【フィリピン留学】地方都市クラークとバコロドに来る生徒の傾向の違い(前編) | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

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【フィリピン留学】地方都市クラークとバコロドに来る生徒の傾向の違い(前編)

公開:2019/09/12 著者:佐藤 高史 637 Views

私のプロフィールを見てもらうと分かりますが、フィリピンの語学学校で働いて二校目となっています。

一校目はセブ島の隣にあるバコロドという町の OKEA という留学していた学校。

現在働いている二校目は、マニラから二時間程北上したクラークというエリアにある EG Academy という語学学校です。

 

OKEAは私自身4カ月間の留学生活プラス同地区のBILCという最安値の語学学校に3ヵ月間(OKEA卒業後BILCに入学)を含むと合計で3年7カ月の居住歴、EG Academyは2019年8月4日に引っ越したので丁度一か月経過したところです。

どちらもマニラでもセブでもない日本人からしたらあまり知られていない留学エリア。街に繰り出すと他の日本人を見かける事がなく、私たちのような外国人を珍しがるくらいのフィリピンの地方都市です。

そんな地方都市に留学しに来る生徒と、学校、街の雰囲気や現地人の特徴、物価などなど様々な面において違いが存在する事に気づきます。

 

これは一か所に一定期間滞在し、尚且つ違いを感じる視点で時間を使っていたからわかる事。

 

ただ単に漫然と過ごしているだけでは、「あー、こんな雰囲気の街なんだなー。」と単なる観光客が感じ取る所感となります。

私の場合は新天地のクラークでも起業するので、ローカルビジネスではどうなのかという視点も兼ねて街を感じながら歩いています。

今回は、私感も織り交ぜながらピンポイントにOKEAとEG Academyの違い(BILCは現在廃校)、また街の特徴を紹介していきます。

 

まだクラークに来て一か月間ですが、休日は積極的に外出し町を知る事に時間を費やし、気になるエリアがあれば足を運んでいます。そのため、単なる観光客や漫然と留学生活を過ごしている生徒とは異なる視点があることは自負していますが、基本的には私感となるのでその点も考慮して私のコラムを読んで下さい。

というのも、私は周りの目や意見は気にしないタイプなので、多少キツイ表現になるかも知れませんが、その点は読者自身でイメージしながら読んでください。

ちなみに、EG Academyの所在地は厳密に言うとアンヘレスという町です。しかし留学業界ではアンヘレスもクラークも隣町という事と、アンヘレスというワードを検索するとエロ系の紹介が出て来て、イメージが悪いという事もあるので一括りにクラークと呼んでいます。

バコロドとクラークという町の雰囲気や治安

早速ですがこの2エリアの概容です!

 

治安に関して留学エージェントさんは、「どこのエリアも治安は問題無く比較的安全ですが、危険なエリアに行くと勿論危険です。」と説明している通り正直そこまで大差ありません。

 

ただ、「学校が昼間でも女子生徒の単独行動は控えるように。」と注意喚起していたにも関わらず、日本人女子がドミトリーから校舎まで一人で歩いていたらバンに横付けされて連れ去られ、レイプされた事件があった話をセブ留学していた生徒から聞きました。

稀にこうした事件があるのも事実のようです。この件はエージェントさんの耳にも入っていると思いますが、生徒さんには不安を煽りたくないので公にされていません。

いずれにしても学校の注意喚起を無視して行動すると、どのエリアでも危険度は高まるという事でしょう。

 

治安に関しては、どのエリアも「学校の注意事項を守っていれば比較的安全です。」という事では、バコロドもクラークも同様です。

 

それでは街の雰囲気の紹介です!

