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【フィリピン留学】フィリピンの「バギオ」ってどんなところ? ~人口や地理などを詳しく解説~

公開:2019/09/27 著者:河端 健司 934 Views

こんにちは、かわけんです!

私はフィリピンのバギオに英語を学ぶために留学をしたのですが、留学を決めるまで「バギオ」という言葉すら聞いたことがありませんでした。

この記事を読んでいる人の中にも、「バギオ?それってどこ?」っていうような人もいると思います。

 

インターネットでバギオ留学のことを知った人でさえも、バギオのことをそこまで知らない人も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、バギオがどういう場所なのかを書こうと思います!

この記事を読み終わった頃に「バギオってなかなかいい場所だな!」って思えてもらえたら幸いです。

バギオの位置 ~涼しい理由~

まず、「バギオってどこにあるの?」と言う話から行きますが、地図を見るのが早いですね!

旅行や語学留学で有名な「セブ」は南の方に位置しています。

そのセブの北の方に首都の「マニラ」があり、そのさらに北に「バギオ」が位置しています。

 

マニラからはおよそ250km離れており、バスで5時間前後かかります。

 

マニラは空港から一歩外に出ればすぐにわかるほど、とても蒸し暑く、皆さんが持っている「フィリピンのイメージ」に近いと思います。

しかし、バギオは涼しいんです。

確かにバギオはセブやマニラに比べると赤道から遠い位置にありますが、それでも沖縄や台湾といった暑い場所よりも南に位置していて、この地図だけ見るとバギオも暑そうです。

 

どうしてバギオは涼しいのか。その手がかりとなる標高を見てみましょう。

標高はおよそ「1,500m」前後です。

「1,500m」と言われてもなかなかピンとこないかもしれませんが、熊本県の阿蘇山(中岳)と同じぐらいだと聞けば、その高さがわかると思います。

 

→ バギオは標高が高いので夕陽が綺麗です。

 

登山をしたことがある人であれば、標高の高い場所の方が気温が下がるのはわかると思います。

一般的に「標高が100m高くなると、気温がおよそ0.6℃低くなる」と言われています。

つまり、バギオの標高を1,500mとして単純計算すると、「15×0.6度=9度」低くなる計算となります。

 

バギオは年間の平均気温が「20℃前後」最高気温は「およそ25℃」なので、マニラが年間を通して最高気温30℃以上であることを考えると、おおよそ計算通りになります。

「暑い国」であるフィリピンでありながらも、このような理由があってバギオは涼しくて、「避暑地」と言われているんですね。

そして、こういった環境が快適に勉強をすることができる一つの理由でもあるんです。

 

バギオの面積 ~東京で例えると~

次にバギオがどれくらいの大きさなのか見てみましょう!

バギオの面積はおよそ「57㎢」です。

これは「東京都世田谷区」と同じぐらいです。

 

決して大きな都市ではないことがわかると思います。

そのため、バギオには電車や地下鉄はなく、移動手段はタクシーかジプニーになります。

街自体が大きくないので、バギオ市内であればちょっと遠いところに遊びに行くといっても、車で20~30分程度で大体どこでも行けます。

 

バギオに語学留学する人は、短期留学の人が多いので、街がコンパクトな分限られた時間で色々な観光場所やレストラン、カフェを楽しむことができます。

 

私は留学期間が4ヶ月でしたが、その期間でオシャレなカフェやローカルレストラン、韓国レストラン(バギオには韓国レストランが多い)や観光地など多くの場所に行くことができました。

この大きすぎないサイズ感が短期留学にも適していると感じました。

 

バギオの人口 ~新宿ぐらい?~

私がフィリピン留学のことを何も知らなかった頃、バギオ留学のことを初めて教えてくれたのは留学エージェントの担当の方でした。

その時に「バギオは田舎」という風に聞いていました。

バギオ留学を検討している方で、今バギオのことを色々と調べている人も恐らく同じことを耳にしていると思います。

 

確かに時間がゆっくりと流れている感じで、人も密集はしておらず都会ではないのですが、思ってたよりそこまで田舎じゃないとも感じました。

というのも、「SMモール」や「セッションロード」といった街中に行けば、結構人がたくさんいるんですね。

では、実際どれだけの人がいるのか、人口を見てみましょう!

