フィリピン留学で英語を伸ばすためにやってはいけないことの「まとめ」
TOKYO2020のオリンピックを控えた日本で英語を話せるようになりたいと思っている人は少なくないでしょう。
そして近年英語をマスターする手段として、フィリピン留学が人気になっています。
フィリピン留学が人気の理由は、以下の2つに凝縮されています。
しかし、実際にフィリピンに2回住んでみてわかったのですが、英語力があまり伸びずに留学を終える方が予想以上に存在します。
この記事では、そうならないように、フィリピン留学で英語を伸ばすためにやってはいけないことをまとめました。
ここに書いてあることをなるべく避けて、充実したフィリピン留学を送りましょう!
① ノー勉で渡航
これが一番ありがちで一番やってはいけないことです。
もはや、日本にいる時に勉強してきたかどうかで留学が成功するかどうかが決まると言っても過言ではありません。
勉強せずに留学に来る人のほとんどは「留学すれば英語が話せるようになるだろう…。」と思っていますがまずあり得ません。
留学に行って英語ができるようになる人は、必ず影で努力をしています。
何を勉強すれば良いかわからないという人は、中学レベルの文法と単語だけ勉強すればOKです。
リスニングに関してはフィリピンに来て留学生活を送っていれば、自然と耳は慣れて相手が何を言っているのかわかるようになるので、そこまでの準備は必要ありません。
もしどうやって勉強していいかわからないという人は、よくある「10日で中学英語が復習できる本」みたいな参考書を2~3周することをオススメします。
僕自身、 Are you~ と Do you~ の違いもわからないくらいの英語力でしたが、このような参考書を2~3周した後は基礎文法の知識は身につきました。
最後にちょっとしたアドバイスですが、絶対に品詞の英語を覚えていたほうが良いです。
例えば、動詞はVerb、名詞はNoun、形容詞はAdjectiveといったような単語です。
当たり前ですが、フィリピン留学の授業はすべて英語なので品詞がわからないと、授業で何をいっているか全く理解できません。
② ひたすら机に向かう
これは先ほど言った、ノー勉で渡航して来た人にありがちなのですが、フィリピンに来てひたすら机に向かって勉強している人がいます。
もちろん勉強すること自体はとてもいいことだし、座学も英語を話せるようになるには必要です。
ただ留学に来ていて英語を話す機会が日本にいる時より圧倒的に多いのに、ずっと机に向かっていてはわざわざ高いお金を払って留学に来た意味がありません。
もしも何も基礎を勉強せずに渡航したとしたら、座学をやりながらもなるべく外に出て現地の人たちと英語で会話する練習をすることをオススメします。
要はインプットとアウトプットのバランスです。
「最初は何も喋れないから会話もクソもない。」という意見もありますが、それでも英語で会話をしたほうが良いです。
会話の中で自分が言いたかった表現をメモして、後で調べるということを繰り返してるうちに自分でも驚くほどに表現の幅が増えます。
机に向かって単語を勉強するよりも、会話の中でわからなかった単語を覚えた方が間違いなく役に立つ上に、頭に残りやすいです。
個人的には、日本で基礎文法や単語、フィリピンではスピーキングに特化するというのが理想の形だと思います。
③ 日本人で固まる
これもフィリピン留学、特にセブ島留学でよく聞くパターンです。
セブ島には本当にたくさんの日本人が留学で訪れています。
海外に来る日本人はとても面白い人が多く、同じような価値観を持っているので仲良くなりやすいと思いますが、英語学習という視点で考えるとあまり良いことではありません。
留学したけどあまり英語が伸びなかったという人は、大体留学中に日本人だけで固まっていたという人がほとんどです。
そういった状況を避けるために、なるべく多国籍の友達を作ると自然と英語を話さなくてはならない環境ができるのでオススメです。もしくは、現地でフィリピン人の友達ができれば完璧です。
「Hello Talk」などの語学を学びたい人同士を繋げるアプリを使うのも、現地で友達を作る1つの手段です。
日本人の友達を作らないのではなく、日本人同士でも平日は英語で会話するというルールを作ったり、休日は現地の友達を遊んだりとメリハリをつけることで有意義な留学生活を送れると思います。
④ 恥ずかしがる
誰でも最初は英語が話せなくて恥ずかしい思いもします。
ただ、そこで諦めてしまうと英語が一生話せない人生を送ることになります。
留学というのは徐々に英語に慣れていくためにあるので、まずは授業の中で言いたいことを少しずつ言えるようにしましょう。
フィリピン留学はマンツーマン授業がほとんどなので他の生徒を気にすることなく自分のペースで会話の練習ができます。
少しずつ話せるようになってきて、街中のカフェなどで現地の方と軽く話すことができればもうバッチリです!
