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カテゴリー:現地生活情報

留学経験者ならアタマを過ぎる「海外で働く」という選択肢!一歩を踏み出す勇気が大切!

公開:2019/08/29 著者:佐藤 高史 515 Views

海外旅行や留学先で、現地で働いている日本人を見ていて、「将来このヒトのように働くのも有りなのかな?」と過ぎったことがある人は多いのではないでしょうか。

私も留学する前に友人と海外旅行した時や留学中に現地日本人スタッフを目の前にして、「このヒトたちは英語ペラペラ話せてかっこええなー。海外で働くのはちょっと自分にはハードルが高すぎるわ。」と思考停止になっていました。

その人たちの経歴や待遇も知る事無しに勝手な自分のイメージで選択肢から除外して日本企業で9年間営業職に従事していた私。そして、会社を辞職し7カ月間留学してから帰国して転職活動という流れ。

 

ちなみに、7カ月間留学したにも関わらず日本で受けたTOEICは450点くらい!

 

やべー、完全にしくじったと痛感!留学中は毎日1AMまで勉強していて、遊学していた訳ではなく、平日はしっかりと勉強に集中し週末のみリフレッシュするという一般的な留学生でした。

授業中や外出先では難なく英会話は出来るけど、TOEICスコアは屁のような数字。「履歴書に書けんやん!」という状況で転職活動へ突入。

正直、9年間営業職でそれなりの実績も構築していたので、転職することにはそこそこ自信もあり一か月くらいで決まるかなと高を括っていました。

 

予想通り営業職の募集は多く予想以上の選択肢があり、逆に迷い過ぎるほど。ちなみに希望職は、「アジアの人材を日本に派遣」でしたが、その頃はまだアジアの人材派遣というのが拡大し始めた頃。そのため、ベンチャー企業が多く、収入に対して懸念がありました。

そんな実情を知り、右往左往している中で、留学していた学校(OKEA)の日本人マネージャーから後任の話が来ました。待遇面や自分の将来設計を見越すと、日本人マネージャーになる選択がベストだという事が明確になり決断。

その時に、リアルな英語レベルをその時のマネージャーに相談しましたが、「フィリピンで働いているヒトの多くは英語が完璧ではない、皆同じだから大丈夫。」というこの一言がありました。ちょっとハードル高いと思えるくらいが自分にとって糧になるという思いもあり、踏み込んでみました。

 

今現在もOKEAで働いている学生マネージャーも同様の懸念を抱いていたので、私もかつて言われたこの一言を彼に伝えて一歩踏み込んでもらってます。

そして、過去にもフィリピンで働く選択肢を考えている生徒もいました。

実は、皆さん案外内に秘めているだけで、一歩踏み出せていないヒトは多いんじゃないかなと思います。そこで今回は、自分がフィリピンで働くことになった事情を赤裸々に綴ってみることにしました。

 

今現在もOKEAで働いている学生マネージャーも同様の懸念を抱いていたので、私もかつて言われたこの一言を彼に伝えて一歩踏み込んでもらってます。

そして、過去にもフィリピンで働く選択肢を考えている生徒もいました。

実は、皆さん案外内に秘めているだけで、一歩踏み出せていないヒトは多いんじゃないかなと思います。そこで今回は、自分がフィリピンで働くことになった事情を赤裸々に綴ってみることにしました。

まずは私のパターンをもうちょい具体的に

プロローグでも言った通り、私は一般的な留学生でした。しかし、TOEICスコアだけで見るとしくじり留学やっちゃてます!

以前に「しくじり留学にはなるな!」とコラムで叫んでいましたが結局私もしくじっていた!?

んな事はありません。

 

私の場合は単独でフィリピンの貧困層の実態を視察、ボランティアをして何かを掴んで他の留学生とは異なる行動を取っていたので、「私はしくじり留学生ではない!」と信じ込んでいます。

現在にフォーカスすると、今も語学学校でマネージャーを続けています。

OKEAでは丸3年間、マネージャー兼営業という肩書で、全力でプロとして働き続けました。そしえ、2019年の初めにとあるエージェントから「クラークのEG Academyで働きませんか?」というオファーがあり、これまた今後の将来を見据えるとより良い選択だったので即決。

 

そして現在は、そのEG Academyに完全移籍し働いています。

ちょっと話は戻りますが、私のTOEICは450点程度です。

しかし、今もしっかりと働いています。

 

私が伝えたいのは、「TOEICスコアが海外で働くための水準全てではない!」という事。

 

私の判断基準としては、「待遇と夢の実現へのスピード」この二つです。

待遇面に関しては後述しますが、私がフィリピンに居る最大の目的は「起業して、職を求めるヒトに職を提供し、その家族がよりハッピーになってもらう事。」です。

 

→ 特に海外では、TOEICだけが全ての基準ではない!