 

バギオの人口は、およそ「35万人」(2015年)です。

どうですか?思ったより多くないですか?

私が人口10万人未満の田舎で育ったからというだけでしょうか…。(笑)

 

東京23区でいうと、新宿区と同じぐらいの人口です。

ここで、もう一つ特筆すべきことがあります。

それが「人口増加率」です。

 

現在人口がおよそ35万人(2015年)と書きましたが、2000年の人口はと言うとおよそ「25万人」なんですね。

つまり、15年間で10万人も増えているんですね。

以下が人口推移です。

 

→ バギオの人口推移のグラフ。

 

この右肩上がりの人口は、日本じゃなかなか考えれないですよね。

バギオはそれくらい住みやすい場所だと感じますし、今後も人が増え活気もさらに増してくるんじゃないのかなと感じています。

 

バギオの気候 ~平均20℃の涼しい気候~

「バギオは涼しい。」と聞いていましたが、「とはいえフィリピンだしなぁ…。」と思って若干疑ってました。しかし、実際にバギオ留学をしてみて感じたのは「本当に涼しい!」ということ。(もちろん時期や日にもよりますが。)

むしろ、日によっては寒いぐらい。私の学校には肌寒い日には、パーカーを着ている先生や友達もいれば、寝る時寒いからとフロントデスクにてブランケットを借りに来る生徒もいます。

そんな涼しいく、時には寒いバギオの年間を通した気候を見てみましょう!

 

→ バギオの年間の気温状況。

 

(1)気温

平均気温はどの月も年間を通して「20℃前後」です。

もちろん、常に20℃を一定に保っているワケではありませんので、たまに暑い日もありますが、基本的には涼しいです。

次に平均の最高気温と最低気温です。

 

最高気温の平均は年間を通しておよそ「25℃前後」です。最低気温の平均はどの月もおよそ「15℃前後」です。

 

この平均気温からもわかるように、暑いときは半袖、気温が下がるときは長袖やパーカーが必要なぐらいの気温です。

 

(2)雨

もう一つバギオの気候を語る上で外せないのが「雨」です。

なぜならフィリピンは、「雨季」があるからですね。

5~10月頃が雨季にあたるのですが、この期間は毎日のように雨が降ります。私がバギオ留学した時は、なんと5~9月というまさに雨季の時期でした。

 

たまに晴れる日もあるんですが、ほとんどが雨です。

 

それは、上記のデータからもよくわかります。

「雨の日の平均日数」を見てください。5~9月はなんと「20日以上」です。一番雨の日が多い8月は、なんと「27日!」です。

留学中1週間太陽を見なかった週もありました。1週間ぶりに太陽が出たら、友達と先生でめっちゃ喜んでました。(笑)

 

逆に雨季ではない「乾季」と言われるのが11~4月で、この期間の「雨の日の平均日数」は、「10日以下」です。

 

この時期にバギオ留学した友達がいるのですが、その友達曰く、「ほとんど雨を見なかった。」とのこと。雨季真っ只中に留学した私からすれば、何とも憎たらしい!(笑)ことを言っていました。

 

(3)湿度

湿度も気にする人は気にすると思います。ネットの情報では気温や雨のことに触れているものは多いですが、湿度についての情報はあまり見かけません。

湿度が高いといわれる日本の夏場は、大体60~70%です。

バギオはどうでしょうか?再びデータを見てみましょう。

 

年間を通して「80%以上」です。雨季の7~9月は、90%を超しています。

 

