルを見ていきましょう。
↓
ゴール:TOEIC900(ビジネス英語もこなせるB2レベル)
とすると、その差は400点(900-500)になります。
そして、TOEICを100点アップさせるのに必要な時間は、200時間~300時間です。
英語学部以外の現役大学生レベルからB2レベルを目指す人は、最短で800時間(200時間*4)、最長で1200時間(300時間*4)が目指すべき距離となります。
さらに、この場合の費用と期間も見てみましょう。
800時間(最短時間) | 1,200時間(最長時間) | |
フィリピン留学 | 期間:4ヶ月 | 期間:6ヶ月 |
欧米留学 | 期間:8ヶ月 | 期間:1年 |
日本での自主勉強 | 期間:約2年 | 期間:約3年 |
英会話スクール | 期間:約22年 | 期間:約33年 |
英語も上級レベルになればなるほど、上達スピードが遅くなり、なかなか成果が見えにくくなるため、上のレベルに行けば行くほどあなたの頑張りが必要になります!
それでも、留学で半年程度を集中的に勉強をすれば、ビジネスでも十分使える英語を身に付けていくことができるんですね。
残念ながら日本では英文科の大学生であっても、TOEIC540前後が平均レベルという事を考えると、大学を卒業してすぐにビジネスの世界でも英語で戦っていける人は少数派となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
こうして数字でまとめて見ると、留学に対する見方やイメージも少し変わるのかな?と思います。
最後にこのコラムの内容を図でまとめると下記のようになります。
600時間~900時間
フィリピン留学で3~4ヶ月半
欧米留学で6ヶ月~9ヶ月
800時間~1200時間
フィリピン留学で4~6ヶ月
欧米留学で8ヶ月~1年
また、「留学には興味があるけど…今すぐに留学するのはちょっと難しそうだなぁ。」という人でも、日本でコツコツ勉強をしておけば、必要な時間数は少しずつ減っていきます。
「ぜひ近い将来に留学をしたい!」と思っている方や「英語を絶対に身に付けたい!」と思っている人は、”今できる範囲”でぜひ留学の準備今からスタートしていきましょう。
留学の必需品!海外へ持って行くべき参考書とは?
→オススメの参考書、英語アプリなどをご紹介しています。
また「フィリピン留学1ヶ月でだいたいいくらくらいの費用になるんだろう?」、「欧米留学3ヶ月ならいくらくらいの予算なの?」と費用について気になる方は、下記のコラムもぜひご参考ください!
このコラムがあなたの留学準備で少しでも参考になれば幸いです。