 

バコロドの街の特徴

 

・飛行機にてバコロドに着陸態勢を取ったあたりで外を眺めると分かる通り、空港周辺は一面のどかな田園風景。

・街にはイオンモールのような商業施設が3か所と小さなモールが点在しているので、日常生活には困る事はない。

・田園風景から車で20分も走ると街に入るので、ほぼ全生徒が「田舎と聞いていたが生活するには全く問題ない。」という感想。福岡や新潟といったコンパクトシティのイメージに近い。

・ダウンタウンにはローカルな食べ物が沢山売られているので、いわゆるアジアの雰囲気をどっぷりと感じられる。そこで現地の食べ物を私は積極的に食していましたが、特に腹痛には当たりませんでした。

・空港の出迎えが異常なほど感情的という視点から、多くのバコロド市民はまだまだ「飛行機に乗る。」ということは贅沢と捉えられている。バコロド以外の生の情報が乏しいので、良い意味で擦れていないヒトが多く温かい。

・交通手段がジプニー(一律8ペソ)、トライシクル(距離により値段は異なる)、タクシー(初乗り40ペソ)と豊富。

・観光地ではないので、ほぼ観光客がゼロに等しい。タクシーに乗っても回り道を使われたり、ぼったくられたりする危険性もほぼゼロに使い。

・メインストリート1本あるだけで、その周辺に商業施設は集中しているのでシンプルな街作りで簡単に楽しめる

・とあるエリアに行くと男子もしっかり楽しめる。かなり隠れポイント的存在。

 

クラークの街の特徴

・クラーク空港に関空、成田空港からのLCCの直行便があるので渡航が簡単

・マニラから高速道路を使って2時間北上した所なので、マニラのように混雑しているわけではない。バコロド同様にシンプルな地方都市というイメージなので暮らしやすい。

・イオンモールのような商業施設や小型モール、更にアウトレットモールもあるので買い物には不自由無し!

・ダウンタウンは存在するが、バコロドほど種類の豊富さには劣る。ローカルなアジア飯が好きなヒトには物足りないかもしれない。

・ローカルアジア飯は少ないが、逆に日本同様に海外のレストランが多いので様々な国の食を楽しむ事が出来る。ベトナム、台湾、スペインなどバコロドには無いものがここにはある。
何と言っても、「フィリピン最大のコリアンタウン」の存在はデカイ!一つの通り全てに韓国レストランやカラオケ、マッサージ、韓国のスーパーマーケットがありしかもかなり旨い!

・元米軍基地があったので、ショッピングモールに行くと顕著だがホントにここはフィリピンなのか?!と感じるほどにアメリカ人、アメリカ人のハーフが多い。コリアンタウンも近いので韓国人も勿論多い。

・交通手段がジプニー(一律9ペソ)、トライシクル(距離により値段は異なる)がメインとなり、いわゆる正規のタクシーは存在していない。タクシーはGrab Taxiというアプリを使用すれば利用可能だが、バコロドと比較すると交通費がやや高くなる。

・韓国人観光客が多いエリアなので、トライシクルで正規価格より1.5倍近くの値段をふっかけてくるドライバーがほとんど。

・マニラから繋がっている高速道路も存在し、都心部に行くのも困難ではない。

・アンヘレスというと韓国人の間では歓楽街という印象が非常に強く、足を延ばせば「ウォーキングストリート」というエリアで、しっかりがっつり遊ぶ事も可能。かなり有名な歓楽街なので、遊ぶエリアを探すのは容易。

 

一言にフィリピンの地方都市と言っても、所変われば交通手段や街の様相、人種も異なってきます。しかし、共通して言えるのは「まだまだ日本人の数は少ない」という事です。

一方、韓国料理のお店はずらずらと存在し、さらにどこのお店も基本的に中々美味です。日本食レストランは強豪が少ないせいか、どのお店も味もサービスもイマイチ。

日本人からすると、よくこの味で商売やれるなと感じてしまいますが、ターゲットが主にフィリピン人なので、何とか商売は継続されています。

 

