出発を控えている方は必見!現役留学生に留学前にしておけばよかったことを聞いてみた
こんにちは!かわけんです!
私はフィリピンのバギオに語学留学をしました。
高校卒業以降、およそ10年間英語とは離れた生活をしていたので、単語力もないし、英語を聞き取ることもほぼできない状態でした。
出発前の自分は、「留学してから勉強しよう!」という気持ちもあって、ほぼ基礎のないまま留学をしました。
その結果、現地で思ったのは「もっと勉強しておけばよかった…。」です。これは私の周りの友達もよく言っています。
今回のコラムでは、「留学前にしておけばよかったこと!」を私の経験から感じることと合わせて、バギオの語学学校PINES(パインス)の生徒からの意見も一緒に皆さんにシェアします。
留学前の人にとって、とても参考になる意見ばかりですので、是非ご参考にしてください。
品詞をやっておけばよかった
まずは私の体験から書きますね。正直言って、やっておけばよかったことはたくさんあるんですが、とは言っても留学前に日本にいながらたくさん勉強するのは難しいですよね。
できることなら、単語をたくさん覚えて、リスニング力やスピーキング力もある程度身につけてから留学をすることができればそれに越したことはないでしょう。
しかし、仕事が忙しかったり、そもそも10年間英語から離れた生活をしていた状況だったりで、英語の勉強に気合いが入ること自体なかなか難しいことです。
完璧にできないにしても、これだけはやっておけばよかったなと感じたのは「品詞」です。
「品詞」とは名詞や動詞、形容詞などのことです。日本語でも私たちは自然に使い分けています。
例えば、「“美しく”花」はおかしな日本語ですよね。
英語も品詞を意識しないと、このようなおかしな英語になります。
「beautiful」は形容詞で、「beautifully」が副詞といったように、どれがどの品詞になるのかを勉強していると文章を作るのがスムーズになります。
単語を覚える時に意味だけにフォーカスして、品詞はスルーしがちになりますが、品詞も大切です。
そして、この「品詞」でもう一つ大事なものがあります。
それは、「品詞自体の英語」です。
何のことかと言うと、「名詞」=「noun」、「動詞」=「verb」などのように品詞自体の英語を覚えることが大事ということです。
なぜかというと、留学では「英語を英語で勉強する!」んですね。
グラマーのクラスでは単語の使い方などを説明してくれる時に、品詞の説明もしてくれるのですが、私は最初の頃、「adjective」(形容詞)とか「adverb」(副詞)が何なのかよくわかっていなくて、そこの部分でつまずきました。
先生が説明してくれることを理解できるように準備するためにも、「品詞自体の英語」は覚えておいた方がいいです。
こちらが代表的な英語の8つの品詞です。
・Pronoun:代名詞
・Verb:動詞
・Adjective:形容詞
・Adverb:副詞
・Preposition:前置詞
・Conjunction:接続詞
・Interjection:感動詞
上記の品詞の英語は授業中にも先生がよく説明で使うので覚えておいた方がいいです。
その他にも「Relatives」(関係詞)や「Article」(冠詞)なども覚えておくと、留学中の授業での理解がより進むと思います。
単語の勉強をしている時間がもったいない
次に留学生からの意見を紹介します。
こちらの生徒さんは、バギオ留学後にワーキングホリデーでオーストラリアへ行く生徒です。
「留学前にしておけばよかったことは何ですか?」との質問に対して次のように答えました。
これは多くの留学生に当てはまることだと思います。私もそうでした。
私もボキャブラリーが不足しているまま留学をしました。ボキャブラリーが不足しているとどうなるのかというと、授業中に意味のわからない単語にたくさん出会うんですね。
授業を理解するためにも単語の意味は理解しないといけない。そして、単語の勉強を授業の空き時間や夜に一生懸命する。
だけれど、ふと思うんですね。「これ日本でもできたな…。」と。
もちろん留学中だからこそ出会う単語もあるし、留学中だからこそ集中的に勉強できているという面もあるんですが、単語を覚えている時間を使って、もっと応用的な勉強もできたのにな…と思うことがありました。
例えば、英語のエッセイを書くこと自体は日本でできても、それを添削してもらうためには先生が必要です。
留学中であれば、先生が細かいグラマーを含めてチェックしてくれるので、そういった時間に使った方がいいなと思いました。
ですので、単語はある程度勉強してから留学するのが理想だと思います。
単語もだけど熟語をもっとやっておけばよかった
2人目の生徒さんからの意見を紹介しますね。
こちらの生徒さんは現在関東地方の大学に通う大学生です。
フィリピン留学に向けて、日本である程度単語の勉強はしていたようですが、それでもやっておけばよかったなと思うところがあったようです。
以下が生徒さんからのコメントです。
こちらの意見も聞いて納得でした。
私は単語を覚える時、中学や高校の時に勉強した時のように、単語ごとに単体でその意味を覚えるようなやり方をしていました。
それによってある程度ボキャブラリーは増えるのですが、肝心の「使い方」がわからないんですね。
例えば、「それを取ってもらえますか?」というフレーズがあります。
英語では、「Can you get that?」みたいな感じのとてもシンプルなフレーズになります。
もちろん「get」という単語は知っているんですが、こんな簡単なフレーズが瞬時に出てこなかったりするんですね。
私がフィリピン留学していた時に、とても教え方が上手だなぁって感じていた先生たちは自分の知らない単語などが出てくると、意味を教えてくれるだけじゃなくて、例文も作るように求めてきました。
