海外に長く滞在していれば英語力が伸びるのか?ワーホリ経験者が現実をリアルに紹介!
こんにちは!現在セブ島でインターン中のしんごです!
僕はここ2年くらい基本的には海外で生活をしています。滞在国は主にフィリピンとカナダで、どちらも英語を話す国です。
初めて会った人にこのことを伝えると、「あー、だったら英語ペラペラなんだね。」と言われることがよくあります。
海外留学のみ経験者からすると、海外に長く滞在していれば英語ができると思われるのは、ごく自然なことです。
実際に僕も海外に出る前はそう思っていました。
でも、これは間違っていると僕は思っています。
今回の記事では「海外にいれば英語は伸びるのか?」という問いに対する現実を僕自身の体験を元に紹介していきたいと思います!
自分の英語学習の経歴
軽く僕自身の英語に関する経歴を紹介します。
高校時代の英語は赤点で英語力ゼロ。その後、大学卒業間近の北京留学時に英語力の必要性を感じて、英語の勉強スタート。
働きながらの勉強を約半年間続け、その後退職しフィリピンで3ヶ月間の語学留学。1年のカナダワーホリを経て、再度フィリピンに戻って来て現在に至ります。
現時点で真面目に英語を勉強し始めてから約2年半が経過します。
そのうち約2年が海外生活です。現在の英語力は、日常会話は普通にできるレベル。
3年くらい前に受けたTOEICスコアは300でしたが、今は700くらいあると思います。最近TOEICを受けてないのでハッキリと言い難いですが、多分そのくらいです。
英語を話す国で暮らすにはまだまだですが、多分日本だと英語が上手な人くらいの立ち位置だと思っています。
英語力の伸びに滞在期間は関係ない
「海外に長く滞在していれば英語力が伸びるのか?」という問いの答えですが、滞在期間は関係ないと僕は思っています。
海外で生活していた方が日本で英語の勉強をするよりもアウトプットの機会が多いので、勉強の効率が良いことは間違いありません。
ただ、海外にいるからといって勝手に英語が話せるようになるかと言われればそうではなく、
「どれだけ勉強したか」で英語が話せるようになるか決まります。
海外にいても日本語ばっかり使っていたら、英語力は間違いなく伸びないです。
実際にワーキングホリデーで1年間海外に滞在していましたが、ほとんど英語を話せるようにならずに日本に帰っていく人を何人も見てきました。
英語の基礎を叩き込んだフィリピン留学
僕は本当に英語ができなかったので、まずはフィリピンのイロイロという場所で3ヶ月間徹底的に英語の基礎を勉強しました。
今まであまり勉強してこなかった僕は、このフィリピン留学で過ごした時間が人生で一番勉強しました。
平日の勉強は毎日授業を6コマとその宿題、自由参加のナイトクラスにも参加していました。
授業外ではなるべく英語を使うようにし、日本人の友人と会話する際にもなるべく英語で会話するように心がけていました。
わざわざイロイロというマイナーな場所を留学先として選んでくる人は本気で英語を勉強したい人が多いので、それもしっかりと英語を勉強できた1つの要因です。さらに僕の場合、この後にカナダワーホリが控えていました。
カナダワーホリ前に「ワーホリで後悔したことは何か?」という記事をネットでいくつか見つけました。
その記事では、ほぼ100%の確率で「英語をしっかり勉強してから来ればよかった…。」ということが書かれていました。
そのようなこともあり、絶対に有意義なワーホリにしたいと思っていたことも英語学習のモチベーションになりました。
そして、3ヶ月しっかりと勉強した結果、ほとんど会話もできなかった状態から自分の言いたいことはゆっくりなら言えるようなレベルまで上がりました。
300しかなかったTOEICのスコアは特別にTOEIC対策の勉強をしなかったにも関わらず、この3ヶ月間で600まで上がりました。これは模試のスコアなので、正式なスコアではないですが…。
ここでわかる事実は、たったの3ヶ月でも英語力は結構伸びるということです。
本当に初心者からのスタートだったということもありますが、勉強した分だけ英語力は伸びます。
必ずしも海外に長期滞在しなくても、きちんと勉強をしていれば、ある程度の英語力はつきます。
もちろん一定期間以上の留学期間は必要ですが、仕事で英語を使えるレベルの到達を考えると、1年を目安として考えると良いでしょう。
あまり英語力の伸びを感じなかった序盤のカナダワーホリ