 

自分の会社で得た利益で、スキルアップできる学校も創設したいし、人材を送り出す機関も作りたい。だから私はここに居ます。

フィリピンに来てみると奮闘している日本人も結構いて、みんな必死で生きています。だから自分も頑張れる。

しかし気になる「フィリピンで働く場合の待遇面はどんなもんか?」を語学学校スタッフと現地日系企業にフォーカスして紹介して行きます。

 

語学学校で働く待遇面とは

語学学校で働くには2パターンあり、「正社員(有給)のマネージャー」または「インターン(無給)」となります。それぞれの待遇を説明していきます。

 

学生インターン/学生マネージャー(無給スタッフ)

・基本半日業務、半日クラスとなる。働いた対価がお金ではなく「授業料とドミトリー費」が無料。

・SSP(P6,500)や電気代は学校負担。

・業務内容は主に学校のSNS更新や、生徒の声を正社員や担当講師に伝達し解決策を仰ぐ。
・インターン扱いなので、仕事の責任は軽く海外で働く練習になる。

・学生からそのままインターンになると先生や生徒、学校システムも既に大方知っているので円滑に業務に取り掛かれる。

 

正社員(有給スタッフ)マネージャー

・一日中オフィス業務で授業は無い。働いた対価が「給料」として得られる。大まかな額面としては日本企業の約1/2~1/3程度。

・ビザ発給、電気代は学校負担。

・業務内容はインターンへ指示し、学生のケア全般と留学エージェントとのやり取りがメインとなる。

・仕事の責任は負う事となるが、無理なノルマがある訳ではないのでストレスは割かし少ない。

・インターンから正社員となると、業務内容はほぼ網羅しているので滞りがない。

・他校からの移籍や転職で正社員となった場合でも特別に何かを習得する訳ではなく、他の転職と同様にイチから仕事を覚えるのみ。

 


 

目的によってどちらかを選択すべきですが、語学学校の求人というのは滅多に出る訳ではないので自ら立候補しないとこのポジションはなかなか得られません。

英語力に本当に自信が無く、勉強しながら海外就業の練習したい方には、学生マネージャーは本当にお勧め出来ます。

やはり、周りに知っているスタッフや先生と生徒がいると、ゼロからスタート感が無いのが最大のアドバンテージ。

 

→ 海外で働くための下積みには、学生マネージャーは最適です。

 

規則も知らない、皆知らないヒトばかりだと孤独感を抱いてしまうかもしれないので、学校スタッフは最も始めやすい仕事だと言えます。

また、応対するオフィススタッフや先生、生徒も皆英語が第二言語であり、自分のつたない英語でも理解してくれるので気負うことなく取り組めます。

 

他学生同様に三食付きで、洗濯掃除も含まれ、電気代もSSPもビザ延長代も支払う必要がないため、収入の無いインターン生(学生スタッフ)は経済的に非常に助かります。

 

また、インターン生に関しては、地域や学校によってはお小遣いが提供されることも。

逆にインターンがお金を学校に払って働く経験をさせて貰うパターンもあって、若干待遇が異なるのでこの点はしっかり確認しなければなりません。

事実、他校のインターン生では週末は2食しか食事が提供されなく、SSPもビザ延長代も自腹というパターンもあり、金銭的に厳しく短期間で辞めなければならない事になったという話も聞いています。

 

正社員に関しては、業務内容も増えて責任も加わります。しかし、正社員の仕事は主に日本人生徒のケアと学校生活を滞りなく回すことが仕事です。

無理難題な売上目標があるという訳ではないので、胃痛に悩まされることはないでしょう。

待遇面は授業が受けられないというだけなので、ここは自習と日々の業務から英語の言い回し方を学ぶ形になります。学生マネージャー同様に家事洗濯、支払い関係も全て学校負担となります。