これがとてもいいんですね。日本語と英語を逆で考えてみましょう。英語の「get」は日本語では「取る」と言うんだなと覚えたとしても、それだけでは文章として使えないですよね。英語でも同じです。
単語も大事ですが、それと同じように覚えた単語の使い方や、熟語やフレーズを習得することもとても大事です。
ネットに載っている言い回し以外にも、ネイティブが使う言い回しもあります。
こちらの生徒さんが言っているように、「こういったシチュエーションではどんな言い方をするのだろう?」というようなものを書き溜めておいて、留学中に先生に質問するのもいいと思います。
ドラマや音楽に興味を持っておけばよかった
3人目の生徒さんです。
こちらの生徒さんは関東地方の大学に通う大学生で、大学を休学して2ヶ月間フィリピン留学をしています。
既に紹介した2人の生徒さんとは違った角度からのコメントを以下のように言ってくれました。
こちらのコメントもよくわかります。
私がフィリピン留学して1ヶ月目の頃、リスニングのグループクラスで2人の韓国人クラスメイトがいました。その人たちはアメリカなどの英語の映画や音楽が好きで、とても詳しかったのです。
韓国にいる時から好きだったようで、そのようなものに日常的に触れていたことから、リスニング能力が高かったです。
曲の歌詞のリスニングをした時も、その人たちは英語の歌を聴き慣れているし、歌い慣れているので、自分よりも聞き取れている量が多かったです。
映画を見た時も笑えるシーンで笑ったり、驚いたりしててすごいなと思ってました。自分はポカーンとしてました。(笑)
私がカナダにワーキングホリデーで行った時に日本語を勉強しているカナディアンの人たちに出会ったんですが、日本語が上手な人たちは日本のアニメを見たり、曲を聴いたりしていたのです。
それと同じように英語でも「勉強」という意識ではなく、楽しんで触れることができるものと触れるのは大事だと思います。
また、英語の映画や曲を知っておくと、フィリピンの先生や、違う国籍の友達との話の話題も広がるので、そういった面からもオススメします。
「お腹が痛い」が言えなかった
最後の生徒さんからの意見を紹介しますね。
こちらの生徒さんは3ヶ月間留学で、インタビューした時が留学して3週間目でした。
フィリピンに到着してから最初の方に体調を崩したことがあって、その経験をもとに以下のようにコメントしてくれました。
これも自分を含め多くの留学生が感じることです。
日本語独特の「胃がキリキリする。」とか「頭がクラクラする。」などといった表現を英語にしようと思ってもすぐに出てこずに、自分の体調をうまく伝えることができないことがあります。
フィリピン留学となると、日本に比べ空気もいいとは言えないですし、気候も違います。それに加えて、スパルタの学校だと朝から晩まで勉強をするので、疲れもたまるので体調を崩すこともあります。
そういった時に自分が今どういう状態で、どのようにして欲しいのかを英語で伝えなければいけません。逆のパターンもありますよね。
友達が体調を崩している時に、心配で声をかけてあげたいけど、体調を表す英語を知っていなければ、友達のことを心配しているということやアドバイスをより具体的な言葉で伝えることができません。
こういった体調を表すような表現を知っておくと、自分のコンディションを語学学校の先生やスタッフに伝えることもできるし、ルームメイトなど学校の友達をより気遣うこともできます。
【まとめ】 やれることを少しでもやっておこう!
以上、今回は「留学前にしておけばよかったこと。」というテーマで皆さんに情報をシェアしました。
最後に今回の内容をまとめます。
1. 品詞をやっておけばよかった
「英語で英語を学ぶ」ので「名詞=noun」など説明として使われる品詞自体の英語を知っておく必要がある。
2. 単語の勉強をしている時間がもったいない
留学中は授業の予習復習などたくさん勉強しなければならず、単語の勉強ばかりしていると時間が足りなくなるので、日本である程度ボキャブラリーを増やしておく方がいい。
3. 単語もだけど熟語をもっとやっておけばよかった
単語の知識だけでは文章が作れず日常生活でスムーズなコミュニケーションができないので、熟語や文章を覚えておく方がいい。「こんな使い方で合ってるかな?」というのをメモしたりしておけば、留学中に先生に聞くこともできる。
4. ドラマや音楽に興味を持っておけばよかった
英語を身につけるためには、「英語に興味を持つ」ことも大事で、英語のドラマや音楽を通して、スラングなど教科書に出てこないような英語を楽しみながら身につけることも大事。
5. 「お腹が痛い」が言えなかった。
体調を伝える、自分の気持ちを伝えるような簡単な表現を知っていれば、留学後すぐに先生や友達とコミュニケーションを図れるので、それをイメージしてそういった表現を学んでおくといい。
語学学校などが「英語力ゼロでも大丈夫!」みたいなことを謳うことがあり、確かにそれでも留学後に英語力を伸ばすことができます。しかし、個人的にはやはり「留学前に勉強しておくに越したことはない。」と思っています。
これは私自身の経験や後悔も含まれています。私は留学時、毎日のように単語を覚えるのに数時間かけていたのですが、もしもっと単語力があればもっと応用的な学習もできたかなとも思っています。
留学前の人にとっては、何を勉強したらいいかわからないという人も多くいると思います。そのような人たちにとって、今回のコラムが少しでもお役に立てたら幸いです。
なお、今回の内容は生徒が実際にインタビューに答えてくれている動画をYouTubeにもアップしていますので、よかったらそちらもご覧ください。
このような形でYouTubeの方でもこちらのコラムのようにフィリピン留学の情報を発信していますので、よかったらチャンネル登録をお願いします。
それでは次回の記事もお楽しみに!