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【日本人って特殊?】外国人から見た日本人のイメージ

公開:2019/12/06 著者:河端 健司 83997 Views

こんにちは!かわけんです!

私はフィリピンのバギオに留学をして、その後カナダへワーキングホリデーをしました。

バギオ留学の時は韓国や台湾などアジアの友達、カナダの時はカナディアン、南米など本当に様々な国の友達を作ることができました。

 

私たち日本人が何となく「フィリピン人は〜」とか「カナダ人は〜」という国によってイメージを持っているように、日本人も海外の人から何かしらのイメージを持たれています。

 

外国人から日本人がどのように思われているのかを知っておくことで、留学での外国人とのコミュニケーションにも役立ちます。

今回のコラムでは、外国人の生徒から日本人のいいところ・独特なところを聞いた内容をもとに皆さんにシェアします!

日本人がどう思われているかを知っておいた方がいい理由

まずは、どうして外国人から日本人がどう思われているのかを知っておいた方がいいかです。「日本人は礼儀正しい。」というイメージを持ってくれている外国の方は結構多いです。

普段私は外国人の友達と接している時は、日本人にいるの時のように「ありがとう」と言ってお辞儀をすることはあまりないのですが、そういう日本の慣習を知っている友達に対してはすることがあります。

すると、その友達は喜んでくれるんですね。

 

その人の中での「好きな日本人像」というのがあって、お辞儀をするとか、レストランで帰る際にテーブルを綺麗にするとか、そうした彼らのイメージに近い行動をすると喜んでくれるのです。

 

良いイメージに関しても、悪いイメージに関してもそれを知っておくことで、相手を喜ばせることができるし、変に誤解を防ぐこともできます。

このコラムでは、今から紹介する外国人が持っている日本人の一般的な印象を知ってもらえたらと思います。

 

よく言われる日本人の特徴

一般的に日本人が持たれている特徴を書きたいと思います。

 

・日本人は「シャイ」

これはよく言われますよね。

 

外国人の生徒との一緒の授業でも、なかなか自分の意見を言えない日本人の生徒は結構います。

 

語学の勉強においても、友達作りにおいても、特に海外では自分から積極的にいかないと上手くいかないことがあります。

 

それもあって、海外で日本人を見つけると嬉しくてついつい日本人同士で固まってしまうことがありますが、語学の習得を目的で海外に行っているのであればそれは避けた方がいいです。

 

もちろん、全然シャイじゃない日本人生徒もたくさんいますが。(笑)

 

・日本人は時間を守る

これは日本人のいいところですね。

「5分前行動」という言葉の通り、日本人は常に時間通りあるいは余裕を持って行動できる人が多いと思います。

 

そして、授業の時間にもキッチリと教室に行く生徒がほとんどです。

 

たまに先生が所用で2分ほど経っても授業の教室に来ないと、「先生が来ないんですけど…。」と心配して窓口に来る生徒もいるほど時間にキッチリとしています。

ちなみに海外では、待ち合わせの時間に多少遅れたりすることが普通だったりもしますので、外国人と一緒に出掛ける際は多少気持ちを大きく持ちましょう。

 

・周りの人と比べてしまう

私たちって、子どもの時から親や先生から比べられることが多かったですよね。

身長にしたって、成績にしたって、色んな場面で兄弟やクラスメイトと比べられました。

それもあってか、語学学校の中でも自分を他の生徒と比べてしまいがちなんですね。

 

「私は全然喋れないのに、クラスメイトは喋れる…。」みたいな感じで、自分と他人を比べて一喜一憂してしまいます。

 

これは一般的な印象というよりは、語学学校で先生が持っている印象といった方がいいでしょう。

私が今いるフィリピン・バギオの語学学校では、他の生徒さんと自分を比べてしまう人が実際います。

実際、それを感じている先生もいるので、日本人全体に対してそのような印象を持たれることもあります。

 

・お辞儀をする

日本にいると、これはそこまで気にならないかもしれません。

 

