留学前の勉強は、何をしたら効果的か検証してみた
留学に行けばすぐに英語が喋れるようになるわけではありません。
留学生活で大事なのは、“どこでも英語を吸収する貪欲さ”です。
授業の予習復習はもちろんのこと、自分から英語を話す機会を作るなど、留学中は積極的な学習と行動が大切になってきます。
しかしながら、英語力が「まったくゼロ」の状態で、海外留学に飛び込んで行っても、会話が成立しません。
そして、会話が成立しなければ、会話相手も困りますし、最悪相手にして貰えません…。
そのため、留学中の勉強をより充実させるためには、留学前の基礎固めです。
なぜ留学前の勉強が重要なのでしょうか?
今回は、留学前の勉強の重要性と、何を勉強したら効果的なのかを検証してみます。
スピーキング力向上が最重要ポイント!
海外留学先で何より重要なのは、スピーキング力になります。
留学先はスピーキングやリスニングなどのアウトプットができる貴重な場です。単語の暗記や文法の学習は、日本でもできることです。
つまり、留学先ではアウトプットの学習に専念したいですよね!
しかし英会話スキルを上達させるには、ただがむしゃらにアウトプットを続けるだけでは効果的と言えません。
なぜなら、基本的な文法や単語が身に付いていなければ、英語の文章を頭の中で組み立てることができないからです。
文法や単語が身に付いていない状態で留学に行ったら、一体どんなことになるでしょうか?
一番多いパターンが以下のような流れです。
無計画で海外留学(ワーホリ)をすると、こんな結末になってしまい兼ねません。
せっかくの留学を棒に振りたくないですよね…!
実際に留学が始まってから、「単語や文法をもっと勉強しておけばよかった…。」と後悔する方は少なくありません。
このように、留学先で効率的な語学力向上を目指すためには、留学前の基礎固めが何より重要なのです。
ここまでで、留学前の勉強がいかに重要かを皆さんにお分かり頂けたかと思います。
それでは次に、留学前は具体的に何をどのように勉強するべきなのかをご紹介します!
文法と単語を徹底的に鍛えよう
留学を控えているからといって、闇雲に英会話教室に通いだすのは正しい学習方法とは言えません。
先ほども説明しましたが、単語や文法を覚えていなければ絶対にスピーキングは上達しないからです。
英会話教室は中学レベルの単語や文法ができていないと、英会話教室も意味が無いものになってしまいます。
既に基礎が固まっているなら、英会話教室に通って会話の練習を進めても良いですが、そういった方は少数派だと思います。
基礎ができている状態は、少なくともTOEICで500点以上が取れるレベルです。
今すぐTOEIC受験する必要性はありません。最寄の本屋さんに行って、中学校の参考書を手に取って、9割以上理解できているかどうかチェックしましょう!
もし、9割以下の理解なのであれば、基礎が固まってない状況なので、留学前は単語や文法などのインプットに集中しましょう。
具体的な勉強方法ですが、中学英語の文法と単語を身に付けることを目標にしましょう。英語力に自信のない方は、基礎文法を網羅している文法書と初級単語のテキストを購入してコツコツ進めると良いです。
中学レベルの英語力が既に身についているという方は、文法書と単語集に加えてリスニングのテキストを追加で購入して勉強しても良いです。
また、英会話教室は高額な上に通学時間がもったいないので、どうしてもスピーキングの実践練習をしたいという方は、比較的安価なオンライン英会話を利用することをオススメします。
海外留学すれば、アウトプットはたくさんできる状況下にあります。敢えて留学前に高いお金を掛ける必要性はありません!
とにかく、「留学までに単語と文法をどれだけ蓄積できるか!」が留学を成功させるためのカギなのです。
留学前の勉強は、無駄にお金を掛けないこと!
日本でもできるインプットの勉強(単語と文法)に集中すること!
これを守って勉強を進めて頂ければ、充実した留学生活になるはずです。
留学前の基礎固めにオススメの参考書
文法と単語の学習の大切さをお分かり頂けたところで、「どんな教材を使って勉強すれば良いの?」という疑問が出てくると思います。
そこで、留学前の基礎固めにオススメなテキスト(参考書)をご紹介します!