3ヶ月のフィリピン留学の次は、カナダのトロントで語学学校に3ヶ月通いました。
ここでの目的は「世界各国の友人を作ること。」だったこともありますが、カナダの語学学校の3ヶ月間では少ししか英語力の伸びを感じることはできませんでした。
理由は、単純にフィリピンにいた時より勉強時間が減ったからだと思います。
語学学校の授業は、平日4時間ほどで全てグループレッスンでした。
フィリピンのマンツーマン授業に比べると、学習効率は下がるので納得の結果です。
フィリピンの頃は朝から晩まで英語のことを考えていましたが、トロントではジムに行き始め、友人たちとも遊び、後半には仕事も探し始めました。
ワーホリの目的は英語力の向上はもちろんのこと、カナダ生活を楽しむこともあったので後悔はしていません。
ただ、やっぱり英語圏の国で暮らしていると、ネイティブがよく使うような英語表現はだんだんと覚えていきます。
語学学校を卒業した後はレストランで働き始めたのですが、職場は日本人とカナダ人は50%ずつの環境でした。
しかし、僕が働いていたキッチンのスタッフはほとんどが日本人スタッフ。
この時、毎日カナダ人と英語での会話をしていたものの、圧倒的に英語を使う機会が減っていたので危機感を覚えました。
それと同時にトロントでの生活にも飽きを感じ始めたので思い切って、ロッキーマウンテン麓の田舎町キャンモアに引っ越すことを決意しました。
おそらくこのままトロントで生活を続けていたら、ワーホリで1年間海外生活していたのにあまり英語が話せないまま終わっていたと思います。
ワーホリで一番英語の成長を感じた田舎町キャンモアでの生活
キャンモアに引っ越してから1ヶ月はホテルのハウスキーパーをしながら次の仕事と家を探しました。
そして、カナダに来て5ヶ月たった頃に、やっと英語しか話さない生活を手に入れました。
カナダ人オーナーのシェアハウスに住み、シェアメイトは全員違う国籍。そして、仕事先であるビール工場のレストランは、ほとんどがカナダ人で他にはオーストラリア人とイギリス人が多かったです。
この時、僕の英語力はそこまで高くなかったので、仕事中はわからないことだらけでした。いつも同僚に質問ばかりして、結構面倒くさがられていたと思います…。
毎日わからないことはなるべく聞くようにして、それでもわからなかったら家で調べるようにしました。
そんな生活を約半年間続けたあたりで、ふと英語力の伸びを感じた日があります。
最初は会話の中でいつもわからないことだらけだったのに、知らぬ間に普通に会話をできるようになっていました。
自分ではがっつり勉強をしているつもりはありませんでしたが、思い返してみればわからない表現や単語を調べて実戦で使ってみるということを、毎日繰り返していたことが良かったのかなと今では思います。
外国人の友人といると、「もっと英語が話せるようになりたい!」とモチベーションがめちゃくちゃ上がります。
逆に日本人で固まっていると英語がなくても生活できるので、海外にいても英語に対するモチベーションはあまり上がりません。
外国人の友人を作って、なるべく一緒に時間を過ごすことは英語力を伸ばす上で結構大事なことだと思います。
【まとめ】留学期間よりも、どれだけ勉強したかが重要!
ワーホリという1年という期間でしたが、海外生活中に常に英語を話していたり、勉強をしていた時は英語力が伸びました。
逆に海外で生活していても、日本語ばかりを使って生活していた頃はほとんど英語が伸びませんでした。
このようなことから、英語力の伸びは海外生活の期間ではないと、自分の中で答えが出て言います。
重要なことは、「どれだけ英語環境に身を置いて、どれだけ勉強をしたか。」が英語力アップのカギを握ります。
どうしても海外生活が長い人は英語がペラペラだと思われがちですが、みんながみんなそうとは限りません。
海外生活が長いかどうかに関わらず、英語が上手な人は必ずしっかりと英語の勉強をしている人です。僕がワーホリ中に出会った人達も全く同じでした。
英語が上手だなと思った人はいつも外国人の友達と英語を話していて、わからないことはその場で質問したり自分で勉強したりしていました。
一方で、英語がほとんど話せない人はと言うと、いつも日本人だけで固まっていました。
ただ漠然と海外生活をしているだけだと、生活に必要な最低限の英語力が身に付くだけで、その後は伸びることはありません。
外国人に囲まれて海外生活をすることと、しっかりと勉強することで、どこでも通じる英語力をゲットしましょう!