語学学校で学ぶ英語とネイティブの友達から学ぶ英語の違いとは?(Part1.語学学校編)
こんにちは!かわけんです!
周囲に留学を相談したら、「語学学校に行かなくても英語は勉強できるよ!」、「ネイティブの友達を作るのが一番早いよ!」といったセリフをよく聞くかもしれません。
私も「語学学校行っても意味ないよ!」とか「とりあえず英語圏の国に行けばいいじゃん!」と言われました。
結論から言うと、語学学校に行くのが正解、あるいは不正解というのはないと思います。
私はフィリピン・バギオ留学(4ヶ月)→カナダワーキングホリデー(9ヶ月)→再びバギオに戻って語学学校スタッフという経歴で今に至ります。
語学学校ならではの良さ、ネイティブ環境ならではの良さの両方があります。
その理由を、今回皆さんにシェアしたいと思います!
ちなみに、私が通った語学学校(PINES)での生活経験をもとに書きますね!
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→ 最初に使用したテキスト(留学して間もない頃の初々しい投稿)
スポーツで例えてみるとわかりやすい
まず本題に入る前に、スポーツで例えてみるとわかりやすいです!
私は中学の頃に野球をしていましたが、野球の基礎はキャッチボールや素振りですよね。プロ野球の試合を見に行っても、必ず試合前にウォーミングアップでそれらを行なっています。
野球が上手になるためには、しっかりと基礎トレーニングを行わなければなりません。
一方で、ずっとキャッチボールや素振りなど基礎的なトレーニングばかりを行なっていても、試合で活躍できるわけではないですよね。
試合で活躍するためには、試合に出て、たくさん経験を積むことが大事です。
よくスポーツでは「試合勘」という言葉を使いますが、練習に加えて試合でのイメージや経験値がとても大切になってきます。
これを英語学習に置き換えてみますね!
・ネイティブ環境: 試合(実践)
つまり、シンプルに分けると「練習」が語学学校で、「実践」がネイティブ環境となります。
スポーツでは練習と実践のどちらが大事とかはなくて、どちらも大事ですよね!
英語の勉強も同じです。しっかりと練習をしておくことによって、本番である実践に備えることができます。
実践が大事だからといって、実践ばかりをして基礎的な練習を怠ると、成長が止まったりします。その逆も然りで、練習ばかりではなく、実践に出ることで足りないところや練習法の改善箇所がわかります。
このように、英語を語学学校で勉強すること、ネイティブ環境で勉強することの双方に違った良いところ・悪いところがあります。
私がバギオ留学して感じた語学学校で、良いところを3つ見ていきましょう!
語学学校の良いところ3つ
私はフィリピン・バギオの語学学校で、4ヶ月間英語を勉強しました。
高校卒業以降ほとんど英語に触れる機会がなく、およそ10年間のブランクがある状態で留学をしました。
まず基礎がないから、基礎をしっかりと身に着けるためにも語学留学することを決めました。
実際に留学をしてみて、先生が文法の細かいところを教えてくれたり、なかなか自分では気づけない発音の指摘をしてくれたりと、ありがたくと思うところがいくつかありました。
そこで自分の経験から感じた語学学校のいいところ3つを紹介したいと思います!
(1)「先生」が教えてくれる
「えっ?当たり前じゃん!」と思った方もいるかもしれませんが、「先生」が教えてくれるってやっぱりありがたいんです!
野球が上手な人は、ある程度野球を教えることができます。
私たちのように日本語を母国語としている人は、”ある程度”日本語を教えることができます。
例えば、日本語を学んでいる人が、日本語の動詞の否定形を覚えることにつまずいているとします。
その人が「どうして“歩く”や“話す”は“歩かない”、“話さない”といった“あ段音+ない”という形なのに、“食べる”は“食べない”という“あ段音”がない形になるの?」といった文法的な質問をした場合にどれだけうまく説明できるでしょうか?