しかし、一歩海外に出てお辞儀をたくさんしている人を見ると、すぐに日本人だとわかります。

 

サッカー選手でゴールパフォーマンスとして、お辞儀をする選手がいたりしますよね。

それを見てもわかるように、お辞儀というのは日本人の特徴を表す仕草でもあるんです。

とても礼儀正しい日本人の習性は、海外に出るとさらに素晴らしいと感じます。

 

・よく「すみません」を言う

日本人は謙虚な人が多くて、自分に非がなくても「すみません」と言うことができる人が多いです。

これは日本人の振る舞いとして素晴らしい部分だと思います。

しかし、英語で外国人とコミュニケーションを取るという話になると、ちょっと事情が変わってきます。

何度も何度も「Sorry」、「Sorry」と言っていたら変に思われることがあります。

 

「Sorry」の使い過ぎには注意した方がいいこともあります。

 

といった感じで、まだ挙げればたくさんありますが、よく言われる日本人の特徴の代表例が上記のようなものです。

次に外国人の生徒さんに聞いた日本人のいいところと独特なところを紹介したいと思います。

質問に答えてくれたお2人は韓国人と中国人の生徒さんですが、日本に住んでいたので日本語がペラペラですし、日本のことをよく知っています。だからこそ、いい面もおかしな面も知っていて、率直に教えてくれました。

 

外国人生徒が感じる日本人のいいところ

外国人から見て日本人や日本のいいところを聞くと、「なるほどな~。」と勉強になります。

日本に住んでいた外国人からの印象なので、日本のことを良く分かっている上での印象なのも興味深いところです。

 

・日本は清潔な国

日本が「清潔な国」ということはよく言われます。

これは私が日本にいる時から耳にしていましたが、日本にいるだけだとそれが当たり前なので、そこまで実感がわかないこともありました。

 

しかし、海外に出てみると日本は「清潔な国」というのがよくわかります。

 

韓国人の生徒さんがこんな風に言ってくれていました。

 

「日本に行くと道にゴミがない。すごく綺麗だなと思う。」

 

どうでしょう?

日本人からすると当たり前ですよね?しかし、海外の人からするとそれが素晴らしい光景に見えるんです。

 

例えば、私たちは学校やレストラン、あるいは外を歩いていて地面にゴミが落ちていたら自然に拾いますよね?

 

これも実は素晴らしいことなんです。

日本人として誇っていいことなので、学校では消しゴムの消しカスをゴミ箱に捨てるとか、廊下にゴミが落ちていたらゴミ箱に入れるといった行為を進んでしましょう!

 

・私がぶつかったのに相手が「すみません」と言った

日本人の私たちって反射的に「すみません」という言葉が出ますよね?

私はたまにぼーっと歩いていて、壁にぶつかった時に「すみません」ということがあります。(笑)

国や文化によっては、自分が悪いと認めない限りは決して謝ろうとしないこともあります。

 

それとは対照的に日本人は自分に非がなくても「すみません」と言います。

 

海外では場面によってはあまり謝りすぎない方がいいこともありますが、謙虚な姿勢というのは日本人の良さです。

韓国人の生徒さんは以下のように驚きながら言ってくれました。

 

「私がぶつかっても、向こうから『すみません』って戻ってくるのがすごくビックリしたんですよ。韓国では正直ありえない状況。これはすごくショック。向こうから私がやられても、向こうから『何こいつ』みたいに言われるから、すごくそれが凄いと思った。」

 

→ 日本人が相手からぶつかって来たのに「すいません。」と謝ってくるのが、とても驚いたようでした。

 

もちろん日本人の全員が全員そうでないし、韓国人も全員が全員この生徒が言っているような感じではありませんが、それでも日本人の特徴の一つです。

言葉は違えども、このような姿勢を示すことで日本人は礼儀正しいという印象を持ってもらえます。

 