湿度が高いとそれが原因で喉を壊しやすくなったり、カビが生えやすくなったりします。

湿度が原因かはわかりませんが、私も喉を壊すことが数回ありましたし、部屋に置いてたものにカビが生えることもありました。

そんな時に必須なのが「除湿機」です。ありがたいことに今は私がいる語学学校PINESでは、それぞれのドミトリーに除湿機があって、とても助かってます。

 

→ PINESでは、各部屋に除湿機があります。

 

人にもよるでしょうが、湿度も毎日住む上では大切なので、気になる方は私の学校みたいに除湿機が用意されているかもチェックしてみたらいいかもしれません。

 

世界からも認められるバギオ

ちょっと大げさなタイトルですが、ここではバギオが外部機関から受けた2つの評価を紹介したいと思います!

 

(1)ユネスコ創造都市ネットワーク

「UNESCO Creative Cities Network(ユネスコ創造都市ネットワーク)」という2004年に創られた、都市間でパートナーシップを結び、それぞれの強みを生かし革新性や創造性によって都市の生活水準を発展させていく、グローバルな取組みがあります。

このネットワークには、「デザイン」や「メディアアート」など7つのカテゴリーがあり、その中の「クラフト&フォークアート」の分野で、バギオは2017年にフィリピンでは初となる加入を果たしました。

ちなみに日本は同じカテゴリーですと、金沢市と丹波篠山市が選ばれています。

 

トータルでは2019年現在、日本が8都市、私がワーキングホリデーで滞在したカナダは3都市(トロント、ケベック、モントリオール)が加入しています。

フィリピンはバギオが唯一の加入となっております。

バギオが文化的にも認められた都市であるということがわかります。

 

(2)東南アジア治安ランキング6位

フィリピンの中でも「治安がいい!」と言われるのがバギオです。

私がバギオ留学した経験から言えば、タクシーでぼったくられることもありませんし、街中でお金をせがまれたりすることもなく、確かに安全な街だと思います。

これを数値化し、ランキングにした海外の調査「Top Safest Cities in Southeast Asia」(NUMBEO)がありますので紹介しますね。

 

この調査によると、東南アジアの治安のいい都市ランキング(2018年)でバギオが第6位に選ばれました。

 

第1位はシンガポールで、8位にはセブ、10位には日本人の旅行先としてもメジャーなタイのバンコクが選ばれています。その他の有名な都市は13位にベトナムのハノイ、14位にインドネシアのジャカルタ、18位がフィリピンのマニラなどが入っています。

個人的にはこのランキングを見た時に「バギオはもっと上じゃないの?」と思ったぐらい、バギオは平和な場所ですが、それでも6位と高い順位で選ばれています。

単なる経験談としての「治安がいい」というのに加え、このように数値化されたデータからもバギオは治安がいいということがわかります。

 

【まとめ】 バギオは勉強する場所としては最適!

以上、「位置」「面積」「人口」「天気」、そして外部機関からの評価といった5つの視点からフィリピンのバギオを見てきました!

最後にもう一度おさらいをしますね!

 

・「標高」は阿蘇山と同じ程度(1,500m)
・「面積」は東京の世田谷区と同じ程度(57㎢)
・「人口」は東京の新宿区と同じ程度(35万人)
・「気候」は過ごしやすいが「雨」と「湿度」に注意
・「文化」や「治安面」でも高い評価を受けている

 

バギオのことを知らなかった人は、この記事を読んで「そうなんだぁ!」って思うことが多かったのではないでしょうか。バギオ留学を考えていて、ある程度バギオのことを知っていた人にとっても、より具体的に知ることができたはずです。

バギオ留学の体験談としての「涼しかった。」、「雨が多かった。」、「治安が良かった。」という主観的な意見も大切ですが、今回はこのように客観的なデータを紹介しながら、バギオの留学地としての魅力を解説させて頂きました。

私自身、バギオ留学をして良いことも悪いことも含め、トータル的にバギオのことが好きになったので、このコラムを読んでバギオ留学を考えるきっかけになる人が増えればとても嬉しいです。

 

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