ちなみにフィリピンでの公用語は、現地語であるタガログ語と英語です。
つまり彼らも僕ら日本人と同じく、英語を第二言語として習得した人々なのです。
彼らは幼い頃から英語に触れる機会が多いので英語が堪能ですが、英語を勉強する大変さを知っています。こういった理由から、フィリピンの人々は英語学習者に優しいです。
さらに、フィリピン人の英語はアメリカやイギリスの英語と比べてとても聞き取りやすいので、初心者が英語を勉強するには最適な場所だと思います。
⑤ 授業以外は日本語
フィリピンで留学をしていると、毎日授業を受けているので勉強している気になりやすいです。
しかし、授業前後の予習復習をしないと授業の効果は激減します。
授業がない時に日本人の友達と日本語で会話し、部屋で日本語のYouTubeを見ているだけでは日本にいる時と何も変わりません。
確かに授業で疲れているのでそれ以外はリラックスしたいと思いますが、英語だけでの生活は必ず慣れてくるので少しでも英語に触れる機会を作るべき。
例えば、スマホの設定を英語にする、できれば辞書も英英辞典にすると数ヶ月後に英語の伸びを感じることができるでしょう。
英語だけの生活にストレスを感じなくなってきたら、もう留学は成功したのも同然です。
しっかり英語漬けの生活を送れるかどうかが留学成功へのカギです。
⑥ 目標がない
ただ英語が喋れるようになりたいといって留学するとほとんどの人が、途中で英語学習へのモチベーションを失います。
色々な所に遊びに行き「楽しかったけど英語は伸びなかった…。」ということになります。
このようにならないためには、留学期間での到達目標が必要です。
英語ができるようになって、その後にこうなりたいというしっかりした目標があれば、モチベーションを失いかけた時でも立て直すことはできます。
例えば、海外で友達を作りたい、TOEICの点数をあげたいなど理由は人それぞれあると思いますが、理由はなんでも大丈夫です。
目標を持ち、その目標を達成した時のことを想像することが、英語学習において最大のモチベーションになります。
⑦ 授業をサボる
サボることがダメなのは誰でもわかることですが、これも結構やりがちです。
普段からあまり勉強しない人が、いきなりフィリピンにきて1日で何時間も慣れない英語の授業を受けていたらもちろん疲れます。
さらにせっかくフィリピンに来たからといって、週末は友達と遊びに行くと必ず疲れは溜まっています。
その結果、授業をサボってしまうのです。
疲れて授業をサボりたくなる気持ちはとてもわかりますが、せっかく授業料を払って留学しているのに、授業に出なかったら本末転倒です。
留学の目的がフィリピンを楽しむことなら問題ないのですが、英語を伸ばすためならしっかりと優先順位を決めて遊びを少し控えた方がいいでしょう。
⑧ 合わない講師を変更しない
フィリピン留学は基本的にマンツーマンの授業がほとんどです。
そして授業を受けていく中で、講師が自分にあまり合ってないこと気づくときがあります。
この時に、きっぱりと講師の変更を申し出れる人はいいのですが、「変更した後に関係が気まずくなりそうで…。」と言ってずるずると授業を続けてしまう人が結構多いです。
ほとんどの学校は講師を変更できるシステムになっているので、もし少しでも変えたいなと思ったらすぐに変更したほうがいいです。
「気まずくなるのがちょっと…。」と思うかもしれませんが、講師もこういうことには慣れているので変更したことで、こちらが思っているほど気まずくなるようなことはありません。
⑨ 授業数が多すぎる
フィリピン留学では様々なカリキュラムが存在します。その中から自分で授業数を決めるわけですが、その時に張り切って授業を取りすぎる人がいます。
授業数は基本的には4コマ、6コマ、8コマ、くらいが一般的です。
僕は6コマ取っていましたがこれで十分でした。むしろ4コマでもいいくらいです。
その理由は、コマ数を増やしすぎると、予習復習の時間が確保できないからです。
8コマもあると授業だけで疲れてしまって、予習復習をする気力も時間もなくなってしまいます。8コマも受けていると勉強している気にはなりますが、あまり効率はよくないと思います。
8コマだと予習復習せずにダラダラと授業を受けるだけになってしまうので、授業数を減らして効率よく勉強した方がいいかなと思います。
フィリピン留学を成功させるたった1つの方法
フィリピン留学を成功させるためのたった一つの方法があります。
それは、聞いたことがない地方エリアを選ぶこと。
そうすれば、必然的に日本人留学生が少なくなります。
ちなみにここで言う留学の成功とは、「英語力の向上」という前提で話を進めますね。
日本人が少ない土地を選ぶことのメリットは、以下の通りです。
人にもよりますが、人間は環境に左右されやすい生き物です。
「日本人が多くても少なくても、勉強するかどうかはその人次第だ!」という意見には同意しますが、日本人だらけの環境で英語オンリー生活を送るのはなかなか難しいです。
だったらどうしたらいいのか!???
そう、日本人がいない場所に行けばいいんです。
そうは言ってもいきなり英語オンリーの環境だと最初は大変だと思います。でも安心してください、無意識のうちに必ず慣れてきます。(笑)
こういった理由もあり、僕はフィリピン留学の定番であるセブ島留学はオススメしません。
僕は今セブに住んでいますが、至る所で日本人を見かけます。個人的なオススメは、イロイロやスービックなどのあまり聞いたことがない場所です。
僕は2年前に語学留学でイロイロに3ヶ月間滞在したことがあるのですが、街中で日本人を見かけることはほとんどありませんでした。
これらの地域も治安は良くセブ島に比べると日本人留学生が激減するので、英語を勉強するには最適な環境です。
【まとめ】 端的に誘惑の多い場所にはいかないこと!
いかがだったでしょうか?
フィリピン留学と一言で言っても奥が深いのです。フィリピンに行けば、確かに授業スタイルはどの学校でも同じものが提供されます。
しかし、これらは皆、同じではありません!
日本人留学生が多い少ない、誘惑が多い地域かどうか、その辺の事情は地域によって大きく異なるのです。
誘惑がたくさんある地域に行けば、その中で勉強のモチベーションを保ち続けるのは難しいです。
「勉強するもしないも自分次第!環境のせいにするな!」と言える人は、日本国内でも環境を言い訳にせず、2~3時間を毎日コツコツ継続して勉強できる人なのでしょう。
しかし、それは良くも悪くも「変人」なのではないでしょうか?
大勢多数の人は環境に流される生き物ですし、それが普通だと思います。
この記事で紹介したような状況にならないよう、学習環境を今一度大切に考えましょう。
「英語を話さないと生きていけない環境」こそが英語を習得するには丁度良いです。(笑)