 

要するに、収入がある上に支出が極めて少ないので、かなり余裕を持って暮らすことが出来ます。

 

想像してみてください。20代埼玉県一人暮らし車無しで手取り250千円だとしましょう、節約生活して支出は約200千円強だとすると、貯金できるのはせいぜい5万円未満。かなり節約生活をしてこの金額です。

語学学校マネージャーの場合、手取りで100千円だとしましょう。生活費は外出しない限りゼロなので、節約しなくても給料丸ごとに近い金額が貯金可能という計算になります。

正社員の給料は地域により異なりますが、転職組は自分の経歴を強調し希望額面をしっかり伝えた方がいいでしょう。

 

また、場合によっては年に1、2回日本のエージェント訪問も託されるのでこの際には日本出張という形で、自費負担ゼロで一時帰国することも可能です。

エージェント訪問もしっかり予定を組み、自分の休暇も入れ込む事を校長に相談してみましょう。

あと、ぶっちゃけ語学学校のマネージャーという仕事は、まあまあ暇な時があります!

 

ピークシーズン前後は確かに土日もアクティビティ同行で休日がほぼ皆無に等しいですが、それも年に8月と3月のみ。(学校により変動あり。)

つまり、残りの10か月間は結構暇だったりします。

その空いた時間をどのように有効利用するかはアナタ次第ですが、何も目的が無いとホントに時間を持て余すことになります。

 

現地日系企業で働く待遇面とは

現地駐在員を除く日系企業で働くには同様に2パターンあり、正社員(有給)インターン(無給)となります。地域により職種は異なり、ケソン周辺では様々な求人もありますが、その多くは即戦力が必要とされています。

今回はセブの隣の島バコロドの日系企業で働いた場合を例として取り上げてみます。

ここでは私の友人と元部下が働いており、彼らの話しを基に現地有給スタッフとインターン(無給)それぞれの待遇を説明していきます。

 

インターン(無給スタッフ)

・基本終日業務で実働が約6時間で、一日2時間の英語授業が受けられます。

・週休二日制で住居全額、光熱費、ビザ代も全て会社負担。

・業務内容は主にオンライン英会話のサポート業務。(Skypeが繋がらない場合など)SNSによる情報発信。

・半年以上勤務可能ということが求められる。

 

現地有給スタッフ

・一日中オフィス業務(オンライン英会話サポート業務、講師スケジュール管理とインターンスタッフのケア)働いた対価が「給料」として得られ、大まかな額面としては日本企業の約1/2~1/3程度。

・週休二日制で、ビザ発給、光熱費や住居費が全額会社負担。

・一年以上勤務可能ということが求められる。

・有給スタッフ後の正社員登用あり。

 


 

現地企業に就職する場合、自分の目的によって応募するべきですね。誰でも留学直後からいきなり海外で正社員や有休スタッフというのは、ちょっと尻込みするものです。

上記の企業はオンライン英会話教室なので、仕事中に会話するのはフィリピン人講師と日本人スタッフと日本の顧客になります。そのため、勤務開始時にはビジネスレベルの英語力は求められないので、こちらも海外就職としては挑戦し易いです。

インターン生は一日2時間のクラスも受講できるので、働きながら無料で勉強も出来るので実力も徐々に向上させる事も可能。

 

語学学校の学生インターンと異なるのは、住居が日本で例えると1Kもしくは1Rのマンションに住むことになるので、最初は完全にプライベートが守れると嬉しい環境です。

しかし、日本人スタッフはシフト制で働いているので、休日や仕事後は単独行動になる事がほとんど。

学校スタッフとして働いていると他生徒と空き時間は外出できますが、一般企業に勤めると周りはフィリピン人ばかり。英語もまだまだ十分ではないので、何か抱え込む事があるとその捌け口が無い…。

 

→ 語学学校で働くと心強い仲間やフィリピン人教師がいる!