初級向け英単語集編
究極の英単語SVL
初級、中級、上級、超上級とレベル別に4冊あり、一冊3,000語の単語が載っています。目安として、中学レベルの英単語を基礎から見直したい人は【vol.1】を勉強すると良いでしょう。
帰国後に英語環境で働きたい方、ビジネス英語の習得を目指す方、英検2級やTOEIC700点を目指す人は【vol.2】まで学習すると良いでしょう。
<特徴>
・レベル別学習ができる
・単語数の多さ
キクタン
キクタンは「聞いて覚える」ことに重点を置いた単語帳です。レベル別で4つのシリーズに分かれています。英語を基礎から学びたい人は【キクタン Entry2000】、英検2~3級やTOEIC600点を目指す方は【キクタン Basic4000】を選ぶと良いでしょう。
<特徴>
・繰り返し聞くことで耳から覚えられる
・発音練習としても効果的
DUO3.0
言わずと知れたベストセラーです。例文のなかで単語を覚える形式になっているので、英文を読みながら単語を暗記したいという方にオススメです。
DUO3.0の内容は高校レベルの英単語なので、中級レベル向けの教材です。まず基礎力を固めたい方は、「究極の英単語SVLのVol.1」や「キクタンのEntry2000」をまず学習することをお勧めします。
560本の英文のなかに単語1,600語・熟語1,000語が盛り込まれており、これ一冊を暗記するだけでかなりの語彙が身に付きます。余裕のある方は別売りのリスニングCDでリスニングの訓練も同時に行うことができます。
<特徴>
・単語を例文の中で覚えられる
・一冊の中に1,600語という単語数の多さ
初級向け文法書編
Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル
名前の通り、中学英文法を総復習できる一冊です。30日で一冊終了を目安に作られている文法書で、計画的に進めれば一ヶ月で英語文法の基礎固めをすることができます。お仕事などであまり時間に余裕がない方は、この一冊に絞って総ざらいしておくだけでも効果大です。
<特徴>
・中学英文法の総ざらい
・30日間で完了できる設定
英文法のトリセツ じっくり基礎編
この【英文法のトリセツ】シリーズは全部で3冊あり、英語初心者におススメなのが1冊目の【英文法のトリセツ じっくり基礎編】です。
中学レベルの英語をかみ砕いた丁寧な解説が掲載されており、今回ご紹介する文法書の中で最も初級向けの本です。基礎の基礎をじっくり解説しているので、中学英語をほとんど忘れてしまった方や英語に対する苦手意識が強い方にオススメです。
さらに英語を深めたい方はこちらの本で基礎をしっかり定着させた後、より詳しく幅広い文法を網羅した文法書にステップアップしましょう。
<特徴>
・一冊を使って基礎の基礎をじっくり解説
・超初心者向けの文法書
総合英語 Evergreen
英語学習者に長い間親しまれてきた『Forest』の新シリーズです。基礎から発展までの文法事項を幅広く網羅しており、この一冊をやり込めば英文法をほぼ習得することができます。カバーしている文法事項がとても多いので、他の参考書や語学学校の授業で気になった文法を調べる文法辞書のような使い方もできます。
<特徴>
・長年受験生に親しまれてきたバイブルの新シリーズ
・一冊にほぼすべての文法を網羅
一億人の英文法
“ネイティブスピーカーの感覚”に焦点を当てて解説している点が、他の参考書とは違うこの本の特徴です。この文法書は“話せる英語”を身に付けることを目的としており、実際に英文を組み立てる時にネイティブスピーカーが何を意識しているのかなどを解説に盛り込んでいます。
上記の『Forest』同様、英文法を網羅している文法のバイブルとして、持っていて損はない文法書です。この二冊はどちらもとても優れた文法書ですので、書店で実際に手にとってみて気に入った方を選ぶと良いでしょう。
<特徴>
・英文法書の新定番
・一冊にほぼすべての文法を網羅
・“話す英語”に着目
初心者向けの参考書を紹介してきましたが、皆さんの英語力や勉強方法も異なるので、「これこそがベストの参考書!」と断言するのは難しいです。
今回ご紹介した参考書の中から、是非お気に入りのものを見つけてください!
実りの多い留学にするためには、準備がとても肝心です。そして、実りの多い留学にできるかどうかはあなたの努力次第です。基礎を固めて、2倍にも3倍にも濃い海外留学(ワーホリ)にしていきましょう!