・「おもてなし」の精神

東京オリンピック招致の際にも「おもてなし」という言葉は話題になりましたよね。

海外からの旅行客も日本の「おもてなし」を楽しみに訪日する人が多いです。

中国人の生徒さんもこのように言ってくれました。

 

「日本の『おもてなし』がめっちゃ良くて、それでますます中国人は日本に旅行したくなる。」

 

→ 日本の「おもてなし」は海外でも浸透してきているようです。

 

私たちが海外に旅行に行った時に、観光や食事なども大事ですが、ホテルのスタッフやレストランのウェイター、観光地のガイドさんなどの対応が悪ければ、再度その国に行こうという気持ちはなれないですよね。

逆にそれらのサービスが良ければ、また行こうと思うことができます。

 

相手をおもてなすということは、「どうしたら相手が喜んでくれるかな?」と相手目線で考えるということでもあります。

 

この心を海外でも持っておくことで、ちょっとしたサプライズをしてあげたり、外国人の友達を喜ばせてあげたりすることができます。

 

・ホテルで働いている時にお客さんが「いいサービスをしてくれてありがとう。」と言ってくれた

「すみません」と同じように、「ありがとう」も日本人は自然に言うことができます。

 

私がバギオの語学学校のフロントデスクで生徒の対応をしていると、私たちとしては当たり前のように生徒さんが最後に「ありがとうございます。」と言ってくれます。

それを見た違う国籍のスタッフが「日本人って必ずありがとうって言うね。」という風に言ってくれました。

これも素晴らしいことだと思います。

 

常に相手を思いやる、感謝の気持ちを伝えるということが習慣化されているんですね。

 

韓国人の生徒さんは以前沖縄のホテルで働いていて、その時の体験をもとにこのように言ってくれました。

 

「サービスとかをすると韓国人は、普通それが当たり前だなと考えてしまうんですけど、日本人からは『いいサービスしてくれてありがとう。』とか、私があんまり日本語できないけれど『頑張ってくれてありがとう。』とか温かい言葉を言われたんですよ。それがすごくありがたくて、最初に日本に行ってそれを感じて、絶対私日本で働こうと思ったんですよ。」

 

これを聞いて、自分も思わず嬉しくなりました。

つい先ほど日本のおもてなしについて書きました。

 

日本にはいいサービスをする人がいれば、それに対して温かい言葉でお礼を言う人がいます。

 

この関係性はとても素晴らしいと思います。

今、語学学校で働いていますが、ランドリーのスタッフと話していると、日本人の生徒さんは礼儀正しくて、よく「ありがとう」と感謝の言葉を言ってくれるようです。

海外に出ると、海外のやり方に合わせた方がいい部分もありますが、このような日本人の良さはしっかりと残しながら生活するのがいいと思います。

 

外国人生徒が感じる日本人独特なところ

日本人に関してとてもありがたいお話をいただきましたが、一方で外国人から見ると「独特だなぁ。」と感じるところもあります。

いいところばかりじゃなく、このような部分も知っておくことで外国人生徒さんとのコミュニケーションがより円滑になると思うので、是非知っておいてください。

 

・本音と建前の世界観

「本音と建前」これは日本独特です。

「空気を読む」という言葉もあります。

 

→ カナダにいる時のランゲージエクスチェンジで、本音と建前などについて説明したら興味津々でした。

 

これは日本独特なもので、空気を読んだり、相手から嫌われないためにも「建前」を使ったりします。

 

外国人は物事をはっきりと言うが、日本人はそれができないと言われることがありますが、それもこれらに関係している部分があると思われます。

例えば、身近なことでいうと、何か手土産をもらう時に「そんなー、結構ですよ。」と言ったりします。

けれど、それは本当に拒否しているわけではないですよね。

 

まずは1回遠慮しておくことがマナーというか、謙遜であり、空気を読んでいる行為であったりします。

 

しかし、それは外国人にとってはとても理解が難しいようです。

韓国人の生徒はこのように言っていました。

 

「本音と建前を理解するのがすごく難しくて。それをわかるのに1年と半年ぐらいかかったんですよ。すごく親しいと思っていた友達がいたんですけど、実は相手はそう思ってなかったっていうのが後でわかった時すごくショックだった。」

 

言葉はあまりよくありませんが、いわゆる表面上の付き合いだったのでしょう。

これは日本人でも時には理解するのが難しいこともあります。

もし、「本音と建前」を知っている外国人の友達がいたら、「自分は建前で付き合ってないよ!」と仲の良さをアピールしましょうね!