 

単独行動に慣れているヒトは問題ないですが、もし誰かと一緒じゃないとという方は、後々年齢の近い日本人が恋しくなるというのが最もリアルな声でした。

有給スタッフは、現地で生活するには十分過ぎるほどの給与を貰うことができるので、孤独を少し感じるかもしれませんが、金銭面のメリットで多少は有意義に過ごすことが可能です。

やはり、手元に安定的な収入があるのと無いのとでは、日々生活してる上でのマインドが大分異なります。

 

確かに、有給スタッフで尚且つ一般日系企業に勤めるので、利益追求型で働くことが求められます。時には必要に応じて残業もあるでしょう。

フィリピンで働いているけど、会社の中身は日本なので忙しさは同じです。

厳しいノルマまでは設定されませんが、やはり給与をもらっているのでそれなりに仕事をこなす必要が求められます。

 

インターンと有給スタッフの捉え方の違いとしては、インターンは仕事をする事を学びながらその企業を知る。企業側は特に大きな貢献は求めていません。

しかし、有給スタッフは、企業側が求めているタスクをこなす事は当然とされ、企業貢献も求められます。直接的に言葉では伝われることはありませんが、「お金を貰って働く事」とはそうゆう事です。

また、企業で働くとなると家事洗濯は自分で行わなければなりません。徒歩圏内に洗濯屋さんがあれば重量別に金額を払えば洗濯してもらえますが、食事は自炊をするか外食するかとなります。

 

要するに、日本で一人暮らししていた生活が単にフィリピンとなるだけなので、その生活を異国で楽しめるかどうかがフィリピンで働けるかというポイントになります。

 

もし有給スタッフや正社員で長期働くとなった場合、現地でのパートナー選びも慎重に選ばないとなりません。

最初のコラムにも述べましたがフィリピン男性は楽して稼ごうとする傾向が強く、仕事への定着率も日本と比較して極めて低いので、日本女性は本当に吟味する必要があります。

フィリピン女性は情熱的です。ケータイチェックは普通にするなど拘束力が強いので、束縛されたい日本男性はたまらないでしょう。私も私の友人も束縛されたいので、この国にマッチしています。

 

国籍、性別問わず浮気症なヒトはまあまあな数存在するので、その点においてもしっかりとヒトを見ないと、特に男性はお金目的で近寄られることもあります。

事実、フィリピンパブやゴーゴーバーやカラオケで働いている女性らには、本当に注意して欲しい!実体験だから言えますが、露骨に「私と偽装結婚しませんか?」なんて言われました。

彼女達は自分の家族の為と自分の将来のため、「より多くのお金を稼ぎたい。」という思いもあります。

 

良く言えば、それほどフィリピン人は家族想いなんです。

 

しかし、そこでドハマりした日本男性が貢ぎまくって、最終的には捨てられたという話も聞きます。

これも自己責任としか言えません。

 

フィリピンで仕事を得るにはタイミングも大事!

留学生活を通して、「ちょっとの間フィリピンで働くのはありかな?」と思ったら、まずは現地での求人を人づてで探すのがいいかもしれません。

 

フィリピンでは、日本人の求人は案外情報公開されていないものです。

 

一見効率が悪い求職活動に見えますが、フィリピンでは人づての方が、効率がいい場合があります。求人が少ないことに加え、応募者も更に少ないので、コンタクト取れればもしかしたら直ぐに決まるかもしれません。

逆にタイミングが合わないと、フィリピンで働きながら英語学習をしたいという希少な人材にも関わらず、職にありつけない事もあります。

実際、私の生徒がそうでした。個人的には仕事観も近そうで、一緒に働いたら面白そうだなと思ってましたが、当校もセブの学校でもタイミングが合わず。

 

隣町の学校では待遇面の折り合いが着かず、私から見てても本当に勿体ない人材を逃したなと今でも思っています。

 

結果的に彼はフィリピンでインターンを手にする事は出来ませんでしたが、その意思を伝えてくれたので、セブや隣町の学校にまで紹介することが出来ました。

とにかく、情報開示し具体的に動くと、可否の返事が自分に返ってきます。

取り敢えずという感覚で構わないので、興味があれば動いてみて欲しいです。

 

もし、あなたに行動する時や将来に向けて自分の中に信念というものがあれば、それに従って動くと見えてくる何かがあるかもしれません。

そして、最終的には自分の意思で、どこで働くかを決めてみましょう。

最後に私の尊敬するヒトの一人の言葉をここに綴ります。

 

「信念を曲げず、自分の意思で決め、正しいと思う事の決断。」
マーガレット・サッチャー 英国初女性首相

 

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