なかなか難しいですよね。(笑)
日本語を話せる私たちは、「“Good morning”は“おはよう”だよ。」とか「“Thank you”は“ありがとう”だよ。」と教えてあげることはできます。
しかし、文法的なところは、「理屈なし」で「感覚的」に使っていることが多いですよね。上記で”ある程度”日本語を教えることができると書いたのは、こういった部分なんです。
そういった普段私たちが「感覚的」に使っているところも含めて説明できるのが先生です。
Speakingの授業では、過去形で言わなければいけないところを「go」と言ってしまったら、「went」と修正してくれたり、「to」というべきところを「for」と言ってしまったら、「to」と修正してくれたりと、その「いちいち細かいところ」を指摘してくれます。
これはありがたいことです。
例えば、日本語を勉強している海外の友達と会話をしていて、その友達が「私はご飯“に”食べた。」と言っても意味は通じます。ならば、いちいち間違いを指摘しないことが多いですよね。
逆のパターンもそうなのです。
ネイティブの友人と会話をしている時、私たちの話す英語にちょっとした文法ミスや単語ミスがあったとします。
しかし、相手も意味は分かるので、毎度毎度指摘するのは面倒なのです。
要するに、意味が通じれば、その間違いをいちいち指摘してくれるとは限らず、それが正しいと思ったまま使い続けてしまうのです。
そして、私も実際に間違った英語を使い続けていたことがありました。(笑)
カナダワーキングホリデーから帰ってきて、授業を受けさせてもらった時に先生が「細かーく」ノートに間違えた単語や表現をメモしながら会話をしてくれました。
自分が気付かないところで、「こんなところも間違ってたんだ!」と気づくことができました。
確かに先生でなくても英語を教えてくれる人は、ネイティブの友達にもいるかも知れませんが、先生はやっぱり「教えるプロ」だなと思いました。
(2)「強制的に」勉強できる
語学学校で学ぶ良いところ2つ目は、「強制的に勉強できる」ということ!
私が通った語学学校PINESの例で書きますね。
平日は朝8:10~夕方18:00まで通常授業があります。それに加えて、朝7:00~7:45、夜は夕食後から22:00頃までのオプションクラスもあります。
通常授業のクラススタイルは、半分以上が先生1人・生徒1人の「1:1」のマンツーマン授業です。
ですので、もちろん居眠りすることもできないです。
ただ、自分にとって、昼食後の眠くなる時間帯はきつかったですが…。(汗)
語学は自分で勉強できるといっても、よっぽど意志の強い人じゃないとなかなか継続できないですよね!
私も留学前は、「しっかりと勉強してから行こう!」と意気込んだものの、やっぱりうまくいかなかったです。
語学学校に通うことで、嫌でも授業に出席しなければいけないし、先生が課題を出せばそれをやらなければいけません。
周囲の生徒も同じ環境で生活しているので、勉強中心の生活環境が当たり前になってきます。
自分1人だと、時間と生活管理をするのは簡単ではないですし、その生活を継続しなければ効果も期待できません。
語学習得は勉強の量と成果が単純に比例するわけではありませんが、とはいえやっぱり「量」は大事です。
勉強しなければいけないという「強制力」があるということは、集中力や学習量を増やすことができるので、これも語学学校の良いところですね!
(3)勉強意欲が増す「環境」に身を置ける
この項目の最後の3つ目がズバリ「環境」です!
「環境を言い訳してはいけない、自分次第だ!」なんて言ったりもしますが、やっぱり「環境」は大事なんです!
では、どうして多くの人はテスト勉強をするために、わざわざ図書館に行くのでしょうか?
図書館に行けば、静かに勉強に集中している人たちがたくさんいますよね。
家だとテスト勉強中に「休憩」と表してちょっと横になったり、なぜか急に掃除を始めたりすることがあります。私のことです。(笑)
図書館に行くことで、その問題が解消されるからですよね!
このように、勉強するしないは自分次第ではありますが、それでもやっぱり「環境」は大事です。
私がバギオ留学した時、この「環境」に恵まれ勉強に集中することができました。
再度、私が通った語学学校PINESの例を紹介しますね!
PINESはスパルタの語学学校ということもあり、学習意欲の高い生徒が多かったです。
例えば、夜のオプションクラス。この時間は授業を取らずにセルフスタディ(自習)をする生徒も多いです。
その夜のオプションクラスの時間に友達のセルフスタディの部屋を覗くと、必死に勉強する友達がいました。
22時過ぎ、「オプションクラスの時間終わったー!」と思って、もう一度友達のセルフスタディの部屋を覗くと、引き続き必死に勉強している友達がいました。
こんな姿を見たら、自分も自然と気合いが入りますよね!