 

・日本人女子は「かわいいー」を連発する

「かわいいー!」はよく耳にする方も多いと思います。

これに関して、率直に中国人の生徒さんがこう言ってくれました。

 

「『かわいいー!』ってホントのこと言ってるのかなぁ?って」

 

その通りだと思います。(笑)

これも「建前」に通じるところがあるんだと思います。

海外でも英語で「Very good!」とか「Awesome!」などをよく使われるので、ポジティブな言葉を使うこと自体はもちろんいいことです。

 

ただ、それを全然思っていないのに多用していると、相手が不思議に思うこともあります。

 

ポジティブな言葉を使うのはいいことなので、それを心でもそう思えるようになれると相手も疑心暗鬼にならないので、相手に違和感を持たれることは少なくなります。

 

・壁を感じる

2人の生徒さんがこんなことも言っていました。

 

「日本人同士でもあるし、私と日本人との間でも壁を感じる。」

 

理由の一つにこんなことも言っていました。

 

「多分本音・建前のせいじゃないですか?」

 

私たちは、親しくない人とは一定の距離を無意識にも置くことがよくあります。逆にそれがなければ馴れ馴れしくなってしまって、相手に失礼じゃないのかと思ったりもします。

一種の礼儀やマナーとして、相手と一定の距離感を保つということを意識的にも、無意識的にも私たちはしていると思います。

 

しかし、それが海外の人にとっては「自分のこと好きじゃないのかな?」と思われてしまうこともあるようです。

 

海外には様々な慣習や振る舞い方があって、自然に握手やハグをすることもあります。

そういった文化を持った人たちと接する時には、向こうに合わせるようにハグをしたり、しっかりと目を合わせて握手をすることも大事です。

こちらとしては礼儀と思ってやっていることが、海外の友達からは距離を置かれていると思われないようにも、友達になりたい人とはそれを態度でも表しましょう。

 

【まとめ】日本人の良いところを大事にして行こう!

以上、いいところもそうでないところも含めて、外国人から見た日本人の特徴を書きました。

簡単に内容をおさらいしますね。

 

1. 日本人がどう思われているかを知っておいた方がいい理由: 相手を喜ばせることができるし、変に誤解を防ぐこともできる。
2.よく言われる日本人の特徴: シャイ、周りの人と比べてしまう、時間を守る、お辞儀をする。
3.外国人生徒が感じる日本人のいいところ: 清潔、自分に非がなくても「すみません」が言える、おもてなし、温かい言葉を送ることができる。
4.外国人生徒が感じる日本人独特なところ: 本音と建前、壁を感じる。

 

これらの特徴が日本人全員に当てはまるわけではありません。しかし、私たちが韓国人や中国人に対してイメージを持っているように、外国人の友達も日本人に対して何らかのイメージを持っています。

いいところについては、日本人としての誇りを持ってアピールしましょう。

独特だと思われている点については、そう思われたくないようであればそれを行動で表したり、言葉で伝えたりすることで友達との距離感をより縮めると良いでしょう。

 

海外に出ると、他の国の様々な独特な文化に触れることができます。それと同時に、日本の文化も独特であるということに気がつくことができます。

 

今回のコラムでは外国人から私たち日本人がどのように思われているのかを留学前の方々に知ってもらうことで、留学生活がよりスムーズになればと思い書きました。

2人の外国人生徒が日本人に対する印象をざっくばらんに話してくれたビデオもありますので、こちらもよろしかったらご覧ください。

 

 

それでは次回のコラムもお楽しみに。

 

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