むしろ、「日本食=リッチ」と捉えられているので、お祝い事などの時に使われています。しかし、もう一度言いますが味はイマイチ。

なので留学中はあまり現地でおいしい日本食を食することは期待せずに、他国の食を堪能することに意識を向けた方が放課後は楽しめるでしょう。

それでは、これらエリアに存在するOKEAとEG Academyを例に語学学校はどのようなスペックなのかを見て行きましょう。

 

OKEAの雰囲気や施設のレベル


・バコロドの空港から車で約30分、大型ショッピングモールまで車で約15分の距離にあるので至って生活し易い立地。

・学校はアメリカのコールセンター敷地内、且つ裏側は小さな住宅街が存在しているだけなので基本的に静かで夜風も通る心地の良さを感じられる校舎とドミトリー。ちなみに、コールセンターで働けるヒトは、大卒且つ英語スキルも求められるため教養レベルが中以上のヒトしか働けないので、彼らとトラブルが起きる事はほぼ無い。

・ドミトリーは2階建てで横に広く、2019年1月に一部改装されているので内装はキレイになっている。また、ドミトリーの周囲がレンガで囲まれているため、一階は風通しがやや悪いが二階は窓を開けると空き地が見渡せるほどで風通しが抜群に良いので二階滞在がお勧め。

・シャワーの水圧に関しては、申し分ない程のパワーなので安心して使える。

・トイレもやや水圧が強いので、使用済みペーパーも一緒に流して大丈夫なのは嬉しい。

・教室に関しては正直ほぼ手付かずなので、椅子や机、壁面は一見やや古さを感じさせるが
難なく授業は可能。

・講師陣も3年以上勤務のベテランが50%近く在籍している。他校よりベテラン講師が多いので、留学中に担当講師が頻繁に入れ替わるといった不安定さは無く、安心して授業が受けられる。ちなみに、セブでは職が溢れているため、講師が簡単に転職する事情もあり、一週間単位で講師が勝手に変更となる事もある。

・大きな教室が丸ごと一部屋自習室となっているので、周りの勤勉な学生に感化させられるので自習には良い環境と言える。

・食堂の他にカフェテリアが存在し、そこでは22時までオープンしている。わざわざセブンイレブンまで歩かなくてもドリンクが購入可能なのは非常に便利。さらに先生たちも休憩中は滞留しているので、授業外でも交流が図れる絶好のコミュニティエリア。

 

EG Academyの雰囲気や施設のレベル

・クラーク空港から車で約15分。しかも関空と成田からの直行便があるので、渡航し易いのが嬉しい。マニラ乗り換えは英語に自信が無いヒトからするとちょっと不安なのでこれは本当に助かる!

・車で約15分圏内に中型ショッピングモールが3件もあり、さらに徒歩1分の所にもショッピングセンターがあるので、一通りの日用品は徒歩圏内で揃ってしまう程利便性が高い。

・学校は歓楽街の代名詞でもあるウォーキングストリートからは車で30分程の距離にある。実際は単なる地方都市の一画に存在しているので、OKEA同様に心地よさを感じられるドミトリー。ただ、隣接しているカラオケ店の音がたまに聞こえるので、部屋によっては気になるかもしれない。

・ドミトリーのスペックに関しては、多くのエージェントが高い評価をしている、その理由としては「全部屋にウォシュレット完備、日本式のエアコン。」この二点が大きい!フィリピンのエアコンは大概室外機が一体化しているものなので、やや騒音が気になる。その点、EGでは日本式のエアコンなので、静かで快適に寝られる。

・シャワーに関しても水圧は申し分ない上に、浄水器付きシャワーヘッドという徹底さ。

・トイレの水圧は日本より弱い。使用済みペーパーは備え付けのゴミ箱に捨てなければならないため、抵抗があるヒトは慣れる必要性がある。

・教室はマンツーマンのクラスでも二畳半ほどの広さなので、他校と比較してもやや広く圧迫感を感じさせない。さらに着目したいのが全個室にもホワイトボードが設置されているので、授業中に必要以上にノートを使用せずに済む。案外個室には先生用にホワイトボードが無い学校がある。