PINESに留学で来る方は、仕事を退職・休職して勉強しに来ている人、大学の夏休みを利用して勉強しに来ている人、色んな友達がいました。自分が大学生の頃は、夏休みといったらバイトや遊ぶことしか考えていなかったなぁ…。(焦)
国籍も様々で、私は韓国、台湾、ベトナム、中国、モンゴルの友達がいましたが、みんな英語を勉強する目的は様々だけど、一生懸命なのは一緒でした。
学校は寮生活なので、言葉通り寝食を共にしました。なので、1日1日の濃度が濃くて周囲の友達から受ける影響も大きかったことを覚えています。
自分の中では、「日本にいる時よりも一生懸命勉強してるなぁ!」なんて思うことも。
ですが、全然そんなことはなくて、ふと隣の友達を見ると自分よりもっと勉強しているのです。
この経験は、英語を一生懸命勉強している人たちが集うスパルタの語学学校だからこその環境だと思っていますし、その環境に身を置いて勉強できたことは良かったと思っています。
ワーキングホリデーを終えて感じる語学学校のこと
文頭にも書きましたが、私はバギオ留学(4ヶ月)→カナダワーキングホリデー(9ヶ月)を経て、語学学校のスタッフとして再びバギオに戻ってきました。
バギオに戻って語学学校のスタッフになるということを決めるにあたって、いくつか理由がありましたが、その1つが前項に書いた「環境」です。
当初はバギオについて何もわからない状態で留学しましたが、運よく私が通った学校にはいい影響を与えてくれる先生や友達がたくさんいました。
今、スタッフとして生徒を見ていて思うのは、「朝から晩まで一生懸命勉強しているなぁ。」ということ。
加えて、「勉強法」も工夫したり、勉強の「質」にも目を向けたりしながら、生徒それぞれが考えながら勉強しています。
そういう生徒がたくさんいる環境に再び身を置いていると、「自分ももっと勉強しなきゃ!」と思わされます。やっぱり、「環境」は大事だなと思いました。
前置きが長くなってしまいましたが、ワーキングホリデーを終えて語学学校に対して感じることを書きますね!
大きく感じるのは既に書いた、上記で紹介してきた3つのポイントです。
② 強制的に勉強できる。
③ 勉強意欲が増す環境に身を置ける。
この3つのポイントをご覧頂いて、わざわざ語学学校に行かなくても「自分で勉強できるよ!」っていう人は学校に行かなくても大丈夫だと思います!
私は情けないことに意志がそんなに強くなくて、誘惑に負けがちなので行ってよかったです。
そして、多くの方にとって、環境は大事だと思うのです。
ところで皆さん「PDCAサイクル」ってご存知ですかね?
プロジェクトや何か取り組みをする時に、さらに改善するために用いる手法の一つです。
Plan(計画) → Do(実行) → Check(評価) → Action(改善)
計画したものをやってみてそれをチェック、改善、再び実行していきます。
個人的には、英語の勉強もこれが大事だと思っています。
実際にたくさん話して実践を積み重ねるのもとても大事ですが、下図のように計画~改善までを繰り返すことも大事です。
ただ漠然と勉強するのではなく、上表のように計画立ててやることも大切です。
こういう勉強の仕方は、「何を目指しているか?」という目標にもよると思います。
ちょっとした日常会話ができればいいのであれば、必要ないかもしれません。
日本語で考えてみてもわかりやすいですね!
プレゼンテーションや交渉をする時は同じような意味合いでも、「どんな言い回しをするか。」、さらには「“でも”より“しかしながら”の方が、インパクトがあるな。」など細かい部分まで気を配って、よりレベルの高い表現方法を考えるはずです。
英語も同じことです。
英語で仕事をしたい、ネイティブのようになりたいと考えているのであれば、そういった細かいところまで気を配らなければいけません。
私はそれをカナダで痛感しました。(笑)
フィリピンの語学学校を卒業して、カナダに行ってまず思ったのは、「語学学校の英語だけでは通用しない!」ということ。それから、カナダ生活数ヶ月が過ぎ思ったのは、「日常生活の中だけでは学べないことがある。」ということ。
つまり、最初の野球の例えに戻りますが、「練習」だけでもダメだし、「実践」だけでもダメだということ。素振りをしっかりとして試合に臨み、いい結果が出なければフォームを見直す必要がありますね。
語学学校は確かに「実践」ではないのかもしれないけど、「実践」に向けた「練習」をしっかりとできる場所でもあります。
まとめ
私自身はバギオ留学をして、語学学校で英語を学んでよかったと思っています。
自分の英語力がほぼない状態で留学したので、基礎から勉強ができ、最初の英語力が低かった分、成長も実感できました。
一方で、友達の中には最初からある程度高い英語力がある人がいて、成長を実感できないと言ってる人もいたのも事実です。
そういう意味では、感じ方は人それぞれですので、スパルタの語学学校だから必ずしも良いとも言い切れません。自分の目的や英語レベルに適した語学学校を選ぶことが大事になってきます。
私の場合は、以下のことを語学学校で経験できました。
次回の記事では、カナダのネイティブ環境で学んだ英語について紹介します!以下のPart2の記事をご覧ください。
少しでもこの記事が留学を考えている人のお役に立てたのなら嬉しいです!
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