・学食に関しても多くのエージェントから高評価を得ている。正直、韓国系の学校はほとんどの食事が不味い。何とか食べられるけど、これを8週間も食べ続けるのは正直きついというのがリアルな韓国系語学学校。

EGは韓国資本でありながらも日本人向けの食事が提供される。この4週間食してきましたが、ハズレの食事はわずかに2回。具体的には、トッポギと現地の何かよくわからない団子みたいの。個人的にはトッポギもハズレにカウントしていますが、他生徒はうまいうまいと食べていました。

さらに、2週間スパンでメニューが総変わりするのでホントに嬉しい!フィリピンではちょっと高価な日本蕎麦や上手いパスタも提供されるのには驚きでした。

 

→ EGで提供される食事メニュー。

 

【結論】 長くなりそうなので…後編につづく

この2校と2エリアは個人的にも、より詳細な情報を伝えたいので前編と後編に分けたいと思います。むしろ口頭で直接伝えたいくらいです。公に出来ないような情報もあるし。

というのも、ホントにこの2エリア2校それぞれ特徴があるので、これは長期滞在して尚且つ意識的に町と学校を見ているヒトでないと感じない事が非常に多いです。

前編ではバコロドとクラークの街の雰囲気、OKEAとEG Academyの雰囲気や施設の事をお届けしました。後編では、その学校に「どんな日本人が留学に来ているのか?」、「留学費用の差。」、「どんな目的のヒトが向いているのか。」という点について深掘りして行きます。

 

フィリピンでも日本でも地方都市と言っても、福岡と長崎、大阪と京都、千葉と神奈川のように首都でなくても都市それぞれに特色があります。

それと同様に、フィリピンにもセブ、バコロド、クラーク、バギオと所変われば街の雰囲気は大分異なります。

日本に住んでいるとスリなどの危険はほぼ感じないのが通常ですが、海外に出ると国問わず何処でも警戒しなければならないのは間違いありません。

 

どこの国行っても危険なエリアに行ったら、危険度は増すのも当然です。自分の身を守るのは最終的には自分自身、自己責任です。

 

留学先での食事はとにかく過度に期待しないことです、日本で食べる料理はやっぱりダントツに旨いですから!アジアに来て味が落ちるのは当然と思って、期待値を下げて訪れた方が現地を楽しめます。

たまに語学学校での食事が不味くて食えないという意見も聞きますが、最初からあまり期待しないのがコツです。

確かに中には酷い食事を提供する学校も僅かに存在するのも事実なので、気になる方は生活面においてもしっかりカウンセラーさんに遠慮なく聞いてください。

 

ちなみに、学食の味を5段階評価(5が最高)するならOKEAは3.0、EGは4.5です。

 

ただ、OKEAにはおやつ時にも校内に軽食とドリンクを提供してくれるカフェテリアがあるので、安く手軽に腹を満たしてくれます。

一方、EGにはカフェテリアが無く、近くのコンビニに行かなくてはならないのでOKEA生活に慣れている私からすると、敷地内でスナックがつまめるカフェテリアが恋しいです。

あと、最近感じているのが同じ地方都市でも若干物価が異なるという点。これは現地の人たちが食べに行く大衆食堂に行った時に痛感したのですが、クラークの大衆食堂の1品平均単価が50ペソ、これに対しバコロドは全く同じ商品でも平均単価が20ペソです。

 

この他にもビールの販売価格や他店の食事でもやっぱりクラークの方が1.5倍高いんです。というかバコロドが安すぎるんですね。セブとか行くと完全観光地価格になっているので、クラークよりもさらに高くなります。

この物価の差は、より長期留学すると日常の支出が徐々に懐に効いてくるので、留学準備金にも影響が出てきます。

総括含め、その他事項は後編にて比較して行きます。

 

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